ANAと各クレジットカード会社の提携カードである、いわゆる「ANAカード」の保有上限枚数って、ご存知ですか?
長いことANA陸マイラーを続けていると、ANAカードの保有枚数って必然的に増えていきます。
例えば、ANAアメックスやANAダイナースは、入会キャンペーンで爆発的にマイルを貯めることができるカードですし・・。
ANA nimocaカードやANA VISAカードは貯めたポイントを高倍率でANAマイルに交換するために、持っておいて損は全くないカードです(笑)。
このように、カードによって特徴が異なることもあり、ANAカードって陸マイラーやっていると必然的に保有枚数が増えていくんですよね。
ANAカードは何枚まで同時保有でき、同時保有するメリットはあるのか?
詳細に解説してみたいと思います。
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同時保有可能なANAカードの枚数と種類
では、早速結論から。
ANAカードのうち、純粋な「ANA提携カード」として同時保有できるのは最大9枚になります。
どうです?意外に多いですよね。
名称 | 発行会社 | ブランド | 一般 | W | WG | プレミアム | |
① | ANA VISAカード | 三井住友 | VISA | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
② | ANA Masterカード | Master | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
③ | ANA TOKYU ClubQ PASMO | Master | 〇 | ||||
④ | ANA VISA Suicaカード | VISA | 〇 | ||||
⑤ | ANA VISA nimocaカード | VISA | 〇 | ||||
⑥ | ANA JCBカード | JCB | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
⑦ | ANA To Me Card PASMO | 〇 | 〇 | ||||
⑧ | ANA アメックス | アメックス | 〇 | 〇 | 〇 | ||
⑨ | ANA ダイナース | ダイナース | 〇 | 〇 |
※W:ワイドカード WG:ゴールド(ワイドゴールド)カード
同時保有できるカードの一覧がこちらです。(ZERO・学生カード除く)
三井住友カードの発行カードで5枚、JCBで2枚、アメックスで1枚、ダイナースで1枚の合計9枚のカードが同時保有可能です。
そして、それぞれのカードで「〇」で表記したとおり、一般、ワイド、ワイドゴールド(ゴールド)、プレミアムの最大4種類のグレード違いのカードが存在します。
あ、例えばANA VISAカードには「一般、ワイド、ワイドゴールド、プレミアム」の各カード種別がありますが、ANA Suicaには一般カードしかなく、ANA To Me Card PASMOには「一般、ゴールド」の2種類がある・・ってことです。
そして、この同一カード内のグレード違いのカードは、同時所有できません。
例えば、ANAVISA一般カードと、ANAVISAワイドゴールドカードは同時所有できません。
いずれか1枚を持っている場合、もう一方を申し込むと「ダウングレード」もしくは「アップグレード」されることになります。
このため上記9種類のカードが、同時所有できるカードの上限枚数ということになります。
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厳密には他にも「ANAカード」はある
そして、実は厳密に言うと他にも「ANAカード」はあるんですよね。
例えば、上記は左がANA陸マイラー必携の「みずほマイレージクラブカード/ANA」。
そして、右が「ヤマダLABI ANAカード」です。
ただ、これらのカードはANAカードという名称にはなっていますが、根本的にANAカードとは違うんです。
このため、入会時や搭乗時のボーナスマイルや、機内販売をはじめとした各種割引、ANAカードファミリーマイルへの参加、ANAカードマイルプラス、ビジネスきっぷの購入などANAカード固有の特典・サービスは利用できません。
もちろん、ANAカードが主催する入会キャンペーンの対象となることもありません。
このため、いわゆるANAカードとは別カウント扱いになります。
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各カードのメリット・特徴
それでは、発行会社別の・・。
各種ANAカードのメリット・特徴を簡単にご紹介していきましょう。
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三井住友カード:ANAカード(①VISA/②MASTER)
まずはANAカードのまさに「基本」ともいえるのが、三井住友カードが発行しているANA VISA/Masterカードです。
一般カード、ワイドカード、ワイドゴールドカード、プレミアム(プラチナ)カードが、VISA/Masterブランドごとに発券できまして・・。
それぞれ①VISAブランド、②Masterブランドで同時所有できます。
特に、ANA VISAワイドゴールドカードは通常のショッピングでのANAマイルへの還元率が1.3%程度に達するカードですし、年会費も各種割引を組み合わせると約1万円程度まで引き下げられるので・・。
このカードを普段使いのカードにしている!って方も多い、陸マイラーの普段使いに人気の高いカードです。
また、SFC(スーパーフライヤーズカード)の機能を搭載する方も多いカードですね。
また、このANA VISAカードを持っていると、三井住友カードVポイント(2024年4月以降「青と黄色のVポイント」)を1P=0.6ANAマイルに交換できるので・・。
ANAマイルを貯めるためには、1枚は持っておきたいカードになりますね。
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三井住友カード:③ANA TOKYU Point ClubQ PASMO
同時保有可能な3枚目のカードがこちらですね。
陸マイラーならちょっと前は多分全員が持っていた(笑)、③ANA TOKYU Point ClubQ PASMOマスターカードです。
このカードの最大の特徴は、TOKYUポイントを0.75倍でANAマイルに交換できる!!ってことなんですが・・。
TOKYUポイントを他社ポイントから交換して貯める!ってことができなくなったので、無理して持っておく必要は無くなったカードです。
あ、ただこの後ご紹介しますが、少額の年会費の支払いで毎年1,000ANAマイル(カード継続マイル)がもらえるので、持っておいても全く損はないです(笑)。
三井住友カード:④ANA VISA Suicaカード
同時保有可能な4枚目のカードがこちらです。
同じく三井住友カードが発行する、「ANA VISA Suicaカード」ですね。
このカードのメリットは、業界唯一である「クレジットカードからSuica、モバイルSuicaへのチャージでマイルが貯められる」という点にあります。が・・はっきり言ってこのメリット、地味ですよね。
Suica、モバイルSuicaのヘビーユーザーの方以外は、あまりメリットは無いカードかも知れません。
ただし、後述するとおりこのカードも持っておくとそれなりに良いことはあります。
・・要は、カード継続マイルが美味しいんですよね(笑)。
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三井住友カード:⑤ANA VISA nimocaカード
同時保有可能な5枚目のカードがこちらですね。
同じく三井住友カードが発行する、ANA VISA nimocaカードです。
このニモカカードの最大の特徴は、貯めたニモカポイントを業界最大倍率となる0.7倍でANAマイルに交換できるところにあります。
そして、このニモカポイントにはポイントサイトで貯めたポイントも交換できるので、実は「みずほルート」の代替ルートとして、実は意外に重要なカードです。
ただ・・このニモカポイントをANAマイルに交換するためには、九州と函館にある専用端末での交換操作が必要という鬼仕様なことにはご注意ください。
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JCB:⑥ANA JCBカード
同時保有可能な6枚目のカードが、ANA陸マイラーにとって新しいメインカードの地位を築きつつある、「ANA JCBカード」です。
このANA JCBカードも、一般カード、ワイドカード、ワイドゴールドカード、プレミアム(プラチナ)カードが発券できます。
中でもANA JCBワイドゴールドカードは通常のショッピングでのANAマイルへの還元率が1.375%程度に達するカードであり・・。
しかも年会費は約1万円程度とお安く、さらにANA VISAワイドゴールドカードに比べて海外旅行傷害保険が充実しているカードです。
これまでANA陸マイラーのメインカードとして御用達であったANA VISAワイドゴールドカードに代わり、2020年以降、メインカードにふさわしいカードになりつつあるカードだと思いますね。
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JCB:⑦ANA To Me Card PASMO JCB(ソラチカカード)
同時所有できる7枚目のカードがこちらです。
JCBカードの中で唯一2枚持ちできるANAカードである、「ANA To Me Card PASMO」、通称ソラチカカードです。
このソラチカカードの最大の特徴は、いにしえの(笑)陸マイラーなら知っている人も多い、1メトロポイント(1円)=0.9ANAマイルという超絶驚異のポイント交換率にあります。
残念ながら、各ポイントサイトで貯めたポイントをこのソラチカカードのメトロポイントを経由してANAマイルに交換するポイント交換ルート、通称「ソラチカルート」は閉鎖されてしまったのですが・・・
この0.9倍という驚異のポイント交換率は実はいろんな場面でたまに使えます。
陸マイラーなら、1枚は持っておいて損はないカードといえると思います。
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アメックス:⑧ANAアメックスカード
同時所有可能なカードの8枚目がこちらですね。
ANAアメックス(一般/ゴールド)カードです。
そして、ANAアメックスカードの最大の魅力は、なんといってもその強烈な入会キャンペーンの破壊力にあります。
入会から3か月以内で一定額のカード利用が必要にはなりますが、入会から数か月で下手すると5~10万ANAマイルもの強烈なマイルを手に入れることができるんですよね。
とにかく陸マイラー活動のスタートダッシュとして大量マイルが貯めたい!って方に、真っ先におすすめしたいカードです。
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ダイナース:⑨ANAダイナースカード
最後、同時保有可能な9枚目のカードがこちらですね。ANAダイナースカードです。
このANAダイナースカードも、最大の特徴はやはり入会キャンペーンの破壊力が凄まじいことです。
入会キャンペーンだけで10万マイル!といった強烈なマイルを一撃で手に入れることができるため、大量マイルを手に入れたい方御用達カード、という位置づけのカードだと思いますね。
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複数枚カード所有のメリット
ここまで、同時所有可能なANAカード9券種の特徴とメリットをご紹介しました。
では、このカードをそれぞれ同時所有するメリットはどのようなところにあるのでしょうか?
私が考える主なメリットは、以下の2つですね。
- 特有の機能
- カード継続マイル
この「着眼点」別のメリット、以下簡単にご紹介します。
特有の機能
まず1つ目の同時所有のメリットが、この「機能に着目」した観点からのメリットです。
例えば上記、陸マイラーでも・・知っている人は知っている(笑)「ニモカルート」は、ポイントサイトで貯めたポイントを業界最大倍率0.7倍でANAマイルに交換できる交換ルートです。
そして、このルートでのポイント交換に必携なのが、三井住友カード発行の「ANA nimocaカード」なんですよね。
つまり、ANA nimocaカードは持っておくとポイントサイトで貯めたポイントを業界最高倍率でANAマイルに交換できる機能を有するカードなんです。
同じくこの「ポイント交換機能」に着目すると・・。
上記ANA nimocaカードに加え、1メトロポイント(1円)を0.9ANAマイルに交換できるという驚異の機能を持つANA To Me Card PASMO JCB(ソラチカカード)や・・。
同じく超簡単にポイントサイトで貯めたポイント1円=0.6ANAマイルに交換できるANA VISA/Masterカードは同時所有しておくべき価値のあるカードと言えるでしょう。
そして、ANAアメックスやANAダイナースのメリットは、なんといってもその入会キャンペーンの破壊力にあります。
とにかく大量マイルが貯まるので、これまた同時保有するのにメリットがあるカードです。
そして最後に、ANA JCB/VISA/Masterワイドゴールドカード。
このカードは、ANAマイル還元率1.3%超、さらにはANAスカイコインへの交換率1.6倍などANAゴールドカードとしての多大なメリットがある一方、年会費もそれほど高くなく普段使いにもってこいのカードです。
- ポイント交換機能:ANAnimocaカード、ANA VISAカード、ANA TOKYU、ソラチカカード
- マイル獲得機能:ANAアメックス、ANAダイナース
- 日常決済機能:ANA JCBワイドゴールド
ANAカードには、上記のような機能別メリットがあるんです。
このメリットに応じ同時保有したカードを使い分けるのが、陸マイラー的なANAカードの同時保有の基本戦略といって良いと思います。
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カード継続マイル
そして、もう一つのメリットがこちらですね。
ANAカードは、入会時に入会マイル、そしてカードの毎年の継続のたびに「継続マイル」がもらえるんです。
えーっと、このカード継続マイルが意外にデカいんです。
- 一般:1,000ANAマイル
- ワイド・ワイドゴールド:2,000ANAマイル
- プレミアム:10,000ANAマイル
そして、この入会・継続マイルはそれぞれのカード毎にもらえます。
例えば、ポイント交換機能の観点から陸マイラー必携のカードであるANA nimocaカード、ソラチカカード、ANA VISAの3つのANA一般カードを所有しているだけで、毎年3,000ANAマイルがもらえるんです。
これらのANA一般カードは、各種年会費割引施策を適用することにより、なんと年会費を約800円程度まで引き下げることができますからね。(三井住友カードは826円(税込)、JCB(ソラチカカード)は825円(税込))
つまり、毎年年会費をカード3枚で約2500円分負担するだけで、3,000ANAマイルもらえます。
これ、かなり優秀なバイマイル単価でして・・。
ANAマイルの価値は2円以上!というのが定説になっていますので、カードを継続保有することで単純に毎年継続マイルで得する!という計算になります。
ANAカード・・特に一般カードは年会費が安い割にもらえるANAマイルの量が多いので、一旦発見したら解約せず保有し続ける方がメリットが大きいと思います。
ただし、折角発行したカードを1年間全く利用しないのはクレジットヒストリー(クレヒス)的に良くありません。
できれば少しずつでも利用するようにしてください。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
ANAカードの同時保有枚数の上限と、同時保有のメリットについて解説しました。
ANAカードには券種ごとそれぞれ違ったメリットがありますので、9枚発券できるからと言って9枚同時に保有するのが最も得!というわけではありません。
そのメリットを上手に見極めて、継続する保有するカード、入会キャンペーンの活用が終わったら取捨選択するカード・・というように、戦略的に使い分けすることが重要なんです。
是非そのメリットを正確に把握して、上手にカードを使い分けてください。
貯めたマイルでハワイに無料で行ける!陸マイラーのはじめ方はこちらから
私は普段の生活にちょっとの工夫をするだけで、年間50万ANAマイルを貯めています。え・・そんなにマイル貯まるの?と興味が湧いた方は、ぜひこちらも併せてご覧ください。
当ブログにアップされている、年間50万ANAマイル貯めて特典航空券を発券する方法、マイルの価値、そしてマイルの使い方は、以下にまとめています。順に読んで行くだけで、陸でマイルを貯める方法が誰でも簡単に理解できます。