ファーストクラス。それはまさに旅を愛する方にとっての「憧れ」ですよね。
この「高嶺の花」のファーストクラスに乗るには一体どうすればよいのか?何しろ運賃が数十万~数百万円という信じられないくらいお値段なので乗りたいけど・・多分一生乗ることは無いんだろうな・・と諦めている方も多いのではないかと思います。
しかしながら、このファーストクラス、ANAマイルを貯めればマイル+諸税だけで実際に乗れるんです。
私も実際に搭乗しましたが、意外に簡単に乗れちゃうんですよね、これ。
なお、貯めるのはANAマイル一択です。JALマイルはかなり貯めづらいマイルなので、ファーストクラスに乗ろうと思うとかなりの努力が必要となります。一方ANAマイルならそこそこ簡単にマイルが貯まるので、頑張れば最短約3か月でファーストクラスに乗れてしまいます。
日本発着のファーストクラス便はどの路線に設定されているのか?狙い目の便はどれか?そして、そのファーストクラスに乗るだけのマイルはどうやって貯めればよいのか?など、ANAマイルで最短ルートでファーストクラスに乗る方法を徹底解説します。
目次
日本発着ファーストクラス設定航空会社・路線
まず、ここから解説しておかないとはじまりませんね。
ANAマイルで搭乗することのできる、日本発着のファーストクラス設定航空会社・路線を確認していきましょう。
これ、ご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんが、国際線ファーストクラスはすべての路線・機材に設定されているわけではないんです。むしろ設定路線の方が少数派です。
ファーストクラスは確かにチケット価格が高価ですが、一方でそれだけ広い居室空間と上質なサービスが必要になります。このため、一定数の乗客が常に搭乗することが見込めないと、フライトの収益性が落ちてしまうクラスなんですよね。
このため、ビジネスマンなどの利用頻度が高い一定の路線・機材にしか設定されていないんです。
航空会社 | 目的地 | ANAマイルでの予約 |
ANA | 欧州、北米、ハワイ | 〇 |
タイ国際航空 | タイ | 〇 |
ルフトハンザ | フランクフルト | 〇 |
シンガポール航空 | シンガポール | ✖ |
ANAマイルで予約可能な、スターアライアンス加盟航空会社の日本発着便でのファーストクラスの設定状況がこちらですね。
ANAのファーストクラスは、現時点は上記の欧州、北米、ハワイの3つの行き先のみとなっています。過去にはシンガポール行きのファーストクラスの設定がありましたが、現在は設定がありません。(※特典航空券の設定はありますので、いずれ復活するかもしれませんね。)
一方、スターアライアンス加盟航空会社はタイ国際航空、ルフトハンザ、シンガポール航空が、日本発着のファーストクラスを飛ばしています。
ただし、シンガポール航空はファーストクラスの設定はありますがANAマイルでの特典予約には座席を開放していません。
このため、ANAマイルで日本発着のファーストクラスに乗ろうと思うと、ANA、タイ国際航空、ルフトハンザが選択肢、ということになりますね。
会社名 | 便名 | 出発地 | 目的地 | 機材 |
ANA | ※こちらを参照(全12都市) | |||
タイ国際航空 | TG676 | バンコク | 成田 | A380 |
TG677 | 成田 | バンコク | ||
TG660 | バンコク | 羽田 | B747 | |
TG661 | 羽田 | バンコク | ||
TG682 | バンコク | 羽田 | ||
TG683 | 羽田 | バンコク | ||
TG622 | バンコク | 関西 | A380 | |
TG623 | 関西 | バンコク | ||
ルフトハンザ | LH716 | フランクフルト | 羽田 | B747 |
LH717 | 羽田 | フランクフルト |
※今後運休や路線廃止の可能性もあります。
ちなみに、日本発着のファーストクラス設定便の一覧がこちらです。
ANA便は北米、欧州、ハワイの全12都市にファーストクラスを飛ばしていますが、数が多いので関連記事にまとめています。ANAファーストクラスの設定路線は、下記をご参照ください。
海外空港発着便もあり
また、より所要マイルを少なくファーストクラスに搭乗する方法としては、海外発着のスターアライアンス加盟航空会社運航ファーストクラスを狙う!という方法もあります。
ただ、海外発着のファーストクラスは設定路線も不明瞭ですし、特典航空券への開放状況も不安定です。また、当然ながら海外現地まで行く必要があるので、この方法はかなり上級者向けと言って良いでしょう。
この記事ではファーストクラスの予約が比較的簡単な、日本発着のファーストクラスに絞ってご紹介を続けます。
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ファーストクラス搭乗に必要なマイル
次に、ファーストクラス搭乗に必要なANAマイルを確認しましょう。
目的地 | 所要マイル(往復) |
東南アジア | 105,000 |
ハワイ | 120,000 |
北米 | 150,000 |
欧州 | 165,000 |
こちらが、ファーストクラス搭乗に必要なマイル数です。
ANA便、スターアライアンス便同額ですが、ANA特典航空券の場合レギュラーシーズン、スターアライアンス特典航空券の場合Zone1-A(国際線往復2区間のみの旅程、国際線往復2区間に加え日本国内のみで乗り継ぎをしている旅程)の所要マイルです。
ANA便はハイシーズンの場合、そしてスターアライアンス特典航空券は海外空港での乗り継ぎがあるとZone1-Bの扱いとなり、いずれも若干所要マイルが増えますのでご注意を。
そして・・どうです?結構なマイル数と思いましたか?なんといっても最安でも100,000マイル超ですから、ちょっとしたインパクトはあるマイル数ですよね(笑)。
ただ、ここでの注目点は、このファーストクラス搭乗に必要な所要マイルは「往復」の所要マイルということです。そして、例えば片道ファースト、片道エコノミーの場合、それぞれの所要マイルの半分のマイル数の合算で特典航空券が発券できるんですよね。
目的地 | 所要マイル(片道) | 合計 | |
エコノミー | ファースト | ||
東南アジア | 17,500 | 52,500 | 70,000 |
ハワイ | 20,000 | 60,000 | 80,000 |
北米 | 25,000 | 75,000 | 100,000 |
欧州 | 27,500 | 82,500 | 110,000 |
上記を踏まえた、ファーストクラスの特典航空券に最低限必要なマイル数がこちらですね。なお、これは片道ずつ別々に予約するという意味ではなく、往路・復路を一括でクラス違いで予約する、という意味ですのでお間違えなく。
東南アジア路線のファーストクラスなら、片道をエコノミーで我慢すれば、最低なんと70,000ANAマイルで搭乗できるということになります。一気に所要マイルのハードルが下がったと思いませんか??
ちなみに、東南アジア路線の片道をエコノミークラスではなくビジネスクラスにすると、合計で82,500ANAマイルでファーストクラスに搭乗できます。
- 片道エコノミー:最低70,000ANAマイル
- 片道ビジネス:最低82,500ANAマイル
ファーストクラスに乗る!その夢をかなえるために必要なANAマイルのおさらいが上記の通りです。
どうです?本当に、貯めた最低70,000マイル+19,070円の諸税でファーストクラスに搭乗することができます。
なお、前述のとおりANA便では東南アジア路線のファーストクラスの設定は現時点ではないので、このマイル数でのファーストクラスへの搭乗は、タイ国際航空のファーストクラス限定ということになります。
ただこのタイ国際航空のファーストクラスの最大のメリットは、空席がそこそこ多く予約するのがかなり簡単なんです。
ちなみにもうちょっとマイルを足して80,000ANAマイル出せば、片道だけならANAのA380でハワイ路線のファーストクラスに乗れますが・・この場合、かなり厳しめの予約競争に勝ち抜く必要があります。
この予約競争に勝ち抜くのは本当にかなりの激戦なんです。このため、タイ国際航空ファーストクラスに乗るのが最も現実的、かつファーストクラスに搭乗する最短ルートだと思います。
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タイ国際航空ファーストクラスの実力
え・・ファーストクラスに乗れるのは良いけど・・タイ国際航空なの?と思ったあなた!
ファーストクラスをなめてはいけません。
ただでさえファーストクラスは富裕層や経営者層を囲い込もうと各社がそのサービスにしのぎを削るクラスですし、中でも特にタイ国際航空のファーストクラスはものすごいサービスで有名なんです。
まず、機内でサービスされるシャンパンは泣く子も黙る「ドンペリ」です。もちろん、離陸前のファーストドリンクからドンペリです。凄すぎます。
そして、他社との決定的な違いは、とにかく使われるマンパワーが凄すぎるんです。
これだけ豊富なマンパワーを投入する「昔ながら」のファーストクラスサービスを維持しているのって、多分世界でも希少価値が高くなってきているんじゃないでしょうか。(※ちょっとだけ機材は年季が入ってますが・・)
そして、タイ国際航空のファーストクラスの醍醐味は、バンコク・スワンナプーム国際空港のロイヤルファーストラウンジにも詰まっています。
このロイヤルファーストラウンジ、チェックインから出国審査、ラウンジへの移動、マッサージサービス、搭乗まで係員によるフルアテンドが付きます。そして、上述のとおりなんと1時間ものタイマッサージのサービス付きです。
このため、もしファーストクラスはとりあえず片道にしておく!って方で、このタイ国際航空のファーストクラスに乗る方は是非この超絶サービスが詰まったロイヤルファーストラウンジを利用できる、スワンナプーム空港ー日本の帰国便で搭乗することをおすすめします。
これ、本当にトンでもないサービスを受けることができます。
この「絶対に手が届かない」と思っていたファーストクラスに、70,000ANAマイルあれば本当に手が届くんです。これかなり夢がある話だと思います。
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ANAファーストクラス
そして、片道エコノミーで我慢できるなら、最低100,000ANAマイルあれば北米路線の、そして最低110,000ANAマイルあれば欧州路線のANAファーストクラスに搭乗することもできます。
このANAファーストクラス、もうこの世のものとは思えないサービスですからね?
羽田空港発着便の場合、国内線への乗り継ぎにはLEXUSの専用車での送迎付きです。
さらに、ANAラウンジを超えた「ANAスイートラウンジ」も利用することができますし、機内サービスはもうトンでもないことになっています。
シャンパンは、高級シャンパンでおなじみの「KRUG」(クリュッグ)ですからね。
私はヨーロッパ路線に搭乗しましたが、13時間のフライトを経ても機内から降りたくないと思ったのは生まれて初めての経験でした。
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最短でファーストクラスに乗る方法
ここまで、ANAマイルで搭乗できるファーストクラスについてご紹介しました。
タイ国際航空のバンコク便なら最低70,000ANAマイルで、そしてANAファーストクラスでも最低100,000ANAマイルで北米便に、最低110,000ANAマイルで欧州便に、それぞれ搭乗することができます。
そして、とにかく最短でファーストクラスに乗ってみたい!って方に超絶おススメのANAマイルの貯め方。
それが、アメックスの入会キャンペーンでANAマイルを貯める方法です。例えばANAアメックスなら、公式キャンペーンで70,000ANAマイル!など驚異的なANAマイルを約3か月間でガッツリと貯めることができます。
しかも、アメックスはポイント付与が滅茶苦茶早く、キャンペーンの条件達成後即時付与なんです。このため、本当に3か月で50,000ANAマイル超!などという驚異的なマイルを貯めることができるんです。
このアメックスの入会キャンペーンに、ポイントサイトでANAマイルを貯める方法を組み合わせれば、本当に約3か月でANAのファーストクラスに乗ることができるマイルを貯めることは、夢でもなんでもありません。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
誰にとっても「高嶺の花」である、ファーストクラスにANAマイルを貯めて最短3か月で本当に乗ってしまう方法をご紹介しました。
最小の70,000ANAマイルで搭乗できるのはタイ国際航空のファーストクラスですが、サービスレベルが滅茶苦茶高く、しかも予約も取りやすいので一回ファーストクラスに乗ってみたい!って方には特におすすめできると思います。
そして、どうせそれだけのマイルを貯めるならもう少し頑張る!って方は、最低100,000ANAマイルを貯めれば、北米路線のANAファーストクラスに、そして110,000ANAマイルを貯めれば欧州路線のANAファーストクラスに搭乗することができます。
最後にご紹介したとおり、10万マイルは陸マイラーなら簡単に貯めることができます。
憧れのファーストクラスに本当に手が届くんです。
是非、この記事も参考に貯めやすいANAマイルを貯めてみて、「絶対に手が届くはずのない」ファーストクラスの世界に足を踏み入れてみてください。
絶対に、あなたの世界がまた一つ、広がることと思います。
年間50万マイルを貯める。陸マイラーのはじめ方はこちらから
私は普段の生活にちょっとの工夫をするだけで、年間50万ANAマイルを貯めています。え・・そんなにマイル貯まるの?と興味が湧いた方は、ぜひこちらも併せてご覧ください。
当ブログにアップされている、年間50万ANAマイル貯めて特典航空券を発券する方法、マイルの価値、そしてマイルの使い方は、以下にまとめています。順に読んで行くだけで、陸でマイルを貯める方法が誰でも簡単に理解できます。