え・・GoToトラベル再開しないの?って感じです(笑)。
なんと、新型コロナの感染状況が収束気味ということを踏まえた観光需要促進策の一環として・・。
あの伝説のGoToトラベル事業(笑)の再開に代わり、各都道府県で内容がバラバラの「県民割」の対象を全国に拡大する方針であることが、2022年6月15日の岸田総理記者会見で発表されました。
えーっと、一応このあと6月17日に、観光庁様から「県民割」の継続ではなく「全国を対象とした観光需要喚起策」だということで修正が入ったわけですが・・。
が・・正直、これどちらにせよ微妙ですよね・・。
直接的な「お得度」ももちろん微妙なんですが、それ以外にも・・施策としての名称が呼びづらすぎ(笑)ってことも含め微妙な点が多いので、旅行好きにとってはこれ朗報とはお世辞にも言えそうにありません・・。
GoToトラベルと県民割・・あらため「全国を対象とした観光需要喚起策」とのお得度の比較と・・決定的に残念な点を解説します。
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目次
GoToトラベルと「全国を対象とした観光需要喚起策」の比較

えーっと、ではまずは再開後に予定されていたGoToトラベルキャンペーンの概要と、めちゃくちゃ呼びづらい「全国を対象とした観光需要喚起策」(旧県民割)の・・。
直接的なお得度の比較から確認していきましょう。
GoTo | 全国を対象とした観光需要喚起策 | |
割引 |
|
|
地域クーポン |
|
|
上限 | 13,000円 | 11,000円 |
ということで、まずは多くの方が利用すると思われる「宿泊」での旅行に対する割引金額(1人あたり)の比較がこちらです。(※日帰りは別)
再開後の「新しい制度」として予定されていたGoToトラベルの補助上限額は13,000円(1人あたり)とアナウンスされていましたが・・。

県民割・・から呼び名が変わる「全国を対象とした観光需要喚起策」合計最大11,000円ですので、まず、直接的なお得度的にも、明らかに全国を対象とした観光需要喚起策の方が低いですね。
ということで、直接的なお得度の観点からも、県民割(全国を対象とした観光需要喚起策)はGoToトラベルと比べて明らかにお得度が劣る制度なんですが・・。
それ以外にも、致命的な欠点がいくつかあるんです・・。
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致命的欠点

そしてこれは私だけがそう感じているのか?それとも多くの皆さんがそう感じているのか?
それはアンケートしたわけではないので(笑)実際のところは不明ですが・・。
少なくとも私自身が感じているGoToトラベルの再開と、県民割(全国を対象とした観光需要喚起策)の適用対象の全国への拡大とを比較した場合の決定的な違い&県民割の致命的な欠点。
それは、この県民割(全国を対象とした観光需要喚起策)は事後適用が(少なくとも現在の県民割制度ではまずまちがいなく)できないってことなんですよね。
正直、夏休みとかお盆とかの絶好の時期の人気宿泊施設の予約って、そんなに簡単に取り直しして満足いく予約の取り直しができるとは・・到底思えません。
個人的に、7月3連休の行きたかったホテルの予約を持っているんですが、この予約したの、2021年の年末でしたからね(笑)。
当然すでにフライトの予約もしてあるので、ここからホテルの予約の取り直しができませんでした・・なんてのは洒落になりません。
つまり、この「県民割」が事後適用ができない・・って時点で、少なくとも私にとっては割引施策でもなんでもないんです。
あ、この事後適用は多分無理なんだろうな・・ってのは私の個人的な予想なんですが・・。
その予想の決定的な理由は、この「県民割」の制度はあくまで各県が独自にそれぞれの業者と提携して実施している施策ですので、各県で予約方法がまちまち、バラバラなんです。
そして、今回一応名前は変えてますが「全国を対象とした観光需要喚起策」って、要は県民割を引き継いだ制度ですからね??
この県民割の事後適用は現時点で不可能ですし、事前に「事後適用可能」としている県もありません。
ただ、これは考えてみれば当然で、実質予算が無制限だったGoToトラベルとは違い、県民割は予算が限られていますので、限られた予算以上の予約を受け付けることができない。
このため、予算範囲内での予約=県民割プランの数量限定販売・・というそもそもの思想になっています。
このような経緯から考えると、全国一律に県民割も事後適用させる!なんてのは実質不可能だと予想できます。
少なくとも私のような・・子どもも学校がある、自分自身も仕事がある!って方・・。
つまり、予定をかなり早めに立てる必要がある方には、かなり使いづらい制度なんですよね。
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県民割ならではの弊害も

それ以外にも、「県民割」ならではの弊害もありまして・・。
よく言われるのが、「県民割」適用後の宿泊費と、通常予約の宿泊費がほとんど変わらない・・なんて問題点ですね。
県民割は各県独自の施策なので、観光庁様肝入りの全国施策「GoToトラベル」に比べると、どうしても監視の目が行き届きませんからね。
結局「県民割」と通常予約の宿泊費に大差なかった!なんて声もちらほら聞きます。
要は、圧倒的な財源と「国」の力を背景としたGoToトラベルと、あくまで県単位の独自施策の位置付けの「県民割」の違いってことになりますかね。
旅行補助「県民割」を全国に拡大へ GoToトラベル予算も振り分けhttps://t.co/vP2C1fzpb5
政府は地域ごとに旅行代金を補助する観光支援策「県民割」の対象を全国に広げる方針を固めました。「Go To トラベル」の予算の一部も振り向け8千億円規模の事業にし、参院選に向けた景気対策にしたい考えです pic.twitter.com/0fdDpROl1m
— 朝日新聞デジタル (@asahicom) June 14, 2022
そして、GoToトラベルの予算・・なんと約8,000億円(笑)を流用してこの県民割に突っ込む!なんて報道も一部にあるわけですが・・。
ぶっちゃけサラリーマンにはほぼ使えない、さらに旅行者の割引(還元)が不透明という噂が根強く、OTA(宿泊予約代行業者)など旅行業界が潤うだけのこの施策にそれは勘弁です(笑)。
やるなら、かつてないほどのぶっ飛び施策であった(笑)「GoToトラベル」くらいハジけた施策への血税の投入を期待したいところです。
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GoToトラベル「事後適用します」の履行を

そしてもう一つ言いたいのは・・かなり前の話なのでもう忘れちゃいそうなんですが・・。
そもそも、GoToトラベルについては「GoToトラベル事業が再開された場合には、すでにとってある予約にもGoToトラベルクーポンを事後適用できる」というアナウンスを・・。
上記Yahoo!トラベルや、楽天トラベル、じゃらんなどを通じて告知してた(させてた)んですよね。国は。
この「GoTo再開後は事後適用可能」を信じて・・事前に予約をしていた人(私を含む)についてはどうしてくれるんだ(笑)って感じです。
なにしろここまでご紹介のとおり、これ全国一律のGoToトラベルだからできたことであって、各県別でやり方や委託業者バラバラの県民割では事後適用はほぼ不可能だと思います。
また、割引金額もGoToトラベルより少ないし、さらに実際に割引されているかも不透明な制度なので・・。
ぶっちゃけ、県民割の全国拡大には期待薄ですね・・。
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まとめ

以上、ちょっとだけ期待した「県民割」の全国拡大と、GoToトラベルとのお得度比較を解説しました。
直接的なお得度の違いは実は小さいことでして・・私のような子ども学校あり&自分自身も仕事ありの人間にとって大きいのは・・・。
多分これ事後適用ができない!ってことです。(※事後適用の可否は正式発表をお待ちください)
夏休みの旅行の予約取り直しなんて人気施設ほどほぼ不可能ですし、さらに取り直したからと言って今より安くなるという保証はない(笑)ので・・。
今さら事務局を編成するのは難しいのかもしれませんが、どうせならGoToを再開して欲しかった・・ってのが本音ですかね。
あ、それでもこれから旅行を計画する方にとっては大きい施策だとは思います。
県民割については、今後も注視していきたいと思います。
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