夏休みに国内旅行って行く?それとも控えるべき?国の資料からコロナ下の旅行の是非を読み解く!

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新型コロナウイルスの感染拡大で、まさに一変した旅行環境。

そして、その旅行の再開に向けた「一筋の光」と言っても良い、7月22日からスタートするGoToトラベルキャンペーンを心待ちにしている方も多いと思います。

しかしながら、東京都内をはじめとした新型コロナウイルスの「第二波」ともいわれる感染拡大を受け・・国内旅行にまたしても暗雲が立ち込めはじめましたね。

この感染拡大を受け、旅行再開の起爆剤となるはずだったGoToトラベルキャンペーンも、東京発着の旅行を補助対象から除外したり、感染リスクの高い若者や高齢者の団体旅行を補助対象外とすることが発表されるなど、正直かなり迷走しています。

何しろ、都民ってだけでGoToトラベルキャンペーンから当面除外ですからね?これ、結構強烈ですよね。

この感染拡大の環境下で夏休みの国内旅行は自粛すべきなのか?それとも行っても大丈夫なのか?

国の「新型コロナウイルス感染症対策分科会(第2回:7月16日開催)」資料から、新型コロナ第2波?の感染拡大状況と、2020年夏休みの旅行についての国の見解を読み解きます。

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新型コロナ「第二波」についての国の分析

では、「GoToトラベルキャンペーン」を予定どおり実施すべきか?という超難題が急に議論の主題となった、国の「新型コロナウイルス感染症対策分科会(第2回)」

この分科会資料から、第2波ともいわれる2020年7月の新型コロナ感染拡大に関する国の分析状況について確認してみましょう。

まず、現状分析の概要がこちらですね。

2020年7月「第二波」の状況
  1. 新規感染者は20代、30代の割合が7割
  2. PCR検査陽性率は5%
  3. 感染者の多くは「夜の街」に関連

そしてこの現状分析が非常に分かりやすいんですよね。

専門家の分析によると、感染者の多くは「夜の街」に関連しており、その7割が20代、30代の若者世代

まず、これをかなり明確に記載しています。

これは、私の勝手な妄想でも想像でもなんでもありません。また、夜の街の方について何か恨みがあるわけでもありません。あくまで国が発表した、統計情報に基づく事実です。

逆に言えば、通常の「消毒・手洗いの徹底」や「3密」を回避した日常生活を送っている分には、感染は拡大していない・・とも読み取れますね。

そして、同資料では、この「夜の街」起因の感染拡大により、「3つの懸念」が発生しているとしています。

3つの懸念
  1. 他の「夜の街」への感染拡大の可能性
  2. 友人との飲み会・コンパ・会食での感染拡大
  3. 夜の街から家庭経由での中高年への感染拡大

いずれも、「夜の街」が起因となり、感染が拡大している・・という基本的なスタンスは変わりありません。

夜の街から他の夜の街へ、また夜の街での感染者が飲み会、コンパや会食で友人、その家族に感染を拡大させる、また夜の街から家庭経由で感染が拡大する・・・。

「夜の街起因となり、三密の環境下で感染が拡大している」のが、2020年7月現在のコロナ感染拡大「第2波」の現状であるということは、お分かりいただけたのではないかと思います。

何度も言いますが、これは私の意見や私見ではな統計的事実に基づく「専門家作成の、国の分科会資料」です。

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今後の対策

そして、今後の対策としては・・これは当然ながら「バーやクラブ等の接待を伴う飲食店」等に対し、ガイドライン(感染防止策の指針)の順守を要請するとしています。

さらに、ガイドラインを遵守しない店舗に対して休業要請等を実施することとなっています。

夜の街が感染拡大の原因となっている以上、これは致し方無い措置でしょうね。

ただ、忘れてはいけないのはあくまで休業要請は「ガイドラインを遵守しない店舗に対して」であり、三密を防ぐガイドラインを遵守していれば、他の飲食店等と同様、休業要請等の対象にはなりません。

GoToトラベルキャンペーンに対する提言

そして、ここまでが新型コロナウイルス感染拡大「第二波」の現状分析です。

この現状分析を踏まえた感染症予防対策の専門家の皆さんからのGoToトラベル事業に関する提言こちらですね。

提言(要旨)
  1. 東京の感染拡大は「接待を伴う飲食店(夜の街)」を中心に拡大
  2. 感染拡大は、「夜の街」をはじめとした「三密」の状況下で発生
  3. 原因は明らかだが、放置しておくと市中へのまん延や地方への感染拡大が生じる危険もある

まず、東京の感染拡大は「夜の街」を中心に拡大していることは明らかですが、結局、夜の街の感染拡大、その後の感染の伝播も「三密」の環境下で発生していることを明確にしています。

このため、まずは「三密」を防ぐことを重視すれば、感染拡大は防げる。

ただし、東京の「夜の街」由来の感染拡大が地方に伝播することについては歯止めをかけた方が良い・・という提言内容です。

この提言の結果、GoToトラベルキャンペーンから、東京発着旅行や、若者・高齢者の団体旅行大人数の宴会を伴う旅行が除外されることになりました。

散々ニュース等でも取り上げられていますので、ご存知の方も多いですよね。

そして、この「除外対象」以外のGoToトラベル事業については「三密」を避ける対策など、「新しい生活様式」に基づく旅のあり方を徹底したうえで、「実施しても差し支えない」というのが、専門家会議の意見なんです。

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各観光地・宿泊施設の「三密」対策の努力は凄い!

そして、ここでもう一つ忘れてはならないのは・・各宿泊施設・観光地のコロナ感染拡大防止に向けた必死の努力です。

私自身、7月初旬にコロナ後初めての宿泊を伴う国内旅行に出かけてきましたが、本当に宿泊施設さん、そして観光地さんの血のにじむような感染拡大防止に向けた努力には本当に頭が下がる思いでした。

ホテルのチェックインにはソーシャルディスタンスの徹底・・。

夕食のレストランでは席を間引いてソーシャルディスタンスを確保

営業時間も大幅に短縮、縮小しており、さらに上記の通り席も少ないため、完全予約制での営業でした。

そして、朝食はビュッフェは封印し、わざわざ手間のかかるプレートメニューの朝食・・。

そして、さすがにブッフェ全くなしは寂しいよね・・ということでしょうか、一部のサラダバーやドリンクバーなどブッフェ形式での飲食物の提供は、全て「蓋つき」の提供が行われていました。

とにかく、細部に至るため三密を防ぐための万全の対策がなされているんですよね。

まさに完全に国が示したガイドライン通り、また業界が示したガイドライン通りの感染症予防対策であり、これ以上宿泊施設さんはどうすればよいのか?って感じの予防対策だと思います。

これ、朝の満員電車でこんなことできませんよね?

こんなソーシャルディスタンスなんてやってたら完全に機能停止すると思います。

また、観光施設ではこのように消毒・体温測定・マスク着用とソーシャルディスタンスの確保など、本当に基本に忠実な感染症予防対策が行われていました。

これ、滅茶苦茶手間がかかると思いますよ?しかも、それでもお客さまは以前より絶対に少ないですし、施設側の手間も倍以上でしょう。

でも、それでも来ていただいているお客様のため、そして自分たちの生活のため・・しっかりと国の定めたルールを守っているんです。

もちろん、感染予防に向けてはとにかく「移動しない」のが最善策だというのは理解はしていますが・・・しっかり感染症予防対策をしていただいている観光地、宿泊施設ですしね。

個人的には、国および専門家の提言どおり、「三密」を防ぐことを前提とした「新しい旅のエチケット」を順守した上で旅行を行うことについては、問題ないのではないか。

そして、それが感染症予防対策に尽力いただいている各宿泊施設、観光地のスタッフの皆さんの努力に応えることになるのではないかと思っています。

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外出自粛の段階的緩和の目安とスケジュール

新型コロナウイルス感染症対策本部(第36回)(令和2年5月25日開催)配布資料より抜粋

そしてこちらが、緊急事態宣言解除後に、国が専門家の意見を踏まえ「緊急事態宣言」解除後の段階的な緩和の目安として示した「外出自粛解除の目安」です。

これ、まさにこのスケジュール通り段階的な解除が進んでいるんですよね。

上記のとおり、6月19日には首都圏4都県や北海道との間を含め、都道府県境を越えた往来自粛が全て解除になっています。

これ、実は国が緊急事態宣言解除時に示した、上記のスケジュール通りなんです。

実際に、県跨ぎの移動以外も、このスケジュール通り緩和が進められています。

例えば、段階的緩和のもう一つの柱であるスポーツ観戦を含む「大規模イベント」についても、7月10日に上記のとおり、収容率50%以内、人数上限5,000人以内で予定通り段階的に緩和されたことは、皆さんご承知の通りかと思います。

同じく、7月10日(金)には往来自粛だけでなく観光振興についても徐々に解除となっています。

新型コロナの「第ニ波」とも呼ばれる感染拡大が続いていますが、その発生原因は「夜の街」起因の「三密」が確保できていない状況から発生しているものとして明らかですからね。

今のところ、三密状態だった舞台公演から感染が拡大したとの情報はありますが、十分なソーシャルディスタンスが確保できているプロ野球などからは感染拡大の情報は聞こえてきていませんよね。

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基本的遵守事項

旅行時に遵守すべき事項
  • 「新しい生活様式」に基づく行動。マスク着用や手指の消毒、発熱等がある場合は外出を避ける基本的な感染拡大予防の継続
  • 感染拡大の兆候やクラスターの発生が確認された際などは、外出自粛の強化を含め、国と都道府県が連携しながら対応。
  • 緊急事態宣言が再び発出された場合、対応を強化。

ただ、旅行の再開には、前提として私たちの「新しい生活様式」に基づく行動があることは忘れてはなりませんね。

マスク着用や手指の消毒、発熱等がある場合は外出を避ける、また密を避けソーシャルディスタンスを維持するなど、これまで実践してきた感染予防対策を継続した上での旅行が前提です。

この点、国が示している「新しい旅のエチケット」が非常に分かりやすいので、これは絶対に守りましょう。

逆に言えば、普段から心がけている感染予防対策を実施し、「三密」を避ける細心の注意を図った上であれば、専門家および国の方針通り、個人的には夏休みの旅行は問題ないのではないかと思っています。

ただ、繰り返しですが自身が感染すること、また無自覚のうちに他者を感染させることを避けるためにも、国内旅行解禁!に浮かれることなく、上記の基本的な感染予防対策を忘れてはいけないと思います。

また、感染拡大の兆候が見える首都圏への移動などは、自主的に避けるなどの対策も旅行者には求められると思います。

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まとめ

以上、2020年夏以降の国内旅行は行ってもよいのか?それとも控えるべきなのか?について、国の専門家会議の分析および提言内容、国の方針、そして個人的所感についてご紹介しました。

2020年7月に入ってからの感染拡大「第ニ波」はその発生源も明らかですし、いずれも専門家が指摘する通り「三密」の環境下で感染が拡大しています。

新しい旅のエチケットを守り、「三密」を防ぐことを心がければ、東京発着の旅行を除き、特段自粛する理由は無いのではないかと思います。

旅行がダメなら・・出張とか単身赴任の土日の帰省とか・・移動が全部ダメってなっちゃいますからね。

そして、国の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長が16日に経団連の夏季フォーラムで示した見解が上記のとおりです。

尾身先生の見解
  • 感染拡大を防ぐために旅行を控える必要はない
  • 旅行自体が感染を起こすことは無い。それなら日本中感染者だらけ
  • ただし、旅行先で三密の状況となれば感染の危険あり

あくまで、三密の状況で感染が発生する・・というのが尾身先生の見解なんですよね。

三密を避けることをくれぐれも意識して、国内旅行は楽しめばよいのではないかと思います。

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