マジか・・って感じですが、これ、本当です。
ANAが、なんと2020年の実施時には賛否両論あった、「プレミアムポイント2倍キャンペーン」を、なんと2021年冬の緊急事態宣言明け直後に開催発表しました!!
あ、プレミアムポイント(以下、PP)とは、ANA便のフライトへの搭乗により獲得できるマイルとは全く別のポイントで、このポイントを貯めることで、ANAの上級会員ステータスを獲得できるんです。
ステータス | 所要PP | 備考 |
ブロンズ | 30,000 | |
プラチナ | 50,000 | SFC申込可能 |
ダイヤモンド | 100,000 |
ANA上級会員ステータスの種類と、ステータスの獲得に必要なPPが上記のとおり。
なんと、期間中ならこの半分・・実はそれ以下のPP取得で、上級会員資格を手に入れることができる・・ということになります。
そして、この上級会員ステータスの獲得に必要なPPは地上で獲得することはできず、実際にANA便(コードシェア含む)に搭乗することでしか手に入れることができません。
ということで、このPP2倍キャンペーン、上級会員ステータスに興味が無い方には正直全く意味のないキャンペーンなんですが(笑)・・・。
ANA上級会員ステータスが欲しい方、特に一回取得すると年会費を支払い続ける限り一生上級会員ステータスが維持できる!というANAスーパーフライヤーズカード(以下、SFC)の資格が欲しい方には、絶対に見過ごすことができないキャンペーンとなっています。
早速、キャンペーンの概要と注意点、ANAの狙いなどについて解説します。
ちなみに、SFCの概要については以下の関連記事でどうぞ!
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PP2倍!の衝撃再び

では、早速衝撃のPP2倍キャンペーンの詳細を見ていきましょう。
上記のとおり、2021年3月22日(月)・・つまり、緊急事態宣言終了翌日というものすごくわかりやすい日から(笑)、2021年6月30日(水)までの間のANA便の搭乗で、獲得PPが2倍になるんです。
凄すぎる・・。
- ANAおよびANAグループ運航の国内線全路線がPP2倍の対象
- エントリーは不要
- マイル積算率75%以上の国内線運賃のみ対象
そして、このキャンペーンのルールが上記のとおりです。
まず、ANAおよびANAグループ運航の国内線全路線が対象となります。国際線は・・そもそも乗れませんが対象外ですのでご注意を。
また、嬉しいことに特段エントリーは不要となっています。
最後のルール・・これは若干注意点ですが、マイル積算率75%以上の国内線運賃のみ対象となっていますので、ANAスーパーバリューセール(積算率50%)などのタイムセールで購入したチケットはPP2倍の対象外です。

とはいえ、このタイムセールを除けば、上記のとおりANAスーパーバリュー75運賃でもこのPP2倍キャンペーンの対象になるので、かなりPP2倍の恩恵を受けることができる運賃は幅広い!といえそうですね。
注意点

併せて、簡単に注意点も。
- 2021年8月1日(日)以降のフライトマイルの事後登録は対象外
- マイル積算率50%の国内線運賃から当日にプレミアムクラスへアップグレードした場合はキャンペーン対象外
- 新たに国または都道府県により新型コロナウイルス感染拡大防止の対策が講じられた場合など、キャンペーンが中止となる場合あり
まず、2021年8月1日以降のフライトマイルの事後登録は対象外です。
また、マイル積算率50%の国内線運賃から当日アップグレードでプレミアムクラスへ搭乗した場合も対象外。
ここまでは、まあかなりのレアケースなのでほぼ無視できますが・・。
最後に、新たに国または都道府県により新型コロナ緊急事態宣言の対策が講じられた場合などは、キャンペーン中止となる可能性について言及されています。
ちなみに、私の場合昨年もこのキャンペーンに乗って一応予約だけはしたわけですが・・全便キャンセルとなってしまったので、結局フライトすらできませんでした。
こういうこともある・・ってことです。
ただまあ、これはやむを得ない措置ですからね。この時は、潔くあきらめましょう。
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2021年は上級会員ステータスの獲得&維持が超優遇!

そして・・このPP2倍キャンペーンだけではなく、2021年は既にボーナスプレミアムポイント付与の特別措置についてもアナウンスされているので・・。
ANAの上級会員資格の維持、また新規取得のハードルが信じられないくらい下がっています。
上記のとおり、2021年度の会員ステータスに応じ、1度以上ANA便でフライトすればボーナスPPが付与されるんです。
そして、このボーナスPPによる底上げにより、上級会員ステータス取得のための所要PPがさらに少なくなっているところに・・。
さらに、今回のPP2倍!キャンペーンの追い打ちですからね。
会員ランク | プレゼントPP | 所要PP(1/2減算後) | ||
ブロンズ | プラチナ(SFC) | ダイヤモンド | ||
平会員 | 3,000 | 13,500 | 23,500 | 48,500 |
ブロンズ | 8,000 | 11,000 | 21,000 | 46,000 |
プラチナ | 15,000 | 7,500 | 17,500 | 42,500 |
ダイヤ | 40,000 | – | 5,000 | 30,000 |
例えば、プラチナ会員(50,000PP)到達の方がプラチナ会員維持を狙う場合、(50,000-15,000)÷2=17,500PPでプラチナ会員資格に到達ができます。
いいですか?本来なら50,000PP必要なANAプラチナ会員資格が、プラチナ会員の場合、なんと17,500PPで維持できるんですからね?
驚異的なハードルの低さです。
さらに、ダイヤモンド会員(100,000PP)の方も、ダイヤ防衛にはたったの30,000PP・・ブロンズ会員(30,000PP)到達レベルでダイヤが防衛できてしまいます。
また、私のようなAMC(ANAマイレージクラブ)の平会員って方にも、3,000PPがプレゼントされるのでなんと23,500PPでSFC取得が可能となるプラチナ会員に到達することができます。
すげえ・・破壊力です。
区間 | 獲得PP | 例年 | 今年 |
名古屋ー石垣 | 6,020 | 9往復 | 4往復 |
名古屋ー宮古 | 5,694 | 9往復 | 5往復 |
名古屋ー那覇 | 4,844 | 11往復 | 5往復 |
で、その破壊力を端的に示したのが・・この表ですね。
例えば、私の地元名古屋から沖縄方面の離島にプレミアムクラスで往復すると、最大でPPをもらえるのが石垣島の6,020PPなんですが・・。
例年ですと、SFC取得に必要となるプラチナ会員(50,000PP)に到達するためには、9往復も必要となります。
一方、今年なら6月30日までのPP2倍キャンペーンの間に23,500PPを獲得すれば、2倍の47,000PPとなり、プレゼント3,000PPを足せばプラチナ会員資格50,000PPに到達なので・・なんとたったの4往復でプラチナ会員資格に到達します。
そしてこれ・・私2021にSFC取得を目指していて、実際にフライトも予約したんですが・・。実は既に予約してあるフライトだけで、50,000PPに到達してしまう計算なんですよね・・。
というか、このキャンペーンがまさか復活するとは夢にも思わなかったので、多分60,000PPは超えちゃいますね・・。
まさか、こんなブーストが発生するとは夢にも思いませんでしたので、これは超ラッキーでした。
そして、このまま無事にフライトしてくれれば、狙っていた「フライト料金完全無料!」の、下剋上的SFC修行も見事に達成できることになりそうです。
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ANAの狙いとは

2020年に実施して・・実は賛否両論あったのが、このPP2倍キャンペーンです。
当時も緊急事態宣言明けで、人の移動も徐々に再開するなど手探りの状態でしたからね。
そんな時期に「人の移動を助長するようなキャンペーンを打ってどうすんだ!」なーんて批判があったのも事実です。

その批判があった翌年に、同じキャンペーンを再度打ち出してきた。
その要因としては、まず一つにはANAの新型コロナ感染予防対策「ANA Care Preomise」が、権威ある航空会社のレーティング団体であるSKYTRAX社から、アジア初の最高評価5スターを獲得した!ってこと・・。
つまり、自社の感染症予防対策に十分な自信と知見を蓄積してきた、ということがまずは大きいでしょう。
そのうえで、やっぱりANAがその経営を回復基調に乗せるためにはなりふり構ってはいられないってメッセージとも受け取れますし、さらに、やはり上級会員を自社に金を落とすロイヤルカスタマーとして今後も囲い込みたい・・という意図も読み取れますね。
JALとの対抗、という意識もあるでしょうが、それ以上にANAが今後目指すフライト一本足打法の脱却に向け、自社の優良顧客である上級会員を維持し、顧客層のすそ野を広げたい!という意欲が見て取れます。
このため、自社の優良顧客の離脱を招く上級会員優遇(メリット)の大幅な改悪は・・少なくとも、すぐにはなさそうに感じますね。
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まとめ

以上、ANAが2020年に引き続き繰り出してきた、掟破りの(笑)PP2倍キャンペーン!についてご紹介しました。
まさか緊急事態宣言終了後、その翌日から繰り出してくるとは思いもよりませんでしたが・・。
ANAとしては、本日から開始となったタイムセールをはじめ、2020年の秋以降少し回復基調にあった需要を・・緊急事態宣言中は仕方ないにせよ、終了以降はすぐにでも取り戻したい!という意図があるように感じますね。
そして、個人的にはなんととりあえずブロンズ会員(30,000PP)まで・・と考えて予約しておいたたった全5日間のフライトで、順調にフライトできればプラチナ会員(50,000PP)到達が確定しました。
フライトの料金は、全てANAマイルから交換したスカイコインと、ポイントサイトで貯めたポイントをnanacoポイントからANAスカイコインの交換率1.4倍!という強烈キャンペーンで貯めたスカイコインで支払ったので、当然全額無料で予約済みです。
フライト料金全て無料!でSFC取得(プラチナ会員達成)という「夢」も、ほぼ目前になりました。
完全無料でSFC修行!を決意した理由や、SFC修行の旅程やテクニックなどは、以下の関連記事を是非ご覧ください。
年間50万マイルを貯める。陸マイラーのはじめ方はこちらから
私は普段の生活にちょっとの工夫をするだけで、年間50万ANAマイルを貯めています。え・・そんなにマイル貯まるの?と興味が湧いた方は、ぜひこちらも併せてご覧ください。
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