ANAマイルを利用した国際線特典航空券の発券には、もちろん提携航空会社(スターアライアンス)特典航空券も含め、一定のルールがあります。
このルールは、ANAのホームページに「ANA国際特典航空券」「提携航空会社特典航空券」それぞれの「ご利用条件」として明記されています。
でも、実はこのご利用条件に記載のない「裏制限ルール」があることはご存知ですか?
この裏制限ルール、普通にANAマイルで特典航空券を予約していると本当のシステムエラー以外では遭遇することはないと思いますが、ANAマイルを利用した提携航空会社(スターアライアンス)国際線特典航空券の仕組みを理解し始めると・・。
たまに遭遇することもあるエラーが、「E_A04P01_0001」です。
ANAやスターアライアンスのHPには記載のない、国際特典航空券の裏制限ルールである「E_A04P01_0001」について解説します。
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目次
ANA/提携航空会社国際線特典航空券の発券ルール
まず、超簡単にANAと提携国際線特典航空券の発券ルールをおさらいしておきます。
これはこの記事の本題ではないので、本当に簡単に解説します。
①ANA国際線特典航空券の発券ルール
- 日本発便の場合、目的地以外の途中降機(24時間を超える滞在)は不可。
- 日本国内の場合往路・復路各2回まで乗り換えが可能。
- 搭乗クラスが複数ある場合は、往路・復路それぞれに必要なマイル数の2分の1を適用
まず、ANA国際線特典航空券の発券ルールがこちらです。ANA国際線特典航空券を利用する場合は、ANA便にしか搭乗しません(できません)ので、日本国外から日本国外を結ぶ路線(例:ソウルーシンガポール間のANA便)への搭乗はあり得ません。
このため必然的に途中降機と、日本以外での乗り換えは不可になります。
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②提携航空会社国際線特典航空券の発券ルール
- 日本発・海外発ともに途中降機(24時間を超える滞在)は、目的地以外に往路・復路いずれか1回可能。
- 乗り換えは、日本国内で往路・復路各2回まで可能。さらに、日本以外で往路・復路各2回まで可能。
- 搭乗クラスが複数ある場合は、往路・復路それぞれに必要なマイル数の2分の1を適用
一方、提携航空会社の国際線特典航空券の発券ルールを抜粋したものがこちらです。
提携航空会社の航空券を利用すると、上記の例でいうと、ソウルーシンガポール間で、例えばアシアナ航空やシンガポール航空での発券が可能になるため、特典航空券発券の幅が格段に広がります。
しかも、提携航空会社特典航空券を利用すると、日本以外で往路・復路2回まで乗り換え可能ですし、24時間を超える滞在も1回可能になります。
このルールを正確に理解すると、例えば下記のような特典航空券の発券も可能になります。
この旅程、凄くないですか?
最も遠い目的地であるバルセロナへの到着までの間(往路)に、途中ウィーンでの24時間以上の降機1回を挟み、往路2回(ウィーン、チューリヒ)、復路2回(フランクフルト、デュッセルドルフ)の乗り換えを行っています。
そしてこの旅程、実際に発券できるんです。
この事実を知っちゃうと、なんかこれでもかと夢のある旅券を発券したくなっちゃうんですが、実は、このルール通りに発券しても、発券できない場合があるんです。
それが、ANA提携航空会社特典航空券の「E_A04P01_0001」エラーです。
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特典航空券のルール内でも、発券できないケースがある
ここまで、ANA提携航空会社特典航空券の「正規ルール」はよろしかったでしょうか?
では、この特典航空券を極限まで突き詰めて使ってみましょう。
このルールをうまく利用すれば、例えば下記のような特典航空券も発券可能です。
この「東京ージャカルターシンガポールーバンコクー東京」という、東南アジアに向かう上記の旅程で、最も遠い「目的地」はジャカルタになります。
このジャカルタには24時間以上滞在。その後、復路で2回(シンガポール、バンコク)乗り換えをして、日本に戻る行程です。ちなみに、バンコクの乗り換えは24時間以内のトランジットです。
ここまでご紹介したルール上では、楽勝発券可能な日程ということはお分かりいただけると思います。
何しろ、この旅程の場合往路(ジャカルタまで)の乗り継ぎはありません。このため、往路での日本国外の乗り換えがあと2回できるくらいですからね。
ただ、よく見てください。復路の「ジャカルタ-シンガポール」と「バンコクー成田」の2回が、ファーストクラスの予約になっています。
ただ、これも別にルール上違反しているわけではありません。というか、シンガポールーバンコク間は「ビジネスでごめんね」と謝られてもおかしくないくらいです。
というのも、復路にはファーストクラス相当のマイルを支払っているので、本来全区間ファーストでも予約できるんです。
この旅程に必要なマイル数は88,500マイル。往路はビジネスクラスの所要マイル63,000マイルの半額の31,500マイル。復路はファーストクラスの所要マイル114,000マイルの半額の57,000マイル。このトータルで88,500マイルです。
かっちり、正規のマイルを徴収されるので、普通にこの旅程は予約ができるはず・・なんですが、こういうケースでたまに発動するのが「E_A04P01_0001」なんです。
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エラーコードE_A04P01_0001とは?
もう一度、上記の予約の画面を表示してみます。
ANAマイルで特典航空券を発券したことがある方ならお分かりかと思いますが、この画面に到達しているということは、「発券ルール内」であり、かつ「空席あり」ということなんです。
発券ルール外であればこの画面への到達前に撥ねられますし、空席がない場合は空席待ちになってしまいます。
通常、この画面に到達したらめでたく予約OKってことなんです。
でも、この予約の場合ここから先どうやっても以下の画面が表示され、予約が完了できませんでした。
その画面がこちらです。「あいにく手続きを承れません」の表記とともに、エラーコード「E_A04P01_0001」が表示されています。
何度も言いますが、この発券は完全にルール内です。
それなのに、手続きできない・・ってことは、これ、システムエラーかな?と思って、翌日にも試してみたんですが、翌日もダメ。というか、何度やってもダメです。
多分これ、あまりにも複雑な予約をしすぎたせいで、システムの計算範疇を超えた(笑)場合に発生するエラーだと勝手に推測しています。
で・・このエラーが表示された場合の対処法ですが・・。
画面に表示されているとおり、ANAに問い合わせするしかありません。
問い合わせする(=ANAオペレーター対応)と予約できることもあるので、電話する価値はありますね。
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E_A04P01_0001でも予約は可能
で、私自身何度も(笑)このエラーコードが発生したことがあるのですが・・。
このエラーが出たら、Webでの予約は基本的に不可になります。
どうしても予約したい!!って場合には、ANAのマイレージ窓口に電話連絡するより他ありません。
そして、ANAのマイレージ窓口でしたら・・電話での予約ができることもありますし・・一部旅程を変更しないと予約ができないこともあります。
これは、問い合わせしてみるしかありませんね。
ただ、正直このエラーコード「E_A04P01_0001」が表示される旅程って、多分常人では普通発券を試みない(笑)旅程であることがほとんどなので、問い合わせが恥ずかしい・・ってのが最も高いハードルかもしれません。
ということで、このエラーコードが表示された理由は多分旅程的に攻めすぎ(笑)です。
ただ、予約は可能ですので、どうしてもこの旅程にこだわりがある!!って場合は、問い合わせしてみることをおすすめします。
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