【その2】電力全面自由化 オール電化住宅、太陽光発電有りの方は旧オール電化プランから変更してはいけない話

電力・ガスの小売全面自由化により、電気料金にいわゆるガス対抗料金の設定がなくなることが予想されることは、以前ご紹介したとおりです。

このため、特に自宅がオール電化の方は、もし現在いわゆる「オール電化プラン」(オール電化割引5%あり)に加入している場合絶対に契約変更しては駄目な話は、以前紹介しました。

今日は、オール電化+太陽光発電を設置された方は、さらに絶対に契約変更してはいけない理由を紹介したいと思います。

太陽光発電の買取料金は固定価格買取制度(FIT)により、電気の利用者全員が公平に負担

現在、太陽光発電設備を設置している方は、発電した電気を地元の電力会社に買い取ってもらい、その分を収入として受け取っていると思います。

この太陽光発電の売電。いかにも地元の電力会社に売っているように見えますが、実は地元の電力会社は買取の事務を代行しているだけで、買い取りをしているのは国です。

地元の電力会社は買い取った分の料金を、太陽光の設置者に支払いますが、支払った料金分は国から交付金の形で払い戻しを受けています。もちろん、発電した電気は地元の電力会社内で消費されていますが、実際に地元の電力会社が買い取っているわけではありません

では、そのお金は国が支払っているのかというと・・・そんなことはもちろんなく、電気の利用者全員が、公平に負担しています。地元の電力会社から電気を買おうと、ガス会社から買おうと、鉄道会社から買おうと、全て公平に、電気を使用した人が負担しているのです。

もちろん、太陽光発電を設置している人も、設置していない人も公平に負担します。今日現在(2017年1月)の単価は1kwhあたり2.25円です。

これ、非常に高いです。オール電化住宅の方は、普通に月に500~600kwhは使うと思いますが、月1,000円~1,400円の負担です。

太陽光発電を導入されている方は、毎月購入単価と同等か、それよりも高い値段で電気を売ることができていると思いますが、その差額は電気を使っている全ての利用者が公平に負担しているのです。

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オール電化プラン+太陽光発電が、オール電化住宅の最高の形

自由化前に各電力会社が用意していたオール電化プランの特徴は、以下のとおりです

  • 昼の電気料金が高いが、朝夕・夜間の電気料金がおトク
  • 基本料金が一定(100アンペア)まで一定でおトク
  • オール電化割引(5%)、マイコン割引(約▲300円)でおトク

ここで、東京電力の「電化上手」と中部電力の「Eライフプラン」の電気料金表を見てみます。

東京電力「電化上手」

中部電力「Eライフプラン」

両方とも同様の特徴があることがわかります。

相当大きな家でもでなければ、契約電力は100アンペアもあれば電気が足りなくなることはありません。

そして、ここからが重要なのですが、太陽光発電があると、電気の使用が以下の傾向に絶対になります

  • 昼間は太陽光発電が自宅での電気を賄ってくれるため、昼間の電力の使用量が少なくなる
  • 太陽光発電があるため、全体としての電気の使用量が減る

これは、オール電化プランの特徴と完全に相性が合います

オール電化プランは、昼間の電気料金が異常なまでに高いのですが、朝晩、夕方は非常にお安い。太陽光を導入すると当然昼間は発電分で賄えることが多いので、トータルとして非常にお安い料金単価で電気を購入することができます。

つまり、昼間の電気代は高くても良いので、朝晩、夜間が安ければ安いほど、電気料金が安くなるのです。

さらにもうひとつ、太陽光発電賦課金は全ての時間帯の使用量に2.25円を乗じた金額がかかってくるので、全体としての使用量を減らしたほうが良いのですが、太陽光発電分使用量が減るので、その分おトクになります。

誰がどう考えても、おトクになる料金メニューだといえます。

太陽光ありの方は、絶対に今の料金プランから変更してはいけない

何度も申し上げるように、上記のようにおトクしかないのがオール電化向けプランですが、各電力会社ではすでに新規の加入を停止しています。

このため、すでに加入中の方で、オール電化の方、さらに太陽光発電設備を設置している方は、オール電化の方以上に絶対にこのプランから変更してはいけません

ちなみに、現在加入できる東京電力、中部電力のオール電化住宅向けプラン「スマートライフプラン」の単価は以下のとおりです。

東京電力「スマートライフプラン」

中部電力「スマートライフプラン」

※今気づいたのですが、中部電力、東京電力ともに「スマートライフプラン」で名称が同じですね。

基本料金で両社差がありますが、オール電化割引(5%)と、マイコン割引(約▲300円)を入れれば、それぞれ、相殺される程度の差です。

ちなみに、両社の「スマートライフプラン」には、オール電化割引やマイコン割引はありません

(ちなみに、東京電力の基本料金は「スマート契約」といって、使った最大のアンペア分の基本料金を使った日以降1年間請求されるというものですが・・・50アンペアで2,250円もかかるので、正直、基本料金の負担が読めませんが、一般的にはオール電化住宅であれば夏の暑い時期、人が多く集まれば50~60アンペアくらいは使うと思います)

まず、中部電力はパッと見た基本料金のお安くみえますが、これに惹かれてはいけません。例えば電気料金が10000円の月であれば、ここからオール電化割引で500円、マイコン割引で300円引かれますので、トータルでは▲800円の割引があります。

▲800円を考慮すると、基本料金は以下のとおりとなり、基本料金分ではオール電化プランが安いことがわかります。

  • Eライフプラン 2,160円
  • スマートライフプラン 1,460円+800円=2,260円

東京電力は前述のとおり基本料金は少なくともオール電化住宅の方は2,000円以上は確定でしょう。基本料金の差分はすぐに相殺されてしまいます。ちなみに、スマート契約の最大使用量が50アンペアだったときで計算してみます。

  • 電化上手(100アンペア) 2,160円
  • スマートライフプラン(50アンペア) 2,250円+800円(※)=3,150円

※オール電化割引5%分+マイコン割引分300円

上記のとおり、基本料金は割引有無でほとんど相殺されます。特に、東京電力は基本料金が大幅に高くなります。

このため、最終的な比較対象は電気料金単価になります。

前述のとおり、昼間時間には、特に太陽光発電を導入されている方は使用量はほぼ0になります。太陽光発電が賄ってくれるためです。

このため、太陽光発電を設置している方は、昼間時間以外の朝晩時間、夜間時間の単価が重要になります。

この前提で上記の単価を比較すると、東京電力では夜間時間の単価が、中部電力では朝晩時間および夜間時間の単価が、「スマートライフプラン」でそれぞれ高くなっています。

東京電力 中部電力
電化上手 スマートライフプラン Eライフプラン スマートライフプラン
昼間時間(夏) 38.72 25.33 35.61 38.00
朝晩時間 26.01 25.33 25.43 26.00
夜間時間 12.25 17.46 13.45 16.00

夜間時間は東京電力で+5円以上、中部電力でも+2.15円です。

東京電力の昼間時間が安く感じますが、何度も言っているように太陽光ありの方は昼間に電気は使いませんし、すでにオール電化住宅にお住まいの方はお分かりだと思いますが、夜間に温水を沸かしたり、その他タイマーを利用した家事を行うため、絶対的に夜間の使用量が多くなります。

こういったいろいろな条件を組み合わせると、オール電化+太陽光設置の方は、確実に旧オール電化プラン(東京電力「電化上手」、中部電力「Eライフプラン」)がお安くなります。

ガス対抗メニューが出てこない以上、もう変更してはだめ

旧オール電化プランは、オール電化住宅VSガス併用住宅の構図だからこそ出てきたメニューです。

特に、全電化割引(5%)は、もう絶対に出てこない割引だと思います。

また、太陽光の普及前は、電気の使われ方は昼間が多く、夜間が少なかったため、各電力会社は夜間への電力の使用のシフトを進めるために、戦略的に夜間の電気料金を安く設定していました。

ただ、それは、電気は全て地元の電力会社から買ってくれることを前提にした話です。

電気はどこから買っても自由ですし、電気の使われ方を地元電力だけではコントロールできない時代なのですから、夜間を安くしておく理由もなくなります。

こういった様々な理由から、もう、昼間の電気料金を高く、夜間を安くするガス対抗料金は絶対に出てこないと予想されます。

オール電化+太陽光の方は、旧オール電化メニューからの変更は絶対にされないことをおすすめします。

ちなみに、東京電力では、親切に「変えないほうが良い」とホームページに書いてありました(笑)。

競争が激しくなると新しいプランに乗り換えたくなりますが、電気については様子見のほうがよさそうです。

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