新型コロナ対策で「機内食」「機内サービス」はどうなる?IATAの安全指針を読み解いてみた

国内線・国際線を問わず超絶楽しみなのが、そう、「機内食」と「機内サービス」ですよね。

特に中~長距離のビジネスクラス以上に乗るからには、もうこれを楽しまなければ乗っている意味がない!ってくらい、個人的にも重要なサービスです。

新型コロナウイルスの感染拡大が、少なくとも国内では一旦落ち着き・・緊急事態宣言も全国的に解除されたわけですが、そうなると気になるのが今後の運航再開の目途と、「機内サービス」などはどうなるんだろう?ということだと思います。

ACI(国際空港評議会)とIATA(国際航空運送協会)が、現地時間5月20日に発表した空港や機内での安全管理の考え方をまとめた指針「航空の安全な再開に向けて(Safely Restarting Aviation – ACI and IATA Joint Approach)」を読み解きつつ、今後の機内サービス、機内食について想像してみました。

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共同宣言の狙い

ACI(国際空港評議会)とIATA(国際航空運送協会)が、2020年5月20日のこの時期に共同声明を発表した狙い。

それは、科学的根拠がある感染防止策の、いわば業界基準を示すことで、早期の旅客便再開を各国政府に促すことにあるんですよね。

機内はもとより、カウンター、手荷物検査、搭乗、手荷物受取に至るまで、科学的な根拠に基づき対策を施すことで、十分感染は防げる

この指針「航空な安全な再開に向けて」業界として遵守するので、是非早期再開を検討して欲しい!という各国政府に対する要望書・・という位置づけなんです。

したがって、IATA加盟の各社は少なくともこの指針にはある程度沿って運用することが予想されるんです。

ちなみに、この共同声明はこちらのリンクからご覧いただけます。(直リンクPDFです。)英文ですが興味がある方はどうぞ。

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指針での「機内サービス」項目の内容

そして、この共同声明の機内サービスの項目には、以下のように書かれています。(翻訳済み。一部意訳あり)

機内(Inflight)

機内では乗客は向かい合わず前を向いていることから、乗客間の新型コロナ感染リスクは非常に低い

前後の座席がバリアーになっており、またHEPAフィルター換気システムの気流などもあるため、機内での距離確保は必要ない。

一方で、乗客と客室乗務員の間には感染リスクがある機内食の提供などには包括的なガイドラインを順守すべきである。例えば、サービスの簡素化や、事前にパッケージ化して提供することなどである。

(原文)Based on information we have analyzed, the risk of transmission of COVID-19 from one passenger to another passenger on board is very low. Possible reasons are that customers sit facing forward and not toward each other, seat backs provide a barrier, the use of HEPA filters and the direction of the air flow on board (from ceiling to floor), and the limited movement onboard aircraft once seated add to the onboard protection. As an added protection against possible in-flight transmission,IATA recommends the use of face coverings by travelers in situations where physical distancing cannot be maintained, including in flight. In this regard, it should not be assumed that physical distancing on board (e.g. through blocked seats) would be necessary. Comprehensive guidelines have been developed 6 Safely RestartingAviation – ACI and IATA Joint Approach for cabin crew that includes the management of a suspected case for communicable disease on board, for which WHO also has aligned guidance. This includes advice for simplified service and pre- packaged catering.

むむむ・・。

乗客間の感染リスクは非常に低いんだ・・へー・・・と思いますがそれはさておき、問題は「乗客と客室乗務員の間には、感染リスクがある」ってところです。

うーん、確かにあまり広くない機内で、しかも対面サービスになるので、感染リスクはありそうですよね。

そして、その感染リスクを下げるための提言が、「サービスの簡素化」や「(機内食の)事前のパッケージ化」・・なんです。

仕方がないことは理解できますが・・やっぱり残念ですよね。

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包括的なガイドラインとは?

そして、もう一つ気になるのが、上記指針のうち赤字で記載した、遵守すべきとされる機内サービスの「包括的なガイドライン」ですよね。

え?そんなもん本当にあるの?と思われたかもしれませんが、あります。

パンデミック・パンデミック後のキャビンオペレーションについて」(Guidance for Cabin Operations During and Post Pandemic)と題された、IATAの包括的なガイドラインです。

具体的には上記の通りですね。英文版はまたまた直リンクのPDFですがこちらから見ることができます。

この包括的ガイドラインの「5.8.1 サービスの提供(Provision of services)」の欄に、機内食についての考え方が掲載されています。

5.8.1 サービスの提供(Provision of services)

食事と飲料の提供は、感染率とリスクに応じて一時的にサービス内容を変更する必要がある。サービスの例は次の通り。

  • 低リスクの路線:通常のサービス
  • 中リスクの路線:事前にパッケージ化された機内食
  • 危険度の高い路線:事前にパッケージ化された機内食。ボトル入りの飲料水は出発前に提供しておくこと。機内通路サービスは最小限にすること。

(原文)Meal and beverage offerings may need to be altered to comply with temporary health restrictions and physical distancing techniques and could vary by route. For example when operating between countries with low infection rates and limited spread, a standard service may be acceptable, while operating within, to or from a country with a high rate of infection, services may need to be limited.
Examples of services include:
Low risk routes: Normal services
Medium risk routes: Pre-packaged food services
High risk routes: Pre-packaged food servicesand bottled water provided pre departure. Minimal inflight aisle service.

内容については読んで字の通りですが・・・問題はこの「リスク」をどう判断するかが極めて難しいところですよねぇ・・。

例えば、まずは「中リスク」「危険度の高い路線」の場合に本当に国際線(国内線も)運航するのか?っていう根本的な問題も含まれているような気がします。

ただ、このまま世界各地での散発的な流行が続き、例えば「中リスク」下でも人の移動を再開する!という判断が下されることも・・長期化すれば当然あり得るでしょうし、国によっては既にそのような決断を下しつつある国もあります

その場合は、例えば機内食等が全て事前にパッキングされた味気ないものに・・特にビジネスクラスやファーストクラスでは「乗る意味あるの」ってくらい寂しいものになる可能性も・・あるってことのようです。

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日本「定期航空協会」のコロナ対策ガイドライン

そして、ANAやJALなど日本の航空会社が加盟している業界団体「定期航空協会」も、2020年5月14日の、日本国内の一部地域での緊急事態宣言の解除に併せ、「航空分野における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」を発表しています。

ガイドラインは、こちらのページからご覧いただけます。

このガイドラインによると、機内サービスについては以下のガイドラインで運用することとされています。

むむむ・・。やっぱりきましたね。

これ、前述のIATAのガイドラインが発表されたのが5月7日で、その後の14日に出たガイドラインなので当然ながらIATAのガイドラインに準じた形になっています。

ポイントは下の2つですね。

機内食の方向性
  • 国内線:原則として機内食や飲料の提供において旅客との接点を最小限とするようなサービスの簡素化の工夫をする
  • 国際線:ボックスミールの提供やモノチョイスなど、サービス提供に要する時間が極力短くなるように工夫をする

まぁ・・・感染拡大のためには仕方ないですし、フライトしてくれるだけでラッキーなんですが・・やっぱりそれ以前を知っている人間としては「味気ない」ですよね。

許すまじ・・。コロナ!

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

2020年5月現在の、パンデミック、そしてポスト・パンデミック下での機内食および機内サービスの方向性について、今分かる情報から想像してみました。

既に例えばANAでは接触を極力回避するためコップでの飲料の提供を避けあらかじめ瓶詰・缶詰された飲料の提供や、機内販売の中止などの対応をとっているところなんですが、今後国際線が順次再開されても・・もしかすると一定期間は機内食、機内サービスは簡素化された味気ないものになってしまうのかもしれません

ただまあ・・例えば上記のようなパッケージング、ってことでしょうから、エコノミークラスなら我慢はできるかもしれませんね。

というか、今現在も国際線は一部飛んでいるんですが、ビジネスクラスの機内食とかどうなっているんだろう?さすがになかなか情報は出ませんが・・。

以上、機内食と機内食に関する現時点での情報をまとめてみました。

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