ANA株主優待券の使い方はご存知でしょうか??
このANA株主優待券で予約できるのは、当然「株主優待割引運賃」です。
ただこの株主優待割引運賃、ちょっと調べてみると分かるんですが、実は最安の運賃というわけではなく、さらに、発券枠(販売座席数の上限枠)があって空席があっても予約できないことがある・・という、ちょっと特殊な運賃なんですよね。
ただ、ちょっと特殊なだけで(笑)、このANA株主優待券&株主優待運賃はその特徴とメリットをしっかり把握して利用すれば、超絶お得に利用できるんです!!
この記事では、ちょっとだけ難解なANA株主優待券の使い方と、その特徴・メリットを解説します。
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目次
ANA株主優待券の使い方
では、早速まずはタイトルにも記載のとおり(笑)、ANA株主優待券の使い方から解説します。
ANA株主優待券の使い方の流れは、具体的には以下の通りです。
- ANAWebサイト等から、株主優待割引運賃でチケットを予約
- 支払期限までに航空券を購入
- 実際の搭乗までに株主優待番号とパスワードを登録
上記のとおり・・超簡単ですよね。
普通にANAWebサイト等から株主優待割引運賃でチケットを予約し、これまた通常どおりチケットを購入したら、後は搭乗するまでに株主優待券に記載の「株主優待番号」と「パスワード」をWeb登録するだけでOKです。
なお、株主優待番号、パスワードの登録は搭乗当日でもOKです。
ここで「ん?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね(笑)。
そうなんです、実は、チケットの予約・購入時点では株主優待券は必要ないんです。
もちろん、あらかじめ持っておくに越したことはありませんが、最悪搭乗当日までに入手すればOKです。これ、意外にご存知無い方も多いのではないでしょうか。
何なら、空港に行く途中の金券ショップで購入しても大丈夫・・なんですよね。
むしろ、株主優待券よりもチケット予約後の購入期限にご注意ください。株主優待割引運賃の場合、支払期限は予約から3日以内ですからね。
そして、実際の株主優待番号、登録用パスワードの登録方法がこちら。
予約時にももちろん登録が可能ですし、予約・支払い完了後でも予約詳細ページを開けば簡単に登録が可能です。
予約時もしくは搭乗までに、予約ページもしくは予約確認(詳細)ページから、上記のとおり株主優待番号と登録用パスワードを登録してください。
ちなみに、株主優待番号ご案内書上の、「株主優待番号」と「登録用パスワード」の場所は上記のとおり。
なお、登録用パスワードはスクラッチで隠されているため、登録時にコインなどで軽くこすって表示させ、入力することになります。
後述しますが、この登録用パスワードを削って表示させてしまうと、金券ショップやヤフオク!メルカリ等での売却は不可能となります。このため、確実に自分で使う!って時まで削らない方が無難ですね。
株主優待番号&登録用パスワードの登録は、前述のとおり搭乗直前まで可能ですし・・何なら、[3]記載の「登録用(QR)コード」を、当日自動チェックイン機にかざすことでも、登録が可能です。
ただ、当日の登録ですとカウンターに寄らずチェックイン可能な「スキップサービス」が使えないので、前日までにWebから登録しておくのが無難ですね。
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株主優待券は搭乗完了まで捨てずにとっておこう!
そして、この「株主優待番号」と「登録用パスワード」が記載された、カード状の「株主優待券」・・正式名称「株主優待番号ご案内書」ですが・・。
これ、番号登録後も、搭乗完了まで捨てずにとっておいてください。
確かに、スクラッチを削ると売却価値は無くなりますが、万が一キャンセル等した場合、この株主優待番号と登録用パスワードは、再度・・というか、実際に搭乗するまで利用することができます。
何となく、一回削ってしまうと売却等ができなくなるなど「もう終わり」感が漂うところですが(笑)、自分で使う分には問題はないので、万が一のキャンセルに備え、捨てないようご留意ください。
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ANA株主優待券の特徴とメリット
ということで、ここまでANA株主優待券の使い方を解説しました。
ポイントは、「実は、予約・購入時点で株主優待券を持っておく必要はない」ってことです。これ、意外に株主優待券の利便性を大いに高めてくれるので、覚えておいてください。
それ以外に、使い方には特段の難しい点は無いと思います。
そして・・ここからがもう一つのポイントですね。ANA株主優待券の特徴とメリットを解説します。
冒頭ご紹介のとおり、ANA株主優待券で予約できる「株主優待割引運賃」は、「安いけど最安ではない」「実は、空席があっても予約できないことがある」など、ん?って感じもあるチケットなんですが・・。
その特徴を理解して利用することで、究極の破壊力を発揮するんです。
- 変更・キャンセルが可能
- 購入時期、フライト時間帯に関係なく、料金がANAFLEX運賃(普通運賃)の半額で一定
- (①②により)予約が圧倒的に取りやすい
- 普通席でも搭乗PP(プレミアムポイント)400Pが神!
そして、ANA株主優待割引運賃の特徴とメリットを簡潔にまとめたものが、上記のとおりです。
まず、超絶大きいのが、「変更・キャンセルが可能」というメリットです。
というのも、まずこのANA株主優待割引運賃は、ANA国内線の通常運賃である「ANA FLEX」運賃とほぼ同じ変更・キャンセル規則が適用になります。
- 変更:変更可能。ただし、航空券の名義、区間および他社への変更は不可
- 解約:購入日以降、有効期間満了日の翌日から起算して30日以内に限り可
- 有効期限:購入日およびその翌日から起算して1年間
株主優待割引運賃=ANA FLEX運賃の変更・キャンセル規則が上記の通り。
最も大きいのが「解約(キャンセル)」が可能なことなんですよね。フライトの出発前であれば、払戻手数料(1区間あたり440円)の負担だけで、自由にキャンセルが可能です。
また、変更も同一区間、同一名義であれば自由自在です。つまり、変更・解約がめっちゃフレキシブルなんですよね。
これは、早期割引運賃には無い、ANA株主優待割引運賃の圧倒的なメリットです。
早期割引運賃は、原則として予約変更や解約ができない(手数料が高い)代わりに、安い!運賃ですからね。
そして、気になる株主優待割引運賃の運賃ですが・・。
実は、これも同じく、ANA FLEX運賃の約半額が基本的な運賃設定となっています。上記の表の左側がANA FLEX運賃、右が株主優待割引運賃ですが、ほぼ半額になっていることがお分かりいただけると思います。
ANA普通運賃の半額ですから当然安いのは確かですが・・実は最安運賃ではありません。
路線によってはANA SUPER VALUE75運賃などに比べれば若干高いこともある・・ってくらいの、絶妙な運賃設定になっているんですよね。
例えばこれは7月の東京→羽田の普通席運賃です。
株主優待割引運賃は、ちょうどフレックス運賃の半額程度ですが・・それでもスーパーバリュー45運賃の方が5,000円程度安い・・ですよね。
ということで、値段だけ考えればスーパーバリュー45運賃を買うのが最安!な訳ですが・・ここで、ここまでご紹介してきたANA株主優待割引運賃のメリットが炸裂するわけなんですよ!!
- 変更・解約が自由自在に可能
- 空席があれば直前でも購入可能
- フライト時間帯によらず価格が一定
確かに、価格だけ見ればスーパーバリュー45運賃の方が安いんですが、バリュー運賃はまず変更・解約のハードルが極めて高いですからね。
さらに、かなり早期に購入しないと割引運賃で購入できません。
一方、株主優待割引運賃は変更・解約が自由自在に可能なので、もしちょっとでも変更の可能性があるなら、株主優待運賃を買っといた方が安心です。
実際に変更になったとたんにバリュー運賃の方が割高になりますからね。
さらに、バリュー運賃は超早期に買わないと安くありませんが、株主優待運賃は空席があれば直前でもこの価格で購入が可能です。
また、運賃がFLEX運賃の約半額で一定というのも大きく・・フライト時間帯に関係なく運賃が一定なんですよね。例えば沖縄便の場合、金曜日夕方便や土曜日早朝便が割高なんですが、株主優待運賃はこの時間帯による価格差がありません。
これも、大きいメリットです。
このため、とにかく空席さえあればお得な運賃で航空券を取りやすい!というメリットがあるんですよね。
ただ・・非常に残念ながらこの株主優待券、販売座席数の制限があるんです
FLEX運賃に空席があっても、株主優待割引の座席数が売り切れの場合購入できません。これ、実は2016年6月以前は販売座席数の制限などなく、空席さえあれば予約できたのですが・・。
この点だけちょっと残念ですかね。
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普通席でも搭乗PP(プレミアムポイント)+400PPが神!
そして、これはSFC修行限定のメリットなんですが(笑)、実はANA株主優待割引運賃って、搭乗ボーナスプレミアム・ポイント(PP)が400PPも貰えるんですよね。
あ、ちなみにSFC(エスエフシー)修行とは、一度取得すれば一生ANA上級会員のサービスを受けることのできる「スーパーフライヤーズカード(SFC)」の発券ができるANAプラチナ会員を目指し・・。
ANAのフライトに乗りまくること(笑)の俗称です。
そして、ANAプラチナ会員達成に必要なのが、実際にフライトすることでしか手に入らないプレミアム・ポイント(PP)、50,000PPの獲得なんです。
50,000PPの獲得がどれだけ大変かというと・・例えば羽田-那覇の普通席、ANAスーパーバリュー21運賃片道で獲得できるPPが、1,476PP・・ですからね。
往復で2,952PPの計算ですので、50,000PP獲得のためには、なんと17往復も必要になるんです。
一方、株主優待割引運賃での購入の場合、この片道1,476PPに加え、さらに400PPが加算されるので、1,876PPが獲得できるんです。
例えば、この運賃表の場合・・・。
スーパーバリューの場合、19,410円で1,476PPなので、PP単価(※)は13.15円。一方、株主優待運賃の場合、24,660円で1,876PPなので、PP単価は13.14円。
※PP単価:航空運賃÷獲得PPで導き出される、1PP獲得に必要な金額。1PP=10円以下なら優秀とされる。
株主優待券の価格が「0円」である、という前提ですが、実質ほとんど差がありません。
また、便によっては株主優待割引運賃の方がPP単価が良い!ってこともありますからね。
このように、SFC修行僧にとって、この株主優待割引運賃は決して見逃してはいけない運賃と言えるんです。
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ANA株主優待券の入手方法
そして、このANA株主優待券の入手方法ですが・・。
当然、ANAの株主として貰う方法が一丁目一番地になりますが、皆様よくご存じのとおり(笑)、街の金券ショップや、ヤフオク、メルカリなどで購入することも可能です。
そして、ANAも「株主優待番号ご案内書は、株主様以外の方もご利用いただけます」と公式に表明していますからね。(株主優待の冊子にバッチリ記載があります。)
- 200株未満:1枚
- 200株以上~300株未満:2枚
- 300株以上~400株未満:3枚
- 400株以上~1,000株未満:4枚+400株超過200株毎に1枚
- 1,000株以上~10万株未満:7枚+1,000株超過400株毎に1枚
- 10万株以上:254枚+10,000株超過800株毎に1枚
そして、株主への配布枚数がこんな感じ。
意外にもらえないので(笑)、入手は金券ショップやヤフオク・メルカリで必要枚数分だけ調達!っていうのが一般的だと思います。
2021年現在は新型コロナで利用機会が少ないため、約1,500円~2,000円程度という超絶安値で取引されていますが・・通常期ですと1枚4~5千円程度が相場って感じです。
繰り返しですが、ANAも株主以外の利用を公式に認めていますので、金券ショップやオークション等での購入には何の問題もありません。
また、「逆もまた然り」ということで(笑)、一旦手に入れた株主優待券ですが、万が一「使わない」って場合は、売却することももちろん可能です。
ただし、前述のとおり、登録用パスワードを削って表示させてしまうと、金券ショップやヤフオク!メルカリ等での売却は不可能ですので、この点だけはくれぐれもご注意を。
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まとめ
以上、ANA株主優待券および株主優待割引運賃の使い方と特徴・メリットを解説しました。
まず、使い方は超簡単。普通にWeb等から株主優待割引運賃を予約・支払いし、後は実際の搭乗前までに株主優待番号とパスワードを登録すればOKです。
予約時点で株主優待券を用意しておく必要はないので、ここは覚えておいてください。
そして、株主優待割引運賃の最大のメリットは、変更・解約が自由自在であり、かつ、直前でも株主優待割引座席に空席があれば、ANA普通運賃(Flex運賃)の約半額というそこそこの価格でチケットが購入できることです。
特に変更や解約の予定がなく、かなり前からチケットを購入できる!って方は、大人しくANAスーパーバリュー運賃を購入した方がお得ですが(笑)・・。
変更やキャンセルするかも!とか、直前なんだけど安い運賃でチケット買いたい!って方は、この株主優待運賃、かなり使える運賃だと思います。
注意いただきたいのは・・最近?かなり株主優待割引の販売座席数が少な目?というか、結構満席が多いことくらいですかね。
あ、ちなみに株主優待割引よりもはるかにお得な「陸で貯めたANAマイルで、完全無料でチケットを買う!」方法(笑)は、以下の関連記事で詳しく紹介してます!!
年間50万マイルを貯める。陸マイラーのはじめ方はこちらから
私は普段の生活にちょっとの工夫をするだけで、年間50万ANAマイルを貯めています。え・・そんなにマイル貯まるの?と興味が湧いた方は、ぜひこちらも併せてご覧ください。
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当ブログにアップされている、年間50万ANAマイル貯めて特典航空券を発券する方法、マイルの価値、そしてマイルの使い方は、以下にまとめています。順に読んで行くだけで、陸でマイルを貯める方法が誰でも簡単に理解できます。