ANA JCBワイドゴールドカード。
正直、三井住友カード発行のANA「VISA/Master ワイドゴールドカード」の影に隠れ気味で、注目度のあまり高くなかったカード(笑)なんですが・・。
2022年夏からの、三井住友カード発券のANA「VISA/Master」ゴールドカードの衝撃の大改悪により、使い方や用途によってはANA VISA/Master ワイドゴールドカードよりもお得なのでは?
ってことで、いきなり注目を浴びるカードになりました。
そもそもANA陸マイラーにとって、ANAゴールドカードはマイルをANAスカイコインに1.6倍で交換できる機能を有する、大量ANAマイルを効率的に利用するためには必携のカードなので・・。
年会費高めのANAダイナースやANAアメックスゴールドは・・ちょっと直接比較対象から外して考えるとして(笑)、年会費同額のANA「VISA/Masterワイドゴールド」かANA「JCBワイドゴールド」はどっちにせよ必携のカードなんです。
ANAJCBワイドゴールドカードは、ANA VISA/Masterワイドゴールドカードの代替カードになりうるのか?
というか、どっちが得なのか(笑)
ANA JCBワイドゴールドカードのメリット/デメリットと、ANA VISA/Masterワイドゴールドとの年会費やマイル還元率の比較等について解説します。
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目次
ANA JCBワイドゴールドカードの概要
年会費 | 15,400円(税抜) |
家族カード年会費 | 4,400円(税抜) |
入会・継続ボーナスマイル | 2,000ANAマイル |
搭乗ボーナスマイル | 25% |
ポイントプログラム | OkiDokiポイント |
マイル移行手数料 | 無料 |
換算率(通常) | 1,000円=1P=10ANAマイル |
〃 (ボーナス) | 1P=3ANAマイル(500マイル単位) |
海外旅行傷害保険 | 最大1億円 |
国内航空傷害保険 | 最大5,000万円 |
国内旅行傷害保険 | 最大5,000万円 |
ではまず、ごく簡単にANA JCBワイドゴールドカードの概要からご紹介します。
そして・・真っ先に気になるのが年会費ですよね。
年会費は、ANA VISA/Masterワイドゴールドカードと同じく15,400円(税込)となっています。
そしてこの年会費、当然ながら(笑)リボ払い(JCB「スマリボ」)の利用で割引することができ、最終的には10,400円まで割引することができます。
カード種別 | 年会費(税込) | 割引後(税込) |
ANA JCBワイドゴールド | 15,400円 | 10,400円 |
ANA VISAワイドゴールド | 15,400円 | 11,150円 |
ANAアメックスゴールド | 34,100円 | ー |
ANAダイナース | 29,800円 | ー |
ということで、ANAゴールドカードのカード種別ごとの年会費と割引後の年会費を比較したものがこちらですが・・。
繰り返しですが年会費的にちょっとレベルが違う下2つ、ANAアメックスゴールドとANAダイナースは別格(比較対象外)として・・。
ANAJCBワイドゴールドと、ANA VISAワイドゴールドの直接ライバル(笑)の、年会費の初期値は同額です。
しかしながら、割引後の年会費(2022年夏以降)は、ANAJCBワイドゴールドの方が見た目は割安になるんです。
ですが、実はこの年会費を割引するためのスマリボの制度が超難解なんですよね。
これ、ANA VISA ワイドゴールドの年会費を割引するための「マイペイす・リボ」の繰り上げ返済とは難易度のレベルが違うので・・・。
これから詳しくご紹介しますが、これ本当に要注意です。
ただまあ、年会費を割引するだけなら、まだなんとかなるレベルなのでご安心を。
あ、ちなみに家族カードの年会費は同額(4,400円(税込))です。
年会費 | 15,400円(税抜) |
家族カード年会費 | 4,400円(税抜) |
入会・継続ボーナスマイル | 2,000ANAマイル |
搭乗ボーナスマイル | 25% |
ポイントプログラム | OkiDokiポイント |
マイル移行手数料 | 無料 |
換算率(通常) | 1,000円=1P=10ANAマイル |
〃 (ボーナス) | 1P=3ANAマイル(500マイル単位) |
海外旅行傷害保険 | 最大1億円 |
国内航空傷害保険 | 最大5,000万円 |
国内旅行傷害保険 | 最大5,000万円 |
また、もう一つ気になるクレジットカード利用金額に対するANAマイル還元率ですが・・。
ANAJCBワイドゴールド1,000円利用で、まずは1ポイント分のOkiDokiポイントが手に入ります。
あ、OkiDokiポイントというのはJCBカードのポイント名称です(笑)。
そして、この1ポイント分のOkiDokiポイントは、1P=10ANAマイルへの交換が可能ですので・・つまり、ANAマイル還元率は1%ということになりますね。
ちなみに、ANA VISAワイドゴールドカードのANAマイル還元率も1%ですので・・ここも互角ということになります。
ただ、一応これからご紹介する「スマリボ」特典を上手く利用することで、マイル還元率は最大1.375%にまで上昇させることができます。
が、この1.375%ははっきり言って理論値でして、この1.375%を達成するのは相当なハードルがあるので・・正直、1.375%を日常的に達成するのはほぼ不可能に近いでしょう。
ということで、ここまでANAVISA/Masterワイドゴールドとほぼ互角なんですが・・。
唯一・・というか、完全にANA VISAワイドゴールドを凌駕しているのが・・後程詳しくご紹介しますが、旅行傷害保険が滅茶苦茶充実していることなんですよね。
この旅行傷害保険を重視する方なら、年会費、マイル還元率的にはほぼ互角に・・することもできるので、ANA JCBワイドゴールドも選択肢に入ってくると思います。
ただ・・この後のご紹介する「スマリボ」をクリアできることが前提ですが(笑)・・。
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年会費割引&マイル還元率1.375%の「鍵」がスマリボ
では次に、ANA JCBワイドゴールドカードの年会費を割引し・・。
ANAマイル還元率を1.375倍まで高めるための「鍵」となるサービス「スマリボ」のメリットと攻略法を解説します。
まず、「スマリボ」は、要はリボ払い(リボルビング払い)サービスのことです。
ショッピング1回払い利用分が、自動的にショッピングリボ払いになるという恐怖のサービスなので、まず、内容を理解しないうちは登録しないのが無難です(笑)。
といのも、ご存知の方も多いと思いますが、リボ払いにすると当月の支払いは低く抑えることが可能ですが、当月支払わなかった金額・・つまり支払残高に高額の金利手数料(15%程度)が掛かります。
もちろん、金利手数料を最小限に抑えて最大限のメリットを得る方法は・・一応詳しく解説しますのでそこはご安心いただきたいのですが・・。
これ本当にかなり難易度高いです(笑)。
ということで、この難易度の高い(笑)スマリボのメリットがこちらです。
「スマリボ」を利用することで、年会費キャッシュバック、OkiDokiポイントが2倍!などのサービスを受けることができるんですよね。
特に、年会費を割引し、ANA JCBワイドゴールド以下となる年会費10,400円にするためにはこのスマリボの利用が必須になるので・・。
このスマリボを使いこなせれば、JCB ワイドゴールドカードのメリットを最大限活用することができるってことになります。
逆にいうと、スマリボを使いこなせなければ、少なくとも年会費的にANA VISA ワイドゴールドには圧倒的に負けるので(笑)、ANA JCB ワイドゴールドを選択するなら、スマリボの利用は必須となります。
スマリボのメリット① 年会費が5,000円キャッシュバック
まず、スマリボのメリット①がこちらです。
スマリボに登録し、カードの有効期限月の前月の15日から12か月間遡った期間内・・。
つまり1年に1回スマリボでのショッピングの利用があれば、自動的にカード年会費優遇キャッシュバックを受けることができます。
そして、ここでのポイントは1年に1回スマリボを登録した状態でのショッピング利用の実績があればよく、利子手数料の支払いの必要はないってことです。
これ、超重要なので覚えておいてください。
気になるキャッシュバック金額がこちらです。
ゴールドカード所有者の場合、年会費5,000円のキャッシュバックを受けることができます。
このキャッシュバックにより、ANA JCBワイドゴールドの年会費は、ここまでご紹介のとおり10,400円(税込)まで引き下げることが可能ってことになりますね。
ん?9,000円(税抜)じゃないの?と思われたかもしれませんが・・。
キャッシュバックは税込年会費に対し5,000円ですので、15,400円(税込)-5,000円=10,400円(税込)の計算になります。
前述のとおり、ANA VISAワイドゴールドの年会費は割引後で11,150円(税込)なので、このスマリボ割引サービスを使いこなせれば、なんとANAVISAワイドゴールドよりも年会費は安く済むことになります。
スマリボのメリット② OkiDokiポイント2倍!
そして、かなり大きなスマリボのメリットその②がこちら。
スマリボを上手に活用すれば、ショッピングでのOkiDokiポイントがなんと2倍ももらえてしまいます。
ポイント獲得の概念図が上記のとおりです。
例えば4月16日~5月15日に10,000円のショッピングでのカード利用を行い、スマリボでお支払いをした場合・・。
まずは6月10日の支払い時には通常獲得ポイントが10Pもらえます。これは普通ですね(笑)。
- スマリボに登録していること
- 毎月10日のお支払い日(土・日・祝日の場合は翌営業日)に「ショッピングリボ払い手数料」のお支払いがあること
※お支払い金額確定後にまとめ払い(繰上返済)をして、お支払い日に「ショッピングリボ払い手数料」のお支払いがない場合は、Oki Dokiポイント2倍の対象となりません。
そして、ここが最大のポイントですが、OkiDokiポイント2倍の付与条件は、上記のとおり「毎月10日のお支払い日に「ショッピングリボ払い手数料」のお支払いがあること」となっています。
つまり、6月10日の支払い時に、ショッピングリボ払いの支払い手数料が発生していると、翌月、この場合7月10日に6月に獲得したポイントと同じだけのボーナスポイントがもらえます。
OkiDokiポイント2倍!というとマイル還元率2%ってこと!?
と・・思ってしまいがちなんですが、残念ながらこのスマリボ利用時のショッピングでのANAマイル還元率は、1.3%になります。
というのも、前述のとおりANAワイドゴールドカードの通常ポイントは1P=10ANAマイルに交換できるのですが、実はOkiDokiポイントのボーナスポイントは1P=3ANAマイルにしか交換できないんです。
- ショッピング利用10,000円
- 通常OkiDokiポイント10P=100ANAマイル
- ボーナスOkiDokiポイント10P=30ANAマイル
- 合計獲得マイル130ANAマイル(1.3%)
つまり、スマリボを利用することでマイル還元率は1.3%まで高まる!ということですね。
ただし、繰り返しですがこの超絶難解なスマリボで、毎月最小限の利子手数料の支払いを発生させるのは実質不可能に近いので、これ、一応はできる・・ってくらいに考えた方が良いです。
そして、ここまで読んできて・・「ん?これでは最大還元率である1.375%に届かないのでは」と思ったあなた。正解です。
ANA JCBワイドゴールドカードの還元率を最大の1.375%に高めるためには、もう一つ、「JCBスターメンバーズ」の制度を利用する必要があるんです。
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JCBスターメンバーズの併用で最大1.375%!
では、JCBワイドゴールドカードのマイル還元率を1.375%まで高めるもう一つの特典である・・。
JCBスターメンバーズ制度についても簡単に解説します。
JCBスターメンバーズとは、簡単に言うと「当年度の利用金額で到達したステージにより、翌年のカード利用時に優遇サービスが受けられる」制度です。
スターメンバーズの制度のイメージはこんな感じです。
当年に一定額のカード利用をすることにより、翌年度、利用額に応じたランクが付与され、JCBスターメンバーズ特典を受けることができます。
そして、利用金額とOkiDokiポイントのボーナスポイント付与率が上記のとおりです。
前年の利用実績が300万円を超えると「ロイヤルα」ランクとなり、ランク適用中のポイントが25%UPとなります。
ちなみに、この最大25%分のポイントはやはりボーナスポイントですので、1P=3ANAマイルにしか交換ができません。
この「スターメンバーズ」ボーナスポイントの併用により、JCB ワイドゴールドカードの還元率は最大1.375%になります。具体的な計算式は以下のとおりですね。
- ショッピング利用20,000円の場合
- 通常OkiDokiポイント20P=200ANAマイル
- 「スマリボ」ボーナスOkiDokiポイント20P(100%)=60ANAマイル
- 「スターメンバーズ」ボーナスOkiDokiポイント5P(25%)=15ANAマイル
- 合計獲得マイル275ANAマイル(1.375%)
ショッピング利用20,000円でもらえるANAマイルは合計275ANAマイルです。
還元率1.375%の計算式、お分かりいただけましたでしょうか?
ちなみに、ロイヤルαステータスが得られる年間300万円の利用はちょっと厳しいかな・・・。
という方でも、とりあえず年間100万円利用すれば、翌年は「スターα」にランクされボーナスポイントが20%分がもらえます。
この場合の還元率は1.36%ですので、正直ロイヤルαとほとんど変わらず、しかもANA VISA/Masterワイドゴールドカードの還元率1%(改悪後)よりも高いマイル還元率です。
・・・ただし、これ本当に理論値ですけどね(笑)。
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スマリボで繰り上げ返済&ショッピング手数料を発生させる仕組みと方法
ここまで、スマリボを活用することで・・・。
年1回の利用で年会費5,000円キャッシュバック、毎月スマリボ利用+JCBスターメンバーズ併用でANAマイル還元率を1.375%に爆上げする方法を解説しました。
そして、この2つに必須だったのが・・「スマリボ」の登録(年会費割引)、「手数料の支払い」(OkiDokiポイント2倍)ですよね。
冒頭少しご紹介したとおり、スマリボは要は「リボ払い」ですので、ほっとくとかなりの金利手数料を支払わなくてはならなくなる危険性があります。
まず、年会費の割引については利子手数料の支払いが必要ないので、実際の支払い日までに上記Web上の「スマリボ」繰り上げ返済画面から「全額まとめて支払い」をしておけば、年1回のショッピング利用で割引対象になります。
ただし、年会費の割引には「スマリボを登録」継続しておく必要があるので・・。
このANA JCB ワイドゴールドカードをメインで使う場合は、実質毎月この繰り上げ返済を忘れずに行う必要があります。
ということで、年会費を割引するだけならまだなんとかなるのですが・・。
もう一つの「OkiDokiポイント2倍」(ANAマイル還元率1.3%超)にするのは・・ほぼ無理に等しいんです(笑)。
というのも、上記のようにWebから「まとめ払い」で利用残高を手数料が発生するギリギリだけ残して返済する・・。
という、三井住友VISAカードのマイペイす・リボで利用できるいわゆる「裏技」が一切通用しません。
Webから加算額をいくら指定しても、なぜか全額一括支払いとなり、残高を少し残す・・なんてことができないんです。
さらに、毎月の締め日である15日からいきなり利用残高全額に対しリボ払い手数料が発生するため、まずは毎月の締め日である15日に、リボ払い残高のうち最小限の金額を残して・・。
ATMもしくはJCBに電話して振り込み口座を教えてもらって、わざわざ実際に繰り上げ返済する必要があるんです。
- 利用期間:4月16日〜5月15日(締日)
- カード支払日:6月10日
- 支払最終確定日:5月20日前後
- リボ払い手数料起算日:5月15日(締日)
- 5月15日、20日に繰り上げ返済の必要あり
どういうことか?ということを再度詳しく時系列で並べたものが上記のとおりです。
例えば、カードの利用期間が4月16日〜5月15日(締日)だった場合、カードの支払日は翌月10日ごろ・・つまり6月10日頃。
ここまでは良いですよね(笑)。
ですが・・なんと、スマリボの場合リボ払いの手数料発生起算日が・・なんと本来の支払い日よりもかなり前の・・なんと締め日である、この例の場合5月15日に設定されているんです。
まじか・・って感じですが、マジです(笑)。
このため、なんと本来の支払い日よりかなり前の15日の締め日時点で、いきなりリボ払いの金利手数料が発生開始するので・・。
この15日の締め日時点で、残額のうち金利が発生させる一部金額を残して、ATMもしくは銀行振り込みで繰り上げ返済が必要になるんです。
これを忘れていると、本来の支払い日である6月10日時点では、既に25日分・・ほぼ1ヶ月分のリボ払い手数料が直撃します。
さらに、15日の繰り上げ返済以降にも、20日ごろの最終支払い確定日までにカード利用情報が滑り込んでくる可能性もあるので、20日前後にも繰り上げ返済しておくのが無難です。
えーっと・・これ、Webからの繰り上げ返済なら毎月でもなんとかなりますが、前述のとおりそれではOkiDokiポイント2倍対象にならないので・・。
毎月(マイル還元率1.3%)こんな手作業の繰り上げ返済するなんて絶対に無理です(笑)。
というか、慣れない方には年1回でも厳しいと思います。
ということで、このANA JCB ワイドゴールドカード、見た目のスペック的にはANA VISA/Master ワイドゴールドカードと同等なんですが・・。
その前提にあるのがこのスマリボを攻略できるかどうか?ってことなんです。
スマリボの繰り上げ返済方法の詳細は、下記関連記事をご覧いただければと思いますが・・。無理はしない方が無難です(笑)。
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ANA JCBワイドゴールドカードは旅行保険が充実!
ここまで、JCBの「スマリボ」サービスを利用してANA JCBワイドゴールドカードの年会費を5,000円割引し・・。
さらにANAマイル還元率を1.375%に高める方法を解説しました。
ただ、解説したとおり、このいずれも正直スマリボを攻略できることが前提の「理論値」ですからね。
正直、スマリボに自信がない方は、少なくとも年会費的にはANA VISA ワイドゴールドの方が安心できると思います。
また、スマリボで毎月最小限の金利手数料を発生させる・・つまり毎月繰り上げ返済を手作業で行うなんてことは実質無理なので、ANAマイル還元率的にも、1%で実質は変わりません。
では、ANA VISA ワイドゴールドの圧勝なのかというと・・。
実は、そんなこともないんです(笑)。
ANA JCBワイドゴールドカードの最大のメリット。それが旅行傷害保険がかなり充実していることなんです。
海外旅行傷害保険(自動付帯)
JCB | VISA/Master | |
死亡・後遺障害 | 最高1億円 | 最高5,000万円 |
傷害治療費用 | 300万円 | 150万円 |
疾病治療費用 | 300万円 | 150万円 |
賠償責任 | 1億円 | 3,000万円 |
携行品損害 | 50万円 | 50万円 |
救援者費用等 | 400万円 | 100万円 |
まず、一番利用することが多そうな海外旅行傷害保険を比較したものがこちらです。
ふーん、JCBの方が金額高いけど・・まあ、大きな違いはない・・と思われるかもしれませんが、これ、全く違います。
以降全て同じですが、ANA JCB ワイドゴールドカードの保険は全て自動付帯(=その旅行の費用を支払わなくても、持っているだけで保険適用になる)です。※JCBの死亡・後遺障害のみ、最高1億円は利用付帯のみ。自動付帯は最高5,000万
一方、ANA VISA ワイドゴールドの保険は全て利用付帯(=その旅行の費用を実際にカードで支払って初めて保険適用になる)なんです。(※2022年10月1日出発以降より)
ということで、これ軒並みJCBの圧勝状態なんです。
そして、海外旅行傷害保険で特に重要になるのが、傷害/疾病治療費用の補償です。
海外で急病!なんて時、海外では基本無保険医療になりますので、トンでもない高額請求をされる可能性がありますが、この疾病治療補償があればかなり安心です。
JCBはVISA/Masterの単純に倍で、しかも自動付帯ですので、これ、大安心だと思います。
国内旅行傷害保険(自動付帯)
JCB | VISA/MASTER | |
死亡・後遺障害 | 最高5,000万円 | 最高5,000万円 |
入院 | 日額5,000円 | 日額2,000円 |
手術 | 5,000円×10~40倍 | 最高20万円 |
通院 | 日額2,000円 | 日額2,000円 |
次に、国内旅行傷害保険を比較したものがこちらです。
繰り返しですが、VISAも同等に見えますが、JCBは全て利用付帯ですからね?
正直、国内の場合は健康保険等も使えるので海外旅行傷害保険ほど構える必要はないのですが、それでも、JCBの方が手厚い補償となっているのは嬉しいメリットですよね。
国内航空傷害保険(自動付帯)
JCB | VISA/Master | |
死亡・後遺障害 | 最高5,000万円 | 最高5,000万円 |
入院保険金 | 1日10,000円 | 1日10,000円 |
手術保険金 | 10,000円×倍率 | 10,000円×倍率 |
通院 | 1日2,000円 | 1日2,000円 |
国内・海外航空機遅延保険(自動付帯)
JCB | VISA/Master | |
乗継遅延費用保険金 | 2万円 | 2万円 |
出航遅延費用等保険金 | 2万円 | 1万円 |
寄託手荷物遅延費用保険金 | 2万円 | 1万円 |
寄託手荷物紛失費用保険金 | 4万円 | 2万円 |
最後に、国内航空傷害保険と国内・海外航空機遅延保険も比較しておきましょう。
特に差が大きいのは、国内・海外航空機遅延保険ですね。
日本はどうしても台風や大雨などの災害に見舞われる機会が多いので、この航空機遅延保険が手厚いのは、「万が一」の際に安心だと思います。
さらに、JCBの場合自動付帯ってのが最も大きなメリットになります。
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ANAワイドゴールドカードを所有するメリット
メリット① ANAマイル→スカイコインへの交換率が最大1.6倍
そして、ここでANAゴールドカードの汎用的なメリットも簡単に。
なんといってもANAワイドゴールドカードの最大のメリットと言えるのがこちらです。
ANAマイルをANAスカイコインに交換する際、ANAゴールドカードホルダーなら、なんと最大1.6倍(1ANAマイル=1.6スカイコイン)で交換できるんです。
例えば10万マイルをスカイコインに交換すると、16万円分のスカイコインに交換できるってことですからね。
これ、驚異的なメリットです。
50,000ANAマイル以上を一気にスカイコインに交換することで、1.6倍の倍率で交換できます。
これ以上の倍率で交換できるのはANAの上級会員の1.7倍だけですから、それに肉薄する倍率です。
これがどういう時に重宝するか?というと、どうしても取りたい旅程の特典航空券に空席が無い時に、マイルをスカイコインに交換して有償航空券で買ってしまう!という手が使えるんです。
このスカイコインに1.6倍で交換できる!という機能だけでも、ANAワイドゴールドカードを所有しておく価値は十分にあります。
私自身、ハワイ旅行のANAのA380プレミアムエコノミークラスのチケットは、この方法で確保したこともありますからね。
これ、陸マイラーなら絶対に持っておくべき理由になります。
メリット② エコノミー搭乗時でもビジネスクラスカウンターが利用可能
そして、意外と知られていませんが、かなり使えるメリットがこちらです。
ANAワイドゴールドカードを提示すれば、ANA国際線でANAエコノミークラス搭乗時でも、ANAビジネスクラスカウンターでのチェックインが利用可能なんです。
これ、どんな時に重宝するかというと、上記①のメリットでもご紹介したとおり特典航空券でビジネスクラスが取れなかった!って際などに、スカイコインでエコノミークラスで有償航空券をとっても、カウンターはビジネスクラスが使えるんです。
これ、地味ですが、かなり嬉しいメリットです。エコノミークラスの長蛇の列に並ぶ必要はないんです。
メリット③ 機内販売10%OFF!ANAFESTA5%OFF!
そして、こちらも嬉しいメリットですね。
ANAワイドゴールドで決済することで、ANA国際線の機内販売が10%OFF、空港売店「ANAFESTA」でのお買い物が5%OFFになります。
機内販売10%オフですので、このようにあの希少な焼酎「村尾」も10%オフです。
また、ANAFESTAでの5%オフも嬉しいサービスです。
正直、空港売店のラインナップはお店によってほとんど差がなく、しかもお値段もほとんど同じなので、5%オフしてくれるANAFESTAでの買い物が滅茶苦茶メリットがあります。
メリット④ ANA便のフライトマイルが+25%貯まる
そして、もう一つの大きなメリットがこちら。
ANAワイドゴールドホルダーには、ANA便のフライトマイルが25%多く積算されます。
そしてこれご存知ない方も多いのですが、ANAワイドゴールドカードでチケットを購入していなくても、このカードに紐づいたANAのマイレージクラブ番号があれば、持っているだけで25%多くマイルを手に入れることができるんです。
ANAワイドゴールドを持っているだけで、積算マイルが25%増えるんです。これ、本当に持っていないと大損のカードだと思います。
メリット⑤海外ラウンジが使える「ラウンジ・キー」サービスが付帯!
そして、最後にご紹介するメリットがこちらですね。
これも「お守り」的な価値が非常に高いサービスです。
これはJCBゴールドカード独自の付帯サービスですが、海外ラウンジが利用できる「ラウンジ・キー」のサービスがついてきます。
このサービスはJCBゴールドカードサービスですので、ANAワイドゴールドの中でもANAJCBワイドゴールドカード限定のサービスです。
実際のラウンジの利用には1回あたり32ドルの利用料金が掛かるためバンバン使う、というサービスではありませんが、海外空港でのトランジット時間が長い!なんて時に、「あると便利」なサービスです。
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まとめ
以上、ANA JCB ワイドゴールドカードのメリット・デメリット・・。
そして、ANA VISA ワイドゴールドカードとのお得度の比較を解説しました!!
- ANAゴールドカードのメリットが使える(マイル→スカイコイン1.6倍での交換等)
- 海外・国内旅行保険が自動付帯で充実!
- 年会費割引、還元率1.3%超実現にはスマリボ攻略必須だが、スマリボが超難解
まず、メリットとしてはANAゴールドカードのメリットを享受できることと、海外・国内旅行保険が自動付帯で超充実しているってことですが・・。
最大のデメリットとして、JCB「スマリボ」で金利手数料を最小限発生させることの脅威の難易度が・・あるんですよね。
前述のとおり、ボーッとしていると1ヶ月分くらいの金利はすぐにかかってくるので、下手すると年会費割引どころか年会費に近いくらいの金利手数料を請求されることもありますからね。
この「スマリボ」の意味がわからなかった&自信が持てない・・って方は、下手に手を出すのは危ないのでやめておきましょう。
それくらい、スマリボの難易度は高いです。
項目 | 評価 | コメント |
年会費 | JCB有利 |
|
家族年会費 | 互角 | |
マイル還元率 | JCB有利 | |
旅行保険 | JCB圧勝 |
|
そして、ANA/VISAワイドゴールドカードとの比較がこちらですが・・。
年会費、マイル還元率ともに、ぱっと見JCBの方が有利・・特に三井住友カードによる改悪が行われる2022年夏以降はJCBが完全に有利なんですが・・。
ここまでご紹介したとおり、それはスマリボ攻略が条件です(笑)。
年会費割引だけなら、年1回のWebからの繰り上げ返済だけでOKなのですが、結局その手間をかけてもANAマイル還元率は1%なので、ANA VISA ワイドゴールドと還元率は同じです。
・・実質、年会費の差は600円ですからね(笑)。
ということで、スマリボに突っ込む勇気のある方だけ、JCB有利・・って感じなのでご注意を。
ただ、旅行保険は・・これはJCBが圧勝です。これは本当にANA JCB ワイドゴールドの超絶利点といえますね。
え・・お前はどうするのかって?
私は、ANA VISA ワイドゴールドを選択&継続保有します(笑)。スマリボが怖いですもん。
以上、ANA JCB ワイドゴールドカードについて・・実際に使って痛い目を見た経験も踏まえて(笑)解説しました!!
貯めたマイルでハワイに無料で行ける!陸マイラーのはじめ方はこちらから
私は普段の生活にちょっとの工夫をするだけで、年間50万ANAマイルを貯めています。え・・そんなにマイル貯まるの?と興味が湧いた方は、ぜひこちらも併せてご覧ください。
当ブログにアップされている、年間50万ANAマイル貯めて特典航空券を発券する方法、マイルの価値、そしてマイルの使い方は、以下にまとめています。順に読んで行くだけで、陸でマイルを貯める方法が誰でも簡単に理解できます。