2階建てエコノミークラスシートとは?上段席、下段席のメリットデメリット【Chaise Longue社の挑戦】

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立ち乗り(笑)飛行機座席のコンセプトモデルを提案するなど、革新的な飛行機のシート開発でお馴染み「Chaise Longue Economy Seat」社が・・。

かねてから開発中の「2階建てエコノミークラスシート」について・・ドイツ・ハンブルグで開催されている「エアクラフト・インテリアEXPO(AIX)」で、実物モックアップを公開してきましたね!

そして、立ち乗りエコノミークラスシートもかなりやばかった(結局導入する会社は現れなかったはず)んですが、この2階建てエコノミークラスシートもなかなかヤバいんです。

というのも、ぱっと見にはとりあえず下段席がめちゃくちゃ狭苦しい地獄シートにしか見えないわけですが・・。

これ、よく調べていくと、下段シートには下段シートの良さ(笑)があり、確かにエコノミークラスの新時代を感じさせるシートになっています。

Traicy様の記事によると日本の航空会社も興味を示している・・ってことですので、いずれ乗ることがあるかも・・しれませんね(笑)。

ということで、実は意外に快適かもしれない「2階建てエコノミークラスシート」の最新情報を解説します!

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2階建て座席の概要

ということで・・まずはTraicyさんの記事から・・。

「Chaise Longue Economy Seat」社が開発中の、2階建てエコノミークラスシートのモックアップから見ていきましょう!

まずは・・これなんじゃこりゃ・・って感じの互い違いに配列されたシートが特徴的ですが・・。

下段シートに座ったおじさまの窮屈っぽい感じ(笑)が気になりますよね。

2階建てシートの概要
  • ワイドボディ機の中央列に配置することを想定した造り
  • 全席に折りたたみのテーブルと、下段にはフットレストを備える
  • 下段ではフットレストの下、上段では自席の下に荷物を収納できる
  • 頭上の荷物棚は設置できない
  • 窓側の座席は従来どおりの座席を配置せざるを得ず一般的な機体では5〜10%程度の座席の増加にとどまる

で、この2階建てシートの狙いとか特徴がこちらですね。

まず、この2階建てシートはさすがに高さがありすぎて窓側に設置することはできずワイドボディ機の中央列に配置することが想定されており・・。

さらに、ぱっと見明らかに下段席の窮屈感が半端ないんですが、下段にはめちゃくちゃ足を伸ばせるフットレストという最終兵器が備わっているのが特徴になりそうですね。

ただ、流石に2階建てでシートの背が高いため、ワイドボディ機の中央列に配置しても、中央列の頭上には荷物棚は設置できないですし・・。

前述のとおり窓側の座席には従来通りの(普通の)座席を設置せざるを得ないため、一般的な機体では座席の増加席数は5〜10%にとどまるとのこと。

ということで、要はワイドボディ機の「中央列にしか配置できない」、さらに「中央列の上部の荷物棚が設置できない」「2階建て座席を導入しても、座席の増加席数は5〜10%程度」という・・。

このまま普通に読めば意味ないじゃん的なシートに読めちゃうんですが・・。

これ、実は意外に面白そうなシートなんです(笑)。

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実際の配置イメージ

ということで、ぱっと見の画像とその設計思想を読む限り、「意味あるの?」って感じのこの2階建て座席ですが・・。

「Chaise Longue Economy Seat」社が提案している2階建て座席の3D画像と、その他の写真を見比べていくと、意外に面白い座席・・ってのがわかってくるんですよね。

まずは、この2階建て座席の配置イメージですが・・。

確かに、窓際座席は普通のエコノミークラスシートで、真ん中列に突如として現れる(笑)のが、この2階建てシートというイメージになっています。

ちなみに、窓側のこれまで通りのエコノミークラスシートの「Chaise Longue Economy Seat」社の提供イメージがこちらですが・・。

座席シートがめちゃ薄いので、ぱっと見でもかなり前後の間隔がありそうなシートになっています。

これは2階建てシートとは関係ないのですが、2階建てを含めた全体コンセプトとしては興味を引く感じに上手く作ってありますよね(笑)。

これ、2階建てかどうかは関係なく、今後のエコノミークラスシートの正常進化型は、このようにシートの厚みが薄い&シートモニターがタブレットタイプのこんな感じかな・・。

って妄想が膨らんできて、見てて飽きませんでした。

で、続いてが本命となる2階建て座席ですが・・。

これ、もう何回見ても下段が死ぬほど狭苦しい・・ように見えてしまいます。

ただ、この狭く感じるのはぱっと見の印象でして・・。

確かに上半身は狭いんですが、実は2階建ての効果上半身が狭い分下半身方面がめちゃ広いんです。

このように、確かに足突っ込みスペースがめちゃ広いですね。

上半身はかなり狭いですが、足元に下半身をぶっ込んでいくと、これ多分エコノミークラスにしては別格クラスに眠れてしまうシートではないかと思います。

下段シートの特徴
  • リクライニングはしないが、プライバシーとパーソナルスペースを確保可能
  • シートピッチは31〜32インチ
  • モニターは設置しないことを想定

ただ、足元は広いですが、なんとリクライニングしない&モニターがないという・・極端に割り切ったシートになりそうなのは笑えます。

  • 「夜のフライトでは下段、昼のフライトは上段が人気になるだろう」(担当者)

ちなみに、担当者の方のコメントではこういうことですが・・。

確かに、寝るだけと割り切れば、足を伸ばせるだけ安眠確率は高まるかもしれませんね。

そして、2階建て座席の2階席ですが・・。

ちょっとだけ(笑)足元が広い・・ってのが、メリットになりそうですね。

ただ、これ多分パッと見た感じでは2階席を選ぶくらいなら窓際座席の方が頭上の荷物棚もあって快適なのかも?って感じです。

別に2階席でなくても、エコノミークラスシートも十分広そうですからね。

ただ、この2階からずっと見られるポジションは・・気になる方は気になるかもしれませんので・・見られるのは嫌だ・・って方は、そのために2階席を選んでも良いかもしれません。

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まとめ

以上、「Chaise Longue Economy Seat」社が提案している、かなり意欲的な(笑)エコノミークラスシートである・・。

「2階建て座席」のイメージをちょっとだけ解説してみました。

ワイドボディ機に中央列にしか配置できず席数も10%〜5%程度しか増えないということですので、狙いとしては下段席で足を伸ばせる魅力・・ってことなんだと思います。

まあ確かに他の座席とお値段同じ!しかもフライトの大半は夜!ってことなら指定してみようかな・・と思いますが、ぱっと見上半身はかなり狭目ですので、追加料金を支払うと考えると若干躊躇するかもしれません。

これ、日本の航空会社も興味を示している・・ワイドボディ機を運用する会社といえばそう多くないので、いずれ日本のメジャーどころの航空会社(笑)にも登場するのもしれませんね。

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