折角貯めたANAマイル。
このANAマイル、できれば最もお得に国内線航空券に交換して、国内旅行を楽しみたいですよね。
そして、2018年7月以降変更となったANA国内線特典航空券予約の新ルールにより、実は、ANAマイルを貯めている方にとって、最もお安く国内線特典航空券を予約する方法は大きく変わることとなりました。
簡単に言っちゃうと、ANAマイルを使った特典航空券で国内線特典航空券を予約する方法は、あくまで選択肢の一つに過ぎない、ということです。
ANAマイラーが国内線特典航空券を最もお得に予約する裏技的方法を、徹底解説したいと思います。
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目次
ANA国内線特典航空券発券の新ルール
2018年7月から新たにスタートしたANA特典航空券の発券ルールがこちらです。
ANA VALUE(旧特割)、ANA SUPER VALUE(旧旅割)の発売期間は運航ダイヤ期間ごとに一斉発売。約半年先までの運賃が年2回発表され、最大約半年先までの予約が可能です。
これは、これまでのルールと変わりません。
一方、国内線特典航空券は、これまでこの旅割や特割の予約期間開始期間とはルールが違い、2か月前からの予約開始でした。
このため、何となく、特典航空券狙いの人は予約開始が2か月前から・・・というイメージが染みついていたんですよね。
しかし、今回のルール改正により、国内線特典航空券も、格安運賃と同時期の一斉発売に変更になりました。
このルール改正により、ANAマイル保有者は、「①マイルを使った特典航空券」と「②マイルをスカイコインに交換して、格安運賃で航空券を購入」の両方の購入方法を、同時期に選択することができるようになりました。
特に重要なのは②です。
これからは、この②がANAマイルを使った国内線航空券購入の主力になっていくことが予想されます。
国内線特典航空券予約戦線はどうなったか
では、今回のANA国内線の発券ルール改正により、航空券予約戦線はどのようになったのでしょうか。
一番の激戦区間、沖縄路線の金曜日・土曜日便で確認してみましょう。
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国内線特典航空券の予約状況
まずこちらが、この記事執筆現在最も未来の日付で予約可能な金曜日の、東京(羽田)-那覇路線の「特割」「旅割」料金での予約状況です。
さすがに既に人気の20:00出発便は満席・・・。しかし、これ以外の便であれば十分予約を取ることができる状況です。
一方、特典航空券の予約状況がこちらです。
うーん、特典航空券が2か月前予約開始の際はこんな激戦ではなかったんですが・・・。ほとんど、選択肢がない状況です。
一方、大阪ー那覇路線の「旅割」「特割」運賃での予約状況がこちら。
やはり、金曜日夜便はすでに完売。かろうじて、旅割21運賃が残っているのみの状況です。
マイルを使った特典航空券は、さらに惨憺たる状況です。
もしかしたらマイルを使った特典航空券への発券枠がさらに少なく制限されたのではないか?そう考えてもおかしくないくらい、かなり予約について厳しくなった印象はありますね。
一番大きいのが、約半年間分の特典航空券が、特定日の朝9:00からの一斉予約に変更になってしまったことです。
これまでは、ちょうど2か月前からの予約開始だったので、予約開始日が緩やかに推移していく(何が言いたいかわかりますかね?)ので、最大の2か月先とかなら結構予約も取れたのですが、一斉予約開始により、予約開始日近辺の争奪戦時期を超えると、人気路線の場合、かなり先まで特典航空券が埋まってしまう状況になってしまってしまいました。
これ、地味ですが、特典航空券の使い勝手的には少し低下したと思います。
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スカイコインで割引航空券を購入するという考え方
ここまで見てきたような、ANA国内線特典航空券がこれまでよりも取りにくい状況を踏まえ、ANAマイルを使って国内線航空券を発券する方法として急浮上してくるのが、ANAマイルをANAスカイコインに交換して、「旅割(ANA SUPER VALUE)」、「特割(ANA VALUE)」運賃で航空券を予約する方法です。
これまで、実はANAの国内線特典航空券取得には、国内線特典航空券の予約開始日時である搭乗2か月前の往路予約時に、14日先までの復路を同時に予約できる「一括予約サービス」を裏ワザ的に活用することで、家族4人であっても特典航空券の発券は、片道に限ってですがほぼ確実に行うことができた・・のですが、ANAの特典航空券のルール変更により、2018年7月1日からはこの「一括予約サービス」が終了してしまいました。
もちろん、予約開始後すぐに予約する・・「争奪戦」で希望路線の特典航空券を発券することがまずは最もお得です。
が、もしこの争奪戦に出遅れた場合、または特典航空券でも旅割運賃等でも予約可能な不人気時間帯の航空券発券なら、SKYコインの方が、以下の二つの理由でお得です。
①スカイコインの方が(路線によっては)所要マイルが少なくて済む
②スカイコインなら、割引運賃が発売されていれば購入可能(マイルの場合、発券枠に達した以降は発券不可能) |
特に大きいのは①ですね。
実は、大人気路線を除くほとんどの路線で、実は特典航空券よりもスカイコインの方が安いという状況なんです。
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マイルをスカイコインに交換した場合の価値は
上記の表は、ANAマイルをスカイコインに交換した際の交換率表です。
お持ちのANAカード種類や、ANA会員ステータス等によって交換率が違いますが、ANAマイルを大量保有しているような陸マイラーなら、ANAワイドゴールドはまず保有していると思いますので、このANAワイドゴールドを保有しているという前提に立つと、赤枠内のとおり、最大で1ANAマイルを約1.6倍でスカイコインに交換できます。
そして、この1スカイコインは、1コイン=1円で航空券購入に使えます。
飛行距離(マイル) | 所要マイル(Rシーズン) | スカイコイン換算(1.6倍) |
0~300 | 6,000 | 9,600 |
301~800 | 7,500 | 12,000 |
801~1,000 | 9,000 | 14,400 |
1,001~2,000 | 10,000 | 16,000 |
こちらが、ANA国内線特典航空券発券に掛かる、片道分の所要マイルチャートです。
この所要マイルをスカイコイン換算したものが、一番右の枠内に記載されています。繰り返しですが、このスカイコインは1コイン=1円で利用することができます。
つまり、所要マイルよりスカイコイン換算で購入できるチケット価格の方が安い、という状況なら、マイルで発券するよりスカイコインで発券した方がお得ということになります。
例えば先ほど確認した羽田ー沖縄路線の場合、夜便の予約はできませんが、午後便で良ければ10,000~9,000円程度で購入できますので、スカイコインで購入した方がお得、ということになります。
さらに、航空券を購入した扱いになりますので、搭乗マイルとPP(プレミアムポイント)ももちろんもらえます。
さらに、大阪ー那覇便の場合旅割75-28での購入はできませんが、赤枠内のとおり旅割21での購入は可能です。
この旅割21の料金は14,400円と、実はスカイコインで購入した場合、まさに9,000ANAマイルの特典航空券で発券したのと同価値での発券が可能、ということになります。
特典航空券が満席でも、スカイコインでマイルを使って同価値で国内線航空券が発券できる、ということになります。
さらに、マイルとPPが貯まることを考えると、考え方によってはこちらの方がお得かもしれません。
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スカイマイルのデメリットは
このように超絶お得なスカイコインでの発券ですが、もちろん、弱点もあります。
以下、2つの弱点をご紹介していきます。
ANAマイルのスカイコインへの交換は1万コイン単位での一括交換が必要
これが実は一番大きな弱点ですが、ANAマイルを最大倍率でスカイコインに交換するためには、50,000マイル以上を一括で交換する必要があります。
例えば50,000マイルを交換すると、80,000スカイコインになるのですが・・・。
簡単にいうと、使い切れないコインが「半端コイン」として余ってしまう可能性が非常に大きいんです。場合によっては40,000マイル一括交換など、倍率を下げてもコインを余らせない方がお得になる可能性もあるので、自分が搭乗を予定している路線の割引航空券の価格、特典航空券を発券する場合の所要マイル、搭乗人数などを具体的にシミュレーションしたうえで、最もお得な分のマイルをコインに交換するようにしてください。
繰り返しですが、いくら倍率が高くても、余らせてしまっては意味がありません。
少しだけコインが足りない場合は、差額分はクレジットカード支払いも可能ですので、下手に余らせるくらいなら、ぎりぎりもしくは少し少な目くらいのコインに交換しましょう。
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事例で解説
①親子4人
②沖縄へ片道分発券 ③レギュラーシーズン |
言葉だけではなかなか理解できないかもしれないので、例えば、こんな事例で考えてみましょう。
区間基本マイル(Rシーズン) | 所要マイル(4人分) | スカイコイン換算 |
9,000 | 36,000 | 57,600 |
まず、まともに考えると4人分の片道分特典航空券発券に必要な所要マイルは36,000マイルになります。
一方、このマイルをスカイコインに換算すると、最大1.6倍で57,600コインになります。ここまではよろしいですよね。
次に搭乗便ですが・・ここでは、旅割75で搭乗できるもっともお得な便、15:45発のANA477便、8,890円を選択してみます。
この予約に必要なスカイコインは、8,890円×4人分=35,560コイン、ということになります。
交換マイル | 倍率 | スカイコイン | 運賃 | 差額 |
20,000 | 1.3 | 26,000 | 35,560 | ▲9,560 |
30,000 | 1.4 | 42,000 | +6,440 |
この結果から、マイルからコインへの交換の選択肢は上記の2つになりますね。
20,000マイルを交換した場合、差額の9,560円を支払うことでこのチケットを購入することができます。
一方、30,000マイルを交換した場合、運賃はすべてコインで支払うことが可能となり、さらに6,440コインが余る、ということになります。
特筆すべきは、いずれの場合でも当初の所要マイル数(36,000マイル)よりも全然少なく航空券を購入できる、ということです。
コインを余らせるか、もしくは差額を支払うか。これは、価値観次第で選択して下さい。
スカイコインの有効期間は1年
もう一つの弱点は、スカイコインの有効期間が1年しかないこと。
かなり短いんですよね。これが、上記のとおり「コインを余らせるな」という理由の一つにもなります。
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マイルを使った国内線特典航空券の発券方法まとめ
①特典航空券の発券が半年一斉発券になったことで、予約開始時期以外では人気路線の予約が難しくなった
②特典航空券が満席の場合でも、安価な割引運賃なら買える場合、または特典航空券所要マイルよりも安価で購入できる場合、SKYコインが新しい選択肢に ③SKYコインでの購入時は、コインで不足する差額はクレジットカード支払い可能。使い勝手が悪いので余らせないように交換するのがポイント |
この記事をまとめると、以上になります。
人気路線でマイルでの特典航空券をどうしても発券したい場合は、一斉予約開始時期の1点集中で予約争奪戦を勝ち抜くほかありません。
一斉予約開始時期以外で人気路線を取りたい場合や、特典航空券の所要マイルよりもスカイコインに交換して購入した方が安価の場合、SKYコインでの購入も新しい選択肢として視野に入ってきます。
確かに特典航空券は少し取りにくくなりましたが、SKYコインを上手に利用すれば、実はよりお得に特典航空券を発券することもできてしまいます。
このお得技をうまく利用して、上手に国内旅行をしてしまいましょう。
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