JTB、HIS、阪急交通社、近畿日本ツーリスト、日本旅行など、いわゆる旅行代理店で国際線航空券を発券すると・・。
発券手数料がかかるってことは、ご存知ですか?
10~20年くらい前までは、現在のように簡単に航空会社のHPから直接国際線航空券を購入することはできませんでしたので、国際線の航空券といえば、HISなどの格安航空券会社の店頭で発券してもらうのが当然でした。
今となっては懐かしいですが、例えばHISは、この格安の国際線航空券を中心に売り上げを伸ばしてきた会社なんですよね。
一方、近年では各航空会社のHPからの格安チケット発券が定番となり、わざわざ旅行代理店経由で発券しなくとも、各航空会社のHPから、簡単に最安の航空券が発券できる時代になりました。
そんな現在日本で旅行代理店で国際線特典航空券を発券すると、一体どうなってしまうのか?どれくらい発券手数料を取られるのか?
実際にチャレンジしてみた結果と、5大旅行代理店の取扱手数料の比較結果をご紹介します。
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目次
JTBで国際線航空券を発券した理由
えっと・・これはちょっと前のことなんですが訳あってどうしても換金ができないJTBの10万円分の旅行券が手元にあって・・・。
しかも、この旅行券はJTBの店頭でしか利用できないんですよね。
この旅行券、何に利用しようか結構悩んだんですが、折角ならということで、名古屋ーソウルの国際線航空券4人分(往復)を発券するために利用しました。
この航空券は、当時ハワイ行きソウルーホノルルのアシアナ航空ビジネスクラスに搭乗するために、どうしても必要だったんです。
そして、この航空券はいわゆる「別切り航空券」になってしまうので、別切り航空券一本化に向け、ある程度融通の利く同じアシアナ航空の名古屋-ソウル行きチケットを、この10万円分のJTB旅行券を利用して購入することにしました。
そして、思い知ったんですよ。旅行代理店の「取扱手数料」の恐怖を・・。
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国際線航空券の「取扱手数料」とは
JTBなど旅行代理店の店頭で国際線航空券を発券すると、これは当然のことながら「取扱手数料」を取られます。
そして、この取扱手数料って、実は超絶高額なんです。
こちらが、名古屋ーソウル路線を、アシアナ航空のHPから直接予約した場合の支払金額の事例です。
親子4人、夏休みで111,720円。高いといえば高いのですが、一人あたり約29,000円ですから、LCCではないのでそう極端に高いというわけでもありませんね。
このように、航空会社のHPで予約したら約11万円ということで・・。
JTBの店頭で予約しても同じくらいだろう・・と考えていた私が馬鹿でした。
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JTBの国際線航空券発券手数料は最低11,000円~。
事前に、アシアナ航空のHPで空席があることと、価格を確認してから、JTBの店舗を訪問しました。
提示された金額は、事前にアシアナ航空のHPで提示された金額とほぼ同等の、111,680円。
HPとの金額差はたったの40円ですので、ほぼ、アシアナ航空のHPから購入する金額と同じです。
ちょっとホッとした私の目の前でカウンターのお姉さんが手書きで記入したのが・・この衝撃の手数料です。
赤枠内をご覧ください。8,640円×4人分の取扱手数料34,560円(当時※)が追加され、トータルでは146,240円のご請求とのこと。(※現在の手数料は11,000円(税込)です(笑))
正直、唖然としました。何すか、この衝撃の取扱手数料。
航空券が11万円で、手数料が3万5千円ですから、手数料率は30%超です。
旅行代理店で国際線航空券を発券するって、単純に大損なんだ・・。分かってはいましたが、ここまで取扱手数料が高額とは正直思ってもみませんでした。
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JTBの国際線航空券発券取扱手数料の「下限」の意味
このJTBの国際線航空券発券の取扱手数料ですが、JTBの公式HPでは、以下の表記になっています。
取扱料金は、1名1件につき、旅行費用総額の20%以内がルールです。
しかし、下限が11,000円となっています。
これ・・確かに今読むとその通りなんですが、私的にはこの下限11,000円の意味って、さすがに1人当たりの手配の最低料金が11,000円とは思ってなかったんです。
(※現在は「55,000円以下の航空券は11,000円」という表記が追加されていますが・・それでも1人あたりとは読みづらい)
「旅行費用総額の20%」ですから、例えば今回のアシアナ航空の場合、親子4人の航空券の総額約11万円の20%以内なので、最高でも2万円くらいが手数料かな・・。
しかも下限が11,000円なので、家族全員の下限で11,000円くらいなんじゃね?って思ってたんですよ。
まさか、旅行費用総額の20%を超えて、11,000円×4人分の44,000円がガチンコで手数料として徴収されるとは、夢にも思っていませんでした。
ただ、確かに、手数料は1名様1件に付き、下限11,000円って記載になっていますので、間違っているわけではありません。下限の意味を読み違えた私のミスであることは確かです。
ただ、正直「下限」ではなく「1人当たりの最低必要手数料」とかそういう表示だともう少しわかりやすいとは思いますけどね。
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JTBの手間と、その手数料の意味
ということで、この衝撃の発券手数料。
普通に考えれば、この金額に匹敵するサービスなどが付帯すると考えたいところですが・・。
私の航空券の発券に際し、JTBから私にサービスしてくれたことといえば、多分JTB専用の端末からの手配なんでしょうが、要は私でも簡単にできるアシアナ航空の国際線の発券だけです。
でもこれ本当に、別にJTBに頼まなくても、私でもアシアナ航空のHPから簡単にできるんですよ。
この手続きは、私が自分自身でやれば特に手数料は取られず約11万円で航空券を発券可能なんです。
一方、JTBの店頭で発券を依頼したら、親子4人でなんと約35,000円の手数料(当時)を取られるってことです。
現在なら44,000円も取られちゃいます。
私の場合、背に腹はかえられず、お支払いはしました。
上記の請求書では、なんか海外空港税とか空港使用料に混ぜて目立たないようにしているんですが、逆に目立ちますよね。本当に何なんでしょうか、この暴力的な手数料水準は。
正直、まだまだお金持ちかつネットに疎いご高齢の方はまだまだいらっしゃるのでこの手数料でもビジネスとして成り立っているんでしょうが・・。
いずれはこんなJTBの手数料体系では・・・わざわざJTBまで出向いて国際線航空券を発券する人なんていなくなると思いますし、多分、JTBさんもそれを狙っているのではないかと思います。
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5大旅行会社の国際線発券手数料
旅行会社 | 原則 | 下限 |
JTB | 20%以内 | 11,000円 |
HIS | 16,500円〜 | - |
阪急 | 5,500円 | - |
近ツー | 20%以内 | 11,000円 |
日本旅行 | 20%以内 | 8,800円 |
では、ここで国際旅行取扱額国内上位5社である、JTB、HIS、阪急交通社、近畿日本ツーリスト、日本旅行の国際線発券手数料を比較してみたいと思います。
上記のとおり、5大航空会社での国際線発券手数料はバラバラになりましたが、一番安くても5,500円という結果になりました。
ただし、1区間で5,500円ですので、往復だと最低11,000円です(笑)。
一方、JTBの場合は、たったの1万円のチケットでも下限が適用となり、発券手数料として11,000円が徴収されます。
これ、やっぱり正直高すぎですよね。
そして、実は格安国際線航空券の老舗であるHISも正直衝撃の発券手数でして、16,500円(ディスカウントチケットの場合)からとなっています。
ただ、HISは、公式に店頭窓口での国際線特典航空券の発券については推奨していません。
基本的には、手数料のかからないネットなどでの購入を推奨していて、窓口での購入はプロフェッショナルによるアドバイスがあるからこその料金ということになっています。
これだけ見てしまうと、JTBをはじめとした旅行会社の国際線発券料金、馬鹿高いですよね。
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JTBの発券料金は何故高額なのか?
ここまでご紹介のとおり、正直、JTBをはじめとした旅行代理店の国際線発券手数料は高すぎです。
もうね、萎えるくらい高いです。
これは、JTBに限らず例えばNTTドコモのショップ窓口にも言えることだと思うんですが、やっぱシニア世代に強いのは、JTBであり、NTTなんですよね。
海外旅行や携帯電話、分からないことを聞くのには、丁寧に教えてもらえるJTBやNTTドコモの窓口がやっぱり鉄板なんですよ。
逆に言うと、一人ひとりに時間が掛かるからこそ、店頭で対応する顧客層からはある程度お金をもらわないと採算が合わない。
これが、JTBをはじめとした旅行代理店の発券手数料がかなり高額な理由だと思います。
だから、私たち陸マイラーのような、国際線航空券について全てわかっている人たちにとって、JTBの窓口やドコモショップなんてのは、多分、近づいてはいけない部類の世界なんだと思います。
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国際線航空券を最安で発券する方法
いかがでしたでしょうか?
JTBをはじめとする旅行代理店で国際線航空券を発券すると、本当に信じられないくらいの発券手数料が徴収されます。
一方、各航空会社のHPから直接予約すると、国際線航空券であっても手数料無料で、最安で発券可能です。
それでも、私のようにどうしても旅行代理店経由で国際線航空券を発券する必要がある・・・そんな場合は、このくらいの発券手数料が必要になることを、覚えておいていただければと思います。
個人的には、こんなアホみたいな発券手数料が不要な特典航空券での国際線航空券の発券を強くおすすめしたいと思います。
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