マリオット・ボンヴォイは、従来の上級会員「プラチナ」会員資格への「ファストパス」であった「プラチナ・チャレンジ」を2020年8月末で一時休止。
新たに「ステータスマッチ」を開始しました。
ちなみにステータスマッチとは、例えば他のホテルチェーンのプラチナ会員資格を提示すると、マリオットでも同等のプラチナステータスがゲットできる・・。
つまり上手く使えばタダで他社の上級会員資格が手に入るという、陸マイラー＆ポイ活ユーザー御用達の制度です（笑）。
なんでこんなことをわざわざするか？というと、他社の上級顧客＝自社の潜在顧客に、同等の上級ステータスを味わってもらうことで「ウチの方が凄いから、ウチに乗り換えちゃいなよ！」って自社に勧誘することが目的なんです。
目的はこういうことですが・・そこはルールは使いよう（笑）。
我々庶民にとっては、お得に上級会員資格を手に入れるチャンスでもあるんですよね。
早速、マリオット・ボンヴォイが新たにスタートした「ステータスマッチ」について解説します。
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目次
マリオットステータスマッチのルール
まず、2020年9月～の、マリオットのステータスマッチの基本ルールを解説します。
詳細はマリオット・ボンヴォイ公式HPのこちらに記載がありますが、ガッツリ英語ですので（笑）簡単に訳してみたものが下記のとおりです。
- 氏名・他社ホテルのステータス・過去12ヶ月の宿泊実績が入った画像（スクリーンショット）を添付し、専用HPからステータスマッチを申請
- 申請が通ると、チャレンジするゴールド・プラチナのステータスが即時に付与
- 90日以内にチャレンジ条件を達成すると、付与されたステータスが2022年2月まで付与（＝ステータスマッチ達成）
- 条件：ゴールドチャレンジ「90日以内に5泊」、プラチナチャレンジ「90日以内に15泊」でチャレンジ達成
もの凄く簡単に言うと・・。
他社ホテルのステータスと過去12か月の宿泊実績を提示することで、マリオットのゴールド・プラチナステータスがまずは即座に付与。
この付与されたステータスは90日間に限り本物のステータスとして利用が可能です。
そして、この90日間の間に、ゴールドステータスの場合5泊、プラチナステータスの場合15泊すれば、2022年の2月まで正式に付与されます（＝チャレンジ完了）。
つまり、このステータスマッチは「とりあえず90日間のステータスの体験」もしくは「2022年2月までのステータスの獲得」の用途で利用できるんです。
とりあえずステータスを体験してみたい方、またステータスを一定期間獲得したい方、いずれの方にとっても狙い目の施策と言えそうですね。
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ステータスマッチできる他社ステータス
そして、マリオット・ボンヴォイとマッチングできる他社ホテルのステータスが・・・上記の4社「ヒルトン」「ハイアット」「IHG」「Accor」です。
・・って言っても分かりにくいと思いますので、簡単に以下表にしてみます。
まずはヒルトンのステータス。
| ヒルトン | マリオット |
| ゴールド | プラチナ |
| ダイヤモンド |
ヒルトンのゴールドorダイヤモンド会員資格を所有している方は、マリオットのプラチナ会員資格にステータスマッチを申し込むことができます。
次が、ハイアット。
| ハイアット | マリオット |
| Explorist | ゴールド |
| Globalist | プラチナ |
ハイアット「Globalist」会員の方は、マリオットのプラチナ会員資格へのステータスマッチを申請できます。
さらに、IHG。
| IHG | マリオット |
| プラチナ | プラチナ |
| スパイア |
IHGのプラチナ、スパイア会員は、マリオットプラチナ会員資格へのステータスマッチを申請できます。
最後に、Accor。
| Accor | マリオット |
| ゴールド | ゴールド |
| プラチナ | プラチナ |
| ダイヤモンド | プラチナ |
Accorホテルの場合、プラチナ・ダイヤモンド会員はマリオットプラチナ会員資格へのステータスマッチを申請できます。
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簡単にステータスマッチできるのは？
そして、最大の関心事がこれですよね。
マリオットの上級会員資格へのステータスマッチが最も簡単なのは、一体どのホテルのどの会員資格なの？ってことかと思います。
ちなみに、今回のステータスマッチで付与される会員資格「ゴールド」「プラチナ」のうち、マリオットゴールド会員資格を目指す必要は、はっきり言って「皆無」です。
マリオットゴールド会員資格は、SPGアメックスカードを発行すれば自動的に付与されるので、わざわざこんなめんどくさいステータスマッチを利用して獲得する必然性は全くありません。
「プラチナ」会員資格のステータスマッチに絞って、解説していきます。
①IHGプラチナステータス
まず、マリオットステータスマッチでプラチナステータスを獲得する最短ルート、かつ最も狙い目の方法。
それが、このIHG（インターコンチネンタルホテルズグループ）のプラチナステータスから、マリオットのプラチナステータスへのステータスマッチを狙う方法です。
このIHGのプラチナステータスは、なんとIHGの「アンバサダープログラム（有料：200ドル／年）」に入会することにより、付帯してゲットできるステータスなんですよね。
まさかのIHGプラチナは「金で買える」んです。
IHGアンバサダープログラムは、まずはこちらからIHGに会員登録すれば、会員ページからアンバサダープログラムへ登録（入会）することができます。
また、ANAプラチナステータスからのIHGプラチナへのステータスマッチもできます。
この2つのいずれかの方法でIHGのプラチナステータスをゲットしたら、後はIHGホテルに宿泊して宿泊実績があれば、条件上（理論上）はマリオットへのプラチナステータスのステータスマッチが可能です。
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注意：マリオットもこの抜け道は警戒。動向を注視しよう
上記のとおり、このIHGのプラチナエリートからのステータスマッチは理論上可能なんですが・・。
実は、上記の通り公式HPを見ると、一番下の赤枠のとおり、IHGのアンバサダー会員からのステータスマッチは、「Not Eligible」（不適格）となっているんです。
マリオットも・・かなり警戒していますね。
もちろん、IHGアンバサダー会員も当然ながらIHGプラチナエリートですので、その上「Platinum Elite」として申し込めば問題なさそうですが・・。
例えば急遽アンバサダー会員になって、IHGに1泊だけしてプラチナエリートにステータスマッチされるか？については・・これはどうなんでしょう？
アンバサダー会員は「Not Eligible」と書かれている以上、認められなくてもやむを得ないかもしれません。
ここは、SNS等で先輩チャレンジャーの皆さんの情報を注視のうえ、チャレンジするかをご決断ください。
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②ヒルトンゴールド会員
次のおすすめは、ヒルトンゴールド会員からのステータスマッチです。
- ヒルトンオナーズ・VISAゴールドカード所有者
- アメックスプラチナカード所有者
ヒルトンゴールド会員資格も、上記のカード所有者に自動的に付帯するので、狙い目の方法なんですが・・。
残念ながら、まずはヒルトンオナーズ・VISAゴールドカードは、2020年6月で発行が終了しています。ガーン。
その他、アメックスプラチナカード所有以外の近道はないので、この方法は既にヒルトンオナーズカード等を所有している方、もしくは自力でヒルトンゴールド会員資格を保有している方限定の方法になるでしょうか。
ただ、ヒルトンゴールドからのステータスマッチは上記の通りハードル高めだからなのかマリオットの警戒心も低いようで（笑）、ゴールド会員資格＋1泊の宿泊実績でステータスマッチに成功する事例も報告されています。
今現在持っていない方にはかなりハードル高いですが、持っている方にはかなり狙い目の方法と言えそうです。
③Acoor、ハイアット
そして、最後はAcoorホテルズとハイアットですが・・。
この2つのホテルの上級会員資格のゲットには、残念ながら近道はありません。
Accorの「プラチナ」、ハイアットの「グローバリスト」は、ともに例えば宿泊数なら年間「60泊」の宿泊（他のクリア条件あり）が無いと獲得できません。
この2つのホテルの会員資格からの近道でのステータスマッチは・・諦めてください（笑）。
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まとめ
以上、マリオットが2020年9月からスタートした「ステータスマッチ」について解説しました。
この方法が利用できるステータスをお持ちの方は、この方法でステータスマッチすると、何しろ申請が通れば90日間はプラチナステータスが体験できるので、かなりお得だと思います。
また、2022年2月までのプラチナエリートステータスが継続して欲しい方は、90日間にマリオットに15泊と、従来のプラチナチャレンジより1泊少ない宿泊数でプラチナエリートが獲得できるので、これまたお得です。
ご興味のある方で、既に該当のステータスをお持ちの方は、こちらの公式サイトも参照のうえ是非挑戦してみてください。
ただ・・ご紹介したIHGのアンバサダーからのステータスマッチは、個人的には嫌な予感もするので、挑戦の際は自己責任にてお願いします。
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