JALが、国際線航空券に対する新しい形の特別対応を発表しましたね。
新型コロナウイルス感染症により、日本を含む各国の出入国規制に関する見通しが不透明な状況を踏まえ、2020年6月11日以降発売の全国際線運賃の予約変更手数料を無料にすることを発表したんです。
確かに、現時点で国際線の・・特に安価な「予約変更不可」の運賃を購入していざ渡航!という時期になってもビザや検疫に関する出入国規制が解除されていない可能性は十分にあり得ますからね。
この場合、ビザや検疫等の事情により実質渡航はできないわ、一方で航空券の条件としてはキャンセルや予約変更は不可能・・という完全に「詰んだ」状況になってしまいます。
このため、正直現時点で将来の国際線の予約は滅茶苦茶躊躇してしまう状況でした。
この状況下でも安心して国際線を予約できるよう、なんととりあえず6月11日から7月31日までの発券分、それぞれ360日先までの国際線航空券について、予約変更手数料を無料にしたんです。
ただ、これだけ読むと超神対応に思えるんですが・・。実はそんなことも無いのかもしれないんですよね・・。
冷静に分析すると、ここまでANA、JALが行ってきた「予約変更、キャンセル手数料無料」に変わる、新たな特別対応の形を示しているのかもしれません。
早速、このJALの神対応をご紹介します。
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360日先の予約まで、予約変更手数料無料!

JALが2020年6月11日に発表した、全国際線の予約変更手数料無料!の特別対応がこちらですね。

予約変更手数料が無料!
【条件】以下の条件に当てはまる国際線運賃すべて(Standard、Saver、Special、Special Saver)
- 発売期間:6月11日(木)~7月31日(金)
- ご予約可能期間:ご予約日から360日先の出発分まで
上記のとおり、7月31日(金)までに購入した360日先までの国際航空券について、運賃種別にかかわらず予約変更手数料が無料になるんです。
JALの格安運賃である「Special Saver」運賃でも、予約変更手数料は無料です。
正直、これはかなり予約が取りやすくなったと言えるでしょう。
予約取ったけど実質行けない=でもキャンセル(払い戻し)も予約変更もできない(もしくは有料)=「詰み」は最低限避けられますからね。
予約例 | 第一区間 | 第二区間 |
---|---|---|
東京-ロサンゼルス JL062 |
ロサンゼルス-東京 JL061 |
変更時期 | 変更区間 | |
---|---|---|
第一区間 | 第二区間以降 | |
~2020年7月31日まで | 変更手数料無料で変更可(回数制限なし) | 変更手数料無料で変更可(回数制限なし) |
2020年8月1日以降 | 1回目の変更:
変更手数料無料で変更可 |
変更手数料無料で変更可(回数制限なし) |
予約例と実際の予約変更時の対応がこちらですね。
2020年7月31日までに予約した国際線チケット(最大360日先まで予約可能)は、7月31日までは変更手数料無料で、回数制限なしで予約変更が可能です。
そして、ここがポイントですが2020年8月1日以降も、予約便の出発前までの間であれば、第一区間(日本ー海外)であれば1回まで、そして、第二区間以降(多くは帰国便)は回数制限なしに変更が可能です。
特に来年(2021年)の夏休みの旅行の予約を考えている方などにとって、これはかなり予約が取りやすくなったと言えるでしょう。
ただ・・ここで気になる人は・・もう気づいていますよね?
そうなんです。これ予約変更は可能ですが、キャンセル(払い戻し)については全く言及は無いんです。
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キャンセルについては特別対応の対象外

ここまで、JALはANAとほぼ同調する形で、国際線・国内線の新型コロナウイルス感染拡大防止の「特別対応」として、「予約変更無料」と、「キャンセル(払い戻し)無料」の特別対応を打ち出してきました。

一方、実はこの特別対応ページの一番末尾に、かなり重要な注記があるんです。
2020年6月11日以降購入分の国際航空券については、払い戻しは購入の運賃規則に準じて取り消し手数料が発生する・・んです。
つまり、これ神対応っぽく見えますが、一方で6月11日以降の国際線航空券については、「コロナの影響が分かった上で購入しているし、しかも変更手数料は8月以降も1回は無料にするんだから、もうキャンセル(払い戻し)無料の特別対応は終わりだよ」とも読めるんですよね。
正直、2020年の夏休み分までのチケット購入者は、コロナの影響が全く分からないうちに購入した方たちですので、払い戻し対応はする。
でも、2020年6月11日以降購入する方は、コロナが分かっている人たちなので、予約変更はフレキシブルに対応するけど、キャンセル(払い戻し)は勘弁してね・・。
ってのは、私の考えすぎでしょうか。
ただ、少なくとも6月11日以降の国際線は、予約変更は可能ですが、キャンセルには所定の手数料が掛かるのは間違いありません。
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払戻対応は期間限定の「神対応」。これからは予約変更のみ

以前、下記でご紹介した記事でも解説したのですが、この新型コロナウイルス特別対応として、既に購入済みの航空券を手数料無料で払い戻ししてくれるのって、実は日系の航空会社くらいなんですよね。
世界の多くの航空会社では、返金には応じず、フライトバウチャー等の形で次回のフライトに充当できる、という形をとっています。
今回のJALの特別対応の発表も、一見神対応っぽく見えますが、さすがにここにきて、「キャンセル(返金)対応は不可」「予約変更対応は可」の方向に舵を切ってきたのかな・・って気がしますね。
このJALの特別対応についてはこちらから確認ができます。
以上、JALの新しい国際線航空券への特別対応について速報的にご紹介しました。
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