2019年9月最終日。この日、陸マイラー界に超衝撃が走りました。そう。まさかのソラチカルート完全閉鎖です。
2019年12月27日15時をもって、LINEポイントから東京メトロポイントへの交換が終了することが、LINEポイントよりアナウンスされたんです。これにより、ANAマイルへ業界最大倍率0.81倍(1円=0.81ANAマイル)で交換できるソラチカルートの代替ルートであった「LINEルート」も完全閉鎖になることが確定しました。
この改悪により、ソラチカカードのポイントプログラムである東京メトロポイントからANAマイルへの交換ルートはほぼ断たれることになるので、「ソラチカカードでANAマイルを貯める」という構図自体が消滅します。
個人的にはソラチカカードのお世話になり多分100万ANAマイル以上は貯めたと思うので、ANAマイルを貯めるのに「ソラチカカード」とそのポイントプログラムである「東京メトロポイント」を使うことがなくなるって、かなり寂しさを感じますね・・。
しかし、下を向いてばかりではいられません。陸マイラー、ポイントサイト業界は改悪の歴史の繰り返しです。その改悪を乗り越えて、新たなポイント交換ルートでマイルを貯めるのが、陸マイラーの醍醐味ですからね。
ソラチカ閉鎖以後の代替ルートと、大手ポイントサイトの動向について徹底解説します。
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ソラチカルート閉鎖の構造

まず、2019年9月末のソラチカルート完全閉鎖の構造についておさらいしておきましょう。上記のとおり、LINEポイントから東京メトロポイントへの交換の終了。これにより、ソラチカルートの肝となる「LINEポイントから東京メトロポイントの交換」機能が失われます。

具体的にはこちら。
上記のとおり、ポイントサイトで貯めたポイントをGポイント経由でLINEポイントに交換しても、東京メトロポイントへの交換ルートが封鎖されてしまうので、ANAマイルに交換することができません。
東京メトロポイントに0.9倍という高倍率で交換できるポイントはLINEポイント一択でしたので、この改悪によりLINEルート、ソラチカルートは完全閉鎖です。無念・・・。
ただ、2019年12月27日まではポイント交換可能なので、それまでは最大限LINEポイントを利用してANAマイルを貯めましょう。そして、その間に下記でご紹介する代替ルート「TOKYUルート」の準備を整えてください。
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ソラチカ代替ルートは「TOKYUルート」

そして、この「ソラチカルート」「LINEルート」の代替ルートとなるのが、上記「TOKYUルート」です。ポイント交換レートは、LINEポイント経由のソラチカルートの0.81倍に比べ0.06倍低下する0.75倍となりますが、JALマイルの交換率0.5倍などに比べればまだまだ高倍率の交換ルートだと思います。
また、TOKYUルートにはLINEルートに比べANAマイルへの交換のスピードが簡単で早く、一気に大量のポイントを交換可能など、メリットも数多くあります。
ANAマイルを貯めたい方は、この新代替ルート「TOKYUルート」でのポイント交換が、2020年以降の最得な交換方法です。TOKYUルートでANAマイルを貯める方法は、以下の関連記事で詳細に解説しています。
次善の策として「みずほルート」「nimocaルート」も

そして、次善の代替ルートとして陸マイラーが絶対に押さえておくべきANAマイル交換ルートの筆頭が、この「みずほルート」です。
ANAマイルへの交換がTOKYUルートに次ぐ0.7倍ですので、TOKYUルートの改悪時に備えて、準備しておくべき交換ルートだと思います。このみずほルートは、TOKYUルートと同じくポイント交換が全てWeb上で完結しますので、ポイント交換も簡単です。

そして、もう一つのTOKYUルートの次善の代替ルートが、「nimoca(ニモカ)」ルートです。
ただ、このニモカルートは九州もしくは函館の端末でのANAマイルへの交換操作が必要という難点があるんですよね・・。一応、ポイントサイトの1円=0.7ANAマイルに交換できるんですが、ちょっと普段使いには厳しいでしょうか。
とりあえずはTOKYUルートがあれば大丈夫ですが、このTOKYUルートもいつどうなるか分かりませんので、このみずほルート、ニモカルートについても覚えておくとよいと思います。
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主要ポイントサイトの動向・思惑
このLINEポイントから東京メトロポイントへの交換停止。各ポイントサイトの動向や思惑を少しだけ考察してみたいと思います。

まず、まさにこのLINEルートの扇のかなめといってよかったGポイントですが・・このLINEポイントの動きはちょっと涙目、って感じなんではないでしょうか。
Gポイントは、LINEポイントへのポイント交換が「実質」無料という、巧妙な制度を持っています。GポイントからLINEポイントへ交換する際には、原則として5%の手数料を取られ、この手数料を無料にするためには、Gポイント上の手数料無料対象広告を利用する必要があります。
このため、GポイントからLINEポイントへの交換により、「5%のポイント手数料」もしくは「自社広告の利用」というメリットを得ることができていました。その証拠に、Gポイントは同業のポイントサイト業界の等価交換サイトを次々と増やしていましたからね。このため、GポイントからLINEポイントへの交換ルートは、しばらく安泰だと予想していました。
この予想は当たりましたが、先にLINEポイントが動きましたね。これはGポイントは戦略の練り直しが必要になるのではないでしょうか。
LINEポイントの思惑

そして、東京メトロポイントへの交換を終了するLINEポイントの思惑。
LINEの狙いは完全に「キャッシュレス決済」である「LINE Pay」に経営資源を集約する、ということでしょうね。LINEポイントは結局他社ポイントに流出してしまう可能性が高いポイントです。こんなポイント経由地機能で小銭を稼ぐのではなく、自社の決済機能である「LINE Pay」を利用してもらうことを優先するのは理にかなっています。
というのも、そもそも「LINE」の業界ポジションとしては、陸マイラー云々で左右される必要がないほど確固たる業界の雄です。LINEポイントの元サービスである「LINE」は、ユーザーが国内だけで8,000万人以上を数える、日本屈指のソーシャルメディアです。他社ポイントに流出してしまう可能性の高いLINEポイントの制度を維持する必要はないってことでしょう。
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東京メトロポイントは?

ここまで、東京メトロポイントに至るまでの各ポイントサイトの動向や思惑をご紹介してきましたが、最後の受け入れ先として、実は一番気になるのが、この「東京メトロポイント」(ソラチカカード)の動向だったりします。
このLINEポイントからのポイント流入の停止により、ソラチカカードを利用してANAマイルを貯める陸マイラーはほぼいなくなると思います。ソラチカカード離れはさらに加速する思うので・・今後の動きには要注目です。どこか他社サイトとの提携・・・なんてのがあってもおかしくはないかもしれませんね。(希望的観測ですが・・)
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陸マイラー業界の今後の展望

いかがでしたでしょうか?
LINEポイントから東京メトロポイントへの交換終了(2019年12月までは交換可能)による「ソラチカルート」「LINEルート」閉鎖の構図と、新たな代替ルートについてご紹介しました。
陸マイラー的にはとにかく早めに「ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード」を発券して、「TOKYUルート」を開通させましょう。ソラチカルートは12月で閉鎖になりますが、TOKYUルートは健在です。
TOKYUルートに必須となる「ANA TOKYU Point ClubQ Pasmo」カードは、陸マイラーからの人気が上がりポイントサイトから消えることも予想していたのですが・・予想通り消えました(笑)。とりあえず2019年12月27日まではLINEルートでポイント交換可能ですので、TOKYUカードは機会を見計らって発券すると良いと思います。