アメックスとダイナースからANAマイルへのポイント交換の年間上限数が半減。同時期に改悪した思惑とは

アメックスとダイナース、全く違うカードブランドのポイントから、ANAマイルへの交換可能なポイントの年間上限が、2018年末というほぼ同時期に8万ANAマイルから4万ANAマイルへと半減の改悪となります。

もちろん、この半減に伴いアメックスからは目くらまし的な改善策についても打ち出されているのですが、この年間上限数の改悪に比べるとほとんど焼け石に水。

そもそも、アメックスやダイナースのポイントを大量に貯めておられる方にとって、改悪前の年間上限8万マイルですら「少ない」という印象があったと思いますので、この改悪の衝撃はかなり大きいでしょう。

しかも、前述のとおり全く違うカードブランドにも拘わらず、いきなりほぼ同時期に同じように半減するのですから、何かの思惑を感じざるを得ません。

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ANAマイルへのポイント交換の年間上限が半減

ブランド 改定前(年間上限) 改定後(年間上限) 実施時期
アメックス 80,000ANAマイル 40,000ANAマイル 2019年1月1日
ダイナース 2018年12月21日

改定前、つまり従来はアメックスリワードポイント、ダイナースリワードポイントからANAマイルへと交換可能なポイント数は、年間80,000ANAマイル相当まででした。

この年間交換可能なポイント数の上限が、40,000ANAマイル相当までに改悪となります。

実施時期は、上記のとおり若干違いますが、ほぼ同じく2018年の年末です。

年間上限が40,000ANAマイルまでって、これからご紹介するとおり実は結構少なめなポイント数ですから、影響は大きいです。

アメックス、ダイナースポイントとANAマイルとの交換比率

ちなみに、アメックス、ダイナースそれぞれのカードで貯めたポイントは、アメックスの場合「リワード・プラス」、ダイナースの場合「ダイナースグローバルマイレージ」に有料で参加することで、それぞれ等価である1P=1ANAマイルで、マイルに交換することができます。

確かに有料ですが、ANAマイルへの交換率は実は他社マイルに比べて高いです。

アメックスリワードプラスの詳細はこちらから、ダイナースグローバルマイレージの詳細はこちらから、それぞれご確認ください。

改悪の具体的な影響 ~ダイナースの場合~

この改悪による具体的な影響はどんなところにあるのか。

例えば、ダイナースプロパーカードの場合、上記のような入会キャンペーンでもらった60,000ポイントのうち、40,000ポイントまでしか年間でANAマイルに交換できない、ということになります。

この影響は・・ズバリ、貰ったポイントを全額マイルにするためには、年会費が2年分かかる、ということです。

入会初年度に解約してしまっては年間上限マイル数との差額の20,000ポイントが無効になってしまう、もしくはマイル以外に交換する必要があるため、全額をきっちりマイルに交換したい方の場合、年会費が余計にかかることを覚悟しておく必要があります。

具体的な影響 ~アメックスの場合~

アメックスの場合も、ダイナースと同じくボーナスポイントが40,000ポイント以上の入会キャンペーンの場合、1年間では全額交換できず、年会費を2年分以上支払う必要があるというデメリットがあります。

ただ、アメックスカードのメインカードともいえるアメックスゴールドの場合、入会キャンペーンでもらえるポイントの相場は、上記「特典3」のとおり、40,000Pですのでぎりぎり大丈夫でしょう。

しかしながら、アメックスゴールド以上の入会キャンペーンポイントが期待できるアメックス・ビジネス・ゴールドカード等の場合、ダイナースと同様、貰ったポイントを全額ANAマイルに移行したい場合は「2年以上継続縛り」のデメリットが出てきます。

それより深刻なのは・・・実は過去の「雨金祭り」参加者で、大量アメックスポイントを持て余している方かもしれません。

中には雨金祭りで100万P以上を手に入れた強者もいるようですので、もし、手持ちで100万Pを所有している場合、8万Pでも全部マイルに交換するのに10年超掛かる見込みだったものが、年4万Pになると20年超かかることになります。

20年って・・。いろんな意味で現実的ではありませんね。

アメックスの救済策

この「交換上限額の半減」と同時に打ち出した、アメックスの救済策がこちらです。

アメックスリワードポイントをANAマイルに交換するために必要な「ANAコース」への登録費を、アメックスポイントを1P=1円で充当することができるようになります。

ただ・・1P=1円って、マイルの価値からすると実質損ですので、完全に「目くらまし」と考えた方が良さそうです。

ダイナースの救済策

アメックスは上記のようになんちゃってではありますが、一応改善も同時期に打ち出しています。

一方、ダイナースクラブの場合、単純に年間移行上限が半減するだけで特段の救済策はありません。

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ANAアメックス、ANAダイナースもポイント交換額に制限があるのか

ちなみに、今回のアメックス、ダイナースカードのリワードポイントの年間交換上限制限ですが、あくまでそれぞれANAカード以外のカードのポイントにおける制限です。

ANAアメックス(ゴールド含む)、ANAダイナース(プレミアム含む)カードなど、いわゆるANAファミリーのカードの場合、これまで通りANAマイルへの年間移行額につき、上限は特段ありません

その代わり、ANAファミリーカードの場合ANAマイル以外のマイルへの交換ができませんし、ANAカードの癖にANAマイルに交換する際には別途追加の費用が掛かるというところは若干難ありですけどね。

ANAダイナース、ANAアメックス(普通、ゴールド)キャンペーンのマイルは、通常どおりマイルに移行可能

このため、上記でご紹介したANAダイナースの入会キャンペーンでもらえる77,000ANAマイル相当のポイントや、上記ANAアメックスの40,000ANAマイル相当のポイント、ANAアメックスゴールドの合計78,000ANAマイル相当のポイントは、貰ったらすぐにANAマイルに交換できるということです。

ANAカードホルダーにとっては、若干安心ということになります。

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今回の改悪に関するアメックス、ダイナースそしてANAの思惑

ここまで、アメックス、ダイナースリワードポイントからANAマイルへの年間交換上限の半減の改悪内容と、プロパーカードへの影響、そしてANAカードへの影響との比較等についてご紹介しました。

ご紹介したとおり、ANAアメックス、ANAダイナースカードはさすがにANA直系のカードのため、ANAマイルへの交換ポイントの上限制限はありません。

一方、ANAカード以外のアメックス、ダイナースは軒並み年間40,000ANAマイルまで交換上限というキャップがかけられることになります。

今回の改悪を「仕掛け」たのはカード会社か、ANAか

これは想像になりますが、今回の改悪を仕掛けたのは、間違いなくANAでしょう。

ANA側から仕掛けたと想定できる理由の一つが、冒頭にもご紹介した通り、今回の改悪がアメックスとダイナースという別々のカード会社なのに、2018年末という同時期に行われるということです。

ライバル関係にあるカード会社が、ある特定の提携先に対する特典を、同時期にしかも同じ条件で改悪するでしょうか?もし、もう一社の方が「もう少し持ちこたえれば他社よりも競争優位になる」と考えれば、同時期に改悪することはしないと思います。

ANAが今回の改悪を仕掛けた、ということはほぼ間違いないと言えると思います。

ANAマイルの供給過多状態に歯止めをかけたい

今回のANAからの仕掛けですが、ANAマイルは明らかにANAの特典航空券の座席数に対し供給過多の状態にあるので、この対策の一環だと思われますね。

ANAマイラーの中には、「行き先さえ選ばなければ別にANAマイルでも特典航空券は取れる」という主張をされる方もいらっしゃいますが、人間、そんな簡単な生き物ではありません。

「ハワイに行けない?だったらメキシコシティに行けばいいじゃん」って言われても、「はいそうですか」とは言えませんよね。

「ANAマイルを貯めたけど、特典航空券が取れないじゃないか!」という不満は、多分、ANAには恒常的に寄せられているのではないかと思います。

ANAマイルの入り口封鎖の一環

上記を背景に、ANAマイルの入り口を一つ封鎖しに来た、というのが実際のところでしょう。

富裕層をANAマイル経済圏に取り込みたいので、アメックスやダイナースポイントからANAマイルへの交換サービスは維持したい。けれども、ANAマイルに流れ込む全体の総量は今よりも絞りたい。

現在、ANAマイルに流れ込んでいる他社ポイントのうち、多くを占めていたアメックス、ダイナースのポイントの入り口を封鎖する。ただしさすがに自社ブランドのカードであるANAアメックス、ANAダイナースカードは、入会者が増えることで実はANA自身への還元も大きいので、入り口封鎖はしない。

このあたりが、今回の年間上限規制の裏にあるカラクリであるような気がします。

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次の入り口封鎖は?

今回の改悪は、ANAカード以外のアメックス・ダイナースカードからANAマイルへの年間交換上限設定でした。

全体的な動きとしての「ANAマイルへの流入規制」だと考えた場合、当然次に気になるのが、上記ソラチカカードからANAマイルへの交換規制ですね。

例えば、現在はソラチカカードのポイントプログラムである東京メトロポイントからANAマイルへの交換は、月間上限20,000P=18,000ANAマイルまでとなっています。

この上限が例えば月間15,000P=13,500ANAマイルまで・・・とか、月間10,000P=9,000ANAマイルまで、という上限規制も、今後は当然考えられると思います。

ただし、2018年4月のソラチカルート封鎖→LINEルートへの移行により、多くのライトな陸マイラーは自然引退を強いられたようですのですぐに改悪はないというのが、現在の実感です。

しかしながら、今回の改悪も踏まえ、ソラチカルートの動向も今後注視していく必要があるように感じています。

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