三井住友プラチナプリファードカードのメリットを解説。ポイント特化型プラチナカードとは?

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三井住友カードが2020年9月から新たに発行を開始したプレミアムカード。それが、三井住友「プラチナプリファードカード」です。

そのコンセプトは「ポイント特化型プラチナカード」

これまでプラチナカードといえば例えばコンシェルジュサービスや海外旅行時の手厚いサポート、高級レストランやゴルフの優待など、「The ステータスカード」って感じのラグジュアリーな付帯サービスのイメージが強かったんですが・・。

この超絶高級志向のサービス、私もそうですが「そんなのあっても結局使わない」って方も多いと思います。

この「豪華な付帯サービスだけど実は使わない」サービスではなく、年会費に見合った、シンプルだけど具体的なメリットを感じられるカード

それが、このポイント特化型プラチナカード「三井住友カードプラチナプリファード」なんです。

なんかコンセプト的にはすごく好感が持てるカードですよね(笑)。早速、そのメリットを解説します。

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プラチナプリファードカードの特徴

この三井住友カードプラチナプリファードの特徴・コンセプト。

それが、冒頭ご紹介のとおり、上図の左側、従来型のプレミアムカードのサービスであった「フルサービスの安心」を潔く切り落とし、上図右、シンプルだけど具体的なメリットを感じられるサービスに特化することです。

そして、その最大の特徴となり、「具体的なメリット」となるのが超絶高いポイント還元率なんですよね。

ポイント還元率

では、安心のフルサービスを切り落とし、ここに注力したこのカード最大のメリットであるポイント還元率を確認してみましょう。

プラチナプリファードカードのポイント還元率が上記のとおりですね。

年会費は30,000円(税別)と若干お高めなんですが、まず、入会&利用特典として入会後の3か月後末までに40万円以上利用すると、年会費を完全に上回る40,000P(円)ものVポイントがもらえます。

Vポイントは電子マネー「iDバリュー」への交換などで実質現金等価として利用が可能ですので、実質初年度年会費無料のカードと言って良いでしょう。

また、通常のクレジットカード利用時の付与ポイントは1%と平均的ですが、特約店(プリファードストア)での利用で+1~9%のポイントアップ、また、海外利用(外貨ショッピング)で+2%ものポイントアップなど、日常やレジャーでのカード利用でもそこそこポイントが貯まります。

このように、プリファードストアにはコンビニやドラッグストア、スーパーなど日常生活で使いまくるお店が多いので、実際のポイント還元率は1%以上になります。

継続特典
  • 前年利用100万円:10,000P
  •  〃  200万円:20,000P
  •  〃  300万円:30,000P
  •  〃  400万円超:40,000P

そして、この日常利用のポイント還元だけではなく・・さらに超絶お得なのがこの継続特典です。

前年のカード利用金額に応じ、翌年の更新時に最大40,000Pのカード継続ポイントがもらえるんですよね。

実際に前年に200万円を利用した際の、このカード継続特典と年会費との関係の例がこちらですね。

前年に200万円を利用した場合、ベースとなる還元額が1%で20,000P、さらに継続特典で20,000P、合計40,000Pがもらえるので、年会費30,000円は楽に取り戻せる計算になります。

さらに、年会費以上の10,000円分以上のポイントが手元に残る計算になりますから・・カードを毎年ガッツリ使う方にとってはほぼ年会費無料のプラチナカードと言っても良いと思います。

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付帯サービスはシンプル

そして、このようにポイント還元にサービスを特化しているため、付帯サービスはかなりシンプルです。

一応、国内空港ラウンジや国内・海外旅行傷害保険、お買物安心保険などのプレミアムカードとしての最低限のサービスは付帯していますが・・正直、プラチナカード?ってくらい本当にシンプルなんですよね。

ま、それがコンセプトなんで仕方がないんですが(笑)。

ということ、付帯サービスはプラチナというよりむしろゴールドカードに毛が生えたレベルですが、正直、本当に使うサービスはこれら3つのサービスくらいですからね(笑)。

このくらい思い切ってサービスをシンプルにしているのは好感が持てますね。

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プラチナプリファードカードのスペック

名称 三井住友カードプラチナプリファード
申込資格 安定収入のある20歳以上の方(学生不可)
発行ブランド Visa
発行種別 個人カードのみ
家族カード 発行可
年会費(税抜) 30,000円(家族カード無料)
利用枠 150万円~500万円
国内空港ラウンジ あり
国内・海外旅行傷害保険 最大5,000万円
お買物安心保険 年間500万円まで
Visaタッチ決済 対応
Vポイント付与率 1%(基本)

では、ここまでの解説を踏まえカードスペックを再度確認しましょう。

三井住友カードプラチナプリファードの年会費は、プラチナカードとしてはかなりお安い30,000円(税抜)。家族カードの発行が可能でしかも家族カードは年会費無料です。

また、利用枠は150万円以上とかなり高額に設定されています。

年会費はプラチナとは思えないくらい安いので、サービスともにかなり入門者向けのプレミアムカードと言えそうです。

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メリット&デメリット

ここまでご紹介のとおり、この三井住友カードプラチナプレミアムは、年間を通じてガッツリ使うことができれば、継続特典をはじめ、その高いポイント還元率から確かに年会費を上回るメリットが実感できるカードとなっています。

家族カードの年会費が無料だったり、カード利用枠が150万円以上だったりするのも、この「カードを使った分だけ大量のポイント還元」という特徴(=三井住友カードの戦略)に沿ったものであることが読み取れますね。

つまりこのカード、発行して使いまくることでそのメリットが感じられるカードと言えそうです。

逆に、カード利用が年間100万円程度・・という方にはあまりメリットは感じられず・・逆にその高い年会費負担がデメリットとなるカードと言えそうです。

何しろその他の付帯サービスがかなりショボいので、カードを使ってポイント還元を受けないと年会費分のメリットを得ることができません。

使った分だけ得になるけど、使わないと大損。そんなメリット&デメリットが裏腹なカードですね。

ANAカードとの比較

ではこのポイント特化型カード「三井住友カードプラチナプリファード」、ANAマイルの貯まりやすさはどんなものなんでしょうか?

同じく三井住友カードが発行するANAVISAワイドゴールドカードとどちらがマイルが貯まりやすいか?ということも比較してみたいと思います。

カード種別 還元率 継続ポイント 合計獲得ポイント マイル換算 年会費(税別)
プラチナプリファード 1.5% 20,000P 50,000P 30,000マイル 30,000円
ANAVISA WG 1.2% 2,000マイル 26,000マイル 14,000円

年間200万円利用した際に貯まるANAマイルの比較表が上記の通りです。

プラチナプリファードは特約店の利用を考慮しポイント還元率1.5%、ANAVISAワイドゴールドカードはマイ・ペイすリボ支払い技を利用したポイント還元率1.2%で比較しました。

また、プラチナプリファードで獲得できる「Vポイント」は、1P=0.6ANAマイルの換算率でマイルに交換が可能です。一方、ANAVISAワイドゴールドカードは、1P=1ANAマイルに交換ができます。

この条件で比較すると、同じ200万円を利用して、プラチナプリファードは50,000P=30,000ANAマイルが貯まりますが・・年会費はかなり高めの30,000円(税別)。

一方、ANAVISAワイドゴールドカードは26,000ANAマイルが貯まり、年会費が14,000円(税別)ですから・・。

ANAマイルを貯めるという観点からは、ANAVISAワイドゴールドカードの方がお得&効率が良さそうです。

ANAVISAワイドゴールドカードのメリットとは?ANAマイラー的取捨選択!

ANA JCBワイドゴールドカードの年会費・マイル還元率とメリット・デメリットを解説!VISAゴールドとの比較も!

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まとめ

以上、ポイント特化型プラチナカード「三井住友カードプラチナプリファード」のメリットや特徴についてご紹介しました。

まず、そのコンセプトについては非常に好感が持てるカードだと思います。

正直、プラチナカードに付帯する豪華なサービスって、利用する方は本当に超一握りの富裕層の方くらいじゃね?って思いますからね。

思い切ってこの使わない豪華付帯サービスをシンプルにし、メリットが実感できるポイント還元率(=ポイント特化型)にサービスを絞るというのは正しい狙いではないでしょうか。

このようにコンセプトは良いのですが・・、一方で実際のポイント還元率がちょっとだけポイント特化型を名乗るには物足りないのは・・確かだと思います。

この図を見るとなんか非常にお得のように見えるのですが、200万円もカード決裁して、年会費分差し引き後に手元に残るポイントが・・多く見積もっても1万~2万ポイント程度ってことですからね。

何しろ、年会費無料でポイント還元率1%のカードで年間200万円利用した場合、計算上20,000円分のポイントがもらえるんですよね。

つまり、年会費無料カードと実質ほぼポイント還元率が同等、もしくはそれ以下なんです。

さらに付帯サービスが豪華か?というと、ここは思い切って削ってますからねぇ・・。

ポイント特化型のプレミアムカードを名乗るのであれば、少なくとも年会費無料のカードを圧倒的に上回るポイント還元率を叩き出してほしかったところですが・・。

繰り返しですがコンセプトとしては正しいと思うので、ポイント還元率の向上などさらなる進化を待ちたいところです。

ただ、例外的に超お得なのは入会初年度の利用特典です。

3か月以内に40万円を利用することで、ポイント還元率10%となる40,000P(24,000ANAマイル相当)がもらえます。

例えばこのカードがポイントサイト等に登場し、カード発行で20,000円!とかの条件であれば、この20,000円+入会特典40,000Pのコンボはかなり強力なので、狙っていくべきだと思いますね。

ポイントサイトに出てこないですかね(笑)。

以上、「三井住友カードプラチナプリファード」のメリットや特徴についてご紹介しました。

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