今度の旅行はエコノミークラスにしようか・・それともちょっとだけ奮発してプレミアムエコノミーにしようか・・。
長距離路線のエコノミークラスに搭乗して、その狭さに苦しんだ経験のある方なら、絶対一度は悩んだことがありますよね。
プレミアムエコノミークラスとは何か。エコノミーとの違いはどこにあるのか。
そして、エコノミーとの差額に見合った価値はあるのか?
エコノミークラスとプレミアムエコノミークラスの違いを、空港でのチェックイン時から機内サービス、そして目的地到着後のサービスまで、徹底的に比較してみました。
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目次
エコノミーとプレミアムエコノミーの違い
分類 | 番号 | 内容 |
地上サービス | ① | 手荷物預入優先サービス |
② | ラウンジサービス | |
③ | 優先搭乗サービス | |
機内サービス | ④ | シートピッチ |
⑤ | 食事&ドリンク | |
到着後サービス | ⑥ | 優先手荷物返却サービス |
さて、この記事でご紹介するエコノミークラスとプレミアムエコノミークラスのサービスの違いですが・・。
各分類ごと、大きく上記の6つの違いに分けられます。
そして、このサービスの違いは実は航空会社ごとにちょっとずつ違うんですよね。
各航空会社ごとのサービスの違いも含め、早速解説していきます。
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①手荷物預入優先サービス
まず、「プレミアムエコノミーにして良かった・・」と、空港到着直後にメリットを感じられる、かなり大きな違いがこちらです。
プレミアムエコノミークラス搭乗者は、上級クラス搭乗者専用の優先チェックイン(手荷物預入)カウンターを利用することができます。(※自社便を自社便カウンターでチェックインする場合に限る。)
搭乗客数が多い長距離便に搭乗する際は、出発前はエコノミークラスの手荷物カウンターが大渋滞することも少なくありません。
たまに、「これ・・本当に乗れるの?」ってくらい混雑することもありますからね。
この大渋滞を、チェックイン優先カウンターで軽くパスすることができるんです。
大混雑のカウンターで余計な時間を使うことなく、航空会社ラウンジなどでゆっくりする時間を十分にとることができるので、これはかなり嬉しいサービスです。
ただ、冒頭でご紹介したとおりこのサービスを提供している会社していない会社があります。
航空会社 | 優先チェックインカウンター |
ANA | 〇(成田・羽田) |
JAL | 〇(成田・羽田・関西・中部) |
シンガポール航空 | 〇 |
ブリティッシュ・エアウェイズ | ✖ |
ルフトハンザ ドイツ航空 | ✖ |
アメリカン航空 | 〇 |
各航空会社のチェックイン優先カウンターサービスの有無をまとめてみたものがこちらですね。
まず、国内のツートップであるANA、JALには嬉しいプレミアムエコノミークラス優先チェックインカウンターがあります。
が、いずれも用意されている空港は一部に限られるのでご注意ください。特にANAは関西にはプレエコ優先チェックインカウンターはないのでご注意を(笑)。
また、シンガポール航空、アメリカン航空も優先チェックインカウンターが利用できます。
一方、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)とルフトハンザには優先チェックインカウンターサービスはありません。
また、チェックインカウンターでの預け入れ手荷物の容量(数、重量)も、ほぼ全ての航空会社で優遇サービスがあります。
ただ、これらレガシーキャリアの場合、エコノミークラスでも十分な機内預け入れ手荷物容量があるので、この手荷物容量増量サービスはあまり嬉しいサービスというわけではないかもしれませんね。
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②航空会社ラウンジが利用可能
次に嬉しいサービス。それがこの「航空会社のラウンジ利用権」です。
航空会社のラウンジって、行ったことありますか?
航空会社の上級クラスの利用者だけが入ることができるラウンジですので、サービスのレベルがカードラウンジとは雲泥の差です。
もちろんアルコール飲み放題、軽食食べ放題のまさに「夢の空間」なんです。
航空会社のラウンジがどんなところかは、上記の関連記事をご参照ください。
個人的にはハワイからの帰路でANAラウンジが使える!ってのはかなり大きいと思います。
航空会社 | 航空会社ラウンジ |
ANA | 〇(一部を除く) |
JAL | 〇 |
シンガポール航空 | ✖ |
ブリティッシュ・エアウェイズ | ✖ |
ルフトハンザ ドイツ航空 | △(有料) |
アメリカン航空 | ✖ |
このラウンジ利用サービスも、航空会社によってプレミアムエコノミーに搭乗する乗客向けのサービスに違いがあり・・。
日系航空会社はラウンジ利用可能ですが、欧米系の航空会社はラウンジ利用サービスが提供されない会社の方が多いです。
ANAのプレミアムエコノミー搭乗者が利用できるラウンジが「一部を除く」となっていますが、無料で利用できるラウンジの一覧は、こちらをご覧ください。
また、ルフトハンザの空港ラウンジ利用は「有料」ですが、「有料」でもラウンジが利用できるのは実は大きいんです。
エコノミークラスの搭乗者は、その航空会社のビジネスクラス以上の乗客か、マイレージ会員のステータスを保有していない限り、航空会社ラウンジには原則入れません。
ちなみにANAでは、エコノミークラス搭乗時でも、有料(事前予約時4,000円、当日6,000円)でラウンジを利用することができます。
この有料サービスが、プレエコの乗客には無料で付帯するということです。
2人なら約1万円近い出費ですからね。結構大きいですよね。
また、ラウンジアクセスサービスが付帯しない欧米系の航空会社の場合は、上記「プライオリティ・パス」を利用することで、うまく利用すれば完全無料でラウンジを利用することもできます。
これはご参考まで。
個人的にはこの「航空会社のラウンジが使える」ことは、旅の満足度を大きく向上させてくれる大きなポイントだと思います。
日系の航空会社のプレミアムエコノミークラスに付帯する、このラウンジアクセスサービスはかなりおすすめのサービスです。
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③優先搭乗サービス
優先チェックインの次は、優先搭乗のサービスです。
優先搭乗したい方は、機内持ち込み手荷物が多い方など座席上の荷物入れを確保したい方・・などだと思います。
ただ、クラス別の優先搭乗だと結局クラス全員が同じタイミングで搭乗することになるので、優先搭乗したからといって何か良いことがあるわけでもなんでもありません。
ただ、いつもエコノミークラスで搭乗しており、優先搭乗の乗客をうらやましく見ていた方にとっては、ちょっぴり嬉しい瞬間なのは確かですね。
航空会社 | 優先搭乗サービス |
ANA | ✖ |
JAL | ✖ |
シンガポール航空 | 〇 |
ブリティッシュ・エアウェイズ | 〇 |
ルフトハンザ ドイツ航空 | ✖ |
アメリカン航空 | 〇 |
各航空会社別のプレミアムエコノミークラスでの優先搭乗サービスの実施状況はこちらのとおりです。
日系2社は実施してませんが・・まあ、特に不便はないので構いませんよね。
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④広いシートピッチ
そしてメリット④にして、プレミアムエコノミークラスの最大のメリットといえば、これですよね。
とにかく広いシートピッチ。エコノミークラスの狭さに苦しめられてきた方には・・・。
このメリットこそが何にも代えがたい魅力といえるのではないでしょうか。
航空会社 | エコノミー | プレエコ |
ANA | 約79~86cm | 約97cm |
JAL | 約84~86cm | 約107cm |
シンガポール航空 | 約81cm | 約97cm |
ブリティッシュ・エアウェイズ | 約79cm | 約97cm |
ルフトハンザ ドイツ航空 | 約80cm | 約97cm |
アメリカン航空 | 約79cm | 約97cm |
各社のエコノミークラスとプレエコクラスの縦方向のシートピッチの違いがこちらです。
エコノミーの標準が約80cmであるのに比べ、プレエコは約97cmですので・・。
約1.2倍シートピッチが拡大されています。
エコノミーだと大体こんなもんです。
これはANAのA380ハワイ路線「フライングホヌ」エコノミークラスのシートピッチ(34インチ=約86センチ)です。
十分広いですが・・長距離とか大人の男性ではめちゃくちゃ広い!ってわけではないです。
一方、同じくANAのA380「フライングホヌ」のプレミアムエコノミーはこのピッチですからね。
これはバルクヘッド(先頭座席)なので写真的にインチキですが(笑)、34インチ=97センチと、はっきりと目視できるほど縦方向に広くなります。
ANAのB787-9のプレエコのシートピッチはこんな感じ。
これは・・エコノミーとは比べものにならないくらい広いです。
あ、ちなみに新幹線のシートピッチは104cmです。新幹線より7cmほど短い・・って感じですね。
そして、各社の比較を表にはしませんでしたが、当然横幅も広くなっています。
この横幅の拡大と併せて、この縦方向約1.2倍のシートピッチの拡大は、機内の快適性の向上に向けかなり大きいメリットであるのは事実です。
そして、国内の航空会社の中で異色なまでに広いのがこちらのJALさんでして・・。
他社を圧倒する、なんと107cmのシートピッチを実現しています。
新幹線(104cm)よりも広く、しかも前の席が倒れてこない仕様ですので、これはかなり快適です(笑)。
そして、世界には例えばこちらのエミレーツ航空の・・。
すでにこれビジネスクラスやろ・・ってプレエコシートもあるので、このシートの広さを決め手にしても良いかもしれませんね。
あ、あとはスイス航空も2022年6月から凄まじいプレエコクラスを投入しています。
いやスイス航空さん・・これもうビジネスクラスですよね(笑)。
ということで、エコノミーの狭さに苦しめられている方にとってこの最低でも1.2倍のシートピッチ拡大はかなり大きいですよね。
そして、このように拡大したシートピッチを利用したレッグレストの採用や・・。
このようにエコノミークラスよりも大型のスクリーンの設置などにより、エコノミーより格段に快適に過ごせることも事実です。
特に長距離路線の場合、この最低でも1.2倍のシートピッチと、このレッグレストなどの各種ユーティリティー設備が、快適性に格段に違いを生み出すのは間違いありません。
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⑤食事・ドリンクの違い
そして、もう一つ気になるのが・・プレミアムエコノミークラスで提供される食事・ドリンクですよね(笑)。
ただ、食事・ドリンクについては、実は日系の航空会社の場合ほとんどエコノミークラスの食事・ドリンクと同じです。
特にメインディッシュとなる主食についてはほとんどエコノミーと同じだと思ってください。
ただ、最近はエコノミークラスのお食事であっても上記のとおりものすごく美味しくなっていますので、特段不満を感じることはないと思います。
ただし、メインはエコノミーと同じですが、エコノミークラスの食事・ドリンクサービスに加えて・・。
例えばANAさんの場合上記のとおり、ビジネスクラス提供のドリンク類、さらには軽食などのサービスを受けることができます。
メインディッシュはエコノミーと同じですが、ドリンクやデザートはビジネスクラスと同じものをサービスしてもらえます。これも、ラグジュアリー感が味わえて嬉しいサービスですよね。
JALは基本的にはエコノミークラスと同じですが、軽食にJALオリジナル麺(うどんですかい)が提供されます。
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ANAのA380ホノルル便ではプレエコ特別食も!
なお、ANAの場合上記のとおりエコノミーとプレミアムエコノミークラスの食事は原則として同じですが・・。
超大型機材A380で運航するホノルル路線のみ、上記のとおり陶器の器に入ったちょっと高級な機内食が提供されます。
これはちょっと嬉しいですね。
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海外キャリアの場合、エコノミーから食事がアップグレード
このとおり、ANA、JALの国内キャリアの場合、メインの食事はエコノミーと同じです。(※ANAハワイ路線を除く)
しかし、海外キャリアのプレミアムエコノミーの場合、なんとエコノミーとは違うメイン料理を注文することも・・できるんですよね。
例えば、上記料理人が勢ぞろいのシンガポール航空の場合、なんと、プレミアムエコノミークラスで、あの有名な「ブック・ザ・クック」を注文することができます。
さすがに、上記ビジネスクラスで注文したブック・ザ・クックほど注文できる料理数は多くありませんが、それでも、エコノミーとは全く違う上級料理を、事前注文できるんです。
プレミアムエコノミークラスのブック・ザ・クックのメニューはこちらから確認できます。
- ローストチキン ガーリッククリームソース
- トマト&バジルのクリームソースのシーフードパスタ
- 牛肉のラグー
- メイプルシロップのパンケーキとスクランブルエッグ
- フリッタータ
- フレンチトースト
- フィッシュフィレ ハーブクラスト
- チキンのグリル
- チキンのボロネーゼ
- シンガポールのフライドキャロットケーキ
- シーフード・ホ-ファン 海鮮河粉
- チャーシュー麺
- ピリ辛チキン・ナシビリヤニ
- バターチキンカレー
- ナシレマとフライドチキン
- ミーシアムゴレン
- うな重
例えばシンガポール発着便の場合、上記「ブック・ザ・クック」メニューからお好きなメニューを事前に注文することができます。
また、ブック・ザ・クックを注文しない場合は、機内でなんと3種類のメニューからの選択が可能です。
エコノミーの2種類じゃないんです。3種類から選択できるんです。
プレミアムエコノミークラスなのに・・凄いサービスですね。
航空会社 | エコノミーとの違い | 追加特典 |
ANA | なし | ビジネスと同じ飲み物+軽食 |
JAL | なし | 軽食 |
シンガポール航空 | あり | ブック・ザ・クック |
ブリティッシュ・エアウェイズ | なし | 陶器の器 |
ルフトハンザ ドイツ航空 | あり | 特別な食事+陶器の器 |
アメリカン航空 | あり | 特別な食事+陶器の器 |
各社のプレミアムエコノミーの食事・ドリンクの特徴をまとめたものがこちらです。
日系の航空会社はメインのお食事はエコノミーとほぼ同じですが、飲み物・軽食がビジネスクラスと共通に設定されているなど、特別なサービスになっています。
一方、海外の航空会社の場合は、メイン料理ですでにプレミアムエコノミー専用の食事が用意されている会社が多いです。
しかも、器もエコノミーとは違う、高級感ある陶器の器に盛りつけて提供されます。
さらに、ブリティッシュ・エアウェイズなんてシャンパンのウェルカムドリンクまでありますからね。食事・ドリンクについては海外の航空会社のプレミアムエコノミーに一日の長がありそうです。
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⑥到着後の優先荷物ピックアップサービス
そして、無事目的地に到着後に地味に嬉しいサービス。それが、この手荷物優先ピックアップサービスです。
エコノミークラスの乗客よりも先に、機内預け入れした手荷物を優先的に返却してもらえるんです。
航空会社 | 優先手荷物返却サービス |
ANA | 〇 |
JAL | 〇 |
シンガポール航空 | 〇 |
ブリティッシュ・エアウェイズ | ✖ |
ルフトハンザ ドイツ航空 | ✖ |
アメリカン航空 | 〇 |
手荷物優先ピックアップサービスの各社の提供状況をまとめたものがこちらです。
日系2社はもちろんのこと、海外の航空会社も比較的多くの会社でこの優先手荷物サービスを提供しています。
特に長距離路線の場合は乗客が多いですから、この手荷物を優先的に返却してもらえるサービスは嬉しいですよね。
飛行機で現地に到着したら・・・便によっては一便あたり数百人規模の乗客がいるということです。
その乗客が到着後一気に移動するのですから、早めに降機でき、早めに荷物をピックアップできるというのは、実はサクッと移動するのに非常に有効なサービスです。
個人的には、このサービス病みつきのサービスでして(笑)・・。
誰よりも早く荷物をピックアップできると、ギリギリの電車に乗れたり、ピックアップサービスのトップでしっかり座れたり、いいことばかりなんです。
これは、体験してみると実は非常に大きなサービスと言えます。
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プレミアムエコノミークラスの価格設定
さて、ここまでプレミアムエコノミークラスの6つのメリット・違いについて、エコノミークラスと徹底的に比較して解説しました。
優先チェックイン、航空会社ラウンジ、広いシート、特別な食事とドリンク、手荷物優先ピックアップなど・・。
かなりメリットがあることはお分かりいただけたのではないかと思います。
では、このプレミアムエコノミークラスの航空券と、エコノミークラスの航空券との価格差はどれくらいあるのでしょうか。
例えば、上記はANAの東京ーホノルル便の片道チケットの価格比較です。
エコノミーなら約95,000円、プレエコは185,000円ですので・・エコノミーとプレエコの価格差は約2倍強ということになります。
このとおり、大体エコノミークラスとの価格差は2~4倍くらい、というのがプレミアムエコノミークラスの標準的な価格設定です。
一方、JTBなどのパッケージ旅行の場合・・。
プレエコの追加代金は北米・ヨーロッパの場合で1人あたり片道5~7万円くらいのお値段、というのが標準的なお値段になると思います。
上記のとおり、往復だと1人あたり12万円とかの追加のお値段、2名の場合20万円超の追加料金ですからね。
ちょっと、躊躇してしまう値段であることも事実です。
ここまで比較してきたエコノミークラスとのサービスの違いも踏まえ、申し込むかどうかを判断すればよいのではないかと思います。
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ビジネスクラスとの価格差
一方、ビジネスクラスの場合、同じANAのハワイ路線で最安約24万円。
エコノミークラスで比べると約2.5倍程度の価格設定ですが・・プレエコと比べるとそんなに高くありません(笑)。
ただ、これ新型コロナ禍の影響でハワイ路線のビジネスクラスが安い今だからこその料金設定。
通常記&ハワイ路線以外なら、JTBとかのパッケージプランでも、ビジネスクラス席の追加代金は破格のお値段。
片道1人あたり20万円強の追加代金、往復で40万円もの追加料金を取られます。2人なら往復で80万円・・・。
これだけの追加料金を支払ったら、もう2人くらい旅行に行けますよ・・・。
このため、ビジネスクラスはちょっと無理・・でも、少しでも機内を快適に過ごしたい!という方向けのクラス設定。
それが、プレミアムエコノミークラスの存在意義だということだと思います。
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プレミアムエコノミークラスはビジネス顧客向けのサービス?
このプレミアムエコノミーの価格設定からすると、ビジネス顧客ではなく何となく旅行者向け・・。
しかもシニア世代向けのクラス・価格設定のように感じますが、実はそうではありません。
このプレミアムエコノミークラスは、ビジネス顧客向けに生まれたクラスなんです。
上述のとおり、ビジネスクラスは路線によってはエコノミーの約3〜8倍もの超高額の価格設定です。
このため、これまではビジネス顧客御用達のクラスだったのですが、全世界の企業のグローバル化の進展による従業員の方の海外出張機会の増加と、全世界的なコストダウンの一層の推進の流れ・・。
そして、新型コロナによる「オンラインミーティング」の進展により、海外出張時のビジネスクラスの利用禁止!という会社が結構増えています。
このため、このエコノミーとビジネスクラスの間を、ビジネス顧客向けに埋める存在として設定されたのが、プレミアムエコノミークラスといわれています。
一応カテゴリー的には「エコノミー」のカテゴリーに属しますし、ビジネスクラスほど高額でもない。
このため、海外出張時にビジネスクラスの利用はNGだけど、プレミアムエコノミーならOK、という会社も増えているんです。
どちらかというと、ビジネス顧客向けのクラスなんですね。
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プレミアム・エコノミーは航空会社にとって実は利益率が最も高いクラス
そして・・これは参考までの情報ですが、このプレミアム・エコノミークラスですが・・。
実は航空会社にとって最も利益率が高いクラスなんです。
各社の路線にプレミアムエコノミークラスの設定が増えているのも、この理由からと言われています。
プレエコの利益率が高い理由。それはなんといってもその価格設定の割に、航空機内の面積の占有率が少ないということです。
例えば、ANAのB777-300ER機(264席仕様)の場合の、機体内の各クラスの座席配分がこちらです。
全座席数264席の約2割の60席しかないファースト・ビジネスクラスが、機体の約半分の面積を占有しています。
一方、プレエコはエコノミーと遜色のない面積で設置することができています。
一説では、エコノミーに比べ、プレミアムエコノミーは面積比たったの50%増(1.5倍)で設置できるそうです。
一方、ビジネスクラスの場合エコノミーに比べ3倍以上の面積を利用するそうです。
エコノミーに比べ面積を占有しない割に、高い料金を取れる。しかも、エコノミーに比べて食事などのコストもそんなに大量にかかるわけではない。
このため、プレミアムエコノミークラスは航空会社にとって最も利益率の高いクラスなんです。
でも、一方で我々消費者にとっても、とても自腹では乗れそうにないビジネスクラスよりかなり快適で、しかも決して手の届かない価格ではないこのプレミアムエコノミークラスは実はかなり魅力的な存在です。
また、ビジネス客にとっても、高額のビジネスクラスは会社の経費での許可が出ないけど、このプレミアムエコノミーなら乗ることが可能。
そんな一般顧客、ビジネス顧客、航空会社の思惑が一致したクラス。それがこのプレミアムエコノミークラスだと思います。
今後、どんどん設置路線が増え、もう少し価格も下がり、予約も取りやすくなるかもしれませんね。
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マイルを使ったプレミアムエコノミー特典航空券の予約可否
航空会社 | プレエコ特典予約 |
ANA | 可 |
JAL | 可 |
シンガポール航空 | 可 |
ブリティッシュ・エアウェイズ | 可 |
ルフトハンザ ドイツ航空 | 不可 |
アメリカン航空 | 可 |
各航空会社別のマイルプログラムでのプレミアムエコノミーの予約可否がこちらです。
ルフトハンザのみ、アップグレードでの予約は可能ですが、特典航空券としての予約は不可です。
実はANAも永らくマイルでのプレミアムエコノミーの特典航空券での予約は不可だったのですが、2019年4月からマイルでのプレミアムエコノミークラスの利用ができるようになりました。
ワンワールド系(JAL、ブリティッシュエアウェイズ、アメリカン航空)は全般的に予約OKですね。
一方、スターアライアンス系(ANA、シンガポール航空、ルフトハンザ)は会社ごとに対応がまちまちです。
正直、陸マイラーなら貯めたマイルでビジネスクラスに乗ることなんて造作もないことですので、わざわざ貯めたマイルでプレエコに乗ることも無いと思いますが、ご参考までに紹介しておきますね。
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プレミアムエコノミークラスはメリット多数!
プレミアムエコノミークラスとエコノミークラスとの違い、お分かりいただけましたでしょうか。
プレエコとエコノミーの間の価格差は、この記事でもご紹介のとおり2~4倍です。
JTBなどのパッケージツアーの場合、追加料金が5~7万円が相場だと思います。
この差額を支払うだけの価値があるか?については、この記事をご覧のあなたが、飛行機に何を求めるか?によると思います。
狭くて苦しくても、とにかく最安で目的地に行ければ良いのであれば、プレエコは全く選択する必要がなく、いっそLCCでもよいでしょう。
一方、少しの・・最小限の支出の追加で、エコノミーと段違いの快適性が欲しい。
そんなあなたには、プレミアムエコノミークラスをおすすめしたいと思います。
年間50万マイルを貯める。陸マイラーのはじめ方はこちらから
【まずここからご覧ください】当ブログにアップされている、年間50万ANAマイル貯めて特典航空券をガンガン発券する方法、マイルの価値、そしてマイルの使い方は、以下にまとめています。プレミアムエコノミークラスくらいなら、貯めたマイルでほとんど乗り放題です。
順に読んで行くだけで、ビジネスクラスはもちろんファーストクラスにも乗れちゃう、陸でマイルを貯める方法が誰でも簡単に理解できます。
私はポイントサイトを利用して、夫婦で年間50万ANAマイルを貯めています。え・・そんなにマイル貯まるの?と興味が湧いた方は、ぜひこちらも併せてご覧ください。