新型コロナ禍による超絶経営不振に陥ったANAが、不振脱却のための多角化戦略の一環として新たにサービスインした「ANA Pay」。
いわゆる「Pay」系の電子マネー(電子決済)サービスなわけですが・・。
これ、正直サービスイン直後の2021年時点では正直めちゃくちゃ使い勝手の悪いサービスだったんですよね(笑)。
ですが、2023年に超絶リニューアルを敢行し、新たに三井住友カードと提携することでめちゃくちゃ使いやすいサービスに生まれ変わりました!!
ANAPayにはどんなメリットがあるのか?使える店は一体どんなところなのか?
上級会員も目指せるって聞いたけど、どういうことなのか??
ANAマイラーなら基礎知識として(笑)理解しておくべき、ANA Payについて解説します!!
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目次
ANA Payとは
はい!!
では・・ANAPayって何?ってことから簡単に(笑)。
この記事でご紹介するANA Payとは、ANAマイレージクラブのモバイルアプリから利用できる、モバイルペイメントサービス(電子決済サービス)です。
「Pay」という名前からもお分かりのとおり、「PayPay」や「au Pay」などのようないわゆる「Pay」系のサービス(笑)ですね。
どうやって使うのか?ってのを簡単に言えば「Apple Pay」に登録してスマホで電子決済ができたり、ANA Payアプリでバーチャルクレジットカードを表示して、クレジットカードのように利用することもできるんです。
ということで、使い方は非常に簡単。
事前にこのANAPayに残高チャージを行っておくことで、その残高の範囲内で、上に書いた方法で店舗等での決済に利用することができます。
ただ、このチャージ&店舗等での決済ってのが実は2023年5月まではチャージが「JCBカード限定」、店舗決済もJCBが提供する「Smart Code限定」ってことで、めちゃくちゃ使いづらかったんですが・・。
2023年5月以降、三井住友カードと提携し、電子決済プラットフォーム「iD」と「VISAタッチ決済」に対応したので、日本全国はもとより、海外でもめちゃくちゃ使えちゃうサービスに生まれ変わったんです!!
正直、これは超絶大進化です!!
この大進化により、ApplePayに登録することで「id」や「Visaタッチ決済」でのスマホ決済ができるようになりましたからね!!
ということで、実はこのVISAタッチ決済&iD決済の導入によりJCBの「スマートコード払い」は一旦廃止されたんですが・・。
実は、2023年11月から、JCBのスマートコード払いもまた使えるようになったので、かなり使える決済サービスに進化してますね!!
あ、このANAPayですが、当初はiPhone(iOS)版のみリリースされていたんですが、2023年6月からAndroid版もリリースされましたので・・。
スマホユーザーなら全員が使えるサービスです!
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チャージ方法
ということでANAPayの概要をご紹介したところで・・。
まずはこのANA Payに残高をチャージする方法から解説していきます。
大きく、1️⃣現金をチャージする方法と、2️⃣ANAマイルをチャージする方法の2つがあります。
2️⃣ANAマイルは1ANAマイル=1円としてチャージができますが・・ANAマイルはフライトや旅行で利用すれば2円以上の価値で楽勝使えるので、マイルからのチャージはあまりお薦めしません。
ということで、普段は1️⃣現金チャージをして利用するのが王道ですね。
で、現金チャージに利用できる方法が、大きくこちらの2つですね。
クレジットカードか、セブン銀行ATMからの現金チャージ・・になります。
クレジットカードからのチャージではVISA/JCB/Master/Dinersという主要4ブランドのカードが利用できます。
Amexは使えないのでご注意を。
そして、後ほどご紹介しますがANAカード(三井住友VISA/Master、JCB、ダイナース)でチャージすると、チャージするだけでANAマイルが貯まるので、ANAカードでのチャージが絶対的におすすめです。
というか、セブン銀行からの現金チャージも含めマイルが貯まらない方法でチャージする意味はほぼ皆無なので、ANAカード以外でチャージする意味はほとんどありません(笑)。
ANA PayはANAカードでのチャージがほぼ必須の決済サービスだと覚えておきましょう。
はっきり言ってANAカードを持っていない方は、ANAPayを利用する意味はありません。
ANAPayを使う気なら、ANAカードを持ってないとほとんど意味がないんです(笑)。
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利用(決済)方法
そして、サービス開始直後の原初の(笑)ANA Payに比べ、格段に進化したのがANA Payでの実店舗での決済方法です。
上記のとおり、2023年5月以降三井住友カードと提携し、まずはオンラインバーチャルクレジットカードでのVISAカード決済が利用できるようになったので・・。
バーチャルで発行されるカード番号を入力することで、Amazonや楽天、メルカリ等のオンライン通販でのクレジットカード決済ができますからね。
通販ではほぼ全ての決済ができるようになりました。
そして、このオンラインカード決済でバーチャル(通販)では完璧に近い使いやすさに超絶進化したのですが・・。
実店舗でのリアル決済も、「iD」と「VISAタッチ決済」に対応したので、これまた超絶完璧なんです(笑)。
リニューアル前のリアル決済は「ANA Pay」での支払いか、もしくは「Smart Code」での支払いという・・。
店舗で決済をお願いしても「はぁ?」なにそれ?ってくらい知名度が低いサービスだったので、実店舗決済がめちゃ困難だったのですが・・。
日本全国で超絶メジャーな「iD」と、全世界で普通に使える「VISAタッチ決済」なら、もう実店舗での決済に困ることはありません(笑)。
iD決済が可能な店舗はこちらから、VISAタッチ決済が可能な店舗はこちらから確認いただけます。
あ、一応これまでの「ANAPayコード払い」(Smart Code)についても、利用できるよう改修が完了しています。
実質、VISAのタッチ決済&iD支払いができればほぼいらんけどって感じですけどね(笑)。
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ANAマイル還元率
そして、ANAPayってことで、気になるのがショッピング利用でのマイル還元率だと思います(笑)。
まず、普通にANAPayを決済で利用しますと・・ご覧のとおり、200円=1マイルが貯まります。マイル還元率は0.5%ですね。
ということで、ANAPay単体のマイル還元率0.5%はかなりしょぼいわけですが・・。
組み合わせることでやっと(笑)普通の還元率を叩き出すのが、上記のANAカードでのチャージですね。
ANAカードでチャージすることで、チャージ金額に対し一般カードで0.1%、ゴールド0.6%、プレミアムカードで1.1%のANAマイルが貯まります。
種別 | 決済マイル | チャージマイル | 還元率 | 年会費 |
一般 | 5 | 1 | 0.6% | 約1,000円 |
ゴールド | 5 | 6 | 1.1% | 約10,000円 |
プレミアム | 5 | 11 | 1.6% | 約77,000円 |
そして、各カード種別ごとの、ANAカードで1,000円をチャージし、利用した場合の獲得マイルと還元率が上記の通りです。
ANAカードをそのまま店舗決済で使うと、一般カードで0.5%、ゴールドカードで1%、プレミアムカードで1.5%程度というのがマイル還元率の相場ですので・・。
ANAPayにANAカードからチャージして利用することで、普通に決済するより0.1%程度マイル還元率的に得をする・・ということになります。
ただこれほとんど・・ANAカードでの決済時との還元率の差がありませんね(笑)。
ということで・・実はマイル還元率的にはかなり微妙なんですよね、ANAPayって。
特にバーチャルカードは正直Revolutのバーチャルカードサービスとかを見ていても、セキュリティ的にかなりヤバそうな予感がするので・・。
自宅で通販!とかの場合、無理にANAPayを使うくらいならANAカードを使った方が安心かもしれません。
唯一のメリットとしては、街中でわざわざANAカードを出さなくても、ANAカードと同等以上のマイル還元率での決済ができるということくらい・・ということにですが・・。
これも、ANAカードをApplePayとかに登録して決済すれば済むことなので、違いはそうありません(笑)。
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ANA Payのメリット
ということで、ANAPayの利用方法(チャージ方法・決済方法)と、気になるマイル還元率をご紹介しました。
ANAPayはリアル店舗でのiD決済&VISAタッチ決済、また通販店舗ではVISAバーチャルカードでのカード決済(実質デビットカード決済)ができるため、めちゃくちゃ使いやすいサービスに進化したんですが・・。
マイル還元率はそこそこなんですよね。
ただ、このANAPayにはもう一つ起死回生の使い道・・というか使った方が便利なのが・・。
それがこちら。新しい「プレミアムメンバーステイタス」を手に入れるための決済修行手段なんですよね。
ANAのプレミアムメンバーサービス(ブロンズ/プラチナ/ダイヤモンド)は、これまでフライトを数こなすことで貯めることができるPP(プレミアム・ポイント)を獲得することでしか手に入らなかったんですが・・。
この新しいステータスの獲得手段の開始により、ANA PayをはじめとしたANAのサービスの利用とフライト(PP)組み合わせてプレミアムサービスが獲得できるようになりましたからね!
従前までのフライト(PP)でしか獲得できなかったこれまでに比べると、プレミアムステータス獲得方法の幅が広がりました。
ということで、この新しいステータス獲得方法では、PPはもちろんANAカードやANA Payの決済額をそれなりに積み重ねる必要があるのですが・・。
いちいち毎回の決済をANAカードを出して行う!ってわけにもいかないので、ANAPayでスマホ決済できるのは大きいんですよね。
ただまあ・・前述のとおりそのままApple Payに登録すればANA VISAカードならiDで、ANA JCBカードならクイックペイで支払えるので、まああまり意味がないと言えばないんですけどね(笑)。
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まとめ
以上、ANA Payの概要(チャージ方法と利用方法)とANAマイル還元率、使えるお店・・。
さらにANA Payを利用しまくることによる上級会員資格獲得への道のりをご紹介しました。
で・・正直なところのANA Payの評価・メリットですが・・。
「SmartCode」だけだった時代に比べると、三井住友カードとの提携により格段に使いやすいサービスになったことは、率直に高評価ですね!
ただ、ご紹介したとおり、ぶっちゃけ普通にANAカード決済する場合と比べて、チャージの手間がかかる割にはANAマイル還元率はほとんど変わらないので・・。
なんとなく、無理して使う意味は・・まだまだないって感じなのも事実です。
一応、ANAマイルを1マイル=1円でチャージできるというユニークスキル(固有のメリット)はありますが、マイルは特典航空券に交換した方が絶対にお得ですからね。
ただまあ、繰り返しですが使い勝手はかなり向上しましたので、「そもそも使えないわこんなサービス状態」からは脱却しました(笑)。
ANAさんの目標は「マイルで生活できる世界の実現」とのことですので・・ANAさんの次の一手を楽しみに待ちたいと思います。
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私は普段の生活にちょっとの工夫をするだけで、年間50万ANAマイルを貯めています。え・・そんなにマイル貯まるの?と興味が湧いた方は、ぜひこちらも併せてご覧ください。
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