空を飛ばずに陸でANAマイルを貯める・・通称「陸マイラー」にとって絶対に欠かせない知識。
それが、所有するポイントを最も高倍率でANAマイルに交換するポイント交換ルートに関する知識です。
そしてこのANAマイルへの最得交換ルートが・・改悪に次ぐ改悪の歴史なので(笑)、最新の最得交換ルートを把握しておくのって意外に難易度が高かったりします。
この記事でご紹介する通称「Vポイントルート」は・・各種ポイントからANAマイルへの交換倍率は0.6倍(1円=0.6ANAマイル)とそれほど高くはありませんが・・。
三井住友カードが発行するANAカードを1枚所有していれば気軽に利用することができ、さらに一般的なANAマイルへの交換倍率0.5倍を軽く上回る交換ルートのため・・。
陸マイラーなら覚えておいて損はないポイント交換ルートです。
0.7倍の交換率を誇る2022年現在の最得ANAマイル交換ルート「みずほルート」「ニモカルート」が必要カードが多い&面倒くさい!って方や、この両ポイント交換ルート閉鎖後には、ANA陸マイラーにとって利用価値が十分ある交換ルートですからね!!
早速、Vポイントルートでの交換方法とスケジュールを解説します!!
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目次
Vポイント&Vポイントルートとは?

では、まずは早速このVポイントルートに必須となるポイントプログラム「Vポイントとは?」ってところから簡単に解説していきます。
Vポイントは、三井住友カードの発行するVISA/Masterカードのブランドの個人向けカードのポイントプログラムです。
旧名称は「ワールドプレゼント」だったんですが、2020年に「Vポイント」に変更になり、ポイント単位等も若干の変更がありました。(ただし、法人向けカードのポイントプログラムはワールドプレゼントが引き続き利用されています。)
あ、一部提携カードで提携先ブランドのポイントが付与され、Vポイントの対象にならないカードもありますが・・三井住友カード発行のANAカードであれば、全てVポイントの対象カードになるのでそこはご安心を。

このVポイントの貯め方&使い方の簡単な仕組みは上記のとおり。
クレジットカードの利用でVポイントが貯まり、Vポイントそのものを電子マネーとして利用できますし、他のポイントやマイルなどにも交換ができます。
当然、VポイントはANAマイルへの交換もできますからね(笑)。

そして、Vポイントは200円の利用ごとに1ポイント(1P=1円の価値)貯まる・・ってのが基本的なポイント付与率になります。
ただ・・カード利用で200円で1円・・つまりポイント還元率0.5%程度では、クレジットカードの利用だけで大量Vポイント/ ANAマイルを貯めることは・・ほぼ不可能です。

ということで、ここが極めて重要なんですが・・。
上記のとおりこのVポイント、三井住友カードを利用して200円=1Pを貯めるだけでなく、他社ポイントをVポイントに交換することでも貯めることができるんです。
クレジットカードでちまちま200円利用で1Pを貯めていても、全くVポイントは貯まりませんので・・。
他社ポイントをVポイントに交換して大量のVポイントを貯め、このVポイントを他のポイントの一般的なレートである0.5倍を上回る「1円=0.6ANAマイル」という交換率を利用してANAマイルに交換する!ってのが・・。
このVポイントルートでANAマイルを貯める基本的な考え方になります。
- Vポイントは、三井住友カードのポイントプログラム
- カードを200円利用ごとに1Vポイント(1P=2円相当)が貯まる
- カード利用以外にも、他社ポイントからの交換でも貯められる
- 他社ポイントから交換して貯めたVポイントをANAマイルに交換するのが基本
Vポイント&Vポイントルートの概要をまとめたものがこちらです。
Vポイントは三井住友カードを普通に利用することでも貯めることができますが、正直ほとんど貯まりません。
Vポイント/ANAマイルを大量に貯めるためには、クレジットカードの発行1枚で10,000円!など、大量ポイントが貯まるポイントサイト(他社ポイント)から交換するのが近道ってことを・・。
まずはここでは覚えておいてください。
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Vポイント→ANAマイルへの交換率

ここまで、Vポイントの概要とVポイントルートの概要をご紹介しました。
次にご紹介していくのが、VポイントからANAマイルへの交換率です。
ここまでご紹介したとおり、VポイントはANAマイルに交換することができるわけですが、当然?ながら三井住友「ANAカード」と、それ以外の三井住友カードではANAマイルへの交換率に明確な違いがあります。
ま、当たり前といえば当たり前なんですけどね(笑)。
ということで、ここで強調しておきたいのは、このVポイントルートを利用するためには、絶対に三井住友カード発行のANAカードが必要になるということです。
まずは、三井住友カードの「ANAカード」を発券してください。

では、普通の(笑)三井住友カードと三井住友「ANAカード」の違いを見ていきましょう。
まず、三井住友ANAカードを普通に利用して貯めたVポイント(200円=1Vポイント)の交換率がこちらです。
上記のとおり、ANAカードのランクごとに、マイル交換率が異なります。
カード種別 | 1Pあたり | マイル還元率 |
プラチナ | 3マイル | 1.5% |
ゴールド | 2マイル | 1.0% |
一般 | 1マイル | 0.5% |
上記のとおり、プラチナの場合200円=1P=3ANAマイルに交換できるので、マイル還元率は1.5%。
同じ計算で、ゴールドはマイル還元率1.0%、一般は0.5%ってことになりますね。
あ、一般カードは6,600円(税込)/年の「ANAマイレージ2倍コース」に登録すればゴールドカードと同じマイル還元率1.0%も可能ですが、それをするくらいならゴールドカードを所有した方がお得です(笑)。

一方、ANAカード以外の三井住友カードで貯めたVポイントは・・。
上記のとおり、1P=0.5ANAマイルにしか交換ができません。
はっきり言って、クレジットカードの利用で少しでもANAマイルを貯めたいなら、ANAカードを発券しないと全くマイルは貯まりません。
少なくともANAVISAゴールドカード以上は保有しておくべきですね。
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他社ポイントからの交換率(重要)

ということで、普通にクレジットカード(ANAカード)を利用して貯めたVポイント→ANAマイルへの交換率は・・。
ご紹介のとおりANAカードの場合、カードの種別(グレード)ごとに1.5%〜0.5%。
ANAカード以外の三井住友カードの場合たったの0.25%にしかなりません。
ということで、先にご紹介したとおり、普通にクレジットカードを利用して貯めたVポイントでは、大量ANAマイルを貯めることは困難です。
なにしろ、ANAVISAプラチナカードでも100万円利用してやっと15,000ANAマイル(マイル還元率1.5%)ですからね。
もちろん、もらえることに越したことはありませんが(笑)、例えばファーストクラスに乗りたい!なーんて場合だと多分4〜5年はかかります。
ということで、大量ANAマイルを貯める近道は、ポイントサイト等で貯めた他社ポイントをANAマイルに交換する!ってことなんです。

え・・でもANAプラチナカードなら1P=3ANAマイルに交換できるんでしょ?
ということは、ANAVISAプラチナカードを所有していれば、他社ポイントをVポイントに交換したら、1Vポイント=3ANAマイルに交換できるの?すごいじゃん!
・・ってまず直感として思われるかもしれませんが、これできません(笑)。
上記の三井住友ANAカードの種別(グレード)ごとのマイル交換率が適用されるのは、三井住友ANAカードのカード利用で貯めたVポイントだけなんですよね。
この三井住友ANAカード利用で貯めたVポイントのことを、「ANAマイレージ移行可能ポイント」と呼びます。
一方、他社ポイントをVポイントに交換したポイントは「通常ポイント」と呼ばれ、上記「ANAマイレージ移行可能ポイント」とは別で管理されるんです。

例えば、上記私のVポイント残高の場合・・。
カード利用で貯めた「ANAマイレージ移行可能ポイント」の残高は7,916Pであり、このポイントは、上記のとおりANAVISAゴールド会員である私の場合1P=2ANAマイルでANAマイルに交換ができます。
一方、残りの15,911Vポイント(23,827Vポイント−7,916Vポイント=15,911Vポイント)は、通常ポイントとなり、上記「ANAマイレージ移行可能ポイント」とは別のレートでANAマイルに交換できるんです。

そして、この通常ポイントのANAマイルへの交換率ですが・・。
上記のとおり三井住友「ANAカード」会員の方は1P=0.6ANAマイルです。

一方、三井住友カードのANAカード会員以外の方は・・。
上記のとおり1P=0.5ANAマイルにしか交換できません。
なお、冒頭にもご紹介したとおり、さまざまなポイントプログラムで貯めたポイントをANAマイルに交換する倍率は、1円=0.5ANAマイル(0.5倍)が基本的な倍率です。
このため、三井住友カードのANAカード会員以外の方の交換率は高くもなく、低くもない普通の倍率・・つまり無理して使う必要はない交換倍率なんですが・・。
三井住友カード発行のANAカード会員の方の交換倍率0.6倍は、これ実は相場の1.2倍というめちゃくちゃ高い交換倍率なんです。
ということで、このVポイントルートは・・再度繰り返しですが他のポイントを上回る「1円=0.6ANAマイル」という交換率を利用してANAマイルに交換ができる交換ルート!ってことになります。

そして実は・・これも超重要なんですが・・。
この0.6倍というVポイント(通常ポイント)からANAマイルへの交換倍率は、これ通常ポイントからの交換に限りANAカードの種別(グレード)による違いがありません。
プラチナカードでも、一般カードでも通常ポイントからANAマイルへの交換倍率は0.6倍で一緒です。
このため、日常のカード決済は他のカードをメインで利用するんだけど・・ポイントサイトで貯めたポイントなどの他社ポイントをVポイント経由に交換してANAマイルを貯めたい!って方は、一般カードで十分です(笑)。
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Vポイントルート

と言うことで(笑)、ここまでVポイントとVポイントからANAマイルへの交換率をご紹介しましたが・・。
ここで、Vポイントルートの全体像を見ていきます。
上の図を左から目で追っていただきたいのですが・・まず、大量ポイントを手に入れるためには利用するしかない!のが、「ハピタスさん」「ちょびリッチさん」「ポイントインカムさん」などの、ポイントサイトです。
なにしろ前述のとおり一撃10,000P(円)などのポイントを一気に貯めることができますからね。
普通にANAカードを利用した場合、10,000円分のVポイントを貯めようと思うと、200万円(200P=1Vポイント)のカード決済が必要なので、ポイントを貯める破壊力が違い過ぎます(笑)。
そして、ポイントサイトで貯めたポイントを・・そのままVポイントに交換できれば話が早い(笑)のですが、これ残念ながら直接交換はできません。
このため、ポイント経由地サイトを経由してVポイントに交換する必要があります。
この「Vポイントに等価交換できるポイント経由地サイト」が、「Gポイント」と「PeX」です。
あ、とりあえず「このいずれかのサイトのポイントを経由しないとVポイントに交換できない」って覚えておけばOKです(笑)。

Vポイントに交換ができれば、あとは上記のとおりVポイントの「通常ポイント」から、ANAマイルに0.6倍で交換すればOKです。
あ、繰り返しですがANAカードを所有していないと0.5倍でしかANAマイルには交換できませんので、この点はくれぐれもご注意を。
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経由地サイトはどちらを利用すべき?
サイト | 手数料 | 期間 |
Gポイント | なし | 即時 |
PeX | なし | 当月中申請→翌月25日前後 |
で、次に気になるのが「経由地サイトの『Gポイント』と『PeX』・・どっちを使えばいいの?」ってことかと思います。
ということで、比較したものが上記の通りです。
Gポイント、PeXともにVポイントへの交換には手数料はかかりません。
一方、交換完了までの期間はGポイントは即時なんですが、PeXは当月申請完了した分が翌月25日前後にポイント交換完了ですので・・約1ヶ月かかります。
Gポイントに交換できるサイトからは、Gポイント経由が早くて便利ですね。
ポイントサイト | Gポイント | PeX |
ハピタス | ○ | ○ |
ちょびリッチ | ○ | ○ |
ポイントインカム | ○ | ○ |
ポイントタウン | × | ○ |
モッピー | ○ | ○ |
ワラウ | × | ○ |
アメフリ | ○ | ○ |
ECナビ | × | ○ |
ニフティポイントクラブ | ○ | ○ |
そして、主要ポイントサイトから「Gポイント」「PeX」への交換可否をまとめたものがこちらです。
かなり多くのポイントサイトからGポイントへの交換が可能なので、Gポイントへ交換ができるサイトからはGポイント経由の方が迅速にANAマイルへの交換ができると思います。
ということで、ポイントサイトからGポイント経由でVポイント→ANAマイルに交換できる場合はこれがファーストチョイス。
PeX経由しかできない場合は、ちょっと時間がかかりますがPeX経由・・ってのが選択肢になりますね。
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交換スケジュール(期間)

では、続いて交換スケジュール(期間)も簡単に。
まず、Gポイント経由のルートの場合、ポイントサイトからGポイントへの交換が即時〜約1週間程度。
その後、GポイントからVポイントは即時、VポイントからANAマイルは約1週間ですので、1〜2週間程度でANAマイルに交換可能です。
なお、Gポイント経由ルートには締切の概念はありません。

一方、PeX経由ルートのスケジュール(期間)がこちらですが・・。
ポイントサイトからPeXへの交換期間はGポイントとほぼ同じですが、PeXからVポイントへの交換期間が約1ヶ月(当月交換分が翌月25日前後に交換完了)かかるので・・。
ANAマイルへの交換までには、約1.5ヶ月程度かかります。
また、PeXからVポイントへの交換に、毎月月末の締め切り!という概念があるのでご注意を。
締め切りを過ぎてしまうと・・例えば3月末の締め切りを忘れて4月1日にPeXからVポイントに交換すると、交換完了がなんと5月25日前後になります。
PeX経由でVポイントルートを利用する場合は、とにかく月末の締め切り(PeX→Vポイント)を忘れないようにしてください。
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まとめ

以上、ポイントサイトのポイントを、一般的な1円=0.5倍の1.2倍となる・・。
1円=0.6ANAマイルに交換できる、「Vポイントルート」についてご紹介しました!
2022年現在のポイントサイトのポイントの最高倍率のポイント交換ルートである「みずほルート」「ニモカルート」の0.7倍には一歩劣りますが・・。
なにしろ三井住友ANAカードを1枚所有していれば手軽に利用することができますし、「みずほルート」「ニモカルート」もいつまで健在かはわかりませんので(笑)・・。
覚えておいて損はないANAマイルへの交換ルートだと思います。
あ、繰り返しですが「みずほルート」「ニモカルート」が利用できる方は、このVポイントルートを利用する意義は今のところ無いので注意してください。
ただ、ANAマイルに業界最高倍率で交換するポイント交換ルートの栄枯盛衰は早いので(笑)、このルートのことも覚えておきましょう!
以上、Vポイントルートについて徹底解説しました!
貯めたマイルでハワイに無料で行ける!陸マイラーのはじめ方はこちらから
私は普段の生活にちょっとの工夫をするだけで、年間50万ANAマイルを貯めています。え・・そんなにマイル貯まるの?と興味が湧いた方は、ぜひこちらも併せてご覧ください。
当ブログにアップされている、年間50万ANAマイル貯めて特典航空券を発券する方法、マイルの価値、そしてマイルの使い方は、以下にまとめています。順に読んで行くだけで、陸でマイルを貯める方法が誰でも簡単に理解できます。