ANAの燃油サーチャージが過去最高水準に!過去の推移とお得な発券時期【2022年10月〜】

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2022年10月から、旅行好きにとってめちゃくちゃ気になる、ANA・JALなど航空会社の燃油サーチャージが・・。

過去最高のぶっ飛び水準となることがすでに発表されています。

日本入国72時間前のPCR検査が不要となり、渡航先各国の入国制限も緩和の声が相次ぐ中、そろそろコロナ後の海外旅行を計画している方も多いとは思いますが・・。

正直、今でもすでに高い燃油サーチャージが、2022年10月以降はさらに大幅に爆上がりしますので・・。

海外旅行を計画されている方は、今でも燃油サーチャージは高いですが、それでも今のうちに発券しておいた方が良いかもしれません。

しかし・・正直今となっては信じられませんが、2020年6月~7月発券分の国際線航空券に掛かる燃油サーチャージはなんと無料だったんですよね(笑)。

ロシアのウクライナ侵攻によるヨーロッパの燃料不足と、急速な円安進行の二重の要因があるにせよ、本当に先の読めない世の中だと・・改めて思います。

あ、ちなみに燃油サーチャージとは航空機の燃料となる石油(ケロシン・軽油・重油など)の価格(ドル換算)の推移により、あらかじめ国土交通省に届け出た計算式に沿ってほぼ自動的に適用されるものです。

気になる今後の燃油サーチャージ水準と、過去の燃油サーチャージの推移を簡単にまとめてみました。

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燃油サーチャージとは

えっと、まずは燃油サーチャージの概念を簡単に。

燃油サーチャージとは、航空機の燃料となる石油(ケロシン、軽油、重油等)の価格の変動に応じ、運賃とは別建てで徴収される料金のことを言います。

ちなみに燃油サーチャージというのは俗称であり、正式にはANA・JALともに「燃油特別付加運賃」という名称です。

そして、この燃油サーチャージは、アジアの石油取引の中心地でもあるシンガポールケロシン市場の価格の過去2か月の平均値によって決まります。

平均価格計測期間 発表日 適用発券期間
2月~3月 4月下旬ごろ 6月~7月
4月~5月 6月下旬ごろ 8月~10月
6月~7月 8月下旬ごろ 10月~11月
8月~9月 10月下旬ごろ 12月~1月
10月~11月 12月下旬ごろ 2月~3月
12月~1月 2月下旬ごろ 4月~5月

平均値の計測期間と、発表日、適用発券期間の対照表が上記のとおりです。

例えば、8月下旬ごろに発表になる燃油サーチャージは、6月~7月の2か月間のシンガポールケロシン市場の価格の平均値によって決まり・・。

その適用発券期間は10月~11月になる、ということです。

このように、この燃油サーチャージの制度は厳密に決まっており、航空会社がその経営状況などの理由で恣意的に変動させることはできないようになっているんですよね。

まずは、燃油サーチャージの仕組みをご理解ください。

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ANAの燃油サーチャージ推移

日本発 2022年
4〜5月 6〜7月 8〜9月 10〜11月
欧州・北米・中東・オセアニア 19,900 37,400 49,000 58,000
ハワイ・インド・インドネシア 12,500 23,800 31,100 36,700
タイ・シンガポール・マレーシア 9,700 20,400 25,800 30,000
ベトナム・グアム・フィリピン 5,700 12,500 16,000 18,700
東アジア(韓国除く) 5,200 11,400 15,100 18,000
韓国・ロシア(ウラジオストク) 1,800 4,100 5,600 6,700

そして、こちらがANAの燃油サーチャージの推移です。(※片道1人あたり)

一番上、欧州・北米路線の場合、すでに8月〜9月末発券の時点で燃油サーチャージだけで往復1人98,000円(片道49,000円)という歴史的水準だったのですが・・。

一番右、赤字の10月以降発券からは、なんと燃油サーチャージだけで往復1人106,000円もかかってしまうことになります。

夫婦2人で212,000円親子4人の場合は424,000円ですし・・8月〜9月よりも往復1人18,000円も値上がりすることなります。

そして、狙っている方も多いと思われるハワイ路線の場合・・31,100円〜36,700円へと片道1人5,600円値上がりするので、親子4人の場合往復で42,400円も値上がりします。

マイルを貯めて特典航空券を発券しても、この燃油サーチャージはANAスカイコイン等での支払いはできず、全て現金支払いが必須ですので・・。

特典航空券が運良くゲットできたとしても、なかなか厳しいものがありますね(笑)。

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有償航空券+ANAスカイコインならサーチャージも払える

ということで、直撃を食らうとかなり厳しい燃油サーチャージですが・・。

唯一、燃油サーチャージまで貯めたマイルで支払う方法があります。

それが、ANAの有償航空券ANAスカイコインで購入する方法です。

最大1マイル=1.7円相当に交換ができるANAスカイコインなら燃油サーチャージも含め支払いを行うことができます

ということで、この超絶お高い燃油サーチャージも無料にして・・どうせなら完全無料の航空券で海外旅行したい!って方は、この有償航空券をANAスカイコインで支払う!ってのが最終手段になりますね。

例えば上記の約80万円分の航空券代に必要なマイルは・・ANA上級会員の場合1マイル=1.7スカイコインに交換ができるので約47万マイル。

ANAゴールドカード会員なら1マイル=1.6倍に交換ができるので、約50万マイルになります。

ANAスカイコインの使い道と貯め方を解説!ホテル宿泊だけにも使える国内線最強決済方法!

ANAマイルの使い方としてはかなり・・いや正直贅沢すぎる使い方ですが、背に腹は変えられない・・って場合は、この方法だと燃油サーチャージを含めて支払うことはできます。

この方法で燃油サーチャージまで含めて貯めたマイルで支払う!って方でも・・当然燃油サーチャージが安いに越したことはないので・・。

それでもやっぱり燃油サーチャージが安いうちの発券が有利ですね。

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JALの燃油サーチャージ推移

日本発 2022年
4〜5月 6〜7月 8〜9月 10〜11月
欧州・北米・中東・オセアニア 20,200 36,800 47,000 57,200
ハワイ・インド・インドネシア 12,700 23,600 30,500 37,400
タイ・シンガポール・マレーシア 9,800 19,600 24,700 29,800
ベトナム・グアム・フィリピン 5,800 12,700 17,800 22,900
東アジア(韓国除く) 5,200 9,900 11,400 12,900
韓国・ロシア(ウラジオストク) 1,800 4,100 5,900 7,700

そしてこちらがJALの燃油サーチャージ価格の推移です。

ANAよりも若干安いのですが、考え方や許認可官庁(国土交通省)は同じですので、傾向としてはほぼ変わりません。

2022年10月以降は、ハワイ路線の場合片道1人で6,900円アップですので・・往復親子4人でなんと55,200円アップします(笑)。普通にヤバいです。

JALは、燃油価格のゾーンごとの料金表をオープンにしていますので、料金自体はわかりやすいです。

しかしこれ・・昔はゾーンI(アイ)までしかなかったのに・・いつの間にかゾーンO(オー)までゾーンが増えている・・。

それだけ、記録的な燃油高!ってことなんですよね。

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航空券発券時期

ということで、これが2022年9月に発券した場合の・・。

2023年8月のANAハワイ行き、親子4人のプレミアムエコノミークラスの有償航空券運賃です。

運賃546,000円なのに、なんと燃油サーチャージが25万円近くかかり合計85万円というヤバい運賃になっています。

そして、2022年10月以降に発券すると、さらに約4万円超燃油サーチャージが増額されるので・・90万円突破は確実です(笑)。

この燃油高の状況、ロシア情勢&円安が大きな要因でありそう簡単に解消しそうにもないですからね。

冒頭ご紹介のとおりほんの2年前、2020年4月にはこの燃油サーチャージ「0円」だったので、未来のことは当然誰にもわかりませんが(笑)・・。

2022年後半〜2023年に海外旅行を計画している方は、まだそれでも今のうちに発券しておいた方が「マシ」かもしれません。

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まとめ

以上、燃油サーチャージがさらに爆上げ!という情報と・・。

これまでの燃油サーチャージの推移、さらには今後の予想について解説しました。

ロシアと欧米が急に仲良くなってロシアからのエネルギーの供給再開!とか、内外の金利差が根本的な原因と思われる円安が簡単に解消するとはちょっと思えないので・・。

ANA国際線航空券は355日前~発券可能なので、これ以上燃油サーチャージが上がる前に、1年先の分まで発券を検討してみても良いかもしれません

あ、この燃油サーチャージは国際線特典航空券でも別途現金での支払いが必要になりますが、裏技として有償航空券をANAスカイコインで支払う場合は、全てスカイコインで支払うことができます。

大量ANAマイルがある方は、この方法も今の国際情勢なら選択肢の1つだと思います。

ご参考になれば幸いです。

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