ビットコインはバブル!?仮想通貨より金(ゴールド)投資をおすすめしたい理由

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ビットコインをはじめとした仮想通貨への投資が最近大人気ですね!

正直、なんで?ってくらい暴騰したり、かと思ったら分裂騒ぎとかマウントゴッグス事件で暴落したりとか・・・ものすごく不安な要素が多いのですが、結果してトレンドとしては右肩上がりに上昇しています。しかも、最近は飛んでもない勢いで暴騰していますので、うまくはまれば濡れ手に粟状態。

最近は多くのブログサイトでビットコイン投資が取り上げられたりしています。余裕資金で少し手を出してみようかな?なんて考えている方も多いのではないでしょうか。

でも、はっきり言って・・なんで高騰しているのかわからない・・というのが管理人の正直な感想です。ビットコインに投資するくらいなら、金投資(ETFではない、実需の裏付けのある金)をおすすめしたいと考える理由を、ポストバブルで苦しい時代を経験した管理人が(苦笑)ご説明します。

通貨の価値は信用力の裏付けあってこそ

そもそも、ビットコインは「裏付けのない通貨」なんですよね。裏付けっていうのは、経済学的にいうと「信用」のこと。

例えば、通貨の裏付けは国家の経済力。通貨を発行する国家の経済力(返済能力)が通貨の裏付けになります。

経済力(返済能力)の裏付けのなくなった通貨は、ハイパーインフレ(日本円で例えると、卵1個買うのに1億円必要になったりすること)となり、ほぼ紙切れ同様になる・・というのは、いろんな国のデフォルト(債務不履行)前に発生しているので、みなさまご承知かと思います。

ハイパーインフレになれば、1億円貯めていても、最終的には卵1個しか買えないかもしれないのです。通貨の価値に、裏付けとしての信用力がいかに大切か、ということがお分かりいただけるかと思います。(逆に言えば、信用力に応じて分散投資することが基本、ということですが、これは後程説明します。)

ANAのマイルも、ANA(全日空)が円滑に航空便を運航している、という信用力があるから価値を生んでいます。これがANAが破綻寸前とか、実際はANAのマイルでは国際線の予約がほとんどとれません!とかだと、ここまで陸マイラーが増えることにはならなかったと思います。

管理人がおすすめする金投資も、「金」という完全な実際の希少価値のある物質の裏付け(信用)がある投資です。ですから、管理人は金ETFのような証券化された金投資ではなく、実需の金投資をおすすめしています。

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ビットコインは「裏付けのない通貨」

一方のビットコインですが、国家の信用力や、金のような実需の裏付けは一切ありません。

投資する人たちが「ビットコイン」という通貨の価値と、流通力、そして運営者(インターネットを含む)を「信頼している」その信用の裏付けで成り立っています。

国家の信用の枠から外れますので、自国のハイパーインフレ等のリスクはありません。

一方でその他の裏付けが皆無ですので、ビットコインの取引所が例えばいきなり閉鎖になっても、そのビットコインを取り戻すことは難しいと思います。

「裏付け」(信用)がないとはそういうことです。信用力があれば、通貨であれば相応の価値で確実に利用できますし、実物の金を保有していれば、自国の通貨の価値がなくなっても、その他信用力のある通貨への換金が可能です。

しかし、そもそもビットコインには裏付けもなければ、実際の形として手に取ることもできません。

ビットコインの存立は、そういう危ない立ち位置にある、ということは押さえておきたいところです。

日本は、「バブル崩壊」という忌まわしい過去を経験しました。バブル景気も、結局は実際には価値の裏付けのない土地に大量のお金が流れ込んで発生した出来事です。

バブル景気の恩恵を受けることなく、バブル崩壊後の就職氷河期で死ぬほどの苦労を経験した世代としては、「裏付けのないものにお金が集まった結果」である、バブル崩壊を忘れてはいけないな・・とも思っています。

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ビットコインの価格推移

ビットコインは、2009年にはじめて値がつきました。1BTC=0.07円でした。

それが、2017年9月現在、1BTC=50万円になっています。なんと、714万倍です。8年で700万倍以上の価値!

市場に参加されている方にとっては当然なのかもしれませんが、市場の外から冷静に見ている管理人としては、「異常な高騰」としか思えません。

何しろ、「なんの裏付けもない」通貨です。そして、実際に引き出して保管しておく(タンス預金(笑))こともできませんので、すべては市場参加者のビットコインに関する信頼感にかかっています。

「信用分散投資」の重要性

さて、「通貨の価値は信用力の裏付けあってこそ」という意味を、ここで振り返ってみたいと思います。

例えば、「日本円だけ」を資産として持っていた場合、日本という国が破綻(デフォルト)したら、全資産がほぼ紙屑同様となります。

一方、国際分散投資として、円以外にもドルやユーロも持っておけば、日本円が仮に紙屑になったとしても、ドルやユーロの価値は相対的に上がるはずですので、資産を守ることができます。

同様に、「国家の信用」を裏付けとしない、実需としての価値を有する金を保有していれば、例えば通貨が軒並み暴落しても、希少価値のある「金」の価値は紙屑になることはありません。

このように、国家の信用および実需の信用を裏付けとした、様々な通貨と実物への分散投資をしておくことが、長期的にはリスクを回避することにつながる・・と管理人は考えています。

「分散投資」の一つとしてビットコインもありでは?という考えもあるとは思いますが、ビットコインは裏付けのない通貨。管理人としてはどうせ余剰資金で投資するなら、実需の裏付けのある金の方が、よりリスク回避的にはおすすめできる、と考えています。

金の価格推移

管理人が金投資を始めたのが、2004年のこと。

そのころ、金の値段は1g=1,600円くらいでした。

それが、現在は1g=5,000円ですので、約3倍です。

ビットコインの700万倍には遠く及びませんが、投資としては十分なリターンをあげています。

毎月の純金積み立てがおすすめ

管理人が行っているのは、毎月定額の純金積み立て。2004年は時点ではほとんど選択肢がなく、三菱マテリアルさんの純金積み立てプランで積み立てを開始しました。

2017年の時価評価額は約450万円。参考損益は約+100万円です。毎月の積み立て額は2万円(ボーナス加算あり)ですから、そう多くはありませんが、13年間で実質含み益が約100万円は立派だと思います。

そして、管理人はこのうち半分くらいは金塊として実際に引き出したという(笑)。

※三菱マテリアルさんのHPから引用しました。

そうなんです。ETFと違って、三菱マテリアルさんの金投資は、実際に積み立てた金を金地金として手元に置いておくことができるんです!

これこそ、究極の信用力分散投資!と考えるのは管理人だけでしょうか。ビットコインは引き出せませんが、引き出せる金ならタンス預金できます!例え円が暴落しても、実需で価値のある金なら、通貨以外の信用の裏付けのある資産として威力を発揮できると思います。

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金価格の今度の見通し

金の価格は管理人が購入を始めた2004年は1600円台でしたが、翌年の2005年から一気に高騰をはじめ、2011年には4000円台を突破、その後は今に至るまで4000円~5000円台で推移しています。

これは、中国の経済発展に伴う旺盛な金需要によるものと、そして、金の採掘量の減少が要因といわれています。

金は世界各地に埋蔵されていますが、当然ですが採掘しやすい金はすでにほとんど採掘されつくしています。

これから採掘する金は、かなり採掘しにくい・・つまり、採掘に費用が掛かる金なんですよね。

1g=1000円程度ではとてもではないが採算に合いません。このため、採算ラインとなる1g=4500円以上になると採掘が再開し・・・そしてそれ以下になるとまた採掘が止まる・・という状況となっています。

つまり、例えば地球に金の塊の隕石が落下するとか、月の探査で莫大な金鉱脈が見つかるとか・・そういったブレイクスルーが起きない限り、金の価格が暴落することは考えにくいように思います。(もちろん、「大規模な金鉱脈発見!」の可能性もありますので、絶対ではありません)

ビットコインを買うくらいなら、実需の裏付けのある金(ゴールド)を

いかがでしょうか。それでも、ビットコインを買われますか?

途中でも少し書きましたが、日本はバブル崩壊を経験した国です。バブルって、「泡」ですよね。泡は大きく見えますが、実際は内部は空洞で、はじけると何も残りません。

バブル景気の当時、日本中の誰もが、「株価は下がるはずがない」「地価が下がるはずがない」と思っていました。その「信用」「信頼感」で株価(泡)が膨らんでいったんです。

そして、その信用が一瞬揺らいだ瞬間に、すべてがはじけてしまいました。

管理人は、バブル世代ではありません。ポストバブルで、バブル後の苦しい時代を生きてきた人間です。だからこそ、あえてビットコインではなく、今こそ「金投資」をおすすめしたいと思います。


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