ＡＮＡのビジネスクラスなら、深夜便でもホテル代わりでゆっくり眠れるのか？
エコノミークラスの深夜便で一睡もできず、地獄を見た経験のある人なら、気になるところではないでしょうか。
もちろん、スタッガードシートなら楽勝で眠れてしまうでしょうが、今回搭乗したＮＨ８２２便はＢ７６７の通称「地獄シート」搭載機です。フルフラットどころか、ライフラットですらない通常のシートなんです。
２０１７年１１月に、香港ー羽田を結ぶ短距離深夜便ＮＨ８２２を、ホテル代わりに利用した搭乗記を人柱報告します。
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目次
現地搭乗時刻と日本時間の時差は１時間
現地を０：４０。日本時間１：４０（ここからはわかりやすく日本時間で統一します）に出発する、香港ー羽田を結ぶＮＨ８２２便。
ギリギリまで超快適な香港国際空港「シルバークリスラウンジ」を満喫して、１時過ぎに搭乗ゲートへ移動します。
羽田空港到着は５：３０。飛行時間は３時間５０分・・・時差を考慮に入れないともっと時間がある気がしてましたが、実際にはほとんど時間がありません。
これはホテル代わりにはならないな・・・と気づいたのは搭乗直前でした。
ビジネスクラス専用入り口から搭乗です。果たして、ゆっくり眠ることはできるのでしょうか。
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１：２０ 着席。今回のホテル代わりのシートに対面
今日のシートはこちら。ＡＮＡのホノルル線で長らく使われていた通称「地獄シート」です。
Ｂ７６７－３００ＥＲ（２１４座席）用の、多分ＡＮＡの現役シートで下から数えて２番目にしょぼいシートです。ま、それでもエコノミークラスとは比べるまでもないシートピッチなんですけどね。
なんとなく、シートピッチの広さもお分かりいただけるのではないかと思います。
この写真は窓側から撮影していますが、実は通路に出やすいよう真ん中座席を指定していました。が、ＣＡさんから「今日は横一列全部空いているから、窓側へ移動してはいかがですか？」というお誘いがあり、窓側へ席を移動した後です。
身長１８０ｃｍの私が思いっきりふんぞり返って足を組んでもこの余裕。シートピッチに不満は全くありません。
シートはこんな感じです。正直、旧型のシートですが、前後の間隔が超絶広いので、ゆったりはできますね。
モニターは全席このようにシート横から引き出すタイプ。かなり古いタイプですね・・。
その後、シート移動や写真を撮ったりしていると、ＣＡさんからの手短な挨拶とともに、以下の質問をいただきました。
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ブロガーとして、食事は搭乗記用写真撮影の必要があるため、朝食を食べない選択肢はありません。
もちろん、起こしてＯＫ！日本人なので食事は和食で！なんて答えていると、飛行機は慌ただしく離陸体制に入ります。
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１：５５ 離陸
タキシングに若干時間がかかりましたが、ほぼ定刻どおり離陸。
香港滞在時間は約７時間。香港ディズニーランドを堪能できた充実の滞在でした。
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２：１０ ドリンクサービス開始
離陸後約１５分で水平飛行へ移行。まずは温かいおしぼりサービスから。
ここからしっかりサービスあるんだ・・・と思いつつ、結構眠くなってきましたが、折角なので手などをふきふき。
するとＣＡさんからの「ドリンクはいかがでしょうか？」のドリンクコール。
眠いなら寝ればいいのに、やっぱりシャンパンを注文をしてしまうところが、アルコール大好きな人の因果なところですね。
銘柄は往路と同じくシャンパーニュ・コレ ブリュット アール・デコ。
上記関連記事でも紹介しましたが、このシャンパン、１本１万円以上の高級シャンパンですからね。飲まないと損した気持ちになるのも事実です。折角なら、寝酒に１杯いただくことにしました。たまりません。
やっぱり美味しい。でも、さすがに体力の限界。さっさと飲んで・・・。
歯磨きです。席に戻ったら早速就寝です。
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２：３０ 寝る
通称「地獄シート」は最大限リクライニングしてこの角度ですが、やっぱりエコノミークラスとは段違いですね。
そして、ＢＯＳＥのクワイエットコンフォートを装着すれば、飛行機の爆音もほとんどかき消され、全くの無音の世界へ。
機内の騒音を、耳栓なんか目じゃないくらい無音にできるのが、このクワイエットコンフォートのすごいところです。
これ、機内での睡眠には最強だと思います。
クワイエットコンフォート効果で、飛行機では全く寝れなかった私も、さすがに少し寝た・・ようです。
４：００ 起床
トントン・・とＣＡさんに優しく肩を叩かれ、起床。
実質目をつぶっていた時間は１時間２０分程度。寝たのは、多分１時間程度だと思います。でも、１時間でも寝ると、すっきりするのは確かですね。
ＣＡさんに温かいおしぼりをもらい、さらに「お目覚めのお飲み物はいかがですか」と問われ、反射的に「冷たいお茶を・・」と答えた気がします。
お茶の写真が残っているので、多分そうなんだと思います。呆然としつつ、お茶で目を覚まします。
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４：１０ 朝食
目が覚めたと思ったら、慌ただしく朝食の提供が開始です。
ちなみに、朝食不要の方にはお声がけはありません。どうでしょう、朝食を食べている方は搭乗者の半分くらいといったところでしょうか。
この日のメニューはこちら。
私が頼んだの和食。メインはサーモン焼き浸しです。
しかし、いつ食べてもご飯が「どうやって作ってんの？」って暮らしつやつやで美味しいですよね。
口取りの銀杏豆腐とフルーツ、緑茶です。緑茶が日本人には染みる・・・。
食後のドリンクは眠気覚ましのコーヒーを。早朝４時台ですから、ボリューム的にも十分でした。
４：３０ コーヒーでまったり
食事後はコーヒーか紅茶のサービス。
眠いので当然コーヒー。インスタントとはわかっていますが、こうやって陶器のカップでいただくとこれが美味い。
眠気が吹っ飛ぶ・・とまではありませんが、何となく、お目覚めモードに。
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５：００ 着陸前に、トイレでさっぱり
「あと１５分ほどで最終の着陸態勢に入ります」のコールがあり、お手洗いへ。
ＡＮＡのフェイス＆ボディーシートでさっぱり。あと歯磨きも。そうこうしているうちに、もう着陸です。
５：３０ 羽田空港着
定刻の５：３０に、羽田空港着。さすがに人いない。
私はこの後、北京に乗り換えです。
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総合評価：深夜便ビジネスクラスはホテル代わりになるか？
うーん・・やっぱりフラットシートじゃないと厳しいですね。
飛行時間はそこそこあっても、ビジネスクラスならではのサービスや機内食サービス等があり、それをガン無視して寝る覚悟がなければ、実質的にゆっくりできる時間は飛行時間マイナス２．５時間程度しかないんですよ。
この香港ー羽田便では１．５時間程度でした。
逆に、ガン無視して寝る覚悟があれば、１：２０の着席から、５：３０の着陸まで４時間程度は眠れる。
ただ、ビジネスクラスのサービスは、ほとんど座席だけになりますけどね。
例えば出張で、上司からこれで「お前、ビジネスだったんだからしっかり休んできたんだろ！」「眠そうな顔すんな！」とかドヤ顔で言われると、ブチ切れ寸前のレベルです。
一方、旅行帰りで翌日休み（自宅までの移動だけ）と考えれば、ホテルの代わりの機内泊としては非常にリッチな移動手段と思える。何しろ１時間くらいはしっかり眠れます。
１時間程度「寝るべき時間に」寝れれば、ある程度の疲労は回復。午前中いっぱいくらいは普通に過ごせます。
一方、この後ガッツリ１日観光・・とか、１日仕事・・といわれると、かなりきついですね。これが、短距離ビジネスクラスをホテル代わりにして利用してみた結果です。
繰り返しますが、翌日休みなら十分ありです。あなたの参考になれば幸いです。
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