アメリカンエキスプレスカードで貯めたリワード・ポイントは、ANAマイルをはじめとした各種航空会社のマイルに交換することができます。
新規入会キャンペーンを上手く利用すれば爆発的にリワード・ポイントを貯めることができるので・・。
陸マイラー的には(笑)、この大量ポイントは確実にANAマイルに交換したいですよね。
ただ・・・アメックス・リワード・ポイントをANAマイルへ交換するのって制度的に滅茶苦茶複雑なんですよね。
というのも、アメックスで貯めたポイントをANAマイルへ最大倍率で交換するためには「メンバーシップ・リワード・プラス」への登録と、「リワード・プラスANAコース」の両方のサービスへの登録が必要で・・・。
この登録がいずれも有料なんですよ。(アメックス・ゴールドプリファードカードなど一部ではメンバーシップ・リワード・プラスへの登録は無料)
この、滅茶苦茶複雑なアメックスリワード・ポイントをANAマイルに交換する方法と、結局「いくら課金されるのか?」について、実際にやって見た結果を解説します。
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目次
アメリカンエキスプレス・カードの種類とポイント制度
分類 | カード名称 |
プロパーカード | アメリカンエキスプレス・カード |
アメリカンエキスプレス・ゴールドプリファードカード | |
アメリカンエキスプレス・プラチナカード | |
アメリカンエキスプレス・ビジネス・カード | |
アメリカンエキスプレス・ビジネス・ゴールドカード | |
アメリカンエキスプレス・ビジネス・プラチナカード | |
ANAアメックス | ANAアメリカンエキスプレス・カード |
ANAアメリカンエキスプレス・ゴールドカード | |
ANAアメリカンエキスプレス・プラチナカード | |
デルタスカイマイル | デルタスカイマイル・アメリカンエキスプレス・カード |
デルタスカイマイル・アメリカンエキスプレス・ゴールドカード | |
MBアメックス | マリオット・ボンヴォイ・アメリカンエキスプレス・カード |
マリオット・ボンヴォイ・アメリカンエキスプレス・プレミアムカード |
一口にアメリカンエキスプレス・カードといっても、上記のとおりの分類と名称の分だけ、カードが存在します。(正確には提携カードなどさらに多数のカード有り)。
そして、それぞれカード毎にポイントプログラムや交換可能な航空会社のマイレージプログラム、交換率そして交換方法、ポイントプログラムの名称がそれぞれ違うんです。
これ、本当にわかりにくいんですよね。
ちょっと発狂してしまいそうなくらい多くて難しいんです。
これらを一つひとつ解説していると時間がいくらあっても足りませんので・・・。
この記事では上記の表の赤太字、アメックスグリーンと、アメックスゴールドプリファードカード(ビジネスカード含む)のポイントのANAマイルへの交換方法に焦点を絞って解説していきます。
それでも、一つの記事にするくらいのボリューム感はあるんですけどね。
ちなみにアメックス一般/ゴールド以外のカードのANAマイルをはじめとした航空会社マイルへの交換方法は・・また別の記事でご紹介します。(※MBアメックスカードからANAマイルへの交換方法は、下記の関連記事からどうぞ。)
ちなみに、デルタスカイマイル・アメックスカードとANAアメックスカードは・・。
当然?ながらそれぞれデルタスカイマイル、ANAマイルにしか交換はできません。ま、これは当然ですけどね。
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アメックスプロパーカードのポイント制度名称と価値
この記事でご紹介するアメックスグリーン/ゴールドプリファードカードのポイントプログラムですが・・。
正式名称をアメリカンエキスプレス「メンバーシップ・リワード」、そして、貯めることのできるポイントのことを「リワード・ポイント」と言います。
ポイントは、カード利用100円ごとに1ポイント貯まります。
この1ポイントを1円の価値で使うことができれば、還元率は1%ということになります。
正直、アメックスであってもカード決済ではほとんどポイントは貯まらないので、リワード・ポイントを貯めるメインの方法は、入会キャンペーンを上手に利用することだと思います。
メンバーシップ・リワード・プラスに登録しないと、1P=0.5円以下
ただ・・いきなりここから複雑になるんですが・・。
このリワード・ポイントは、まず「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録しないと、正直ロクに使えないポイントなんです。
もちろん、ANAマイルへの交換も、この「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録しないと価値が滅茶苦茶下がってしまうんです。
例えば、上記はポイントの最も一般的な使い方である、カード利用後の代金にポイントを充当するポイントの使い方ですが・・「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録しないと、1円=0.3円にしか充当できません。
100円=1リワードポイント=0.3円にしかならないってことは、還元率まさかの0.3%です。
滅茶苦茶還元率低いですよね。
リワード・ポイントは、メンバーシップ・リワード・プラスに登録することで、初めて1P=0.5~1円の価値で利用できるんです。
まず、少なくともこのメンバーシップ・リワード・プラスに登録しないと使い物にならないポイントであることはご理解いただきたいと思います。
リワード・プラス | 登録済み | 未登録 |
楽天SPポイント | 0.47倍 | 0.3倍 |
Tポイント | 0.5倍 | 0.33倍 |
これまた参考ですが、リワード・ポイントを楽天スーパーポイント、Tポイントに交換する際のレートがこちらです。
「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録することで、Tポイントで・・やっと0.5倍(1P=0.5円)で利用できる計算です。
楽天スーパーポイントなんて、交換する意味がないですよね(笑)。
このように、リワード・プラスへの登録はアメックスリワードポイントを高価値でに利用するために必須の有料サービスである・・。
ということをまず覚えておいてください。
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ANAマイルへの交換方法と交換レート
①メンバーシップ・リワード・プラスに登録することで、1P=1ANAマイル
アメックスリワードポイントをより高倍率で利用するためには、有料サービスである「メンバーシップ・リワード・プラス」への登録が必須である。
ここまではよろしかったでしょうか。
そして、ANAマイルに交換する際にもこの「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録していないと滅茶苦茶価値が下がってしまうんですよ。
リワード・プラス | リワードポイント | ANAマイル |
登録済み | 1,000P | 1,000マイル |
未登録 | 2,000P | 1,000マイル |
メンバーシップ・リワード・プラスに登録していない場合、リワードポイント1P=0.5ANAマイルにしか交換できません。
一方、リワード・プラスに登録しておけば、1リワード・ポイントは1ANAマイルに交換ができます。
ANAマイルの価値は、1ANAマイル=2円以上というのが定説になっています。
ファーストクラスの特典航空券に交換すると、1マイル=10円以上での利用も、決して夢ではありません。
つまり、メンバーシップ・リワード・プラス登録前は1P=0.3円しかなかったリワードポイントの価値が、一気に2円以上、下手すると10円以上の価値に跳ね上がるってことです。
いきなり大出世ですよね。
「やるじゃん、リワード・プラス」と・・思いましたか?
でも実は、リワードポイントからANAマイルへの交換の条件は、これだけじゃないんですよ。
②ANAマイルへの実際の交換には「メンバーシップ・リワードANAコース」への登録が必要
ここまで解説したとおり、1リワードポイントを1ANAマイルに交換するためには、メンバーシップ・リワード・プラスへの登録が必須です。
しかし、このリワード・プラスへの登録だけでは、なんとANAマイルへの交換ができないんです。
リワードポイントをANAマイルに交換するためには、①「メンバーシップ・リワード・プラス」への登録に加え、②「メンバーシップ・リワードANAコース」への登録が必要なんです。
マジか・・って感じですよね。
サービス名称 | 効果 |
メンバーシップ・リワード・プラス | 1Pの価値を1ANAマイルに上げる |
メンバーシップ・リワードANAコース | リワードポイントをANAマイルに交換可能にする |
つまり・・こういうことです。
リワードポイント1Pの価値を1ANAマイルに上げるために必要となるのが、メンバーシップ・リワード・プラスへの登録。
そして、リワードポイントをANAマイルに交換するために必要となるのが、メンバーシップ・リワードANAコースへの登録です。
なんかまるで、とあるAという武器を使うためには、Bという呪いを解く魔法が必要!みたいな・・。
お前はRPGか!!と突っ込みたくなるような2段構えの条件設定ですよね。
でも、残念ながらこの2つの条件を満たさない限り、1リワードポイント=1ANAマイルへの交換はできないんです。
次に、どうしても登録必須となる上記①、②のサービスの登録費用を確認します。
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リワードプラス/リワードANAコースの登録費用
①メンバーシップ・リワード・プラスへの登録費用
- 年会費:3,000円
- 2年目以降自動更新
まず、ポイントの価値を高める効果がある、メンバーシップ・リワード・プラスの登録費用がこちらです。
年会費は3,000円(税別)が掛かります。ただ、このリワードプラスに登録しないと折角のポイントの価値が極端に落ちますので、この登録費用の支出はやむを得ませんね。
気を付けるべきは、一旦登録すると2年目以降も自動更新となるところです。
どうせなら、ポイント交換のギリギリまでひきつけて登録するのが良いと思います。
また、このリワードプラスへの登録により、リワードポイントの期限が無期限になったり、アマゾンをはじめとする各種ショッピングサイトでのポイント倍率が3倍になったりする「ボーナスポイントプログラム」に無料で参加できたりするような、実は嬉しいサービスも付帯しますが・・・。
ここから先はこの記事の本題ではないので、別の機会にご紹介することにします。
アメックスプラチナ・ゴールドプリファードカードは年会費無料で利用可能
このメンバーシップ・リワード・プラスですが、一般カード会員とビジネスゴールドカード会員は有料ですが・・。
アメックス・ゴールドプリファード会員とプラチナカード会員は年会費無料で利用可能です。
そりゃそうですよね。高額な年会費を支払って、さらに3,000円(税抜)取られるって、下手すると暴動ものだと思います。
②メンバーシップ・リワードANAコースへの登録費用
- 年会費:5,000円
- 2年目以降自動更新
次に、ANAマイルへの交換に必要となる「メンバーシップ・リワードANAコース」への登録費用がこちらです。
5,000円・・。
リワードポイントをANAマイルに交換できるようにするだけなのに、まさかの5,000円(税別)の登録費用が掛かります。
ただ、ANAマイラーにとってはこれも必要経費ですので、やむを得ないですね・・・。
アメックス・リワードポイントをANAマイルに交換するため「だけ」に必要な年会費の総額
分類 | 年会費(税別) | 合計 |
リワード・プラス | 3,000円 | 8,000円(税別) |
ANAコース | 5,000円 |
このように、アメックス・リワードポイントをANAマイルに交換するためには・・。
なんと税別で8,000円もの追加年会費が必要です。
これは、アメックスグリーン(一般)カードの月会費1,000円(年会費12,000円(税別))とは全く別にかかります。
アメックス一般カードは仕方ないにしても、アメックスビジネスゴールドカードでもこの追加出費は、実はちょっと痛いですよね。
リワード・ポイントからANAマイルへの年間マイル交換上限は40,000P=40,000ANAマイルが上限
そして、このアメックスカードからANAマイルへの年間マイル交換上限は、2018年までは年間80,000P=80,000ANAマイルまでだったのですが・・。
2019年度からは年間40,000ANAマイルが上限と、改悪になっています。
ただし、ご覧のとおり「1年」の単位は12月31日でリセットされるんです。
このため、例えば10月にリワード・プラス登録&ANAマイルに交換すると・・。
- リワードプラスは10月~翌10月分までが1年分の年会費
- 10月に40,000ANAマイルに交換すると、1月1日以降再度40,000ANAマイルまで交換可能
- 実質、1年分の年会費で80,000ANAマイルまで交換可能
上記のとおり、1年分の年会費で実質的には2年跨ぎ、80,000ANAマイルまで交換が可能です。
ただし、ポイント交換時期を気を付けておかないと、2年分の会費が必要になるので、特に注意してください。
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リワード・ポイントからANAマイルへの交換方法
ということで・・。
リワードポイントをANAマイルに最高倍率で交換するためには①リワード・プラス、②メンバーシップ・リワードANAコースの2つの年会費優良コースへの登録が必要、ということまではよろしかったでしょう。
次にご紹介するのが、ANAマイルへの実際の交換方法です。
まずはアメックスの公式HPから、オンライン・サービスにログインしてください。
オンラインサービスに未登録の方は・・いないとは思いますが、もしまだの方はオンラインサービスに登録をしてください。
次に、オンラインサービス上部のタブ「プログラムについて」から、「ポイント移行提携先プログラムのご登録/メンバーシップ・リワード・プラスへのご登録」をクリック。
表示された画面に、必要事項を入力します。航空会社は「ANA」を選択してください。
これにより、「メンバーシップ・リワード・プラス」への登録と「メンバーシップ・リワードANAコース」への登録を、この画面で一括で行うことができます。
なんでそうなるの?って疑問に思われる方も多いと思いますので簡単に解説すると・・この画面はそもそも「メンバーシップ・リワード・プラス」の登録画面なんですよね。
そして、提携先プログラムでANAを選択すると、ANAマイルへの交換には「メンバーシップ・リワードANAコース」への登録が必須になるので、この両方のプログラムに同時に登録したことになるんです。
最後に、メールアドレスと、同時にポイントをマイルに移行したい方は、移行ポイント数を入力してください。
これで両プログラムへの登録と、ANAマイルへの交換は完了です。
2つのサービスに登録し、ANAマイルへの交換が完了すると、上記のようなメールが届きます。
- メンバーシップ・リワード・プラスの登録
- 提携先プログラム(メンバーシップ・リワードANAコース)の登録
上記2つのサービスへの登録が表示されていることを確認してください。
この表示のどちらかが欠けていることは上記の手順で申し込めばあり得ませんが、どっちかが欠けているとマイルの価値が半減したりすることもあるので、ご注意をお願いします。
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リワード・ポイントからANAマイルへの交換は慎重に
いかがでしたでしょうか?
アメックスプロパーカードのリワード・ポイントは、特に入会キャンペーンをうまく活用すれば、非常に貯めやすいポイントです。
しかしながら、いざANAマイルに交換しようと思うと、結構交換方法が複雑で難しい、そんなポイントだと思います。
上記のとおり、ポイント交換には登録費用が年8,000円(税別)も必要で、しかも2年目以降自動継続になります。
入会キャンペーンで大量ポイントをゲット!した方は、とにかく最大ポイントが貯まるまで十分ひきつけてからのポイント交換をおすすめします。
以上、アメックスカードのリワードポイントをANAマイルに交換する方法をご紹介しました。
貯めたマイルでハワイに無料で行ける!陸マイラーのはじめ方はこちらから
私は普段の生活にちょっとの工夫をするだけで、年間50万ANAマイルを貯めています。え・・そんなにマイル貯まるの?と興味が湧いた方は、ぜひこちらも併せてご覧ください。
当ブログにアップされている、年間50万ANAマイル貯めて特典航空券を発券する方法、マイルの価値、そしてマイルの使い方は、以下にまとめています。順に読んで行くだけで、陸でマイルを貯める方法が誰でも簡単に理解できます。