タイ国際航空ロイヤルファーストラウンジ訪問記。超絶おもてなしサービスの全て

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タイ国際航空の本拠地バンコク・スワンナプーム国際空港。

各航空会社の本拠地の空港は、その航空会社のまさにサービスの象徴となる空港です。このため、例えば本拠地空港でファーストクラスに搭乗する場合、超絶VIPサービスが受けられることが多いのですが、このタイ国際航空のロイヤルファーストクラスラウンジは、まさに別格でした。

もう、「あれ、私ってどこの上流階級だったっけ?」って勘違いしちゃうくらいの超絶サービスなんですよ。凄い凄いって何が凄いの?と思われるかもしれませんが、一言でいうと、とにかく凄まじいまでのマンパワーを掛けた対人サービスです私は何もしなくて黙って座ってればいいんです。これ本当にぶったまげましたね。

この超絶サービス、ファーストクラスを廃止する航空会社が増えている世界的な潮流からするとそんなに長続きしないかもしれません。このサービスが健在のうちに絶対に一度は訪問しておくべき、タイ国際航空ロイヤルファーストラウンジの訪問記をご紹介します。

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ロイヤルファースト・チェックイン

この日は、スワンナプーム国際空港をAM7:35に出発するTG676ファーストクラス(バンコクー成田)に搭乗予定。

このため、ロイヤルファーストラウンジ及びロイヤルファースト・チェックインがオープンするAM5:00を目指して空港に向かいます。

まずは、ロイヤルファースト・チェックインに向かいます。

ロイヤルファースト・チェックインの場所

こちらが、AM5:00のバンコク・スワンナプーム国際空港の出発ロビーの様子。まだAM5:00なのに、滅茶苦茶混みはじめています。そうなんです。スワンナプーム国際空港といえば、出発~イミグレまでが超絶混雑で有名なんですよね。

しかし、ロイヤルファースト・チェックインならそんな混雑とは全く無縁なので安心です。ロイヤルファースト・チェックインカウンターは、上の写真のずっと奥の方、「A」のカウンターです。

スワンナプーム国際空港の公式案内では、なぜか「国内線搭乗手続きカウンター」になっていますが、この赤枠内のカウンターAこそが、タイ国際航空のロイヤルファースト・チェックインです。

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ロイヤルファースト・チェックインサービス

ではまず、ドキドキのロイヤルファースト・チェックインに実際に入ってみましょう。

このロイヤルファースト・チェックインでは以下のサービスが受けられます。ちなみに、オープン時間は前述のとおりAM5:00~翌1:00頃までです。

サービス内容
  • チェックインラウンジでの着席チェックイン(フルサービス)
  • チェックイン~搭乗までのグランドスタッフによるフルアテンドサービスタイ国際航空ロイヤルファーストクラス搭乗者限定
  • ファーストトラック(イミグレ/セキュリティチェック)の利用

なんといっても凄いのが、着席チェックインフルアテンドサービスですよね。ちなみに、フルアテンドサービスはタイ国際航空ロイヤルファーストクラス搭乗者限定のサービスです。

チェックインエリアに入ると、カウンターには一切立ち寄ることなく、まずはソファー席にご案内。そして、ストロー付きの冷たいお水がサービスされます。お上品や・・。

そして、GS(グランド・スタッフ)の方が私のeチケットとパスポート、機内預入手荷物をこの座席から引き取り、後は私は全て座ったまま、何もせず水を飲んでいるだけでチェックイン手続きが進行していきます。

個人的にANAのファーストクラスにも乗らせていただきましたし、確かにLEXUSでターミナル間の送迎をしてもらったこともありますが、チェックイン時にここまでのサービスは無かったです。いきなり凄すぎます。

着席のままカウンターを見た様子がこちら。このゴージャスなラウンジには立ち寄ることなく、勝手に、流れ作業でチェックインが進んでいく・・。

そして、近くに設置されているこの機械、これエアコンです。エアコンの冷風を直接お届けするのが、タイ流のおもてなしなんですね。この日は特に暑かったので、私にとっては結構嬉しいサービスでした。

ただ、人によっては寒いかもしれませんね。

そして、カーテンの向こうには、実はこのロイヤルファースト・チェックインはもっと広いんだろうな・・と思わせる光景が広がっていました。やっぱり、ファーストクラスの搭乗者は少な目な傾向にあるんでしょうか?

フルアテンドでセキュリティチェック~イミグレ

さて、椅子に座ってボーっとしていると、無事チェックイン完了。

グランド・スタッフさんからFクラスチケットと機内預け入れ手荷物の半券を受け取り、ファスト・トラックでのセキュリティチェック、そしてイミグレへと向かいます。

そしてもちろん、ここからはスタッフさんのフルアテンド付きです。この先の右側が、ビジネスクラスと共通のファストトラックのセキュリテイチェック&イミグレーションになっています。

この日はファストトラックの行列などはなかったので、ビジネスクラスと共通の列に並びましたが、混み合っている際はファストトラックであってもファースト優先です。凄すぎる・・・。

そして、セキュリティもイミグレも、スタッフや係官の方が超絶丁寧なのも嬉しいところです。イミグレでも特段なにも言われないし、皆さんにこやか。

そして、イミグレを出たところに同じスタッフさんが待っていてくれ、フルアテンドで今度はロイヤルファーストラウンジにご案内です。

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ロイヤルファーストラウンジ

イミグレーションを抜けたところでグランドスタッフさんと合流し、ロイヤルファーストラウンジに向かいます。

このエスカレーターを降りたところは、実はビジネスクラス搭乗者用の「ロイヤルシルクラウンジ」なんです。このため、ここからロイヤルファーストラウンジには・・・エレベーター下で私のためだけに待機しているカートに乗って向かいます

そういえば、スワンナプーム空港内でカートに乗っている人って結構見かけたことがありましたが、これって、そういうことだったんですね。ロイヤルシルクラウンジの中を結構なスピードで突っ切って、ロイヤルファーストクラスラウンジに向かって・・くれます。自動的に。

一旦ラウンジ外に出て、ロイヤルオーキッドスパ・ラウンジの横を過ぎ、目指すロイヤルファーストラウンジが見えてきました。ちょうど、写真の左側ですね。

ラウンジに到着したら、カートから降りるや否や、ラウンジのカウンターから、2人くらいカウンターの女性が出てきて下さり、搭乗券の確認と「ロイヤルオーキッド・スパ・ラウンジの予約」についての確認がありました。

スパ・ラウンジはAM6:00オープン。TG676便の搭乗時刻は6:50ですので、時間的なことを考慮し、30分の肩&首マッサージを予約しました。本来なら60分間の全身マッサージを受けることもできるのですが・・時間がなくちょっぴり残念。

そしてそのまま今度はラウンジのカウンターの女性スタッフさんのアテンドのまま、なんと、個室にご案内です。

ここまで、チェックイン完了から多分5~10分程度だったと思います。まさにフルアテンドの流れるようなサービスで、いきなり個室で一休みです。凄すぎる・・。

ロイヤルファーストラウンジの利用資格・サービス

さて、まさに流れに身を任せているままにたどり着いてしまったこのタイ国際航空ロイヤル・ファーストラウンジ。一応利用資格を確認しておくと、以下のとおりです。

利用資格
  • タイ国際航空ロイヤルファーストクラスの搭乗者+同伴1名
  • スターアライアンス運航便ファーストクラスの搭乗者+同伴1名
  • ロイヤルオーキッドプラスプラチナカードホルダー+同伴1名

ロイヤルオーキッドプラスプラチナカードは日本では発券が不可能ですので、日本在住の方は、原則としてタイ国際航空もしくはスターアライアンス加盟航空会社のファーストクラス搭乗者以外は入室ができません。スターアライアンスゴールドなどの資格では入室はできませんので、かなり敷居の高いラウンジと言えます。

サービス内容
  • 1,400㎡の敷地に74人の座席
  • 6つの個室と、2つのVIPルーム
  • シャワー
  • 仮眠室
  • Wifiサービス
  • ダイニング・サービス

サービス内容はこんな感じ。こうやって書くとなんだか普通に見えてしまうんですが、全く普通ではないサービスを受けられるんです。早速、室内やサービスの内容について詳しくご紹介していきます。

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ウェルカム・ドリンクサービス&朝食

まずいきなり個室に案内され、度肝を抜かれた私ですが、この流れのままウェルカム・ドリンクのサービスです。

ドリンクや食事のメニューは、以前はタブレット端末のメニューだったようですが、私が訪問した際は高級そうなメニューブックから選ぶ形式に変わって(戻って?)いました。そして、ドリンクはとにかく「なんでもあります」。

コーヒー、紅茶からビール、カクテル、シャンパン・・・。飲みたいものが選べます。

私は当然のことながら朝っぱらからシャンパンです。確か銘柄はヴーヴ・クリコだったと思います。タイ国際航空のビジネスクラス機内で味わえる高級シャンパンとしておなじみですね。

そして、この後すぐに朝食のオーダーの確認がありました。確かにこの時点で朝の5時30分。少しだけですがお腹もすいてきました。

朝食メニュー
  • 卵料理(スクランブル/目玉/オムレツ)とハム・ベーコン・ソーセージ
  • フレンチトースト
  • 魚/豚肉のミルク粥(Congee)
  • 魚/海老のお粥
  • 海老ワンタンスープ
  • クリームスープ
  • 中華饅
  • 油条
  • コーンフレーク
  • ヨーグルト
  • パン

これら朝食メニューから、お好きなものを好きなだけ食べることができます。これ、一種類だけじゃなくて組み合わせることもできますので、例えば一番上の卵料理と、一番下のヨーグルトとパンの組み合わせなんておすすめですね。

私の場合は、この後ファーストクラスのお食事も控えていたので、軽めに海老のお粥にしておきましたが、これが大正解

こちら、海老のお粥。見るからに胃に優しい感じです。これを食べるだけでさらに食欲が湧きそうな感じですよね。

そして、このお粥、ドロッとしたお粥ではなく私の好きな感じのいわゆるスープたっぷりのさらさらタイプ。

大きめの海老がゴロゴロ入っていて、さらに付属の薬味がこれまた絶品。途中で薬味(ナムプラーと唐辛子酢(プリックナムソム))を入れながら味変させて食べると、辛みやうま味が加わって、さらにめちゃ美味しい。ぺろりといただきました。

朝食にはぴったりだと思いますよ。このお粥。

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室内の様子

では、ウェルカムドリンク&朝食サービスもひと段落したところで、室内の様子を探検してみましょう。

まずこちらが、ロイヤルファーストラウンジの入り口から入ってすぐの全景ですね。左側に並んでいるのが、半個室タイプのお部屋です。全部で6室あります。個室の利用は誰でも可能で、利用は早い者勝ち(空室なら誰でも使える)のようです。

そして、右手手前に見えるのがバーカウンター。飲み物は、基本こちらで頼むことができるんですが、後述しますがこのカウンターに立ち寄る必要は皆無です。ドリンクサービスも軽食サービスも、基本、全部座ったままでグランドスタッフの方がサービスしてくれます

こちらは、個室ではない方のラウンジエリア。クッションのセンスがさすがですね。

今回は少人数での利用だったので逆に個室は落ち着かず、スパ・ラウンジから戻ってきてからは、こちらのオープンスペースを利用しました。

この窓際の席がお気に入りですね。これ、距離感が良いんですよね。

通常のビジネスクラスラウンジの場合、4人用のソファ席でも、相席を考慮して座席間の距離が広いことが多いです。しかし、ファーストクラスラウンジでは、そんな考慮は一切不要ですので、程よい距離感が心地よいんです。

左上にあるような、ビジネスデスクや、オープンソファー席などもありましたね。ただ、とにかく早朝ということもありガラガラでしたので、どこに座ってもゆっくりできました。

そして、気になったのがこちらの「ダイニング・ルーム」。

食事は全部自席に持ってきてくれるのでここを利用する必要はないのかもしれませんが、折角ならガッツリ行きたい!って場合には、ここでの食事もよさそうです。

というか、これ朝でも使えそうな雰囲気でした。さすがに朝からダイニングルームには行きませんが、行くこともできそうですよ。

ブランチ&ディナーメニュー
  • クリームスープ(コーン/ほうれん草/マッシュルーム)
  • トム・ヤム・クン
  • 海老ワンタンスープ
  • パッタイ(ライスヌードルの焼きそば)
  • タイ風お肉のグリルセット
  • ハワイアンポークチャップ
  • サーロインステーキ・ペッパーソース
  • サーモングリル
  • グリーンカレー(ライスもしくはロティ添え)
  • 鴨のレッドカレー+ライス

ちなみに、ブランチ&ディナーのメニューはこんな感じ。

タイ・カレーや、中にはサーロインステーキなんてのもありますね。夕方から夜にかけて訪問した際は、ファーストクラスの食事に支障がない程度にこのダイニングルームを利用してみるのもありかもしれませんね。

化粧室

では、次に化粧室(お手洗い)もどんな感じか探検してみましょう。

まず、このスペース、なんだかわかりますか?これ、男性用化粧室と女性用化粧室の間にある、待合用のソファーです。

いや、既にもうここがラウンジでもおかしくないんですけど・・

そして、こちらが男性用のお手洗い。分かります?全て個室なんです。

女性の方だと当たり前なのかもしれませんが、男性用トイレが全部個室なんて、こんなお手洗い初めて見ましたよ。

そしてみてください。この水滴一つついていない清潔な、しかもだだっ広いお手洗い。

清潔なのはそれもそのはず、このお手洗いを出たところに専属のお掃除係の方が待機していて、一人利用する度に、念入りに掃除をしていらっしゃいました。

一人利用する度にって・・・これ、朝の比較的暇な時間帯だからなんでしょうか?それにしても凄すぎます。

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ロイヤルオーキッド・スパ・ラウンジ

そんなこんなでラウンジ内を探検したり写真を撮っていたりしたら、ロイヤルオーキッド・スパ・ラウンジの予約時間であるAM6:00になりました。

個室でまったりもう1杯シャンパンを飲んでいたりして待っていると、「スパ・ラウンジのお時間です」となんとスタッフの女性の方が呼びに来てくれます

そして、これまたラウンジの女性スタッフの方の先導で、ロイヤルオーキッド・スパ・ラウンジに案内してもらえます。

フライト時間の関係でしょうか?オープン当初から、ビジネスクラスでの利用者の方は少し待ち時間が発生しているようでしたが、私はすでに予約済みのため速攻でご案内です。

ロイヤルファースト搭乗者のサービス内容
  • 全身スパトリートメントまたはボディマッサージ(1時間)
  • 首・肩マッサージまたはフットマッサージ(30分)

このロイヤルオーキッド・スパ・ラウンジでのファーストクラス搭乗者のサービス内容がこちらです。時間があれば全身マッサージをお願いしたいのですが、この日は搭乗時間まで時間がなく、首・肩マッサージ30分にしました。

このような、ロイヤルファースト専用の、ゆったりとしたお部屋でマッサージを施術してもらえます。

そしてこれがめちゃくちゃ気持ちいい・・・。さすがにタイ国際航空のラウンジ、ものすごく上手です。正直、このタイでのマッサージは実はこのロイヤル・オーキッド・スパが一番お気に入りです・・。利用資格がある方は、絶対に立ち寄るべきですよ。

施術が終了したら、お茶のサービス。ジンジャーティーが良いかレモングラスティーが良いか聞かれ、私はレモングラスティーをオーダー。

そしてこれまたロイヤルファーストクラス専用のリラックスルームで、お茶を飲みながらアンケートを書いて施術終了です。忘れてはいけませんが、これ、タイ国際航空のファーストクラスラウンジのレポートなんですよ?

ラウンジレポートなのに、スパでマッサージの施術を受けてお茶を飲みながらリラックスしているって、これ凄すぎませんか?

ちなみに、こちらはビジネスクラスの方用の待合&リラックススペース。もう、こちらでも十分すぎるほど凄いですね。

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ロイヤルファーストラウンジのドリンク&軽食サービス

さて、ロイヤルオーキッド・スパ・ラウンジのマッサージ後、リラックスルームでお茶を飲んで・・・。この後、スタッフの方がお迎えにでも来るのかな?と思ってちょっと待っていましたが、搭乗まであまり時間もないので徒歩でロイヤルファーストラウンジに戻ります。

ラウンジに一歩足を踏み入れると、まさに受付の皆さん「えっ」って感じで総立ち状態!!一応チケットを見せようとしますが、「どうぞどうぞ!!」とばかりに、ラウンジ内に案内されます。

完全に顔と名前を一致させているのがまず凄い。そして、多分これスパ・ラウンジまで迎えに来てくれるはずなのに、私が早く帰ってきちゃったんだろうなって感じがします。

そして、依然としてガラガラのラウンジ内のソファーに座ったら・・またドリンクオーダー・・またまたシャンパンを持ってきてもらいました。

出発まであまり時間はありませんが、ちょっと、軽食なども物色してみることにします。

軽食サービス

ラウンジ内には軽食コーナーがあって、簡単な軽食を選ぶことができます。

まずは上段のクッキーやチョコレートなど。下段左にはタイの伝統的なスイーツである、米の粉の餅状の生地の中にバナナを包んだものや、簡単なケーキ類などがありました。

そして、こちらが本格的な軽食。左上から、クロワッサン、ミニグラタン、ソーセージパイとチキンパイ。右に行って、フルーツケーキ、スイーツ。そして、左下にオープンサンドウィッチ。これは美味しそうでした。

そしてその隣にグリーンサラダとサンドイッチです。

冷蔵庫の中には、下段にビール(チャーン・ハイネケン・シンハー)+冷えたグラス。

上段に、ヨーグルト、ジャム&バター、そしてチーズとドライフルーツの盛り合わせ、フルーツの盛り合わせなどがありました。また、写真を撮り忘れましたがもちろんソフトドリンクの冷蔵庫もありましたよ。

なかなかの品揃えですが、これ、食べたい、飲みたい時は近くに待機しているグランド・スタッフの方にお願いしましょう。冷蔵庫でも開けようものなら、サッとスタッフの方が現れて「お席までお持ちします。どれをご希望ですか」とすぐさま聞かれます。

「いや、自分で・・」と言おうものなら「女将さんに怒られますから!!」(←日本風に言うと)的な感じの必死さが伝わってきます

ということで、飲みたかったシンハービール、スタッフの女性に持ってきてもらっちゃいました。しかも、グラスに注いでもらいました。

個人的には「そんなことまでしてもらって申し訳ないな・・」とも思っちゃうんですが、でも確かにこのファーストクラスラウンジ、利用者の数に比べて約5倍は言い過ぎかもしれませんが、イメージそのくらいスタッフさんの数が多いんです。

そして、彼らの立場からすると、お客さまにサービスして「ありがとう」と思ってもらうのが仕事なわけです。そこには、プライドに似たものも感じましたね。

つまり、スタッフさんを通じて軽食やドリンクをお願いするのは、スタッフさんをリスペクトすることにもつながるのかな?彼らを無視してセルフサービスは、逆に失礼なんじゃないかな?と・・そんな気もしましたね。

例えば、ラウンジ内にはWifiのパスワード発券機があり、チケットをかざすとパスワードが発券されるのですが、私がそれに近づいた瞬間、スタッフさんからの「私がお席までお持ちします」との声掛けが。

もうね、スタッフさんからの「私にやらせてください!」って気合が凄いんですよ。

折角ラウンジの乗客をおもてなしするためにスタッフさんがいらっしゃるんですから、ドリンクも、軽食も気軽にお願いしましょう。このラウンジは、それで良い、それが良いんだと思います。

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シャワー

ロイヤルオーキッド・スパから戻ってきて、シンハービールを飲んで・・ちょうど時刻は6:50。

「そろそろ搭乗かな」と思っていたら、ラウンジのカウンターの女性スタッフの方が私のところに来て、「40分ほどディレイで、搭乗時刻は7時30分になります」とのこと。正直、ディレイがこれほど嬉しかったことは生まれて初めてかもしれません。

折角なので、利用したかったシャワーを利用することにしました。

タイは暑い国ですから、すぐにじっとりと汗をかくことが多いです。搭乗前にさっぱりできるのはやっぱり嬉しいですよね。

シャワールーム前の廊下がこちらです。どん詰まりの鏡の前という目立たないところなのに、滅茶苦茶綺麗なお花が活けてあるのが地味に凄いな・・。

こちらがシャワールーム。

お手洗いと同じく超絶広く、しかもこちらも水滴一つない、清潔な空間です。

清潔なタオルに、アメニティ一式もそろっています。

シャワー用のアメニティは、ロクシタンです。

ラウンジのシャワー室なのに、なんとここでロクシタンですか!超高級アメニティで正直驚きです。滅茶苦茶良い香りがして、その後の飛行機の中でもリラックスできました。

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搭乗は一番最後に

時間的に厳しいかな?と思っていたシャワーもしっかり利用することができ、大満足で後は出発を待ちます。

搭乗時刻の5分前になると、スタッフさんが熱いおしぼりをサービスしてくれます。本当に至れり尽くせりだ・・。お世話になりました。

そして、ここが凄いところなんですが、このラウンジでは、やかましい搭乗時間のアナウンスはもちろんありませんが、搭乗時間を気にしておく必要もないんです。

搭乗時間になると、スタッフさんが声掛けしてくれて、搭乗までフルアテンドサービスしてくれるんですよ。時間管理まで、全部スタッフさんにお任せで良いんです。

しかも、搭乗は「優先搭乗」ではなく、ほとんど全員が搭乗し終わった時間を見計らって声掛けがあり、なんとガラガラの出発ゲートから搭乗させてくれるんです。まさかの「逆優先搭乗」なんです。凄すぎますよね。本当に。

グラウンドスタッフさんの先導で、搭乗ゲートへ向かいます。

ご覧のとおり、ほとんどの乗客は搭乗終了後のため、ゲートは「ガラガラ」です。

この「逆優先搭乗」は初めての経験でしたが、これ、癖になりそうです。ぎりぎりまでラウンジでゆっくりして、完全アテンドで逆優先搭乗って・・こんな経験、なかなかできませんからね。

でも、実はこのファーストクラスフライトは全て陸で貯めたマイルで搭乗していますし、このとんでもなく豪華なラウンジ体験も、ファーストクラスフライトの、おまけみたいなものなんですよ。

そう考えると、私も陸マイラーとしては「中級」の域には達したように思います。

この日搭乗するのは超巨大ジャンボジェットのA380ですから、2階席に向かうボーディングブリッジから搭乗です。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

タイ国際航空のまさに最高峰のラウンジであるロイヤルファーストラウンジの訪問記をお届けしました。

とにかくチェックインから搭乗まで至れり尽くせり、ドリンクから軽食まで全てスタッフさんにお任せ、しかもシャンパンは高級で、超絶リラックスできるマッサージ付きという、もうどこの施設をご紹介したのかわからないくらいなんですが、これ、ラウンジのご紹介なんです。

しかも、訪問記の最後にちょっと書きましたが、これはあくまでファーストクラス搭乗の「前哨戦」ですからね。さらにここからファーストクラス搭乗へと続くって、多分「非日常」の思いっきり濃いところを抽出したような、結構すごい体験だったと思います。

このファーストクラスには、往路ANAのビジネスクラス、復路タイ国際航空A380ファーストクラスを利用して、たったの83,500ANAマイルで搭乗できました

あえて「たったの」と書きましたが、このくらいのANAマイルであれば、貯めることは簡単ですからね。むしろ怖いのは、タイ国際航空のこのファーストクラスラウンジを含めたファーストクラスサービスが、いつまで維持されるのか?ということです。

いくらマイルを貯めても、サービス自体がなくなってしまってはそもそも体験することはできませんからね。

ファーストクラスのサービスは、全世界的に採算が取れないサービスという評価が定着しつつあります。このタイ国際航空のような「ザ・ファーストクラス」のサービスが健在なうちに、是非一度体験してみてはいかがでしょうか。

タイ国際航空ファーストクラス搭乗記は、こちらからどうぞ。

タイ国際航空A380ファーストクラス搭乗記。バンコク~成田/TG676便

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