ANAのプラチナ会員やSFC会員など・・いわゆる「上級会員」になると付与され、急に付与されるとびっくりする&使わないと1年で失効するので年度末になると焦る(笑)のが・・。
この記事でご紹介する、アップグレードポイントです。
上級会員限定ポイントなので、いわゆる平AMC(ANAマイレージクラブ)会員には縁のないポイントですからね。あまりご存知のない方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、ANA陸マイラーならなんと無料で取得することも可能な(笑)SFC(スーパーフライヤーズカード)を取得し、その取得のためのSFC修行を終えANAプラチナ会員になることで・・。
翌年度から毎年このアップグレードポイントがもらえるので、使い方は知っておいて全く損はありません(笑)。
ANAアップグレードポイントとは何か?いつ、どのくらいもらえるのか?
そして最も気になるお得な使い道は?有効期限は?など、ANAアップグレードポイントについて解説します。
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目次
アップグレードポイントとは?
では、早速まずはANAアップグレードポイントの概要をご紹介します!!
この記事でご紹介するANAアップグレードポイントとは、前年のANAグループ運航便の搭乗実績に応じ、翌年度のAMCプレミアムメンバー(上級会員)限定で付与されるポイントのことです。
最大の特徴はこの「ANAプレミアムメンバー限定」でもらえるポイントってことですね。
平AMC会員ではアップグレードポイントはもらえないんです・・無念。
ということで私には全くと言って良いほど縁のなかったポイントなんですが・・。
ついに、完全無料でSFC修行を解脱したので、私の家にもお越しいただけることになりました(笑)。
AMCプレミアムメンバーとは?
会員名称 | 条件 |
ブロンズメンバー | 前年PP3万以上 |
プラチナメンバー | 前年PP5万以上 |
ダイヤモンドメンバー | 前年PP10万以上 |
SFC会員 | SFCカード所持 |
で、次にこのアップグレードポイントがもらえるAMCプレミアムメンバーって・・何?ってことですが(笑)・・。
AMCプレミアムメンバーとは、上記のANA上級会員資格の所持者&SFC会員のことを言います。
あ、ちなみにPPとは「プレミアムポイント」の略称で、いわゆる「マイル」とは別に付与されるポイントで、有償航空券での搭乗時にしか貰うことはできません。
そして、この前年の獲得PPに応じ、翌年1年間限定でブロンズ、プラチナ、ダイヤモンドメンバーの上級会員資格を得ることができます。
一方、SFCとは、ANAプラチナ会員資格所有者のみが申込できるクレジットカード「ANAスーパーフライヤーズカード」(Super Flyers Card)の略称で・・。
実は一度取得すると年会費を支払い続ける限り一生上級会員資格が維持できるんです。
このように、有償でANA便に乗りまくることで上記の上級会員資格&SFCを所有している方にのみ、前年の搭乗実績に応じてアップグレードポイントがもらえるんです。
前年の搭乗実績に応じてプレミアムポイントがもらえるので、前年の搭乗実績に応じて付与されるプレミアムメンバー資格とプレミアムポイントの付与は実はほぼセットになっています。
上級会員資格やSFC会員を目指す方は、アップグレードポイントの仕組みについて必ず知っておきたいですね。
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アップグレード付与チャート
前年PP数 | 付与アップグレードポイント |
25万~ | 100P |
20万~249,999 | 80P |
15万~199,999 | 60P |
12万~149,999 | 50 P |
8万~119,999 | 40P |
4万~79,999 | 20P |
3万~39,999 | 10P |
2万~29,999 | 8P |
1万~19,999 | 6P |
1~9,999 | 4P |
0 | 0 |
そしてこちらが、前年の獲得PP別のアップグレードポイントの付与チャートです。
累進付与的なチャートになっており、乗れば乗るほどもらえるアップグレードポイントがもらえる、という構図になっているのがお分かりいただけると思います。
そして、ここで超重要なのがこの獲得PPはあくまでANAグループ運航便での獲得PPの積算である・・ということです。
PPはANAの所属するスターアライアンスメンバー運航便でも獲得できるので、この違いにはご注意ください。
ANAの公式HPでもこのように分かりやすく分けて表示されているので・・。
この「ANAグループ運航便」のPPに注目してください。
なお、「ダイヤモンド」「プラチナ」「ブロンズ」のメンバー、かつSFC会員の場合、この前年の搭乗PPにより付与されるアップグレードポイントとは全く別に、一律4Pがプレゼントされます。
このページをご覧の方がまず目指すのは、SFC(スーパーフライヤーズ会員)の入会資格が得られるANAプラチナメンバー(年間5万PP)でしょうから・・・。
SFC修行を解脱した場合、かつANAグループ運航便だけで50,000PPを達成した場合は、翌年にアップグレードポイントが24P(50,000PPの20P+SFC会員4P)もらえるということになりますね。
ただし、「かつ」と記載したとおり、ダイヤモンド・プラチナ・ブロンズ会員でない平SFC会員の場合、この全く別でもらえる一律4Pのアップグレードポイントはもらえません。
が、1回以上フライトして1PP以上獲得すれば、必ず4Pのアップグレードポイントはもらえます。
ということで、当然ながらANA SFC会員は年1回はANA便に搭乗して1PP以上獲得しましょう!!そうすれば、4Pのアップグレードポイントは確実にもらえます。
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有効期限
アップグレードポイントは、ここまでご紹介のとおり、前年1年間の搭乗実績に基づき、次年度にもらえるポイントです。
そして、その有効期限は1年間(4月1日~翌3月31日まで)となっています。未使用のアップグレードポイントを翌年4月1日以降に持ち越すことはできません。
1年間で使い切る必要がありますので、ここは覚えておきましょう。
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SFC会員の付与ポイント
ここまでご紹介したとおり、アップグレードポイントが付与されるのはANA上級会員のみ。
そして付与ポイント数は、前年の獲得PPと連動しています。
このため、ANAブロンズ会員に到達する30,000PP以下の場合、アップグレードポイントがもらえないと思ってしまいがちですが・・。
実は、そんなことも無いんですよね(笑)。
前年の獲得PPが30,000以下でも、一生涯維持できるANA上級会員資格であるSFC会員であれば、アップグレードポイントがもらえるんです。
で、SFC会員に対応しているのが、上記の赤枠部分ですね。
つまり、SFC会員なら1PP以上、つまり1回以上搭乗すれば、毎年最低4アップグレードポイントがもらえます。
ただし、アップグレードポイントがプレゼントされるのはSFC本会員だけで、家族会員は対象外ですので、ご注意を。
ちなみに、後程詳しくご紹介しますが、このアップグレードポイントは1回1人4ポイントで国内線プレミアムクラスへのアップグレードにも利用できるので・・。
毎年1回は必ずプレミアムクラスにアップグレードできる!ってことになりますね(笑)。
正直、これもSFCの隠れ特典だと思います。
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アップグレードポイントの使い方・使い道
さて、ここまでアップグレードポイントの概要、付与ルールはよろしかったでしょうか。
ここからは、ポイントの使い方を解説します。このアップグレードポイントの使い方は、上記の3つとなっています。
- 座席クラスのアップグレード
- ラウンジの利用
- ANAスカイコインへの交換
一番利用価値の高いのはなんといっても1⃣座席クラスのアップグレード、しかも国際線のアップグレードですが・・。
実は意外に難しいのがこの1⃣座席アップグレードだったりします。
順に、利用方法を解説していきます。
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座席のアップグレード
国内線
まずは、国内線の座席のアップグレードに利用する方法です。
国内線は普通席とプレミアムクラスの2種類ですから、こういった高級機内食サービスで有名なプレミアムクラスへのアップグレードが可能なんです。
新型コロナで国際線にはなかなか乗れませんし、国際線のアップグレードはハードルが高いので・・
この国内線プレミアムクラスへのアップグレードが、最も狙える使い方になりそうです(笑)。
- 搭乗2日前0時~出発20分前まで予約可能(Web/電話/カウンター)
- 国内線普通席(特典航空券を含む)から、プレミアムクラスへのアップグレードが可能
- 空席がある場合に限り利用可能
- 予約内に複数の乗客がいる場合(例:家族でのフライト)、条件に合致すれば全員がアップグレードの対象(一部のみのアップグレード手続きは不可)
- 所要アップグレードポイント数は一律4P
そして、国内線普通席から、アップグレードポイントを用いたプレミアムクラスへのアップグレードの方法がこちらです。
搭乗2日前の0時から予約可能で、さらに特典航空券からのアップグレードも可能です。
このため、陸マイラー的には、マイルで獲得した航空券をアップグレードすることも可能ということです。
ただし、当然ではありますが空席がある場合に限り利用可能ですのでご注意ください。当日カウンターでの利用も可能ですが、搭乗2日前の0時からWebでのアップグレードも可能ですので、できれば事前にアップグレードしておきたいですね。
また、ここも重要ですが、家族での予約など予約内に複数の乗客がいらっしゃる場合、全員がAMC会員であり、かつ特典利用者登録済みであり、かつ全員分のアップグレードポイントを所有していれば、全員アップグレード対象になります。
一方、この場合全員をアップグレードせず、一部の乗客のみアップグレード・・ってのはできません。
なお、所要プレミアムポイントは一律4アップグレードポイントとなっています。
プレミアムクラスは予想以上に快適空間ですので(笑)、是非アップグレードしちゃいましょう!!
国際線
次に、国際線の座席のアップグレードについてご紹介します。
予約 | アップグレード先 |
エコノミー | プレミアムエコノミー |
ビジネスクラス | |
プレミアムエコノミー | ビジネスクラス |
ビジネスクラス | ファーストクラス |
そして、国際線のアップグレード可能座席の相関表がこちらですね。
エコノミー、プレエコからはプレエコ、ビジネスクラスにそれぞれアップグレードできますが、エコノミー、プレエコからファーストクラスへのアップグレードはできません。
ファーストクラスにアップグレードできるのは、ビジネスクラスからだけなので・・なかなか庶民的には厳しいですね(笑)。
ただ、国際線の場合、エコノミークラスとビジネスクラスのサービスの違いはまさに段違いですし、価格もエコノミーの5~10倍以上違うのが当たり前ですので・・。
国際線の座席を、できればエコノミーからビジネスクラスにアップグレードするのが、アップグレードポイントを最もお得に利用する方法だと思います。(新型コロナさえなければですが(笑))
ただ、実はこの国際線の座席のアップグレードって、滅茶苦茶難しいんです。
- アップグレード特典航空券の発券可能枠が残っていること
- アップグレード可能な券種(特典航空券は不可)であること
- ②の券種をすでに発券済みであること
国際線アップグレードの条件がこちらです。
この中でも、なんといっても難しいのは1⃣アップグレード特典航空券の発券可能枠が残っていることです。
この記事をご覧の方であれば、マイルを使った特典航空券は、発券可能座席に空席があれば発券可能なわけではなく・・。
例えばビジネスクラスであれば1便あたり2席までなど、特典航空券への開放座席数が限定されていることをご存知のことかと思います。
このマイルを使った特典航空券の発券枠と、アップグレード特典航空券の発券可能枠は、なんと共通の発券枠となります。
つまり、狙った便で既に発券枠上限のマイルでの特典航空券が発券済みの場合、アップグレードはできないんです。
そして、アップグレード特典航空券の発券枠が埋まっている確率は、かなり高いです。
そして次のハードル②がこちら。
アップグレードポイントによる座席のアップグレードが可能な航空券の対象予約クラスは、実はかなり限定的です。
もちろんですがマイルを用いた特典航空券は、アップグレードの対象になりません。
というかマイルで予約する場合でビジネスクラスが予約できるなら、アップグレードポイントなんか使わずに直接マイルでビジネスクラスを予約した方が何倍もお得です。
そして、アップグレード対象となる航空券は、上記のとおり末尾に「Plus」が付いた、「アップグレード」が対象となっている航空券のみです。
上記の東京ーロサンゼルス路線を例にとると、なんとValueのチケットに比べると5万円以上高いですからね。
この「座席アップグレード」という滅茶苦茶ピンポイントのサービスを得るために、この金額を出すか?ということですが・・。
ちょっとやっぱりハードルは高いと思います。
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国際線座席アップグレードの方法
- 搭乗355日前AM9時~出発24時間前まで予約可能。(Web/プレミアムメンバー専用デスク)
- アップグレードの要件(上位クラスのお座席、お食事など)が整った場合に限り、当日空港カウンターでも予約可能。
国際線座席のアップグレードの方法は上記のとおりです。
搭乗355日前の、いわゆる特典航空券予約開始日以降予約可能ですので、できる限り早く予約することをおすすめします。
行き先 | UPG前 | UPG後 | 所要P |
欧米 |
エコノミー | プレエコ | 5 |
エコノミー | ビジネス | 10 | |
プレエコ | ビジネス | 10 | |
ビジネス | ファースト | 20 | |
ハワイ・東南アジア |
エコノミー | プレエコ | 4 |
エコノミー | ビジネス | 8 | |
プレエコ | ビジネス | 8 | |
ビジネス | ファースト | 16 | |
東アジア | エコノミー | ビジネス | 6 |
オセアニア |
エコノミー | プレエコ | 5 |
エコノミー | ビジネス | 10 | |
プレエコ | ビジネス | 10 |
アップグレードに必要なポイント数は上記のとおりです。
欧米路線でうまくアップグレードが決まった場合・・・。
20Pでエコノミークラスからビジネスクラスへのアップグレードができるので、かなり美味しいといえば美味しいです。
が、前述のとおり特典航空券枠が限定的ですし、そもそもアップグレード可能なPlusチケットを発券する必要もあるので、あまり現実的とは言えません。
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ANAラウンジ利用
アップグレードポイントの使い道の2つ目が、ANAラウンジの利用です。
SFC会員の場合、同一便に乗る同行者1名までANAラウンジは同伴利用できるので・・。
同一便に乗らない方や、1名以上の同伴者をラウンジに招待する!ってのがメインの使い方になると思います。
国内線ラウンジ利用の所要プレミアムポイントがこちら。
同行者2人目以降はアップグレードポイント2ポイントを利用することで、無料で利用することができます。
なお、国内線の場合3歳未満の子どもは人数にカウントされませんが、4歳以上の子どもは同行者としてカウントされます。
国際線ANAラウンジの場合も、国内線ラウンジと考え方は同じですが・・・。
入室に必要なアップグレードポイントは3ポイントとなっています。
国際線ANAラウンジの方が、国内線ラウンジに比べてサービスは格段に上級ですので、このポイント差は妥当ですね。
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スカイコインに交換
ANAアップグレードポイントの最後の使い方がこちらです。
10コイン=10円相当でANAの有償航空券等の購入に使える、「ANAスカイコイン」へ交換することができます。
アップグレードポイント | スカイコイン |
1 | 1,000 |
気になる交換比率がこちら。アップグレードポイント1に対し、スカイコイン1,000コインに交換可能です。
アップグレードポイント1P=1,000円ということですね(笑)。
正直言って国際線、国内線の座席アップグレードに比べると価値としては見劣りしますので・・。
アップグレードポイントの有効期限(1年間)が切れそうな際に、失効させないために緊急避難的に利用する、という使い方がメインになると思います。
ただ、それでも少なくともSFC会員かつ前年にANAのフライトを1回以上有償で飛んでいれば、4アップグレードポイント・・。
つまり、年間4,000円分のスカイコインがもらえる!ってのは、それはそれで大きいと思います。
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まとめ
以上、SFC修行解脱後のご褒美(笑)であるアップグレードポイントの概要と、使い方についてご紹介しました。
- アップグレードポイントは前年の搭乗実績に応じ、AMC上級会員&SFC会員がもらえるポイント
- 有効期限は1年間。
- ①座席アップグレード、②ANAラウンジの利用、③スカイコインへの交換に利用可能
- 国際線座席アップグレードが最も価値が高いが、かなりハードル高い
- 国内線座席アップグレードもしくはANAラウンジ利用が現実的
- 1年間の有効期限が切れそうになったら、③スカイコインに交換
そして、この記事をまとめたものがこちらですね。
アップグレードポイントを最も価値を高く使う方法は、国際線のビジネスクラス・ファーストクラスへの座席アップグレードに利用することですが・・。
記事内でもご紹介したとおり、これ滅茶苦茶ハードルが高いです。
このため、現実的な使い方は国内線プレミアムクラスへの座席アップグレードと、ANAラウンジの利用ですね。
特に国内線座席のアップグレードは、特典航空券をプレミアムクラスにアップグレードすることも可能なので、うまく利用すればお得に使えると思います。
何しろ1年間という利用期限は決して長くないので、この記事も参考にお早目のご利用をおすすめします。
貯めたマイルでハワイに無料で行ける!陸マイラーのはじめ方はこちらから
私は普段の生活にちょっとの工夫をするだけで、年間50万ANAマイルを貯めています。え・・そんなにマイル貯まるの?と興味が湧いた方は、ぜひこちらも併せてご覧ください。
当ブログにアップされている、年間50万ANAマイル貯めて特典航空券を発券する方法、マイルの価値、そしてマイルの使い方は、以下にまとめています。順に読んで行くだけで、陸でマイルを貯める方法が誰でも簡単に理解できます。