陸マイラーとしても、そして人生としても初となるANAのファーストクラス。
羽田ーフランクフルトNH223便という、ANAでも最高値を誇るヨーロッパ長距離便に搭乗してきました。
ちなみに、このチケットをまともに購入すると200万円もします。
今回私乗っちゃいましたけど、200万円ですよ!?陸マイラーやってないと絶対に乗れなかったと思いますね。というか、航空チケットだけで200万円ってどんな人が乗っているんでしょうね?
そして、さすがにファーストクラス。羽田空港内の国内線ー国際線間のターミナル移動は上記「ANA&LEXUS CONNECTION」で、まさにVIP待遇で移動させていただきました。レクサス横付けですからね?信じられませんよ・・。
さらに国際線ターミナルでは、ANA Suiteラウンジを利用するなど、搭乗前の優雅なひと時を満喫し・・そして、ついに本命のファーストクラスに搭乗です。
陸マイラーの一つの到達点、ANAファーストクラスの搭乗記をお伝えします。
目次
優先搭乗で早速機内へ
この日のNH223便の搭乗ゲートは110番。ANAスイートラウンジのまさに目の前にありました。さすが最高値を誇る高級路線。こんなところも優遇されているんでしょうかね?
エコノミークラスを利用する場合は狭苦しい機内にいる時間を一分一秒でも短くするため、一番最後に搭乗する私ですが、この日ばかりは話が別。
快適なファーストクラスシート&サービスを一分一秒でも長く体験するため、優先搭乗で真っ先に搭乗です。
おいおい・・・ビジネスクラスの「運命の分かれ道」でも大興奮だったのに、なんと、ファーストクラス専用の「運命の分かれ道」があるじゃないですか!!
もちろん、今日はこちら。ファーストクラス専用ボーディングブリッジから搭乗します。
ビジネスクラスの分かれ道と全く違うファーストクラスに足を踏み入れるって・・滅茶苦茶感慨深いものがあります。
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ウェルカムサービス&シート・アメニティ
機内に入って、まずはCAさんのアテンドにより本日のシートにご案内です。当然?なのか、自席までアテンドありですからね。凄すぎです。
こちらですね。もうシートというより「個室」といってもよいと思います。
着席すると、隣席や後ろの座席のことは全く気になりません。
そして、とにかく広くて快適!画面もデカい!帰路はビジネスクラスに搭乗して「乗り比べ」をしましたが、この広さは一度味わってしまったらもう戻れませんね。
人間の「慣れ」って恐ろしいです。私もう長距離路線ではエコノミークラスには戻れない気がします・・。
画面下のオットマン部分には、各種アメニティが用意されています。
早速恒例の「お着換え」
着席後すぐに担当のCAさんとチーフCAさんからの丁寧なごあいさつがあり、その後、「すぐにお着換えなさいますか?」との声掛けが。
そう。ファーストクラスでは搭乗直後のリラックスウェアへのお着換えがデフォルトサービスなんです。
「今なら前方の個室がご案内できます」とのことなので、早速着替えることに。ちなみに、個室(トイレ)までCAさんが案内していただけ、さらに扉まで開けてくれます。
どんだけ至れり尽くせりなんだ・・。
個室にはこういう足置き台があるので、この上でお着換えしましょう。
注意点としては、手洗い部分に服などを置かないこと。勝手に水が出てびしょ濡れになります。
着替えを終えて通路に戻ると、またまたCAさんが待機しておられ「お召し物をお預かりします」とのことで、これまで着ていた服をどこかで預かっていただけます。
「お召し物」なんて、初めて言われたかもしれません。正直全く高級な服じゃなくて預かってもらうのが恥ずかしいくらいなんですが・・ジャケットくらい着てきたら良かったかな?
気になる方はちょっと高級なお召し物を着ていくと恥ずかしくないかもしれません。
ウェルカムドリンク・サービス
リラックスウェアに着替えて自席に戻ると、ウェルカムドリンクのサービス。
もちろん、ビジネスクラスのように一列全員分を一括にサービスではなく、私だけのために、水、オレンジジュース、そしてシャンパンを持ってきていただけます。
この日は珍しくシャンパンではなくロゼのスパークリングワイン。もちろん、スパークリングワインにしてみました。
こちらのファーストクラス限定、安心院スパークリングワインロゼだと思われます。(説明があったはずですが、あまり記憶にありません。)
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ファーストクラスの備品とアメニティ
ファーストクラスの主な備品はこんな感じです。
特に、ソニーのノイズキャンセリングヘッドフォン。これ、滅茶苦茶ノイズキャンセル機能が強く、ほぼ無音になります。これ掛けて寝るとマジで爆睡できます。
その他、スリッパ、カーディガン、ひざ掛けなど。
このテネリータのひざ掛けがめちゃ手触りが良くって温かくて気持ちよく、思わず買ってしまいそうになっちゃいました。
そして、アメニティはサムソナイトのスーツケース風のハードケースで配られます。
サムソナイトの中身は、ザ・ギンザの特製キットがメインになっています。
それ以外のアメニティも離陸前に好きなだけもらえます。足りないってことは絶対にありません。
シートと機能
シートには、左右に機能的に各種コントローラー等が配置されています。
まず、シート右側には左上から小物入れ、その下にシートコントローラー、右上にエンターテイメント用のコントローラー、そして右下にコンセントやUSB等が。
そして、そのさらに右隣にヘッドホン用のジャックとヘッドホンの収納スペースが用意されています。
シート左にはメガネケースが。
色々な収納が非常に機能的に配置されているので、快適な空の旅を満喫することができます。
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ファーストクラスの食事 ~1回目~
リラックスウェアへの着替えも終え、ウェルカムドリンクをゆっくり堪能したりシートの機能チェックをしていたりしたら、いつの間にやら飛行機は離陸。
安定飛行に入ると、まずおしぼりが配られ、お待ちかねの食事&ドリンクサービスがスタートです。
まずはメニューが配られるんですが、このメニューがまた超立派。百科事典ばりの外装です。
もちろん、ファーストドリンクはANAファーストクラスの代名詞でもある超高級シャンパン「クリュッグ」を頂くことにします。
言わずと知れた超高級シャンパンであるクリュッグです。
これ、まともに買ったらいくらするの?って感じですが、もちろん飲み放題。
といっても、飲みすぎるとせっかくの空の旅が楽しめなくなるので、食事と一緒に適量を楽しませていただきました。
アミューズ
クリュッグを楽しんでいると、本日のアミューズが到着。
クリュッグが進みますなぁ・・・。
本日のメインは「和食」を選択
さて、アミューズの次は楽しみにしていたメインコースです。
和食にするか?洋食か?正直、真剣に悩みましたが、折角の日本発便ですし、手の込んだ懐石料理が食べられると評判の和食を選択しました。
和食は日本が誇る、調理技術の粋を結集したまさに「芸術品」ですからね。空の上で食べることができるなんて、滅茶苦茶贅沢だと思います。
和食用のお盆がセットされ、気分と舌はもう和食を食べる気満々です。
ちなみに、隣席に乗っておられたファーストクラスに乗り慣れた感じの紳士は、洋食からキャビアだけ食べて、後は和食と洋食、さらにはいつでも食べられるメニューから適当なものをチョイスして食べておられました。
ファーストクラスならそんな贅沢もできますが、なんといっても私は初心者。まずはしっかりコースで味わってみたいと思います!
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先附&前菜
先附と前菜が到着しました。
あれ・・私って・・今、空の上だよね??一瞬、機上で食事をしているという感覚がなくなってしまう、それほどまでに洗練された料理です。
目でも、舌でも完璧に和食が楽しめる。まさにファーストクラスならではの最高の贅沢ですね・・・。
そして、当然のことながら和食といえば日本酒ですので、ここでクリュッグから日本酒にチェンジ。
選んだ日本酒はこちら。新政酒造の「No.6」です。
そしてこれが・・美味い!!生酒タイプのため微発砲で、でもすっきり辛口でさらに華やかな香り。
和食に信じられないくらい合う、最高のチョイスでした。ナイスチョイスだ、俺。もちろん、CAさんからもチョイスを褒めてもらえましたよ。結構嬉しかったです。
お椀
続いてはお椀。「船場仕立て」です。
世の中にはいろんな美味しいものがあるんですねぇ・・・。
お造り
お椀の次はお造り。まさか空の上でお造りまで食べられるとは夢にも思わなかった・・。
昼間っから飛行機の上でこんな美味しいもの食べて・・・こんな世界があるんですね。これがファーストクラス。マイルを貯めていたからこそ実現できた、まさに非現実の世界だと思います。
マグロとカンパチのお刺身を、美味しい日本酒でいただく。これを空の上で実現できるとは・・。
煮物、小鉢、主菜
そして、こちらが本日の主菜です。
もう、特に言葉はありません。美味しい日本酒と、美味しい和食。
繰り返しになってしまいますが、「そうか・・こういう世界があるんだな・・・」という、その一言ですね。そして、この体験をさせてくれたANAマイルには感謝の念しか有りません。
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試した日本酒たち
折角の美味しい和食ですから、料理に合うお酒を探して、搭載されているすべての銘柄を飲んでみました。
さすが、ANAのファーストクラスに搭載されている日本酒ですので、どれもものすごく美味しかったですね。
でもやっぱり私が一番好きなのは、最初に飲んだ新政「No.6」ですね・・。4合瓶で8千円くらいする超高級なお酒なんですが、帰国後に自分で買っちゃいましたもん。それくらい美味しかったですね。
ご飯、味噌汁、香の物
そして、和食懐石コースの最後はご飯、味噌汁、香の物。
大変申し訳なかったんですがかなりお腹いっぱいで、ご飯は一口くらいしか食べられませんでした。ただ、ほかほか、つやつやのご飯で美味しかった!
デザート
ここまでで和食コースはほぼ終了。
最後は和菓子のデザートなんですが、お腹いっぱいでとてもではないので食べられそうになく、和菓子はお断りすると・・・CAさんから「では洋食の赤ワインのソルベはいかがですか?」との提案が。
「ちょっとお腹いっぱいなので・・」とお断りしたのですが、「本当に美味しいのでお口直しにぜひ!お写真を撮られるだけでもよいのでいかがでしょうか?」との提案が。
・・・写真撮ってるのはバレバレだったようです。
そして、このデザート確かに美味しくて・・。
CAさんと楽しくおしゃべりしながら、すすめられて食べているうちにプティフールまで含めてペロッと食べてしまっていました。
和食の締めが洋食のデザートという変わった組み合わせになりましたが、これはこれで締めにぴったりでした。
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食後はサントリー「響21年」を堪能
食事が終了したのが出発から約2時間程度経過後だったと思います。
まだまだ、フライト時間は約10時間ほどありますので、ここからはお酒を頂きながら少しの間まったりと過ごします。
CAさんからは「もう少しお続けになりますか?それともお休みになられますか?」との声掛けがありますが、もちろん「もう少し続ける」ことにして、ここであるお酒をチョイス。
それは、国内ではもう幻とも言ってよい超高級ウイスキー。響21年です。
響21年はウイスキーの原酒不足の為、ほとんど手に入らない超希少なウイスキーです。
もちろん、価格も超高価で、上記響21年の場合1本5万円超です。クリュッグよりも確実に高価な、まさにANAのファーストクラスだから飲める究極のウイスキーなんです。
お酒のつまみには、「まつのゆき チーズ粽菜(ちまきな)」をいただきました。
これが・・・響21年にぴったり合うんです・・。
そして肝心の響21年・・。美味しい・・・ウイスキーっぽい角が全くない、そして複雑な香りがまさに21年の月日を物語ります。
ANAのファーストクラスに乗ったら、いつまでラインナップされているかはわかりませんが、ぜひ響21年を飲んでいただければと思います。
時間調整で就寝
その後、無料Wifiサービスで機内から家族にLINEなんかしていると、徐々に機内が暗くなってきて、機内はお休みモードに。
日本午前中出発のヨーロッパ便は、その日のうちにヨーロッパに着きますが、8時間の時差があるので、現地時間15時着でも日本時間は23時ということになります。
このため、時間調整で数時間お昼寝程度で機内で寝ておくと、時差ボケ防止にはちょうどいいんですよね。
ここで、CAさんにお願いをして、ベッドメイクをしていただくことに。実際には、お手洗いに立った際に「お休みになられますか?」と聞かれ、「あ、はい」とお答えしたら、自席に戻ったらすでにベッドメイクがされていました。
かなりお酒が入っていたということもあり、自席に戻ってノイズキャンセリングヘッドホンをかけた瞬間眠ってしまったようです。
気が付いたら、約6時間近く寝てました(笑)。しかし、機内でこんなに快適に、しかも全く記憶がないほどに寝たことなんて、本当に初めてです。この熟睡体験もまた、本当に贅沢だと思います。
フルフラットのシートで、気が付いたらCAさんに布団をかけていただき、熟睡の中シベリアを横断していた。こんな贅沢、あって良いのでしょうか。
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ファーストクラスの食事 ~お好きな時に~
さわやかな目覚めからフランクフルト到着までの時間は、あと4時間程度。
まずは眠気覚ましと、機内はとても乾燥していますので冷たい緑茶をもらいます。6時間しっかり眠ったので、酒もほぼ抜けていますし、食べようと思えばなんかちょっと食べられそうな感じ。
ここは、お好きな時に食べられるメニューを試してみるしかありません。
銀座「奥田」の焼き鮭吹き寄せ丼
カレーやハンバーガーとも迷ったのですが、ここは折角ならコラボメニューということで、銀座「奥田」監修の「焼き鮭吹き寄せ丼」を注文。
何故かまたクリュッグを注文してますが、焼き鮭吹き寄せ丼を美味しくいただきました。
これ機内でご飯を炊いているわけではないと思いますが、ご飯がめちゃくちゃ美味しかったのが強烈な印象として残っています。
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ファーストクラスの食事 ~到着前の2回目~
その後、クリュッグをチビチビといただきながら、邦画を1本鑑賞。
現在地は、上記のとおりポーランド上空あたりを通過中。到着まであと約2時間弱です。
このあたりから、徐々に、本当に少しずつ機内の照明が明るくなってきました。就寝中の方には声掛けはありませんが、私のように起きている乗客には、「到着前のお食事はいかがなさいますか?」との声掛けがあります。
正直、特にお腹は空いてはいませんが、折角のファーストクラス。ここは食べておくほかないでしょう。
朝食?夕食?も和食
到着前の、このフライト2回目のお食事も和食にしました。
焼き鮭吹き寄せ丼の炊き立てご飯が驚異的に美味しかったこと。1回目のファーストクラスの和食が完璧だったこと。
そして、これからのヨーロッパ旅行、短い間ではありますがしっかりした和食は食べられないでしょうから、折角なら和食がいいかなと。
日本人の手による、正しい日本人のための朝食って感じですね。とにかくご飯がホカホカ、つやつやで美味しかった・・。
ただ、私のように6間寝ていた人間にとっては朝食なんですが、現地時間は午後15時くらい。日本時間は夜の23時。朝食を食べる時間としては微妙といえば微妙ですが、身体のサイクル的には確かに「朝食」って感じでしたね。
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フランクフルト到着。飛行機から出たくないと思ったのは生まれて初めてかも
2回目の食事終了から到着までは約1時間強。冷たい緑茶をもらって、到着の準備に入ります。
フランクフルトまではもうすぐ。
ヨーロッパ便でここまで時間というものを意識せず、「もっと飛行機に乗っていたい」と思ったのは、生まれて初めてだと思います。
なんていうんでしょう。滅茶苦茶残念ではありますが、フランクフルト空港にそろそろ着陸です。
飛行機から降りるのが残念って・・。これ、多分今後一生感じることのない感覚かもしれないですね。
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片道200万円のファーストクラスの価値は
ここまで、ANA最高級路線である、羽田ーフランクフルト便のファーストクラス搭乗記をお伝えしました。
何しろ、片道200万円超という、価格面ではほとんど伝説級といってよいファーストクラスです。もちろん、自腹では搭乗できるわけもなく、ANAマイルで搭乗したわけですが、これ、本当に超絶リッチな体験を心から楽しむことができました。
なんといっても凄いのは、ここまであえて触れませんでしたが、CAさんのホスピタリティですかね。
とにかく・・めっちゃ気にしてくれるんです。ドリンクが無ければ必ず声掛けしてくれるのは当然のこととして、寝る時のベッドメイク、食事の際のドリンクのおすすめ。そして、何気ない会話。
私の旅行先の話でも、CAさんとはひとしきり盛り上がりました。本当に、ありがとうございました。
そして、私がトイレに立った際には必ず私の席の各種ポケット類や寝具等のケアをしていただいてました。最後に私の「お召し物」を取り出しいただいた際には、さりげなく香水のサービス付き。
この見えないところにも行き届いたCAさんのホスピタリティが、私にとっては200万円以上の価値がある「プライレス」なサービスだったと思います。
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NH223便ファーストクラスは往復165,000ANAマイル
このANA欧州路線のファーストクラスは、ANAマイルを利用して発券しました。
なんといっても往復で・・あえて言いますがたったの165,000ANAマイルですからね。約200万円超のチケットが16万マイルで手に入るって、これ、驚異的だと思います。
16万マイルなら、陸マイラーなら1年くらいあれば十分に貯めることができるマイル数だと思います。
本当に、マイルを貯めて良かった!と思える最高の体験ができました。そしてこれ、陸マイラーなら決して夢ではなく、手に入る現実でもあるんです。
陸マイラーなら決して夢ではないファーストクラス。あなたも是非体験してみてください。
この後、ちょっと心配していたドイツへの入国審査を経て・・・。
ブダペスト行きLH1340ビジネスクラスに搭乗します。
年間50万マイルを貯める。陸マイラーのはじめ方はこちらから
【まずここからご覧ください】当ブログにアップされている、年間50万ANAマイル貯めて特典航空券をガンガン発券する方法、マイルの価値、そしてマイルの使い方は、以下にまとめています。順に読んで行くだけで、陸でマイルを貯める方法が誰でも簡単に理解できます。