7月1日から、ドットマネーからJALマイルへの移行率が改悪になります。
確かに改悪の程度は大したことありません。
しかし、東京メトロポイント経由でANAマイルを貯めるための中継ポイントサイトとして、確固たる地位を築いていたドットマネーが、2018年4月1日以降、1夜にしてANAマイラーからは全く見向きもされないポイント中継サイトになってしまったのはご承知の通りかと思います。
そのドットマネーが、この3か月間ANAマイラーに対する改善策を全く打ち出さず、さらにJALマイルへの交換率を改悪するということに、何かドットマネーのマイラーに対する姿勢というものを感じるのは私だけでしょうか。
この記事では、2018年7月1日から適用になる、ドットマネーからJALマイルへの交換レート改悪の内容と、ドットマネーの考え方について考察してみたいと思います。
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目次
7月1日からの改悪の内容
2018年7月1日からのJALマイルへの交換レート改悪の内容がこちらです。
500マネー(円)移行時 | 改悪前 | 改悪後 |
JALマイル | 260マイル | 250マイル |
交換率 | 52% | 50% |
500マネー(円)交換時にもらえるJALマイルが、改悪前は260マイル、交換率52%であったのに対し、改悪後は250マイル、50%へ改悪です。
改悪率はたったの2%と、小さな改悪に見えるかもしれませんが、実はこの改悪はかなり大きな改悪であると思います。
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JALマイルへの移行率52%はドットマネーの強みだった
実は、大手ポイントサイトからJALマイルへの移行率は、「50%」というのが定番です。※モッピーは「ドリームキャンペーン」を活用することで例外的に80%で移行可能。
その中で、JALマイルへ52%で移行できるというのは、実はドットマネーの強みだったんですよね。あえて言うなら、ドットマネーへ交換する意義があったということです。
そのままポイントをJALマイルに交換しても50%にしかならない。でも、ドットマネーを経由すれば2%分多くJALマイルに交換できる。これが、ドットマネーを経由する意義になります。
そして、ドットマネーでは頻繁にこういう「ポイント増量キャンペーン」を展開しています。例えば、上記のキャンペーンを使うと、ポイントが5%増量でプレゼントされます。
10,000P交換した場合 | 5%増量 | 交換率 | 最終JALマイル |
ドットマネー | +500 | 52% | 5,460 |
他サイト | 0 | 50% | 5,000 |
この増量キャンペーンを組み合わせることで、上記のとおり10,000P(円)をJALマイルに交換すると、ドットマネー経由の場合の方が、最終的に手にすることができるJALマイルが460マイルも多くなります。
5%増量キャンペーンが無い場合でも、2%は10,000P(円)換算なら200マイルになりますからね。これがかなり大きいポイント差ということがお分かりいただけたのではないかと思います。
この改悪は、他サイトに対して保有していたJALマイラーに対する「強み」を放棄した、ということなのです。
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ドットマネーは現金派に舵を切った?
2018年4月1日からの「東京メトロポイントへの交換停止」という、陸マイラー業界に激震が走った改悪の結果、ドットマネーはANAマイルを貯めるためのポイント交換ルートから完全に外れることになりました。
ANAマイルを最大価値で貯めるためには、新しいポイント交換ルート、以下の「LINEルート」を経ることになります。
このLINEルートでは、PeXとポイントタウンが特に重要な位置づけを果たすことになります。
一方、ドットマネーはANAマイルに直接交換すると「28%」という超低レートでしか交換することのできず、Tポイントを経由しても最大50%の交換率と、ANAマイルを貯めたい人にとっては「ポイントの墓場」的な位置づけになってしまいました。
他サイトでは、この東京メトロポイントへの交換停止という大改悪を踏まえ、4月以降の他サイトとのポイント相互交換開始などの新たな動きを見せていたのですが、唯一といってもよいほど、動きがなかったのがこのドットマネーです。
個人的には、ドットマネーはLINE@などを通じてLINEとも提携関係にあるので、いずれLINEポイントへの交換を開始してくれるのではないか・・と期待していたのですが、JALマイルへの交換レートの優位性を放棄する今回の動きなどを見ていても、もしかするとドットマネーはマイラーからのポイントを期待することはやめ、現金派にかじを切ったのかも知れないと思うようになりました。
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ドットマネーのANAマイラーへの改善策は期待薄
ポイントサイトのビジネスモデルはかなり複雑です。
各ポイントサイトごとのアクティブ登録顧客数などを背景にした「力関係」や利用価値などにより、相互交換時に他サイトに手数料を払って交換させてもらったり、逆に他サイトから手数料をもらって交換先にしてあげたりということも当然あるでしょう。
このように、損得やどこで儲けているのかの実態はよくわかりませんが、一つ言えそうなのは、単純な「ポイント経由サイト(左から右にポイントを経由するだけのサイト)」では儲からない・・ということかもしれません。
また、ポイントサイトの主要収入源は、自社で表示している広告を利用してもらうことによる、広告主からの広告収入になります。
さらに、ドットマネーの強みは、手数料無料で1P=1円で全国の銀行に現金振り込みで換金できることにあります。また、この強みを利用して、他の銀行振込に手数料が必要なポイントサイトからは、ポイント相互交換時に手数料を貰っていることが想像されます。
単なるポイント交換サイトではなく、実際に自社広告を利用してもらい広告収入を得る。
また、換金手数料0円の強みを活用して、他のポイントサイトの現金派の顧客のポイントを手数料を貰ってドットマネーに集める。
ドットマネーはこのビジネスモデルを選択したのかもしれない。今回のJALマイルの交換レート改悪は小さい改悪ですが、何となく大きいものに感じました。気のせいならいいのですが。
今後、ドットマネーがANAマイラーへの改善策を打ち出す可能性もかなり遠のいたのかもしれないと、勝手に思っています。
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