ANAの特典航空券の発券ルールは、現実に航空券が発券できる区間であり、かつ、最終目的地が同一ゾーン内であれば、定額マイルのお支払いのみで、ビジネスクラスの国際線に乗り放題というルールになっています。(空港利用料、諸税等は別途かかります)
このANA特典航空券のルールをうまく利用すれば、最終日の便をビジネスクラスの深夜便をホテル代わりに利用して帰国することで、トランジットの時間を利用した観光や、以前紹介した「国際線ビジネスクラスを国内線代わりに利用する」こと▼も簡単にできてしまいます。
関連記事:【裏技】ANA国際線特典航空券の裏ルールを利用して国際線ビジネスクラスを国内線代わりに利用する方法
エコノミークラスの深夜便はろくに寝ることができないまさに「地獄」ですが、ビジネスクラスなら便によっては横になって眠ることができ、シャワー完備のビジネスクラスラウンジなどを上手く使うことで、ホテル代わりに使うことができます。
この記事では「ビジネスクラス深夜便をホテル代わりに利用」して、観光や乗継をお得に行う方法をご紹介しています。
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ANA特典航空券は同一ゾーン内であれば何回搭乗しても必要マイルは同じ

ANAの国際線特典航空券は、最終目的地が存在するゾーンによって発券に必要なマイルが決まります。
例えば、上記赤枠▲で囲んだゾーン内、もしくはそれより日本に近いゾーン(この場合韓国)内のフライトであり、かつ実際にルール上特典航空券を発券できる旅程であれば、所要マイルは同じで発券できます。(空港利用税等は、搭乗回数によって加算されます)

例えば、日本から上記ゾーン3(香港、台北、マニラ、北京、上海等)内、およびより近いゾーン2(韓国)内のCクラス(ビジネスクラス)特典航空券発券に必要なマイルは、赤枠内のとおり40,000ANAマイル。
つまり、40,000ANAマイルを支払えば、このゾーン内であればビジネスクラスに乗り放題ということです。(スターアライアンス特典航空券を利用した場合+3,000ANAマイル必要)
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ビジネスクラス深夜便をホテル代わりに利用する旅程の例

でも、ビジネスクラス深夜便をホテル代わりに利用するって、文字で書いただけではイメージわかないですよね。そこで、実際の事例をもとに解説してみたいと思います。例えば、最もわかりやすい一例としては、こんな▲旅程ですね。
名古屋から香港へANAのビジネスクラスで飛んで、香港ディズニーランド▼を満喫。半日あれば、香港ディズニーランドは十分満喫できます。
関連記事:香港ディズニーランド混雑情報2018年最新。混雑とは無縁のアトラクション乗り放題の夢の国
関連記事:【香港ディズニーランド】チケットを安く購入する方法を徹底解説。具体的な買い方と割引は?(2018年最新版)
その後、香港からソウル(仁川)へ、アシアナ航空の深夜便OZ746便ビジネスクラスを「ホテル代わり」に利用して飛び、仁川発の名古屋行きのOZ122便で戻ってくる。
この旅程なら、ホテルに宿泊する必要がないんですよ。しかも、機内食やラウンジのシャワーがあるので、食事や風呂の心配もなし。ほとんどビジネスクラスの飛行機をホテル代わりに使えてしまいます。
※なお、上記旅程では香港を日帰りに設定しますが、香港滞在が1日以上でも、この旅程の特典航空券は発券可能です。
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「国際線を国内線代わりに使う裏技」を使えば、さらに破壊力が増す
ただ、これだけでは単純に「ホテル代が浮きました!」というだけの話ですよね。
さらに、この「ビジネスクラスの深夜便をホテル代わりに利用する方法」に、私が以前ご紹介した「国内線代わりに国際線ビジネスクラスを利用する方法」を組み合わせると、さらに帰国最終日にもう一国の観光までできてしまうんです。
この「もう一国の観光までできる」、もしくは「さらに追加で国際線のビジネスクラスに2回乗れる」ことが追加されることで、この「ビジネスクラスの深夜便をホテル代わりに利用する方法」の破壊力がさらに高まります。

それっていったいどういうことなのか?実際の事例をもとに解説していきますね。
ビジネスクラス深夜便を使えば、例えばこんな▲旅程も可能になるということです。大阪から香港へ飛び、香港からは東京までビジネスクラス深夜便NH822へ羽田へ帰国。
羽田から早朝便へソウル(金浦)空港へ、まさに「国内線代わりに国際線ビジネスクラスを利用する」ことで、金浦空港でのトランジット時間が約6時間も確保できます。
香港旅行に行っているのに、香港から関西国際空港への帰路でホテル代が浮いて、さらに韓国のトランジット観光旅行付きって、どれだけお得なんですかってことですよね。
もうお分かりですよね。この「ホテル代を浮かす」という観点と、そして「トランジットで時間を確保する」という観点の、2つの観点から重要になるのが、ホテル代わりに利用できる「ビジネスクラスの深夜便」なんです。
アジア近距離圏のビジネスクラスの深夜便なら、乗っている時間が短いので、ほとんどの便が早朝に到着します。
そうすると、到着空港から国内外に早朝出発する乗継便に軒並み間に合うんですよ。早朝の乗継便に乗れれば、次の目的地への到着は午前中ですので、午後~夕方の出発便まで、トランジットの時間を十分確保できるんです。
ここまではご理解いただけたでしょうか。以前私がこのブログでご紹介した「【裏技】ANA国際線特典航空券の裏ルールを利用して国際線ビジネスクラスを国内線代わりに利用する方法」をまだご覧になっていない方は、こちら▲も合わせてお読みいただけるとより理解が進むと思います。
では、ここからは、この「アジア近距離圏のホテル代わりに使えるビジネスクラス」の、おすすめ3路線をご紹介します。
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おススメ①香港ーソウル(仁川) OZ746ビジネスクラス

まず第一におすすめの路線はこちら▲です。アシアナ航空の香港ー羽田を結ぶ深夜便OZ746便ですね。

この便がおすすめなところは、なんといっても世界有数のハブ空港、仁川空港へ到着しますので、到着後の旅程の自由度が高いところです。
例えばこんな感じ▲で、ソウル滞在の時間を長めにとれば、この旅程▲の場合、約11時間のトランジットで韓国を観光できます。

さらに台湾まで行ってしまうこともできます。
アシアナ航空はスターアライアンス特典航空券の発券が比較的容易な航空会社なので、うまく組み合わせることで自由自在に旅程を組むことができます。

ただ、この香港ー仁川間に就航している機材はA330もしくはB747という・・アシアナ航空の中では残念機材なので、残念ながらビジネスクラスであってもフルフラットにはなりません。
が、前席との間隔も十分ですので、エコノミーに比べれば十分眠ることができると思います。
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おススメ②香港ー羽田 ANA NH822ビジネスクラス

おススメの深夜路線その②は、ANAのNH822ビジネスクラスです。
このANA便も早朝に羽田に到着するので、早朝便に乗り継ぐことでもう一国をトランジットで楽しむ旅程を組むことができます。

例えば、こういう旅程▲もおすすめです。関西から香港へ飛んで、香港ー東京間はANAのNH822便ビジネスクラスを利用して東京羽田へ。
そしてすぐにソウル(金浦)へ飛び、同じくソウル(金浦)から大阪へ戻る旅程です。香港で香港ディズニーを満喫し、さらに金浦空港からソウル駅はA’REXで約20分ですので、ソウルでのトランジット時間を利用してソウル観光までできてしまいます。

実際に私はこんな▲路線を発券したことがあります。
北京首都国際空港で実際にかかる乗り継ぎ時間や、エアチャイナって実際どうなのか?を自分で確かめたかったので、この旅程を選んでみました。ちなみに、北京行往路のNH961便はスタッガードシート搭載のB777▼ですので、香港ー羽田で眠れなかった分はここで取り戻しました。
関連記事:羽田ー北京NH961ビジネスクラス搭乗記。スタッガード搭載短距離便の魅力とは
ただ、残念なのは機材がB767-300で、ビジネスクラスのシートがいわゆる「残念ビジネスクラス」のシートなんです。

アシアナ航空ビジネスクラスシートより断然しょぼいです・・。この点さえ我慢できれば、この便の場合、香港国際空港ではシンガポールエアラインのシルバークリスラウンジに案内されますので、ラウンジは超快適▼ですよ。
関連記事:香港国際空港のおすすめラウンジは結局どこ?シルバークリスが全力でおすすめな理由4つ
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おススメ③マニラーソウル(仁川) OZ704ビジネスクラス

最後のおすすめが、このマニラーソウル(仁川)を結ぶアシアナ航空OZ704便ビジネスクラス。
この路線も、ソウル到着がかなり早朝なので、いろんな便に乗り継ぐことができます。ただ、タダでさえ治安のよろしくないマニラに果たして行きますか?という疑問点はありますけどね・・。

一応、こんな▲旅程も組むことができます。上海のラウンジに行ってみたい方、ANAのビジネスクラスに数多く乗ってみたい方にもおすすめです。
ただ、このビジネスクラス深夜便を利用するくらいなら、香港発に乗った方が良いかなとは思いますね。フィリピンを旅行中の方限定のおすすめ路線といえるかもしれません。
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ビジネスクラス深夜便のメリット
ここまで、おススメの「ホテル代わりに利用できる」ビジネスクラス深夜便をご紹介してきました。
ここでもう一度、ビジネスクラス深夜便を利用するメリットを振り返ってみましょう。
ホテル代/朝食代を浮かせることができる

これは私が実際に香港ー羽田のビジネスクラス深夜便(NH822便)に搭乗した際の朝食です。
このように、機内食は出ますし、搭乗前はビジネスクラスラウンジが利用可能なので、とにかく食べ物/飲み物に困るということがありません。機内で眠ることができますので、完全に1泊分のホテル代と食事代を浮かせることができます。
ちょっとせせこましいといえばせせこましいですが、これがまずは重要なメリットです。
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国際線に乗り継ぐことで、もう1国観光を楽しんだり、ビジネスクラスを追加で2路線乗ったりすることが可能

早朝便で到着することで、「国内線代わりに国際線ビジネスクラスを使う方法」を利用してもう1国トランジットで観光▲したり・・。

乗って見たかったビジネスクラスの試し乗り▲を楽しむこともできます。
この①ホテル代を浮かすことができる、②到着後の旅程の幅が広がることが、ビジネスクラス深夜便をホテル代わりに利用する2つの大きなメリットではないかと思います。
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帰路便をビジネスクラス深夜便にして、プラスαのお得な旅を

このように、帰路便をビジネスクラス深夜便にすることで、ホテル代を無料にできて、さらに帰国前にもう1国トランジットで旅行することもできてしまうんです。
もちろん、帰路便を深夜便以外にしても、以前ご紹介した「国内線代わりに国際線ビジネスクラスを利用する方法」▼は使えますが、到着時間によってはかなり時間の制約が出てきます。
関連記事:【裏技】ANA国際線特典航空券の裏ルールを利用して国際線ビジネスクラスを国内線代わりに利用する方法
早朝に到着するビジネスクラス深夜便だと、そのあとの旅程が組みやすく、要は「帰国日(最終日)1日をフルに使って」最後の旅行を楽しむことができるんです。
特典航空券で例えば香港に旅行に行ったら、時間と体力に余裕があるなら、香港ー仁川もしくは香港ー羽田の深夜便をうまく活用して、もう1国観光を楽しんじゃってください。
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