マリオットの無料宿泊特典利用時に必要となるマリオット・ポイントについては、2022年3月からフレキシブルレートに移行しています。
このフレキシブルレートについては、正式には2022年3月29日(米国時間)から適用開始されているんですよね。
- マリオットは、ポイント交換レートを現在のレートに維持するための激変緩和措置を実施する
- この激変緩和措置は、2022年末まで適用される
- この激変緩和措置中の2022年末までの間、無料宿泊の所要ポイントが現在の最大所要ポイントを超えることはない
- つまり、カテゴリー5のホテルの場合40,000ポイントを超えることはない
- ただし、マリオットの物件の3%ではこの激変緩和措置は適用されない
- 2023年1月1日以降、激変緩和措置は完全に撤廃される
ただし、このフレキシブルレートの導入ですが、2022年末までの間の激変緩和措置が適用されると事前に発表されており・・。
2022年3月以降、フレキシブルに必要ポイントは変動するようになりますが、全体の97%のホテルでは現在のカテゴリー上限ピークまでしか所要ポイントは増加しなかったんです。
そして、2022年12月末でこの激変緩和措置は終了し、2023年1月1日以降は、全てのホテルで完全にフレキシブルレートに移行しました。
また、これまで毎年3月に行われていたポイント無料宿泊のカテゴリーの見直しに合わせ、どうやらポイント無料宿泊の上限ポイントが、2023年3月から最大15万ポイントに大幅に増額になったようです。
ただし、この増額は一部の海外高級ホテルに限るようで、日本にはほぼ影響はありませんのでご安心を。
早速、フレキシブルレートの導入の経緯と最新の情報をご紹介します。
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目次
無料宿泊ポイントレート変動の経緯
時期 | 内容 |
2022年3月以前 |
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2022年3月以降 |
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2023年1月以降 |
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2023年3月以降 |
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では、まずはマリオットの無料宿泊ポイントレート変動の経緯を簡単に。
まず、2022年3月以前はお馴染みの人にはお馴染みの(笑)、ホテルカテゴリー&シーズン(ピーク・標準・オフピーク)での固定ポイントだったんですが・・。
2022年3月以降、フレキシブルレートに段階的に移行がスタートしました。
ただし、激変緩和措置として、2022年度末までは全体の97%のホテルで、このフレキシブルレートであっても無料宿泊のポイント上限は従来のピークを超えることはない・・とされていました。
そして、2023年1月以降はこのフレキシブルレートに完全移行となり、まずは従来のカテゴリー&シーズンでのポイントチャートの概念は完全になくなりました。
また、2023年3月からは、ポイント無料宿泊の上限ポイントが150,000ポイントに引き上げられているようですが・・。
これは、日本にはあまり関係がないので無視しても大丈夫そうです。
カテゴリー | 標準 | オフピーク | ピーク |
---|---|---|---|
1 | 7,500 | 5,000 | 10,000 |
2 | 12,500 | 10,000 | 15,000 |
3 | 17,500 | 15,000 | 20,000 |
4 | 25,000 | 20,000 | 30,000 |
5 | 35,000 | 30,000 | 40,000 |
6 | 50,000 | 40,000 | 60,000 |
7 | 60,000 | 50,000 | 70,000 |
8 | 85,000 | 70,000 | 100,000 |
ちなみに、従来の・・すでに使われてませんがカテゴリー&シーズンのポイントチャートがこちらですね。
このチャート、もう一切使わないので忘れちゃってください(笑)。
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フレキシブルレートの影響
そして、このカテゴリー制度の撤廃&フレキシブルレートへの移行の影響ですが・・。
実は、一部の超高級ホテルを除き、日本のホテルではそれほど大きな影響はありません。上記は旧「カテゴリー6」に位置する軽井沢マリオットホテルの無料宿泊所要ポイントですが・・。
上記赤丸のとおり、9月の三連休の初日土曜日という超絶弩級のピーク日にのみ、62,000Pという旧カテゴリー6のピーク日60,000Pを上回るポイントを叩き出していますが・・。
それ以外は、概ね旧ピーク日の60,000P以下に収まっています。
ちなみに、この62,000Pが必要な日の宿泊料金は怒涛の76,000円ですので・・。
コロナ禍の最中は別にして、どんどんと宿泊料金が値上がり傾向にある中、逆にポイント無料宿泊のお得度が際立つような感じになっています。
正直、フレキシブルレート導入時はちょっと・・いやかなり警戒していたわけですが(笑)、このくらいのレート変動なら、まだまだ超絶優位性があると思いますね。
一方、特に西日本方面の高級ホテルではかなりフレキシブルな動きが加速(笑)してまして・・。
こちら、翠嵐ラグジュアリーコレクションホテルでは、最高126,000Pを叩き出しています。
旧カテゴリー8のピーク時の最高ポイントは100,000Pですので、26,000Pほどフレキシブルに(笑)変動しちゃってます。
ただ、このホテルも全く手が出ないかというと、それほどでもない感じですので・・。
フレキシブルレートは、旧カテゴリー&シーズン条件完全撤廃後も、今のところそこまで壊滅的な打撃というわけではないって感じですかね。
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無料宿泊上限150,000Pの影響
そして、もう一つ2023年3月からスタートした無料宿泊所要ポイント上限150,000Pへの引き上げの影響ですが・・。
上記のとおり、日本のホテルではまだとりあえず上限15万Pまで爆発しているところはありませんが、上記のとおりモルディブのリッツカールトンなどでは、旧カテゴリー8の上限10万Pを大幅に超える・・。
今回引き上げられた上限である15万ポイントを叩き出しています。
ただ・・ご覧ください。この日の1泊の宿泊料金72万円(笑)ですからね。
まあ、正直15万ポイントでも超絶お得と言っても全然過言ではないと思っています。
そして、実は中には15万ポイントの上限はどこ行った(笑)という・・。
1泊219,000Pという、ほぼ掟破りのホテルもあるにはありますが・・これはもうエラー値みたいなものですので、あまり気にしないようにしましょう。
この無料宿泊所要ポイント150,000Pへの引き上げは、とりあえず、一部の超高級海外ホテルを除き、日本ではほぼ関係がないと考えて良さそうです。
ただまあ、コロナ禍も集結し海外には行けるようになってきたので・・海外旅行者にはちょっと気になるところかもしれませんね。
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無料宿泊+15,000P積み増し(トップオフ)の導入
そして、悪いことばかりではないということで(笑)・・。
このフレキシブルレート導入と併せて導入されたのが、この無料宿泊特典+15,000P「積み増し」(トップオフ)制度の導入の発表ですね。
- 2022年の初頭から、無料宿泊特典で宿泊可能なポイントにさらに15,000ポイントを追加して無料宿泊が可能になる
発表概要が上記のとおり。
例えば、現在マリオット・ボンヴォイ・アメックス・プレミアムカードの無料宿泊特典では、50,000Pで無料宿泊できるホテルに無料宿泊が可能です。
そして、2022年初頭以降は、この50,000P分の無料宿泊特典に、15,000Pをさらに積み増すことができるようになるため・・。
カード継続の無料宿泊特典にポイントを加算することで、最大65,000Pのホテルにまで無料宿泊できる!ってことになりますね。
前述のとおり、一部のホテルを除き全体的に無料宿泊に必要なポイントレートは減少しているので・・。
これは・・ちょっとだけ嬉しい変更ですね。
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まとめ
As travel continues to evolve, so do we.
We recognize that you’re looking for more flexibility and options, so we want to share this Marriott Bonvoy program update with you. 👇 pic.twitter.com/1YRsMMcayI
— Marriott Bonvoy (@MarriottBonvoy) October 26, 2021
以上、マリオット・ボンヴォイのフレキシブルレート(ダイナミックプライシング)の完全導入をはじめとした・・。
2023年以降の各種会員制度アップデートについて解説しました。
超絶気になっていたのが、2023年からのフレキシブルレートの完全導入だったのですが・・。
既に発表があった一部の高級ホテルでは実際に無料宿泊に必要なポイントアップが実際に行われましたが、その他のホテルではほぼポイント増等の動きはなく、逆にピーク時を中心に所要ポイントが減るような動きになっています。
過去の他社事例ですと、このダイナミックプライシングが導入されると、正直私たちが使いたいとき=週末や連休、夏休みなどは、ポイント無料宿泊の所要ポイントがもう近寄れないほど爆上がりするケースがほとんどでしたので・・。
今のところ、大きな心配は必要なさそうです。
以上、マリオットのポイント無料宿泊制度フレキシブルレート(ダイナミックプライシング)の変更経緯と内容についてご紹介しました。
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