ANAマイルといえば、長らく「貯めやすいけど、使いづらい」というちょっとした悪評のあるマイルでした。
私自身も実際に年間50万マイルを貯めているANAマイラーですが、正直、特典航空券の取りにくさ・・特に家族そろってのハワイ便の特典航空券の取りにくさには、正直苦しめられ・・一時はANAマイラー引退まで決意したこともありました。
本当に、ホノルル便はエコノミークラスであってもほとんど都市伝説級に取りづらく、その予約に「裏技」が語り継がれるなどの涙ぐましい努力が必要になっていたのです。
しかし、2019年5月に予定されているA380ホノルル便就航以降、その汚名が払しょくされ、貯めたANAマイルでハワイ!が都市伝説から現実のものとなりそうです。
A380ホノルル便就航が、ANAマイラーにもたらすであろう、大きなメリットを2つご紹介します。
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メリット①ANAマイルでハワイ!が現実のものに!

まず、最大にして最強のメリットがこちら。
ついに、ANAマイルの特典航空券でハワイ!が、都市伝説から現実のものとなりそうです。
まず、ANAが本気度を見せつけてきたのが上記の「特典航空券大解放キャンペーン」です。
詳しくは上記関連記事をご覧いただければと思いますが、A380の就航日である2019年5月24日(金)~2019年7月11日(木)までの期間限定ではありますが、なんとA380のエコノミークラス、プレミアムエコノミークラスに空席がある限り、特典航空券の発券し放題というまさに夢のようなキャンペーンです。
ANAマイルは山のようにあるんだけど、ハワイ行き特典航空券が取れずに苦戦していた方にとっては超朗報だと思いますので、どうしても特典航空券を取りたい方はこのチャンスを逃さないようにしてください。
念のためのプチ情報:ANAスカイコインとの比較を忘れずに
この特典航空券大開放キャンペーン、なんともお得なのですぐにでも飛びつきそうになってしまいますが、マイルをANAスカイコインに交換した方が割安な場合もあるので、ANAスカイコインとの比較は忘れずに実施ください。
以上、念のためのプチ情報でした。
キャンペーンから見えたANAの「本気度」

さて、この特典航空券大開放キャンペーン。
ANAでは、かねてからマイルでの特典航空券、特にハワイ行きの特典航空券の取りにくさについて、A380の就航により改善したい!との意向を公表してきましたが、その本気度を、まずいきなりぶつけてきた感じです。
そして、実際にA380は1機あたり約500席超という、超弩級のまさに空飛ぶ「スーパージャンボジェット」であり、3機就航後は1日当たりのANA便の座席数は約1,500席と、現在のB787の3機体制(約750席)の2倍超に達します。
このはっきり言ってオーバースペックともいえるA380の空席を埋めるため、今後もマイルを用いた特典航空券にそれなりに座席を開放すると思われます。
キャンペーンにより見えた本気度などを総合的に勘案すると、ANAマイルでハワイ行き特典航空券は、2019年以降かなり取りやすくなるのではないでしょうか。
ただし、大量開放されるのはエコノミーとプレエコのみ?

ただ、これは推測ですが、2019年以降大開放されるのはエコノミーおよびプレミアムエコノミークラスであって、ビジネスクラスの座席の予約可能席数にはあまり変化がないことが予想されます。
クラス | B787 | A380 | 倍率 |
ファースト | 0 | 8 | ー |
ビジネス | 40 | 56 | 1.4(+16) |
プレエコ | 14 | 73 | 5.2(+59) |
エコノミー | 192 | 383 | 2.0(+191) |
総座席数 | 246 | 520 | 2.1(+274) |
と、いうのもビジネスクラスの座席数は、A380でも56席とこれまで運航していたB787に比べて1.4倍とはいえ、16席程度しか増えていません。
エコノミークラスやプレミアムエコノミークラスがそれぞれB787の2倍、5倍以上と大幅座席増なのに比べると、座席数にほとんど変わりがないんですよね。
そして、これまでも、ANAホノルル便のビジネスクラスは特典航空券では大激戦路線でした。A380でもほとんど座席数が増加していない以上、大放出する・・ということは今後も考えにくいのではないかと思います。
ビジネスクラスに絶対に乗りたい!!という方は、これからも特典航空券予約に関する熾烈な獲得競争が続く、ということになりそうです。
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メリット②ANAマイルの「貯めやすさ」の改悪は少し遠のく?

そして、A380の就航がもたらすであろうメリットの2つ目。
それが、ANAマイルを貯める各種ルートの改悪リスクが若干軽減したのではないかということです。
これ、私の所有マイルのスナップショットですが、40万マイルくらいなら1年くらいあればすぐに貯められてしまうというANAマイルの「貯めやすさ」は、一つの大きな特徴(メリット)です。
一方、ANAとしてはマイルを貯めてもらったは良いが、使いどころがなく逆にAMC(ANAマイレージクラブ)会員の不満が貯まるようだとマイルを貯めてもらった意味がありません。
となれば、次に考えるのは「特典航空券の枠を増やすか」(出口戦略)と、「ANAマイルを貯めにくく改悪するか」(入口封鎖)ということです。
上記のうち、今回のA380の投入により、まずは「特典航空券の枠が大幅に増える見込み」(出口戦略)が取られたことになるので、ANAマイルを貯めにくく改悪(入口封鎖)する可能性については、若干遠のいたと考えてよいのではないかと思います。
これが、私の考えるA380就航のメリットその②です。
ANAマイルが「貯めやすい」理由
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ちなみに、ANAマイルがJALマイルなどと比べて貯めやすい、決定的な理由が上記の2つです。
①については、1円相当=0.9ANAマイルに交換できる「ソラチカルート」「LINEルート」がいまだ健在、というのは結構な奇跡だと思います。
JALマイルは1円=0.5JALマイルが最大ですし、他の航空会社も大体このくらいの相場です。(シンガポール航空は1円=0.6マイル)
また、クレジットカードの入会+一定額利用でマイルがもらえる入会キャンペーンが、三井住友VISA、JCB、アメックス、ダイナースなどほぼ無限ともいえるカードの数だけ重複可能なのもマイルを貯めやすくしている理由の一つです。
例えばJALの場合、JALカード発行時の最初の1回しかキャンペーンマイルを貯めることができず、その額も1万マイルに達するかどうかとかなりショボいです。
ANAの場合、こんな感じでカード発行+一定額の利用でマイルがもらえるキャンペーンがほぼ無限ループ状態で使えます。これ、かなり大きいです。
この①と②のどちらかが改悪される・・・というリスクは当然あったのですが、このA380就航で、改悪リスクは少し遠のいたかな?と個人的には考えています。
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まとめ
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この記事をまとめたものが、上記のとおりとなります。
A380の3機導入というANAの社運を兼ねたプロジェクトが、ANAマイラーの希望とぴたりと重なってなんかお互いにメリットのあるWin-Winの関係につながっていきそうで、2019年もまだまだマイラー活動には期待ができそうですね。
なお、この記事を書いているのは実は2018年12月31日です。
今年1年、本ブログをご覧になっていただき、ありがとうございました。来年も引き続き、当ブログをご覧いただければ幸いです。
良い年をお迎えになることを、お祈りしております。
年間50万マイルを貯める。陸マイラーのはじめ方はこちらから
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