ANAマイルを貯めて、まず行きたい人気の旅行先といえば、ハワイですよね。
ANAマイルを貯めるのは、実は意外と簡単なので、挫折することなく諦めずに継続することさえできれば、数十万単位のマイルを貯めることも簡単にできてしまいます。
そして、大量マイルを貯めた後にはたと気づくんです。
「え・・ANAマイルって、こんなに特典航空券の発券が難しいの・・」ってことに。
特に、ハワイ路線は超激戦なので、子どもの夏休み期間などは、ビジネスクラスはもちろん、エコノミークラスであってもかなり予約が難しいのが現実です。
この記事では、激戦区ハワイ路線の特典航空券を実際に予約する方法を、超実践的に解説しています。
特典航空券の予約の裏技を知っている、分かっているということと、本当に予約までたどり着けるかどうか、ということは全く別の問題です。本当に激戦路線を予約する方法を、実際の予約画面も参照しながら解説していきます。
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目次
ANAマイルを使ったハワイ路線特典航空券の予約方法
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ハワイ路線など激戦区間をANAマイルの特典航空券で予約する方法は、実は上記2つの方法しかありません。
このうち①が俗に「裏技」呼ばれるやり方になります。①での予約方法は、この後詳細に解説します。
②が、通常の予約方法ですね。特にハワイ路線などの人気路線については、上記①「355日前(出発日含まず)のAM9時」からの一斉予約開始時にほとんど席が押さえられてしまうと思ってください。
①で偶然取られなかった空席も、地道に検索することでちらほら発見することもできますが、この何とか見つけた空席を組み合わせても、往路と復路の間が1か月空くなど、およそ実用的とはいえない日程になってしまうと思います。
このため、②の方法の場合はこの偶然の空席に加え、キャンセル待ちを根気よく拾いに行く必要があります。このため、この②の方法は確実性という観点からはかなり劣ります。何しろ、キャンセルが出るまで旅程を確定できないということですからね。
このため、確実性を求めるならばやはり①の方法で特典航空券の確実な発券を狙いに行くことになります。
特典航空券発券枠について確認しておく
実際の予約方法の解説に入る前に、重要なポイントですので、特典航空券の発券枠について少しだけ解説しておきます。
ANAの場合、自社便の1機(1便)あたりの特典航空券に発券座席数の制限を設けています。
ステータス | エコノミー | ビジネス |
一般会員 | 4(2) | 2(4) |
SFC会員 | 4 | 4 |
プラチナ会員以上 | 4 | 4 |
これが、ANAハワイ便の、AMC(ANAマイレージクラブ)会員ステータスごとのエコノミー、ビジネスクラスの特典航空券での発券可能座席数です。(括弧内は、シーズンや空席によって変動する最小/最大座席数)
ステータスのことが良くお分かりにならない方は、ほぼ一般会員ですので、一般会員の欄をご覧ください。
例えばANAのハワイ路線に使われているANAのB787-900は席数約250席の機体ですが、一般会員の場合エコノミー4席、ビジネスクラス2席しか発券枠がありません。つまり、この席が特典航空券で発券されてしまうと、残りどれだけの空席があろうと、特典航空券では予約ができない、ということになります。
例えば、一般会員の場合ビジネスクラスの発券可能枠は「2」ですので、一般会員は3席を予約することはそもそもできませんし、他の会員が2席予約してしまった場合、キャンセルが出ない限り特典航空券は発券できないということです。
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特典航空券を確実に予約する方法~355日前に往復予約する~
では、ここからは実際に特典航空券を確実に予約する方法を解説していきます。ちなみに、ビジネスクラス、エコノミークラスともに予約方法は一緒ですので、同じだと思ってお読みください。
まず、ほとんどの方にとってはおさらいになるのかもしれませんが、この「355日前に往復予約する」方法について、その仕組みをもう一度押さえておきましょう。
上記のカレンダーをご覧ください。例えば往路2019年5月9日出発、復路5月16日出発のハワイ便の特典航空券が予約したい場合、それぞれの予約開始日は以下のとおりとなります。
搭乗日 | 予約開始日 | |
往路 | 2019年5月9日 | 2018年5月19日 |
復路 | 2019年5月16日 | 2018年5月26日 |
このため通常なら、復路便の予約開始となる2019年5月16日の355日前である2018年5月26日に予約を開始する必要があるのですが、こんな悠長なことをやっていては、往路の予約開始日である2018年5月19日AM9時に、5月9日出発分すべての特典航空券発券枠は埋まってしまいます。
そして、ANAの国際線特典航空券は片道予約が一切できません。必ず往復そろって予約する必要があります。
このため、往路の予約開始日である2018年5月19日に、復路便として、同日の往復で特典航空券を発券してしまう。そして、往路出発便の予約開始日である2018年5月26日AM9時に、本来の復路搭乗日である2019年5月16日へと予約変更を行う。
これが、ハワイ路線をはじめとした激戦区間の特典航空券を発券する裏技になります。
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実際の予約方法と予約手順
まず、こちらのサイトで、出発希望日程の355日前の日付を調べてください。(開始日は含まないので注意)
そして、希望出発日の予約開始日(上記日程の場合5月19日)のAM9時ジャストに、前述のとおり往路・復路「同じ日」に設定して予約検索します。
例えば、東京ーホノルルの大激戦区間の場合でも、355日前のAM9時ちょうどなら、大人2名であっても・・・。
ご覧のとおり、往路はまだ空席があります。ただ、すでに1便空席無しになっている・・。どんだけ早いんだ・・。
そして、問題の復路便は・・実はこれ、5月9日同日の、到着して数時間後に出発するという便ですが、ビジネスクラスに空席があります。
ただ、復路便は後から予約変更する便ですので、キャンセル待ちでもよいです。復路便は予約変更前提なので、空席の有無にこだわる必要は皆無です。
後からのキャンセルで他人様にご迷惑をかけることもありませんので、空席待ちを押さえてもよいと思います。この「復路便は予約変更前提」ということが非常に大切ですので、よくその意味を理解しておいてください。
往路が無事予約できたら、復路便の実際の搭乗日である2019年5月16日の355日前である、2018年5月26日に、同日のAM9時から始まるまた早いもの勝ちの争奪戦に勝ち抜いて、希望の旅程に予約変更を行えばよいということになります。
復路便の予約変更の方法
復路便の予約変更は、電話でしかできません。
ANAのコールセンターに電話をして、予約変更しましょう。
また、変更できるのは往路と同じく355日前のAM9時ジャストです。この予約変更により、往復のハワイ路線の予約が完成する、ということになります。
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実際の予約に向けての注意点。「分かった」と「できる」は違う
ここまでの予約方法は、実は意外に有名な方法ですので「なーんだ。知っているよ」という方も多いかもしれません。
ただ、裏技の仕組み・方法は知っていても、本当に予約までたどり着けるか、というとそれとこれとは話が違います。
ここからは、実際にこの「355日前のAM9時に、往復同日予約してしまう方法」で特典航空券を予約する際に直面する様々な注意点と、その対策について実践的に解説していきます。
実際の予約には事前準備が超大事! ①地方空港の場合、当日往復予約で確実に予約検索表示されるか確認しておく
先ほどご紹介した特典航空券の予約方法は、あくまでANAハワイ便の発着地となる東京(全て)を発着地として予約検索した場合の事例です。
では、国内乗継便を経由することになる、地方空港の発着便・・・例えば名古屋発でも同じ「ハワイ便同日予約」が可能なのか、確認してみましょう。
上記のとおり、往復の出発日を東京と同様同じ日程にして予約検索してみると・・・。
このとおり、「予約検索不可」の結果が表示されました。
往路(名古屋ーホノルル)は国内乗継便を含めて予約検索可能なんですが、復路便が「組み合わせ可能なフライトがない」との理由で、予約検索できませんでした。
これ、もちろん通常なら当然ながら復路便も組み合わせ可能なフライトがあって、問題なく検索できる路線です。
しかしながら、これは想像ではありますが、355日前のAM9時という国際線往路便の予約スタート時間での検索なので、復路便に当日以降(=355日以降)の国内線乗継が絡む場合、うまく予約検索できないのではないかと思います。
これは、名古屋発便だけでなく、関西国際空港など、すべての地方空港から同じことが言えます。私もかなり予約検索しましたが、国内線乗り継ぎがある場合、同日復路便の予約検索ができないことが本当に多いです。
そして、この予約検索不可画面の表示・・これは予約争奪戦にとってはすでに致命傷です。このひと手間が掛かってしまっただけで、予約争奪戦にはすでに敗北していると思ってください。特にハワイの場合はほぼこれでこの日の予約はできないと思った方がよいでしょう。
これが、本当に本当の本命出発日だったりした場合、もうどうしようもありません。敗北、負け・・ということです。
こうならないためにも、少なくとも本命出発日の3~4日前から、入念に本当に国内線の乗り継ぎ含め予約検索ができるか、最終確認画面までたどり着けるかをシミュレーション(試行)しておくことが非常に大切になります。
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地方空港からの国内線乗り継ぎ「予約検索不可」の回避方法
「じゃあ、地方空港発着便の場合、355日前の裏技は使えないの?」と思ったあなた。ご安心ください。若干変則的ではありますが、回避方法はもちろんあります。
また、もちろん地方空港発着で国内線乗り継ぎが絡んでも、同日往復予約可能な路線や、可能な日もあります。つまり、できる日や路線と、できない日や路線がある、ということですので、ここは事前によくシミュレーションしてください。
そして、運悪くこの復路国内線予約検索不可に当たってしまった場合、回避方法は、大きく2点になります。
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特典航空券の予約はすべてWebで完結したい!というWeb派の方にとっての唯一の選択肢は、①復路便の目的を「東京(全て)」とする方法です。
こうすることで、「予約検索不可」という事態を回避することができます。
具体的にはこういうことです。
出発日は同日のまま、到着地を国内線の乗継便のない東京(全て)で検索します。
こうすることで、同日予約の復路も無事検索できるので、地方空港発着便でも、355日前AM9時予約の裏技が利用できます。
ただし、ANA特典航空券の場合予約確定後は目的地の追加・変更は一切不可です。
このため、この回避方法を利用した場合、到着地となる東京の空港から地元の空港までのフライト、もしくは陸路での移動手段を別途用意する必要がある、ということになります。
地元までの移動手段としてフライトを選択する場合、国内線ですので事前に予約すれば1人あたり1万円程度もしくはそれ以下で発券可能でしょう。このくらいなら、マイルを使った特典航空券もしくはANAスカイコインで、そんなに大量のマイルを必要とせず追加予約できると思います。
もちろん、追加のコストはかかりますが、背に腹は代えられませんからね。
そして、もう一つの回避手段は②ANAコールセンターでの発券です。この場合、発券に一人あたり2,160円の発券手数料がかかります。また、どう考えてもWeb予約の方が足が速いので、9:00からのスタートだとWebに勝つのは難しいでしょう。
唯一の方法として、9:00より以前にコールセンターと電話をつないでおいて、事前に要望を伝え、後は雑談しながら時間を潰しつつ9:00ちょうどに予約発券ボタンを押してもらう・・という方法もあるようですが、私はこの方法は試したことはありません。
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実際の予約には事前準備が超大事! ②予約(発券)完了までの動きをシミュレートしておく
355日前AM9時に予約検索して・・無事往復ともに「空席あり」の路線を見つけ・・「次へ」のボタンを押すことができた。
上記のような状態ですね。ここまでくれば、予約ができた!やったー!・・・というわけではありません。
この状態は、ネットショッピングで言えば「買い物かごに入れた」状態に過ぎません。
ここから、さらに誰よりも先に、実際に発券(予約)を完了ボタンを押さないと、発券はできないんです。日本中、いや世界中のユーザーと、ここから先もし烈な競争が続くことになります。
ここから先の予約(発券)画面までへの進み方は、とにかく何度もご自身でシミュレートしてほしいので、細かくは説明しませんが、注意点のみ解説していきます。
特に注意すべき第一のポイントは、この座席指定ですね。座席指定なんて、発券してしまえばいつでもできますので、絶対に、ここで座席指定で時間を使ってしまうようなことのないようにしてください。
最後に、諸費用支払い用のクレジットカード情報入力を行って、右下「発券する」ボタンを一番先に押した方が「勝ち」です。
クレジットカード情報は「予約基本情報の登録」で事前に登録できるので、登録しておけば、カード番号、カード名義は自動表示されます。残り入力が必要なのは有効期限とセキュリティコードだけですので、これはもう暗記しておいてください。
ここで悠長にカードの券面を確認したり、事前登録と違うクレジットカードの番号を一から調べて入力する時間はありません。とにかく誰よりも速く発券ボタンを押す!そのための最短ルートをシンプルに通過する!
これは、何度も訓練・シミュレートしておくこととおすすめします。
事前にそこまで準備・訓練が必要なの?
ハワイ路線特典航空券の発券は、本当に「予約競争」です。
競争に勝つためには、練習や事前準備が必要です。事前準備も一切なく、競争に勝てると思いますか?
上記①の「実際に当日予約検索可能な路線なのかの事前準備」と、②「誰よりも速く「発券」ボタンが押せるよう事前準備」は、ハワイ路線の特典航空券予約には絶対に必要になります。
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ANAハワイ路線は超大激戦区!A380就航に期待
以上、ANAハワイ路線の特典航空券を予約する方法を超実践的に解説しました。
自分でも書いていて嫌になってきたんですが・・・なんですか、この殺伐とした予約競争は。
私のような陸マイラーはそもそも飛行機に乗ってマイルを貯めていないので、まあ仕方ないか・・とも思えますが、本当のANAのヘビーユーザーなら、暴動ものですよ、これ。
ということで、ANAの平子社長も、2019年春からのA380導入以降、特典航空券の発券座席数の増を明言しています。
この殺伐としたハワイ予約大競争時代は、いったいいつ終焉を迎えるのか?A380がその救世主となりえるのか?
状況を注視していきたいと思います。
年間50万マイルを貯める。陸マイラーのはじめ方はこちら▼から
【まずここからご覧ください】当ブログにアップされている、年間50万ANAマイル貯めて特典航空券をガンガン発券する方法、マイルの価値、そしてマイルの使い方は、以下▼にまとめています。順に読んで行くだけで、陸でマイルを貯める方法が誰でも簡単に理解できます。
私はポイントサイトを利用して、夫婦で年間50万ANAマイルを貯めています。え・・そんなにマイル貯まるの?と興味が湧いた方は、ぜひこちら▼も併せてご覧ください。
ANAマイルだけでなく、JALマイルも年間15万マイル貯めることができますよ!JALマイルは特典航空券の発券が簡単なマイルですので、ぜひ貯めてみましょう!