「すぐたま」(ネットマイル)が「1円」で身売り!ポイント交換できない問題は解決するか?

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陸マイラーにとっては今となってはあまり影響のないニュースではありますが・・。

それでも結構衝撃のニュースが発表されましたね。

老舗ポイントサイト「すぐたま」(ネットマイル)が、なんと「身売り」することが発表されたんです。

そして、その売却価格は・・なんと「1円」です。

普通、儲かっている会社を1円で売るなんてことはあり得ませんからね!?

このため、1円売却の典型例は、赤字続きで純資産額がマイナスになっているような債務超過企業と言われています。

会社をたたんでしまうより、他の企業に1円で良いから買ってもらうことにより、将来の展望が描けるならそれに越したことは無いってのが、その主な理由です。

この記事では、あくまでプレス発表された客観的事実から、ポイントサイト「すぐたま」、ポイント経由地サイト「ネットマイル」の今後を考察してみたいと思います。

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「すぐたま」「ネットマイル」揃って売却!!

まず、ファクト(事実)の確認からです。

「すぐたま」と「ネットマイル」の運営会社である「株式会社ネットマイル」から、上記のとおり「株式会社ウィルズによる当社グループ完全子会社化について」がプレスリリースされました。

つまり・・株式会社ウィルズに身売りします!という発表です。

実はこの「すぐたま」ですが・・貯めたポイントのポイント交換サイト「ネットマイル」を通じたポイント交換が、2019年後半ごろから急に交換手数料が増えたり、「在庫切れ」という謎の理由で交換できなくなったり、そもそもポイント交換自体が抽選になったりするなど、かなり運営サイドの動きが怪しくなってきていたんですよね。

ポイントサイトでいくらポイントを貯めても、交換できなければ全く意味がないですし、折角貯めたポイントの交換が「抽選」って・・これ常軌を逸してますよね。

銀行に行って通帳から残高を引き出そうと思ったら「抽選」って言われたら・・・普通どう思いますか?

この一連の動きが、私自身を含めかなり多くのポイントサイトユーザーを「すぐたま」から離れさせたと思います。

これ、普通に考えたら他社サイトと比較しても競争上不利に決まっているので・・。

この「普通どう思うか」という感覚がなくなるほど経営が厳しいのか?と囁かれていたんですが、結果、その噂はこの身売りによって事実であることが明らかになりました。

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株式会社ウィルズの発表

そして、同じく9月15日付で、買収会社である株式会社ウィルズからも「すぐたま」「ネットマイル」の親会社である「株式会社INMホールディングスの株式の取得(完全子会社化)に関するお知らせ」が発表されました。

気になる取得価額は・・前述のとおり「1円」なんです。たったの。

そして、この東証マザーズ上場企業である株式会社ウィルズによる買収劇により、これまで非上場のためよくわからなかった「すぐたま」「ネットマイル」の経営状況もプレスリリースにより判明しました。

本業の儲けを示す「営業利益」、本業以外も含めた儲けを示す「経常利益」は、3年連続赤字です。

また、純資産も▲173百万円と、債務超過状態に陥っていることが分かります。

このような理由から、たったの「1円」での売却に踏み切ったことが分かりますね。

なお、この情報はあくまで株式会社ウィルズによって適時開示(上場企業には、経営の重要な事実について株主への公表義務がある=適時開示)により、法に基づき広く公表されたものです。

個人の憶測や予想に基づくものではないことを申し添えます。

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株式会社ウィルズの狙い

さて、かなり厳しい経営状況にあった「株式会社ネットマイル」を買収した株式会社ウィルズとはどんな会社なのか?

そして、その狙いとは?

これも、公表されている事実を元に簡単に解説します。

まず、株式会社ウィルズの事業内容は、主に上場企業向けの投資家向け情報サイト「IR-navi」の運営や、株主優待の付与が簡単に行える「プレミアム優待クラブ」の運営などとなっています。

つまり、上場企業およびその株主向けのサービスを提供している企業なんですよね。

そして、メインとなるのがこの「プレミアム優待倶楽部」事業

通常株主優待といえば自社商品の優待券などが一般的でしたが、これ、自社運営だと結構手間もかかるし面倒・・って企業も多いんですよね。

その点、このプレミアム優待倶楽部に加入すると、自社の株主に対し、株主優待をこのプレミアム優待倶楽部経由でポイント(Willscoin)の形で提供。

株主は、そのポイントを自社商品はもとより他社商品にも交換でき・・さらに他社ポイントをこのWillscoinに交換できるなど、一言でいうと「株主優待でもらえるポイントを軸にしたポイントサイト」を目指しているんです。

そして、ネットマイルを買収した目的は、上記赤枠内のとおり、この「プレミアム優待倶楽部」と、既にネットマイルが保有する300万人超の会員基盤を融合させ、さらにプロモ―ションを加速すること・・とされています。

つまり、ネットマイルはポイントサイトとしての運営は継続しますが、親会社である株式会社Willsの「株主優待ポイントサイト」事業から影響を受けながら営業を続けることになります。

この提携による化学反応により、「すぐたま」「ネットマイル」がどのように変化するかは未知数ですが・・。

少なくとも自社の株主優待で獲得したポイントが結局交換できない!では株主を重視するスポンサー企業から大クレームが寄せられそうですから、ポイントが交換できない!なんてことは無くなりそうですが・・。

ただ、今後どんな方向に向かうのかは全くわかりませんからね。今後も状況は注視していく必要がありそうです。

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まとめ

以上、株式会社Willsによる、「すぐたま」「ネットマイル」の運営会社「株式会社ネットマイル(INMホールディングス)」の衝撃的な1円買収劇についてご紹介しました。

これにより、ポイントサイト「すぐたま」の親会社が変わることになり・・・少なくとも一時的には財政的に安定するでしょう。

ただ、運営方針が全く影響を受けない・・なんてことは絶対にないと思います。

ここからは個人の感想ですが、「すぐたま」さんは確かに財政的に苦しかったという事情は分かります。

が、短期的な利益を追求するあまり、2019年後半以降、ポイントサイトの運営に長期的に最も大切であった「信用」面・・特に「ポイント交換が自由にできない」という点でかなり不信感を生む行為があったのが、個人的には残念でしたね。

特に、折角貯めたポイントの他社ポイントへの交換が軒並みできなくなり、最終的にはなんと「抽選」になったり、不正対策を理由にポイント交換が長期に亘ってできなくなるなど、ポイントサイトとしての機能そのものに疑義が生じる対応は致命的でした。

結果、短期的には窮地を脱したかもしれませんが、長期的には多くの優良ユーザーを失ったと思います。

株式会社Willsの買収で、どのような方向に進むかを慎重に見極めたいとは思いますが・・買収先サイトの経営の方向性から見ても、少なくとも、陸マイラー的に重要サイトに返り咲くことは・・もう無いような気もします。

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