2017年1月にパナソニック製太陽光パネル3.3kWを設置して、ちょうど1年が経過しました。
折角ですので、この1年間の収支と発電量の実績をまとめてご紹介したいと思います。
また、この1年間の収支と発電量の実績を踏まえた、想定される投資回収年数についても考察してみました。今後太陽光発電の設置を検討している方の参考になれば幸いです。
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1年間の発電実績
2017年2月~2018年1月の合計1年間の発電量は、全部で3,821.8kWhになりました。
計算方法は、ちょっと複雑で恐縮なのですが・・。

2017年1月~12月の間、1年間の発電量は3,682kWh▲になっています。
しかし、太陽光発電の設置が2017年1月下旬でしたので、この発電量には1月の発電量が途中からしか含まれていません。
このため、2017年1月分の中途半端な発電量93.1kWhを差し引きして、その代わり2018年1月分の発電量232.9kWhを足しています。この合計が、3,821.8kWhになります。
果たして、ハウスメーカーが提案した提案書どおり発電しているのでしょうか?確認してみましょう。
ハウスメーカー提案書との比較

ハウスメーカーの提案書の想定発電量がこちら▲です。提案書上の年間想定発電量は3,712kWhですので、提案書より3,812.8kWh-3,712kWhで、実際の発電量の方が約109kWh多かった、ということになります。
ただ、ハウスメーカーからは3,712kWhでも、想定発電量から2割引きくらいの数字と聞いていましたので、その説明に比べるといまいち感は否めませんね。
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提案書と毎月の実際の発電量を比較
次に、実際の毎月の発電量を、提案書の想定発電量と比較してみます。
月 | 実際発電量 | 想定発電量 | 差 |
2月 | 280.2kWh | 270kWh | 10.2kWh |
3月 | 361.3kWh | 350kWh | 11.3kWh |
4月 | 364.8kWh | 370kWh | 5.2kWh |
5月 | 437.1kWh | 390kWh | 47.1kWh |
6月 | 432.8kWh | 327kWh | 105.8kWh |
7月 | 390.8kWh | 342kWh | 48.8kWh |
8月 | 367.3kWh | 375kWh | ▲7.7kWh |
9月 | 313.8kWh | 287kWh | 26.8kWh |
10月 | 194.4kWh | 279kWh | ▲84.6kWh |
11月 | 233.6kWh | 234kWh | ▲0.4kWh |
12月 | 212.5kWh | 238kWh | ▲25.5kWh |
1月 | 232.9kWh | 250kWh | ▲17.1kWh |
合 計 | 3,821.8kWh | 3,712kWh | +109.8kWh |
年度の前半、日照量の多い時期は提案書より圧倒的に発電していますが、天候が不順であった10月を筆頭に、日照量の少ない年度の後半では想定より発電していない、という結果になりました。
この傾向は来年も同じなのか?それとも今年特有なのか、それはまた年度別に確認する必要がありそうです。
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年間の発電量を金額換算してみる
では、ここからはこの3,821.8kWhが、金額換算すると幾らになるのか。その金額換算を行ってみます。
①発電電力量を「売電分」「自己消費分」に分ける

まずは、発電した電力量を、売電した分と自己消費した分に分けます。
なぜこの計算が必要になるかというと、電力会社に売電した電力量はFIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)により売電単価が決まっています。一方、自己消費した分は「その分電力会社から電気を買わなかった」ということになりますので、自分が契約している電力会社の料金プランから、単価を計算してやる必要があります。
まず、実際に売電した電力量から計算します。
上記では1,993kWh▲となっていますが、先ほど説明したとおり、1月分の半端な売電電力量の差し引きをした結果、売電量は2,020.3kWhになります。
ここから自己消費した電力量が自動的に導かれます。3,821.8kWh-2,020.3kWhで、1,792.5kWhです。
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②自己消費分の料金単価を計算
次に、自己消費分の料金単価を計算します。
私が契約しているのは中部電力の「Eライフプラン」です。


料金単価表と時間帯区分は上記のとおり▲です。ナイトタイム23時~翌朝7時は無視して、「デイタイム+@ホームタイム」の料金単価で計算すればよさそうです。

太陽光契約をするとスマートメーターが自動的につきますので、中部電力家庭用ポータルサービス「カテエネ」上で、さまざまな電気の使用状況を「見える化」してくれるサービスが利用できます。
このサービスで確認すると、我が家の「デイタイム+@ホームタイム」の利用割合は、45:7の割合であるということがわかります。
ここから、自己消費分の合成単価が出せます。
- デイタイム:25.73/52×45=22.27円
- @ホームタイム:35.61/52×7=4.79円
- 合成単価(自己消費単価)=27.06円/kWh
自己消費分の太陽光発電の価値は、27.06円/kWhで使っている、ということです。ここまで厳密に調べる必要はないかもしれませんが、せっかくなので突き詰めてみました。
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ポイントサイト経由で中部電力の「カテエネ」に申し込むと、無料登録だけで800P(円)もらえる
ちなみに、私の地元東海地区の電力会社は中部電力。
電力の小売自由化前から太陽光に特化したおトクプラン「Eライフプラン」に加入しています。ちなみにこのEライフプラン、今後まず間違いなく現れない「オール電化割引」という割引制度がありますので、オール電化の方は絶対にプラン変更してはだめです。
関連記事:「オール電化住宅」「太陽光発電有り」の方は旧オール電化プランから変更してはいけない話
そして、上記で紹介した電気料金の詳細の確認、見える化は、中部電力と契約している場合に限定ですが、中部電力の電気使用者限定ポータルサイト「カテエネ」のホームページから確認できます。太陽光発電を設置すると(設置しなくても、今後10年間の間に必ず)スマートメーターに取り替えになりますので、一日の電気の使い方などが、ホームページ上で詳しく確認できるようになります。
また、NTTドコモのdリビングと提携した、前日の電気の使用実績がわかるサービスなども充実しています。もちろん、このカテエネサービスは無料で利用できます。
そしてこのカテエネですが、今ならなんと、登録するだけで800円相当のポイントがもらえます。こちら▼の広告ですね。

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関連記事:毎月450ANAマイルもらえる「カテエネ家族ポイント割」スタート。中部地方在住者は貰うしかない
「無料登録だけで800円相当のポイント」をもらうためにはポイントサイトを経由する必要がありますが・・ポイントサイトのモッピーなら常時カテエネ800円相当のポイントの広告があります。
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関連記事:モッピーでのポイントの稼ぎ方、評判を徹底解説。ANA/JALマイルが両方貯まる唯一のサイト
発電量の金額換算結果
・・・すみません。つい「カテエネ」の説明が長くなりましたが、これらの計算の結果、発電量を金額換算することができるようになりました。太陽光発電3.3kWの1年間の発電量を金額換算した結果が、以下のとおり▼です。
種別 | 発電量 | 単価 | 金額 |
売電分 | 2,020.3kWh | 31.0 | 62,629.3円 |
自己消費分 | 1,792.5kWh | 27.06 | 48,505.1円 |
合計 | 3,812.8kWh | – | 111,134.4円 |
1年間で発電した金額は、111,134円という結果になりました。
私の場合、ハウスメーカーに注文してしまいましたので、設置費がなんと150万円もしましたので、投資回収年数は約13.5年という結果になります。
ただ、最近なら3.3kWなら100万円前後で設置できる業者もあるそうですので、10年以下で投資回収することも可能ですね。
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結局、太陽光発電は設置すべきなの?

「設置すべき」ということを結論としたいと思います。
1年間の実績を見ると、FIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)があれば確実に投資回収は可能だと思いますし、今後蓄電池やEVなど技術革新が進めば、いろんな場面でお得に電気を使える方法が増えてくると思います。