
ANAとソフトバンクのコラボにより12月からサービス開始となった「ANA Phone」。
陸マイラー的に見てANA Phoneがどれくらいお得なのかを、再度検証したいと思います。
毎月の利用料金と獲得マイルを検証
ANA Phoneは一応MVNOであるSBパートナーズからの販売ということになっていますが、料金体系は完全にソフトバンクと同一。このため、いわゆるMVNO料金ではなく客単価がお高めのソフトバンクの料金体系となります。
このため、マイルの獲得を狙ったサブ機としての契約・・というのは現実的でなく、実際に使う前提の契約になると思います。
また、ANA Phoneでのマイルの獲得は大きく2つの方法になります。
- 毎月の携帯の利用に伴い自動的にもらえる定額マイル。
- ANAに搭乗するたびにもらえる「ボーナスマイル」(1回4,000マイル)の権利。
なお、2の権利はデータ定額のメニューによって権利獲得回数が変わってきます。また、実際に運賃を支払っての搭乗機会のない方は、マイルの獲得はできません。(マイルの獲得条件はマイルの加算1区間あたり・・・とのことですので、特典航空券の利用ではマイルの獲得はできません。)
実際に自腹を切ってある程度の回数ANAに搭乗する機会のある、ビジネス利用の多い方、またはSFC修行僧の方などにおすすめですね。
また、ANA Phoneとして用意された機種はSONYのフラグシップ機Xperia XZ。オリジナルホーム画面や限定機能の設定等の関係もありますが、この機種をセットで購入することが条件となります。
機種としては2年間使用するには何の問題もない機種です。
この機種を2年間、実際使う前提での毎月の利用料金・獲得マイルを整理すると下記のとおりです。
なお、ソフトバンクの場合、機種分割購入時に適用になる「月々割」の金額が非常に流動的のため、参考としてご覧ください。
乗り換え | 新規・機種変更 | |||||||
通話プラン | 通話定額 | 通話定額ライト | 通話定額 | 通話定額ライト | ||||
データ定額 | 20G | 30G | 20G | 30G | 20G | 30G | 20G | 30G |
通話料金 | 2,916円 | 1,836円 | 2,916円 | 1,836円 | ||||
データ料金 | 6,480円 | 8,640円 | 6,480円 | 8,640円 | 6,480円 | 8,640円 | 6,480円 | 8,640円 |
ISP | 324円 | |||||||
機種代金 | 3,880円 | |||||||
月々割 | ▲3,031円 | ▲2,001円 | ||||||
月額 | 10,569円 | 12,729円 | 9,459円 | 11,649円 | 11,599円 | 13,759円 | 10,489円 | 12,679円 |
獲得マイル | 500 | 600 | 350 | 450 | 500 | 600 | 350 | 450 |
マイル単価 (100円あたり) | 4.73 | 4.71 | 3.70 | 3.86 | 4.31 | 4.36 | 3.33 | 3.54 |
搭乗ボーナスマイル回数 | 4 | 5 | 4 | 5 | 4 | 5 | 4 | 5 |
2年総支払額 | 253,656円 | 305,496円 | 227,016円 | 279,576円 | 278,376円 | 330,216円 | 251,736円 | 304,296円 |
マイル上限額 | 28,000 | 34,400 | 24,400 | 30,800 | 28,000 | 34,400 | 24,400 | 30,800 |
マイル単価(100円あたり) | 11.0 | 11.26 | 10.74 | 11.01 | 10.05 | 10.41 | 9.69 | 10.12 |
上記のような結果となりました。
マイル単価の考え方
ここでは、1マイル獲得=100円の場合の単価を1.0を基準に考えています。つまり、100円で何マイル獲得できるのか、という指標です。
楽天Edyを利用した際に積算されるANAマイルは200円=1ANAマイルですので、マイル単価は1/2で0.5です。
管理人が基本戦略としているクレジットカードの入会キャンペーンの渡り歩きで、例えば現在チャレンジ中のソラチカカード入会キャンペーンだと、37,756マイルを、理論上30万円の利用(2ヶ月以上に分けて利用する必要あり)で獲得できますので、このマイル単価は12.6です。
クレジットカード入会渡り歩き戦略にご興味がおありの方は、下記をご覧ください。
これらを比較すると、まず毎月もらえる定額マイルの単価3~4という単価は、なかなかに優れたマイル単価であることがわかります。
また、ボーナスマイルについては、「マイル積算対象運賃で搭乗する」という条件があり、特典航空券では加算対象になりませんが、2年間で4~5回の搭乗予定がある方にとってはかなりお得なマイル単価といえます。
なお、正確にはマイル積算対象1区間あたり4,000マイルですので、最大3往復ですべてのマイルが獲得できる計算です。
機種変更のタイミングの方、SFC修行者の方などは検討の余地あり
もちろん等特殊案件にはかないませんが、ソフトバンク回線利用に抵抗がない方、また、機種変更のタイミングの方、また、SFC修行等で複数回以上の搭乗の予定がある方は、検討の余地があると思います。
※ただ、注意をいただきたいのがソフトバンクのデータ定額「ギガモンスター」はデータシェアに対応していません。家族でシェアされている方は、乗り換えにより高価になる可能性はあります。
ボーナスマイルはANAに運賃を支払って搭乗する必要がありますので、厳密には更にお金はかかりますが、これは「どうせ遣うお金」で追加のマイルが獲得できると考えれば、カード入会キャンペーンと同じですよね。
また、携帯電話代金も同じくどうせお支払いする代金です。ANA Phoneに乗り換えて大量のマイルをゲットするのも、十分お得だと思います。
なお、搭乗による豪華マイル特典・・・1定額マイル、2ボーナスマイルについては2年契約満了後に、1については減額、2については追加されるわけではなさそうです。
2年契約満了で(場合によってはそれ以前に)乗り換えを考えていくのが基本的な戦略になりそうですね。
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