ダイナースクラブカードのポイントを航空会社マイルへ移行できる、「ダイナースグローバルマイレージ」サービスのマイル交換率が、まさかの大改悪です。
これまで、ダイナースクラブカードのポイントプログラムでは100円=1Pが貯まり、このポイントはANAをはじめとした航空会社5社のマイルに1P=1マイルで交換ができたのですが、2020年2月1日からまさかの2P=1マイルに交換率が半減になってしまいます。
ここでご安心いただきたいのですが、ANAマイルへの交換率は1P=1ANAマイルのまま維持されます。ANAマイルへの交換は今回の改悪の対象外ですので、ANAマイラーにとっては実害は無いといえば無いのですが、何となく嫌な予感を感じる改悪であることは確かです。
ダイナースポイントのマイル交換率半減の概要、改悪までにやっておくべきこと、改悪の背景とANAマイラーとしての心構えを解説します。
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目次
ダイナースポイントから4社のマイル交換率が半減!
では早速、ダイナースポイントから航空会社マイルへの交換率が半減!という今回の衝撃の改悪の概要をご紹介します。
ダイナースクラブカードで貯めたポイントは、「ダイナースグローバルマイレージ」プログラム(年会費6,000円(税抜))を利用することで、下記5つの航空会社のマイルに交換ができます。
- ANAマイル
- デルタスカイマイル
- ユナイテッド航空マイレージプラス
- 大韓航空スカイパスマイル
- アリタリア航空ミッレミリアマイル
このうち、改悪となるのが上記2~5の航空会社、デルタ、ユナイテッド、大韓航空、アリタリア航空へのマイル交換です。これまで、1,000P=1,000マイルに交換できたのですが、2020年2月から、なんと2,000P=1,000マイルにしか交換ができなくなります。
交換率が半減ですよ?半減!!これ、かなりのインパクトの改悪だと思います。ダイナースクラブカードでアリタリアや大韓航空のマイルを貯めている!って方はそんなに多くないと思いますが、デルタやユナイテッドのマイルを貯めている人はそこそこいらっしゃるんではないでしょうか?
そんなデルタマイラー、ユナイテッドマイラーの皆さんにとっては、かなり涙目の改悪だと思います。1P(円)=0.5マイルは高い交換率とは言えないため、ダイナースクラブカードでデルタやユナイテッドのマイルを貯めるのは今後あまりおすすめできなくなります。
ちなみに、今回の制度変更、改悪ばかりというわけではなく、一応若干の改善もセットになっています。
これまで、年間移行マイル数の上限はANAを除き各社100,000マイル上限だったのですが、2020年2月交換分から、アリタリア、大韓航空、ユナイテッドは120,000マイルまで、そしてデルタ航空は140,000マイルまでと、それぞれ年間移行マイル数の上限が20,000~40,000マイル増えます。
とはいえ・・・マイル移行レートが半減というインパクトに比べると、改善とはちょっと言いにくいレベルの改善だと思います。
ちなみに、繰り返しになりますが、ANAマイルへの移行は年間40,000マイル上限、そして1P=1ANAマイルへの交換レートに変更はありません。ダイナースポイントからANAマイルへの交換方法は、以下の関連記事で詳しく解説しています。
改悪までにやっておくべきこと
さて、この改悪ですが、一応即時適用という最悪の事態は避けられており、2020年2月1日から適用になります。
このため、デルタやユナイテッドなど、該当のマイルを貯める目的でダイナースクラブカードのポイントを貯めていた方は、2020年2月1日までに、全てのポイントをマイルに交換しておくことをおすすめします。
ただし、年間移行マイルの集計期間はこの2月1日がちょうどリセットのタイミングになっているんです。
これがまだANAマイレージクラブと同様12月20日締めとかだと、それまでに10万P交換して12月21日以降再度10万P交換するという・・つまり締切跨ぎを利用して1年間で交換できるポイントの倍額を交換する「技」も使えるんですが、この2月1日というタイミングでの適用開始は、逃げ場のない感じでちょっと厳しいですね。
このため、これから交換可能なのは10万ポイント(=10万マイル)が上限です。そして、既に10万ポイントを交換済みの方は実質的に即時適用状態になってしまいますね。
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改悪の背景
ここまで、ダイナースカードのポイントプログラムから航空会社マイルへの交換率が、まさかの半減!という改悪の概要をご紹介しました。
この改悪の背景にあるのは・・やっぱり、各航空会社のマイル付与の考え方の変化なのではないか・・と個人的には感じています。
例えばデルタ航空は2015年1月から、これまでマイル=飛行距離だったマイルの積算方法を、飛行距離ではなく実際に航空券購入に対し支払った金額に対しマイルを付与する考え方に改めています。つまり、格安運賃で長距離乗った客と通常運賃で短距離乗った客への優遇(=マイル付与)を、飛行距離ではなく、実際に支払ったお金で判断する・・という超合理的な考え方にかじを切った、ってことです。
ちなみに、ユナイテッド航空も2015年3月からこの考え方を取り入れており、マイル付与の計算式を飛行距離ではなく実際に支払った金額比例に変更しています。
これが何を意味するか?これ、つまり自社の収益への貢献度が高い顧客に対するマイル付与を、より高めていく、という考え方なんですよね。
振り返って、今回の改悪のことを考えてみると・・正直、ダイナースクラブカード会員がダイナースクラブカードをいくら使おうとも、例えばデルタの収益には一切貢献していないんですよね。これまでは「ダイナースを使うような顧客層はデルタにも乗ってくれるだろうから、相互に等価交換は認めようかな・・ただし、ダイナースグローバルマイレージの手数料(6,000円(税抜))は各航空会社で分配ね」という立場だったのが、ここをバッサリ切ってきた・・というような感じがします。
自社のマイルを付与するのは、自社に多額のお金を払い、自社の収益への貢献度が高い顧客。ダイナースカードのポイントは、自社収益には貢献していないので、等価交換する必要はない。これが、今回の改悪の背景にあるような・・気がします。
あくまで推測ですけどね。
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今後の心構え
では、振り返って「陸マイラー」ってどんな存在なのかというと・・正直、航空会社の収益への貢献度は・・高くないかもしれませんね(笑)。
正直、自腹で航空券を買うことより、陸で貯めたマイルで特典航空券でビジネスクラスなどの高級フライトを楽しませていただく機会の方が多いですからね。
つまり、今後の心構えとしてここで何が言いたいかというと、日系のエアラインでもいつこのような改悪が起きてもおかしくはない・・ってことなんです。
陸で貯めたポイントでANAマイルを貯められる!って状態が長く続く保証は全くないと・・予想せざるを得ませんよね。今回の改悪に見られるように、1円=0.5マイルというのが許容ラインのようですので、その倍率に落ち着いていくのかもしれません。0.8倍とか0.75倍とかっていうのが長く続くとは限らないってことです。
ポイントサイトで貯めたポイントがANAマイルに交換できる、そしてクレジットカードの入会キャンペーンで貯めた大量ポイントをANAマイルに交換できる!ってのもどれほど続くかは分かりませんので・・是非今のうちに大量マイルを貯めて、ビジネスクラスはもちろん、ファーストクラスにも搭乗してみていただければと思います。
絶対に、一生ものの思い出になると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ダイナースクラブカードのポイントから航空会社マイルへの交換率半減の概要、そしてその背景にある航空会社の考え方の変化などの事情まで徹底解説しました。
なんとなく・・そしてこれ私の気のせいかもしれませんが、少なくとも米系エアラインでは陸でマイルを貯めるのは今後より厳しくなるような気がしています。
日系エアラインでも、ある程度の倍率で陸でマイルを貯める!!のが許容されている今のうちに、是非大量マイルを貯めてハワイやファーストクラス!にチャレンジされることをおすすめしたいと思います。
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私は普段の生活にちょっとの工夫をするだけで、年間50万ANAマイルを貯めています。え・・そんなにマイル貯まるの?と興味が湧いた方は、ぜひこちらも併せてご覧ください。
当ブログにアップされている、年間50万ANAマイル貯めて特典航空券を発券する方法、マイルの価値、そしてマイルの使い方は、以下にまとめています。順に読んで行くだけで、陸でマイルを貯める方法が誰でも簡単に理解できます。