ヒルトン・アメックスカードのメリット・デメリットを冷静に解説

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2021年3月9日から、ついに日本でもアメックスブランドのヒルトン・オナーズカードが発券開始となりました!!

陸マイラー&ホテラ-界隈で超絶話題のこのヒルトン・アメックスカード・・SPGアメックスカードと同じく、発券だけで超高級ホテルチェーンであるヒルトンの「ゴールド会員」資格を得られるんですが・・。

一体真の実力はどれくらいなのでしょうか?

同じくホテル系のアメックスカードである「SPGアメックスカード」を所有している立場から、冷静にそのメリット・デメリットを確認&解説したいと思います。

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ヒルトンアメックスの2つの券種

ついに日本でも発券が開始されたこの「ヒルトン・アメックスカード」。

日本で発券されたカードは2種類となっています。上記の「ヒルトン・オナーズ・アメリカン・エキスプレス・カード」

イメージとしてはアメックスの一般カードとゴールドカードの中間くらいのカードと・・。。

こちらの、「ヒルトン・オナーズ・アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード」

アメックスのゴールド~プラチナカード相当の券種になりますね。

一般 プレミアム
年会費 16,500円(税込) 66,000円(税込)
付帯ステータス
  • ゴールド
  • ゴールド
  • 200万円利用で翌年ダイヤモンド
ステータス特典
  • 朝食無料
  • 朝食無料(ゴールド)
  • ラウンジ無料(ダイヤモンド)
ポイント還元率 100円=2P 100円=3P
利用継続特典 年間150万円利用&継続で無料宿泊特典
  • カード継続で無料宿泊特典
  • 年間300万円利用で1泊追加

そして、極限まで無駄なものを省略し、分かりやすく両カードを比較した比較表がこちらです。

まず、年会費は一般カードは16,500円(税込)と、ヒルトン上級会員「ゴールド」資格が付帯する割にはかなりリーズナブルになっています。

一方、プレミアムカードは66,000円(税込)ですので、よほどヒルトンホテルを使い倒す覚悟が無ければ、後述しますがかなり割高なカードになってしまいます。

ヒルトンホテルの利用は年間通じてそんなにない・・でも、とりあえずヒルトンホテルの上級会員資格が欲しい!って方は、まずは一般カードから発券しておくのが無難だと思います。

というのも・・このカードの利用で貯まるヒルトン・オナーズポイントが・・これまた後述しますがかなりショボいポイントなので、ポイントで元を取る!ということがかなり厳しいカードなんです。

ということで・・、このヒルトン・アメックスカードの最大の魅力は、必然的にカード付帯の「上級会員特典」と、利用継続特典である「無料宿泊特典」となります。

この2つの特典を、さらに深堀してご紹介していきます。

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ヒルトンの上級会員資格

ということで、まずは最大のメリットといって良い、ヒルトン・オナーズの上級会員資格得られる特典について確認してみましょう。

上記が特典一覧ですが・・ちょっと細かいので、ポイントだけ下記に再掲します。全て確認したいかたはこちらのヒルトン公式HPからご確認いただけます。

一般 ゴールド ダイヤ
ポイント加算 +80% +100%
レイト・チェックアウト
お部屋のアップグレード
全てのホテルで朝食無料
ラウンジ利用

まず、「ゴールド会員」資格の場合、「お部屋のアップグレード(エグゼクティブまで)」「全てのホテルでの朝食無料」が主な特典になります。

一方、「ダイヤモンド会員」資格には、さらにこの特典に加え「お部屋のアップグレード(スイートまで)」「ラウンジ利用」特典がついてくる・・ってことが、主な特典になりますね。

もちろん、その他にも特典はありますが、宿泊時に感じられる顕著なサービスの違いとしては、主に上記の違いになります。

資格取得方法
  • ゴールド会員:年間20滞在or40泊
  • ダイヤ会員:年間30滞在or60泊

ちなみに、普通にこの会員資格を取得しようと思うと、ゴールド会員資格の場合年間20滞在or40泊、ダイヤモンド会員の場合年間30滞在or60泊が必要となります。(2021年は、コロナ特別対応により条件が半分に減少中)

実際に取得しようと思うとこれだけの滞在or宿泊が必要となるゴールド会員資格が、この両カードの発行だけで自動的に取得できるんです。

また、プレミアムカードの場合、年間200万円のカード利用で、利用金額達成後3か月以内~翌年12月末までの間、ヒルトンダイヤモンドステータスが取得できます。

いずれも、滞在or宿泊で獲得しようと思うと、このカードの年会費程度では絶対に獲得できないステータスなので、このステータスが欲しいかどうか?がこのヒルトン・アメックスカード発券の大きな分岐点になると思います。

ちなみに、繰り返しですが、大きな特典は「お部屋のアップグレード」と・・ゴールド会員の場合「朝食無料」。ダイヤ会員の場合これに加え「ラウンジ利用権」です。

つまり、これの権利(会員資格)が欲しいか?ってことになりますね。

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無料宿泊特典「ウィークエンド無料宿泊特典」

そして、ヒルトン・アメックスカードの2大メリットのもう一つが無料宿泊特典である「ウイークエンド無料宿泊特典」です。

無料宿泊特典の概要
  • 一般:年間150万円利用&カード継続で翌年1泊の特典
  • プレミアム:無条件で1泊の特典+年間300万円利用で1泊追加

このウィークエンド無料宿泊特典ですが・・簡単に言うと金、土もしくは日曜日の夜、いずれかで利用できる無料宿泊特典で・・月-木曜日のご宿泊には利用できないという・・。

普通の勤め人には何の問題もない特典です(笑)。

ただ、一般カード会員には無条件には付帯せず、年間150万円利用&カード継続でしか付帯しないというのが・・かなり条件渋めですね(笑)。

プレミアムカードの場合はさすがに無条件で1泊分のウィークエンド無料宿泊特典が付帯しますが・・。

年会費66,000円(税込)の元を取るレベル・・つまり2泊分の無料宿泊特典をゲットしようと思うと、年間300万円のカード利用が必要になるのが・・これまた条件渋いです。

確実にお得ではありますが、条件付きなのが微妙・・って感じですね。

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ヒルトンはポイント制度が弱い

と、まあここまでは冷静にメリットとしては「あり」なんですが・・。

実は、ヒルトンには致命的な弱点があって・・。

それが、ポイントの価値(地位)がめちゃ低い・・ってことなんです。

マイル他への交換の価値
  • ANAマイル:10,000P=1,000ANAマイル
  • JALマイル:10,000P=1,000JALマイル
  • ヒルトン商品券:30,000P=10,000円分

ちなみに、ヒルトンポイントの価値がこちらです。

なんと、10,000P貯めても、航空会社のマイルにはたったの1,000マイルにしか交換ができません。

さらに、自社の商品券(ヒルトン商品券)でも、30,000P貯めてやっと10,000円分です。1P=最大0.33円分くらいなんです。

そして、ヒルトンのポイントはヒルトンでの宿泊や商品券への交換以外には、航空会社マイルにしか交換ができません。

つまり、一般カードの場合、通常のカード還元率は100円=2Pなので、50万円利用してやっと10,000Pが貯まり・・それで1,000マイルってことは・・なんとマイル還元率に換算するとたったの0.2%です。

自社商品であるヒルトン商品券でも、150万円利用して30,000Pで10,000円分の商品券ですので、還元率は0.67%・・。かなり低いですよね。

ちなみに・・同じホテル系ラグジュアリ―カードであるSPGアメックスの場合、100円=3ポイント貯まり、60,000Pで25,000マイルに交換できるので・・。マイル還元率でもなんと1.25%ですからね??

マイル還元率で比較して6分の1以下です。ポイントの価値が・・残念ながら本当に超絶低いカードなんですよね。

じゃあ、ポイントで無料宿泊すればいいじゃん!って思われるかもしれませんが・・この無料宿泊のポイントが空室連動制になっていて、狙った日程では無料宿泊にはもの凄いポイントが必要!ってことも多いんですよね。

このポイントの地位が低く、利用価値が・・特にSPGアメックスで貯まる「マリオット・ポイント」に比べると極端に低い!っていうのが、このヒルトン・アメックスカードの最大の欠点と言えるかもしれません。

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SPGアメックスとの比較

ではここで、ライバル?的な存在である、マリオット・ボンヴォイグループのアメックスカード「SPGアメックス」と、ヒルトンアメックス一般カードの比較を簡単に行ってみたいと思います。

SPGアメックスの特徴
  • 年会費:34,100円(税込)
  • マリオット・ゴールドエリート会員資格付帯(部屋のアップグレード)
  • カード継続で無料宿泊特典付帯
  • マイル還元率1.25%

まず、SPGアメックスの特徴がこちら。

年会費は34,100円とそれなりに値の張るクレジットカードですが、マリオットのゴールドエリート会員資格が付帯します。

ただし、ゴールドエリート会員資格には、ヒルトン一般カード(ヒルトンゴールド)と違い朝食無料特典は付帯しません

一方、カード継続で特に条件なく無料宿泊特典が付帯するのがかなり大きいのと・・マイル還元率が1.25%、またポイント無料宿泊も超使いやすい・・つまりポイントの価値が高いのが大きなメリットになります。

個人的には、無条件で付帯する無料宿泊特典実質年会費無料になること、さらに普通に利用していればザクザク貯まっていくポイントの利用価値が高いことが、SPGアメックスカード継続の最大の理由になっています。

もちろん、マリオット・ゴールドエリート会員資格もかなり大きいですよね。

ヒルトン一般カードの特徴
  • 年会費:16,500円(税込)
  • ヒルトンゴールド会員資格付帯(部屋のアップグレード+朝食無料!)
  • 年間150万円利用+カード継続で無料宿泊特典付帯
  • マイル還元率0.2%

一方、ヒルトン一般カードの特徴がこちら。

年会費は16,500円(税込)とSPGアメックスの半額以下なのは大きいですが、無料宿泊特典で実質年会費無料!にするためには年間150万円のカード利用が必要になるのは、かなり・・厳しいですね。

また、カード利用で貯めたヒルトン・ポイントの利用価値が超低い・・マイル還元率はなんとたったの0.2%、実質ヒルトンの無料宿泊を狙うしかないですが・・それも超使いにくいのも、厳しいです。

唯一SPGアメックスを上回るメリットは、ゴールド会員資格に、マリオットにはない朝食無料特典が付帯するということくらいでしょうか。

無料宿泊特典を手に入れるためには150万円の利用が必要ですが、その150万円で貯めた30,000Pの利用価値があまりない・・ってのが、個人的にはかなり厳しい・・というか、中途半端感を感じてしまいますね。

ただ、ヒルトンゴールド会員資格唯一無二の魅力ですけどね(笑)。

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まとめ

以上、ヒルトン・アメックスカードのメリット・デメリットについて冷静に解説しました(笑)。

ヒルトン・アメックス一般カードは年会費16,500円と、ヒルトンゴールド会員資格が付帯するカードにしてはかなりリーズナブルに見えますが・・。

一方で年会費分の元を取るためには、150万円のクレカ利用での無料宿泊特典を獲得するか、朝食無料特典の複数回利用するなど、実際のカード利用もしくはヒルトンの複数回利用が必要となります。

そして、折角大量にカード利用をしても、ポイントの価値が相対的に低い・・というのもちょっとしたウィークポイント。

同じホテル系のクレジットカードであるSPGアメックスの場合、持っている&更新するだけで無料宿泊特典がもらえるため、あまり考えなくても実質年会費無料にできますし、マリオットのポイントは価値が超高いですからね。

このあたりの特徴の違いをよく理解しておいた方が良いと思います。

ただ、いろいろと書きましたが、ヒルトンの利用が多い方、ヒルトンファンの方は、その他にもHPCJ(ヒルトン・プレミアムクラブ・ジャパン)の年会費割引の特典などもあるので、当然発行がおススメです。

何しろ、発行だけでヒルトンゴールド会員資格が得られる!というのは超魅力的です。

是非、参考になさっていただければと思います。

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