ビジネスクラスシートの製造メーカーってどこだか知ってる?知られざる航空機シート業界に迫る

 

普段何気なく乗っている航空機のシート。

特にビジネス/ファーストクラスのシートは、スタッガードシートなど凝ったシートも多くなってきましたし、機内での時間をリラックスして過ごせるかどうかを大きく左右する最も大きなファクターですので、どうしても一番気になってしまう存在ですよね。

 

でも、この実は最も気になるシートって、どこのメーカー製なのかって、ご存知ですか?そして、このハイテクシート、一体一席あたりの価格はおいくら万円くらいするのか、これも気になってしまいませんか?

あなたも乗ったことのある「あの」ビジネスクラスシートは一体のどこのメーカー製なのか。気になる航空機シート業界の実態をまとめてみました。

 

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航空機シート業界のシェア

順位 社名 シェア
1位 ロックウェル・コリンズ(米) 50%超
2位 ゾディアック エアロスペース(仏) 20%超
3位 レカロ(独) 15%超
4位以降 ジャムコ(日)他 10%以下

 

航空機シート業界のシェア・業界構造は、上記のようになっています。実は超寡占状態なんです。

※ちなみに・・アメリカのロックウェル・コリンズ社の前身はB/Eエアロスペース社ですが、同社が2016年に買収しています。そしてこのロックウェル・コリンズ社は2017年にユナイテッド・テクノロジー社に買収されました。また、ゾディアック社は同じくフランスのサフラン社が2018年に買収し、その傘下になっています。ただ、この2社の名前は現在でも残っていますので、この2社の名前でご紹介していきます。

 

ロックウェル・コリンズ社(米)と、ゾディアックエアロスペース社(仏)の2社で、なんと驚異の業界シェアの約7割を占めています。このビッグ2に続く形で、ドイツのレカロ社が続き・・この3社で市場シェアの8割超を占めています。

この2社に続く形で、日本のジャムコ社などが続いています。日本のジャムコ社は、もともと航空機のギャレー等の部品製造大手でしたが、近年、シート製造にも参画を開始し、シンガポールエアラインのB777のファーストクラスシートの納入に成功するなど、今、大注目のメーカーです。

 

このシンガポールエアラインのファーストクラスシート、実は日本のジャムコ社製なんです。知ってましたか?

次は、あなたも乗ったことのある「あの」シートが果たしてどのメーカー製なのか?各社の主要シート製品をご紹介していきます。

 

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ロックウェル・コリンズ(B/Eエアロスペース)

 

まずは、世界第一位のシェアを誇るロックウェル・コリンズ社のシート群を見て行きましょう。

ビジネスクラスのシートは「ダイヤモンド」シリーズ

 

ロックウェル・コリンズ製のビジネスクラスシートの主力製品群が、この「スーパーダイヤモンド」「ダイヤモンド」のダイヤモンドファミリーの製品です。

 

エアカナダのビジネスクラスシートや、

 

カタール航空のB787のビジネスクラスシートにも採用されているので、乗ったことがある!という方も多いのではないでしょうか。

 

もちろん、私も乗ったことがありました。タイ国際航空バンコクー名古屋のB787便のシートが、まさにこの「ダイヤモンド」のシートでしたね。

バンコクーセントレア(中部国際空港)TG646 タイ国際航空ビジネスクラス搭乗記

2017.04.30

 

ファーストクラスのシートはオアシスシリーズ

 

ファーストクラスのシートは「オアシス」シリーズです。

私はファーストクラスにはいまだ乗ったことはありませんが、ファーストクラスの常連の皆さまの中には、「見覚えがある!」という方もいらっしゃるのではないかと思います。

 

ビジネス&プレエコシートはユナイテッド航空御用達の「MiQ」シリーズ

 

そして、アメリカ系エアライン御用達、ロックウェル・コリンズ社のビジネスクラス&プレエコのシートとしてラインナップされるのが「MiQ」シリーズ。

 

これ・・見たことありますね。グアムー名古屋のユナイテッド航空残念ビジネスクラスで搭乗した際に座らせてもらった残念過ぎるビジネスクラスシートだと思います。

ユナイテッド航空名古屋ーグアムUA136便(残念)ビジネスクラス搭乗記

2018.04.06

 

そうか・・これ、やっぱりプレエコ相当だったんだ・・。何となく、ビジネスクラスのシートにしてはしょぼすぎると思っていたので、謎が晴れた気分です。

 

ロックウェル・コリンズはプレミアムというよりエコノミークラスなどでシェアを追ったメーカー

ロックウェル・コリンズ社は、航空機シート業界シェア50%以上圧倒的シェアを誇るメーカーです。

が、プレミアムシートのラインナップはそんなに多いわけではなく、むしろプレミアムシートよりエコノミークラスシートへの採用堅実にシェアを追っているメーカーといえるでしょう。

 

エコノミークラスシートのラインナップは・・ご紹介しても面白くないですし、違いが良くわからないのでご紹介はしませんが、パッと見「あ、コレ乗ったことあるわ」というエコノミークラスシートが多いと思います。

詳細は、ロックウェル・コリンズ社のHPでラインナップをご確認ください。

 

ゾディアック エアロスペース

 

ロックウェル・コリンズに続き、業界第二位、ゾディアック エアロスペース社のシートを見て行きましょう。

 

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ビジネスクラスのシートは、かなり商品群が多い!

 

ゾディアック エアロスペース社の商品群の特徴を一言でいうと、とにかく「商品のラインナップが多い」ということです。

業界の長男坊であるロックウェル・コリンズ社が少品種大量生産の汎用品で勝負する一方、次男坊としては多品種少量生産のオーダーメイドで勝負する。まさに競争関係の縮図を見ているような商品ラインナップですよね。

 

そして、このシート群、ANA/JALマイラーにとっては見覚えのあるシートも多いのではないかと思います。

 

この「シーラスNG」シリーズのシートは、JALのスカイスイートⅢに採用されたシートです。日本発の、乗客の足が立体交差する!と話題になったシートでおなじみですね。

 

そしてこの「スカイラウンジ」シートは、ANAマイラーには超おなじみのはず。

そうなんです。ANAの誇るビジネスクラス「スタッガードシート」に採用されているシートですね。

 

私も何回も搭乗してこのシートにはお世話になりましたが、個室感たっぷりで、しかもフルフラットで安眠できる超おすすめのシートです。

そうか・・このシート、フランスのゾディアック社製だったんですね。

ANA NH841(羽田-シンガポール) ビジネスクラス搭乗記!スタッガードシート最高でした!【2017年シンガポール旅行記3】

2017.06.06

 

 

このフュージオシートもゾディアック製のビジネスクラスシート。

 

シンガポールエアラインのA380などのビジネスクラスに採用されている「超だだっ広いシート」も、ゾディアック社製だったんです。

とにかく、ラインナップが幅広いのがゾディアック エアロスペースの特徴と言ってよいでしょう。

 

ファーストクラスは「Venus」(ヴィーナス)シリーズ

 

ゾディアックのファーストクラスは1種類のみ。ヴィーナスシリーズだけです。

 

でも、このシートは実はJALのファーストクラスに採用されていますので、乗ったことのある方も多いかもしれませんね。

 

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レカロシート

お次のご紹介は業界第三位、レカロシートです。

レカロシートは業界三男坊だけあって、多品種での勝負はしておらず、ビジネスクラスのシートもあまり代わり映えのしないライフラットの3シートと、フルフラットの1シートだけです。

 

そして、ファーストクラスシートのラインナップはありません。完全にビジネスクラス以下のシートに特化して勝負を挑んて来ています。その代わり、エコノミークラスのシートではよく見かけるシートですよね。

 

ビジネスクラスのシートラインナップを見ていくと・・まず、ライフラットのこちらの3シートですが・・。普通!めっちゃ普通!

多分、どこかで乗ったことがあると思うんですが、普通過ぎて印象が無さすぎです。

 

香港ー羽田で搭乗したこのシートや・・・

NH822 香港ー羽田ビジネスクラス搭乗記。ビジネスクラス深夜便はホテル代わりになる?

2017.11.17

 

北京ー名古屋で搭乗したこのシートあたりがレカロのビジネスクラスではないかと思うのですが、普通過ぎて違いが良くわかりません

北京ー名古屋CA159便ビジネスクラス搭乗記。エアチャイナって、結局どうなの?

2017.11.21

 

日本の「ジャムコ」社の躍進にも期待

 

そして、この航空機シート業界の「ビック3」、ロックウェル・コリンズ、ゾディアック、レカロに肉薄しつつある新興メーカー。それが、日本の航空機内装部品メーカージャムコ」です。

ジャムコはもともと航空機の内装部品のうち、ギャレーやラバトリー(お手洗い)に強みを持っていたメーカーです。特に、ラバトリーは世界の航空機シェアの約50%を占めているんです。

 

見覚えがある方も多いと思いますが、このB787のお手洗い。

このお手洗い、日系エアラインならウォッシュレット機能付きなんです。このお手洗い、あまり知られていませんが、日本のジャムコ社製なんですよ。

 

冒頭にも記載したとおり、このジャムコ社製のシートが、シンガポールエアラインA380ファーストクラスシートに採用されるなど今急速にそのシェアを伸ばしているんです。

シート・コンソール(ファーストクラスシートの個室空間)もジャムコが強い!

 

そして、ジャムコがもう一つ強いのがこのファーストクラスの「シートコンソール」(個室空間(仕切り))。

ANAのファーストクラスに採用されているこの個室空間を作るための仕切り「シートコンソール」は、日本のジャムコ社製なんですよ。

 

この、シンガポール航空のA380搭乗者だけが味わえる、ファーストを超えた「スイートクラス」のキャビンを形成するシート・コンソールも日本のジャムコ社製。

すげえな!日本のジャムコ!って感じですよね。

 

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ファースト/ビジネスクラスのシートは1席おいくらくらいするの?

 

では、このファースト/ビジネスクラスのシート。航空機に備え付けるにあたり1席あたりお幾らほどするのでしょうか。

これについては、ジャムコの鈴木社長(当時)が東洋経済の取材に対し、以下のとおり回答しています。

業界の平均的な相場でいうと、ファーストクラス用は1席で高級外車が買えるくらいの金額だ。ビジネスシートでもあと少しでプリウスが買えるくらい

国際線の中距離以上ではビジネス席が35席以上、ファーストクラスも4~12席あるので、1機分だけでまとまった金額になる。SQのような高級エアラインになると、すべてが特別仕様で値段はうんとハネ上がる。

 

すげえ・・ファーストクラスの場合、1席で高級外車が買える・・となると、500万~800万円クラスってことですよね。

ビジネスクラスシートでもあと少しでプリウスが買える・・となると、約200万円くらいって感じでしょうか。もっとお安いと思ってましたが、さすが上級クラスのシート、意外に高いんですね。勉強になりました!

 

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ビジネス/ファーストクラスシートのメーカーにも注目してみよう

 

以上、ビジネスクラス/ファーストクラスのシートメーカーシェアと、メーカーごとのシートラインアップ、そして、乗ったことがあるシートにどれくらい採用されているか?についてご紹介してきました。

いろんなメーカーがありそうで、実は寡占状態ということがお分かりいただけたかと思います。そして、日本のメーカージャムコ社が意外に健闘していることもお分かりいただけましたでしょうか。

 

次に乗った飛行機の、シート一体どこ製なのか?等、気にしながら乗ってみるのも面白いと思います。

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