ANAは、緊急事態宣言解除後のさらなる搭乗率の向上に向け、2021年3月22日から、「マイルでスマイル 特典航空券を使って日本全国を旅しよう」(キャンペーン)を開始しています。
そしてこのキャンペーン、正直ちょっと、いやかなり呼びづらいので、以下「マイルでスマイル」キャンペーンと呼ばせていただきます(笑)。
なお、このキャンペーンは国内線特典航空券の発券枠の拡大が主な内容となっており(笑)、このあたりにも、ANAの自社運航便の搭乗率向上に向けた気合を感じる内容になっています。
ただし、だからと言って・・早速特典航空券を発券しよう!っていうのは、ちょっと待った!って感じなんですけどね。
早速、キャンペーンの概要と注意点をご紹介していきます。
スポンサーリンク
マイルでスマイルキャンペーンの概要

では、微妙にダジャレになっている「マイルでスマイル」キャンペーンの概要を見ていきましょう。

このキャンペーンのポイントは上記の2点です。
- マイルで発券できる特典航空券の「発券枠(座席数)」が大幅に拡大!
- 拡大対象路線は日本全国最大28路線74便が対象!
- 期間は2021年3月23日(火)~6月30日(水)搭乗分まで!
まず、上記のとおりマイルで発券できる特典航空券の発券枠が大幅に拡大します。
ちなみに、マイルを貯めたら特典航空券は発券し放題!というわけではなく、実は各便ごとにマイルで発券できる特典航空券の座席数には制限(発券枠)があります。
このため、有償航空券にまだ空席があっても、特典航空券は満席で発券できない・・なんてことはザラにあるんですよね。
ずるいぞ!って思われるかも知れませんが、これがANAをはじめとした航空業界での特典航空券の一般的「常識」なんです。残念ながら。
そして、この「マイルでスマイル」キャンペーンでは、確かに宣言通り、対象となる日本全国最大28路線74便の特典航空券の発券枠が・・正直、ほとんど解放されてるんじゃ?ってくらい、本当に大幅に開放(拡大)されています。
特典航空券で旅行したい!って方には必見のキャンペーンであることには・・間違いありません。
最後に、対象となる搭乗期間ですが、2021年3月23日(火)~6月30日(水)搭乗分となっています。
スポンサーリンク
注意点

ということで・・この「マイルでスマイル」キャンペーン、マイルで特典航空券が発券しまくれる!ってことで一見するとお得なんですが・・。
勘の良い方はお気づきかもしれませんが、このキャンペーン、絶対に超絶お得か?というと、実はそんなことも・・無いんですよね。
まず、上記の図の一番下にアスタリスク表記されているとおり、このマイルでスマイルキャンペーンの特典航空券枠の開放は、4月29日~5月5日のゴールデンウィーク期間内は対象外期間となっています。
・・いやそこで使わせてよ!って感じなんですが、この期間はさすがに書き入れ時ですので、ANAも有償航空券を優先しています。

ただ、現在絶賛実施中の有償航空券の「タイムセール」がこのGW期間を対象にしているので、GWは特典航空券ではなくこのセールで空席を探すのが・・おすすめですね。
上手くはまれば、かなりお安く航空券を購入することが可能です。
そして・・もう一つの注意点としては・・。
正直、このハイシーズンのGW期間を除けば、実は特典航空券を発券できるだけのマイルがあれば、マイルをスカイコインに交換して、有償航空券を購入した方が安いというケースが多い、ということです。

例えばこれは、この「マイルでスマイル」キャンペーンの特典航空券発券枠拡大対象路線である、羽田-札幌ANA67便の価格です。
ご覧のとおり、スーパーバリューで11,860円で購入可能です。
一方、この区間の特典航空券の発券に必要な所要マイルは、片道7,500ANAマイルです。
そして・・ANAゴールドカードホルダー、かつ50,000ANAマイルを一括でANAスカイコインに交換すると、この7,500ANAマイルは、1.6倍の12,000円分のANAスカイコインに交換ができるので・・。
実は、特典航空券よりもマイルをANAスカイコインに交換して有償航空券を購入した方が安い・・ということになります。
また、特典航空券は発券枠拡大路線限定ですが、スカイコインなら有償航空券を購入できるので、時間や便の制約が少ない、というのも強みになります。
もちろん、ANAゴールドカードを所有していることや、一括50,000ANAマイルをスカイコインに交換する必要があることなど、各種ハードルはありますが・・・。
マイルで特典航空券が絶対に安い「正解」とは限らない・・ということは頭の片隅に置いておき、場合によっては特典航空券とANAスカイコインへの交換、この両者をしっかり比較することが必要です。
ソロツーリストの場合は特典航空券が、家族旅行者の場合はANAマイル→スカイコインの方が・・傾向的にはお安くなりそうです。
個人的には親子4人で旅行することが多いので、かなり多くのケースで特典航空券よりもANAスカイコインに交換した方がお得!って結果になっちゃうんですけどね。
この「特典航空券ではなくANAスカイコイン」という選択肢の詳細は、以下関連記事をご参照ください。
スポンサーリンク
ANAの狙い

このキャンペーンに込めたANAの狙いですが・・。
上記、プレミアムポイント2倍キャンペーンでも見られたとおり、まずはマイルを貯めている自社優良顧客の優遇・・という側面が大きいと思います。
例えば、ANAがホノルル路線に超大型旅客機A380を導入した際にも、「マイルを貯めても使えなければ意味がない」「マイルを貯めているお客様に、ハワイの特典航空券を取りやすくする」という狙いがあることを明らかにしていましたからね。
2021年現在は新型コロナでハワイどころではないわけですが、せめて国内だけでもマイルを使った特典航空券を取りやすくする。
そして、そのことでマイルを貯めている自社優良顧客を優遇したい!という思惑があると思います。
また・・このキャンペーンで特典枠が開放された路線・便って・・実は結構中途半端な時間の便が多いので(笑)・・。
「どうせ空席で飛ばすくらいなら、特典航空券で開放したら、顧客サービスにもなって両得じゃん?」くらいの軽い気持ちがあるんじゃないですかね?
このため、果たして本当に特典航空券の方がお得か?については、しっかり吟味した方が良いと思います。
スポンサーリンク
まとめ

以上、完全に同日発表のPP2倍キャンペーンの陰に隠れた形になっていますが(笑)、ANAが2021年3月22日(月)に発表した、「マイルでスマイル」キャンペーンについてご紹介しました。
確かにこのキャンペーンも特典航空券の発券枠が拡大してお得!ではあるのですが・・。
実はしっかり比較すると、特典航空券よりもマイルをANAスカイコインに交換して有償航空券を購入した方が安かったりする場合もあるので、ご注意ください。
ソロでの旅行の場合は特典航空券の方がお得な場合が多いですが、家族旅行!とかだとスカイコインの方が安いケースが多いですからね。
このマイルでスマイル!キャンペーンの詳細は、こちらのANA公式HPからご覧いただけます。
年間50万マイルを貯める。陸マイラーのはじめ方はこちらから
私は普段の生活にちょっとの工夫をするだけで、年間50万ANAマイルを貯めています。え・・そんなにマイル貯まるの?と興味が湧いた方は、ぜひこちらも併せてご覧ください。
当ブログにアップされている、年間50万ANAマイル貯めて特典航空券を発券する方法、マイルの価値、そしてマイルの使い方は、以下にまとめています。順に読んで行くだけで、陸でマイルを貯める方法が誰でも簡単に理解できます。