関係者および政府の多大なるご尽力により、希望者への新型コロナウイルスワクチンの接種が・・進んでいますね。
この新型コロナウイルスワクチンの接種の進展をうけ、今後も、基本的な感染対策(マスクの着用、三密回避等)を前提としたうえで、ですが・・。
多くの人々の共通の願いである、可能な限り制約のない日常生活に徐々に戻していくために検討されているのが、「ワクチン・検査パッケージ」の活用です。
旅行者にとってはGoToトラベルの再開と密接に関連しそうなので(笑)、気になっている人も多いのではないでしょうか。
ワクチン・検査パッケージとは何か?そして旅行に向け用意すべきものは何なのか?について、超簡単に解説します。
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ワクチン・検査パッケージとは

「ワクチン・検査パッケージ」とは、上記2021年9月3日の新型コロナウイルス感染症対策分科会で提言された・・。
新型コロナワクチン接種が進む中で、可能な限りの制約のない日常生活を取り戻すために、積極的に適用すべきとされている仕組みのことです。
なんかこのように書くと難しく感じちゃうんですが、要は「ワクチン接種証明」か「陰性証明」が確認できれば・・。
例えば大人数での会食、大規模イベントの開催、県境を越える出張や移動などの一定の制限を解除しちゃってもいいんじゃね?
ってことなんです(笑)。
・医療機関や高齢者施設、障害者施設への入院・入所及び入院患者・施設利用者との面会
・医療・介護・福祉関係等の職場への出勤
・県境を越える出張や旅行
・全国から人が集まるような大規模イベント
・感染拡大時に自粛してきた大学での対面授業
・部活動における感染リスクの高い活動
・同窓会等の久しぶりの人々と接触するような大人数での会食・宴会
・冠婚葬祭や入学式、卒業式後の宴会
提言で想定している活用シーンが上記のとおり。
大人数での会食とか、大規模イベントの開催って言うのはなんとなく分かりやすいですよね。
ただ正直、今さら県境を越える出張や旅行って言われても(笑)って感じはしますけどね。
これはまあ、要はGoToトラベルの再開って考えておけば良いでしょう。
あ、ちなみにこのワクチン・検査パッケージは、あくまで冒頭にも記載しましたが「マスクの着用、三密回避、オンライン会議やテレワークのの推進」等、基本的な感染対策の継続を大前提としています。
ワクチン・検査パッケージがあれば、ノーマスクOKとかってわけではないので、この点はお間違えなく。
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仕組み・適用方法

ということで、ここまでワクチン・検査パッケージの概要をご紹介しましたが・・。
多分、いまいちイメージ湧かない(笑)って方も多いと思います。
実は、この「ワクチン・検査パッケージ」既に実証試験が始まっているので、最も分かりやすい大規模イベントを例にとり、どういうことが行われるか?について解説します。
例えば、上記実証試験実施中のサッカーJ1リーグ「北海道コンサドーレ札幌戦」ですと・・。
この試合は、新型コロナ感染対策により10,000 人上限でチケット販売をし、既に販売予定枚数に達しています。
しかしながら、今回、上限の10,000 人の入場制限を条件付きで撤廃し、約6,000 席が「ワクチン・検査パッケージ」のエリアとして追加販売されるんです。

ただし、このワクチン・検査パッケージ専用チケットで専用エリアに入場するには、指定された証明書類の持参が必要です。
そして、試合当日持参が必要な書類が、このイベントではこちらの2点。
- a)10月3日(日)までに2回目接種を完了している「ワクチン接種済証」または「ワクチン記録書」
※原本、紙コピー、デジタル証明可(海外渡航用に自治体より発券されたワクチンパスポートも適用対象) - b)10月13日(水)以降に検体採取されたPCR陰性証明
※PCR陰性証明は、国・もしくは保健所等公的な衛生機関が指定した検査を受検してください。
2週間前までに2回接種を完了している「ワクチン接種済証」または「ワクチン記録書」、もしくは試合開始72時間以降に検体採取されたPCR陰性証明です。

ちなみに、ワクチン2回接種済みの方は、見慣れた(笑)このワクチンクーポンでもOKですので、簡単ですね。
なお、このワクチン接種済証が無くても、72時間以内のPCR検査証(陰性)を持参すれば入場可能です。

ちなみに、ワクチン接種ができない12歳未満の方は、この試合では、保護者同伴の場合に限り、証明書の提示の必要なく、入場が可能となっています。

ただし、その後(2021年11月19日)に示された国の制度要綱では・・。
6歳未満の未就学児は検査が不要ですが、6歳以上12歳以上の児童は、ワクチンは接種できないので、検査結果陰性の確認が必要になっています。
これは・・かなり厳しいですね。

そして、試合当日は必ず「ワクチン・検査パッケージ」確認テントに立ち寄り、確認を行った後に・・。
ワクチン・検査パッケージ専用エリアに入場することになります。
このように、1⃣ワクチン接種から2週間以上経過した証明書、2⃣72時間以内のPCR陰性結果もしくは24時間以内の抗原定性検査陰性証明、いずれかを持参・確認することで・・。
新型コロナ禍の入場制限人数を超えて、大規模イベント等の開催を可能にする!ってのが、大きな枠組みになります。
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旅行の場合

そして、上記でみたとおり大規模イベントの場合は入口で確認すればよいので、ワクチン証明や陰性証明の確認方法も分かりやすいのですが・・。
気になるのが、旅行の場合はどうやって確認するの?ってことです。
ということで(笑)、同じく実証試験を実施中のJTBさんの事例を見てみましょう。

このJTBさんの実証試験の場合、JTBさんの事務局に出発の2週間以上前までにワクチンを2回接種した事実が分かる書面の提出か・・。
もしくは、JTBさんから出発の72時間前までに間に合うように送られてくるPCR検査キットでの検査の受検&検査結果メールの送信が必要になります。
まさかの・・PCR検査費用はJTBさん負担です(笑)。
その代わり、ワクチン接種済みの方には、不公平にならないようPCR検査相当額となる3,000円分のJTB商品券がもらえる・・・ってことになっていますね。
同じく、読売旅行さんでも同様の仕組みで実証試験が行われています。
うーん・・もちろんこうするしかないのは分かりますけど旅行商品のオンライン購入が進んだ現代では、これ結構大変ですよね?

そして、同じく11月19日に観光庁から発表されたガイドラインによると・・。
添乗員が付かない宿泊付きツアーの場合、宿泊施設のフロントスタッフ等が行う、ということになっています。

そして、当然ながら6歳以上12歳未満の児童は検査結果陰性の確認が必要ですからね?
これ・・かなりハードル高そうな予感がします。
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ワクチン・検査パッケージで準備が必要なもの

ということで、何となくその概要はお分かりいただけたかと思います。
実際の確認方法の詳細は不明ですが(笑)、GoToトラベルキャンペーンの適用の条件ともされている「ワクチン・検査パッケージ」に向け、旅行者が用意しておかなければならない証明書類は・・。
ここまでご紹介のとおり、実は既に明らかになっているんです。
内閣官房のワクチン・検査パッケージ特設サイトによると、以下の通りです。
1) ワクチン接種証明
- ワクチン接種2回接種した際の予防接種済証
- 海外で接種した方は、当該国で発行された予防接種済証
2) 検査陰性証明
- 検査はPCRが原則だが、抗原定量・定性検査やLAMP法も利用可能
- 民間検査機関で受検した結果も利用可能
- 抗原定性検査は、国の医療機器の承認を受けた製品の結果のみ可能
- PCRは72時間以内、抗原定性検査は24時間以内の検査結果有効
- 検査費用には原則、公費による支援はない
- 検査結果が陰性でも感染していないことが保証されるわけではない
まずは、ワクチンの2回接種済証(イベント・出発日の2週間以上前に接種済)ですね。
前述のとおり、自治体等から配布されたワクチンクーポン(接種後にシールが張られるもの)でもOKなので・・。
この接種済証を用意しておくのが一番簡単、かつ分かりやすいと思います。
問題は・・ワクチン未接種の方で、検査での陰性証明を用意する場合です。
PCR検査の場合は出発72時間以内の陰性証明が、その他の検査の場合は24時間以内の検査結果が有効なので・・これ結構用意が難しいですよね。
さらに、検査費用には、原則として公費による支援はないので・・自費で用意するほかありません。
そしてもう一つ大きいのが・・前述の通りこれら証明書類の確認手段です。
前述のとおり、ホテルスタッフさんの確認ということですのでこれかなりハードルが高いですし・・。

再三に亘りご紹介しているとおり、12歳未満のワクチンが接種できない小学生は・・陰性証明が必ず必要です。
これ・・小学生子連れにはGoToトラベルかなりきつくね?って感じですね。
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まとめ

以上、GoToトラベル再開に向けて併用必須と言われている、ワクチン・検査パッケージの概要と、仕組みについてご紹介しました。
簡単に言えば、基本的な感染予防対策を大前提として、ワクチン2回接種済証(イベント・出発等2週間前)、もしくは陰性証明(PCR72時間前以内、その他24時間前以内)の提示があれば、イベントや会食、旅行等の制限緩和を行う・・ということなんですよね。
そして、現在行われている「技術実証」とは、この仕組みが本当にワークするかの確認・・ということなんです。
正直、大規模イベント等ではワークするように思いますが・・旅行分野ってこれ・・上手くいきますかね?
ワクチン接種済証は何とかなるかもしれませんが、時間制限のある陰性証明を都度提示するなんてことが・・現実的なのかどうか・・。
また、12歳未満の扱いはついに明確化され、なんと6歳以下は不要ですが、6歳(小学生以上)~12歳の場合、陰性証明の提示が必須となりました。
小学生子連れでGoToトラベルは・・超絶厳しそうですね・・。
内閣府特設ページはこちら、新型コロナ分科会の提言はこちらから確認できます。
・・分かりにくいですけどね。
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