JCBカードのポイントプログラム「OkiDoki」(オキドキ)ポイントは、当然のことながらANAマイルに交換することができます。
が・・この交換ルールが滅茶苦茶複雑なんですよね。
まず、OkiDokiポイント「通常ポイント」と「ボーナスポイント」でマイル交換率が異なりますし、さらにANA提携カードとそれ以外のJCBカード、さらにはカードのランク(一般・ゴールド・ゴールド以上)でもマイルへの交換率が違うんです。
もう、ここまで読んだだけでどれだけ複雑かはお分かりいただけるのではないでしょうか。
この記事では、この複雑なOkiDokiポイントのANAマイルへの交換率・交換ルールと、ANAマイルに最もお得に交換する方法を、できるだけ分かりやすく解説します。
スポンサーリンク
OkiDokiポイントとは
OkiDokiポイントとは、JCBカードのポイントプログラムの名称です。
以前は「JOY JOYポイント」という名称だったんですが、2002年から現在の「OkiDokiポイント」に名称が変更となっています。とはいえもう18年前ですから、名称としては・・若干古さを感じますかね。
- 通常ポイント
- ボーナスポイント
このOkiDokiポイントには、大きく分けて2つの種類があります。
それが上記のとおり、「通常ポイント」と「ボーナスポイント」ですね。そして、この両ポイントそれぞれ、貯め方とANAマイルへの交換レートが違っているんです。
まず、この通常ポイントとボーナスポイントの違いについて解説します。
通常ポイント
まずは、超絶ベーシックなOkiDokiポイント。それがこちらの「通常ポイント」ですね。
OkiDokiポイントのうち「通常ポイント」は、いわゆる通常のショッピングで貯まるポイントです。上記のとおりJCBカードの毎月の利用合計金額のうち1,000円(税込)あたり1ポイントが貯まります。
なお、この1,000円(税込)=1ポイントという獲得率は、カードのグレードによって違いはありません。年会費格安の一般カードでも、JCB最高峰のクレジットカード「ザ・クラス」でも同じです。
ただし、ANAマイルへの交換レートがカードのグレードによって異なる。そんな仕組みになっています。
また、もう一つ嬉しい点は、ショッピングポイントの積算が月締めってことです。
これ1,000円(税込)=1ポイントってことは1,000円以下の買い物は切り捨て・・つまりポイントはもらえないのか?と思うんですが、これはさすがに大丈夫。1回の利用が1,000円未満でも、毎月の利用分すべてを合計してから、1,000円あたり1ポイントの割合でポイントが付与されます。
このように、端数も含めたショッピングでの1,000円(税込)の利用で1Pもらえるのが、通常ポイントです。
ボーナスポイント
次にご紹介するのが「ボーナスポイント」です。
このボーナスポイントは、ショッピングで貯まるポイントとは違い、各種キャンペーン(プレゼント、〇倍増額キャンペーン等)で獲得できるポイントになります。
基本的には、ショッピングで獲得する以外の方法で獲得したポイントは、原則として全てこの「ボーナスポイント」として加算されるとお考え下さい。
このため、ショッピングで貯まる「通常ポイント」とは別管理という位置づけになり、用途と交換率が異なってきます。
通常ポイントとボーナスポイントのANAマイル交換率の違い
- 通常ポイント 最大13ANAマイル~3ANAマイル
- ボーナスポイント 3ANAマイル固定
ここまで解説した「通常ポイント」と「ボーナスポイント」の、ANAマイルへの交換率の違いを整理したものがこちらです。
ここから詳細に解説していきますが、上記のとおり、通常ポイントは1Pあたり最大で13ANAマイルに交換できます。一方で、ボーナスポイントは1Pあたり3ANAマイルにしか交換ができません。
ただし、後程詳しくご紹介しますが、このボーナスポイントは上手く狙って獲得すれば1P=4.5ANAマイルに交換することもできます。
このように、通常ポイントとボーナスポイントではANAマイルへの交換率が決定的に違うんです。まず、ここを良く覚えておいてください。
OkiDokiポイントの有効期限
ポイント | カード種別 | 有効期限 |
通常 ボーナス |
一般 | 2年 |
ゴールド | 3年 | |
ゴールド以上 | 5年 |
ちなみに、OkiDokiポイントの有効期限は上記のとおりです。有効期限は通常ポイント、ボーナスポイントともに同じです。
一般カードの場合有効期限が2年と若干短めなので、有効期限切れにはくれぐれもご注意ください。
スポンサーリンク
ANAマイルへの交換率の違い
さて、ここまでOkiDokiポイントの「通常ポイント」と「ボーナスポイント」の違いと、ANAマイルへの交換率についてはご理解いただけましたでしょうか。
ボーナスポイントは原則として1P=3ANAマイルに交換率が固定でしたが、通常ポイントは1P=最大13ANAマイル~3ANAマイルとかなり交換率に違いがありましたよね?
この違いを生み出すのが、「ANA提携JCBカード」と「それ以外のJCBカード」のANAマイルへの交換率の違いです。当然のことながら、ANA提携JCBカードの方がANAマイルへの交換率が高くなります。
ANA提携JCBカード
では、ANA提携JCBカードってどんなものがあるのか?一覧にしたものが以下のとおりです。
カード種別 | カード名称 |
一般 | ANAJCBカード |
ANAJCBワイドカード | |
ANAJCBカードZERO | |
ANAJCBカード学生用 | |
ANA To Me card PASMO JCB(ソラチカカード) | |
ゴールド | ANAJCBワイドゴールドカード |
プラチナ | ANAJCBカードプレミアム |
どうです?ANA提携JCBカードと一口で言ってもかなりの種類ですよね(笑)。
ちなみに、このANA提携JCBカードは原則として一人の方が重複して所有することはできません。例えばANAJCBカードとANAワイドゴールドカードの同時所有はできませんので、一方を所有している場合はカードをアップグレードするか、ダウングレードするということになります。
ただ、唯一の例外が「ANA To Me Card PASMO JCB(ソラチカカード)」です。このソラチカカードだけ、唯一他のANA提携JCBカードと重複保有ができます。
このため、実は私も持っていますが、例えばANAJCBワイドゴールドカードとソラチカカードの二枚持ちは可能です。
これ、先ほどご紹介したボーナスポイントを1P=4.5ANAマイルへ交換する「技」にも関係する、ANAマイラーにとって極めて重要な意味を持つので、覚えておいてください。
ANA提携JCBカードとそれ以外のカードのANAマイルへの交換率
ではここで、ANA提携JCBカードとそれ以外のカードのボーナスポイントのANAマイルへの交換率の違いをまとめます。
カード種別 | ポイント | 交換率(1Pあたり) |
ANA提携JCBカード | 通常 | 13~5ANAマイル |
ボーナス | 4.5~3ANAマイル | |
上記以外 | 通常 | 3ANAマイル |
ボーナス |
まずここで確認しておきたいのはANA提携JCBカード以外のカードでは、通常ポイントもボーナスポイントも、交換率としては1P=3ANAマイルになります。
これは、JCBの一般カードでも、最高峰の「ザ・クラス」でも同じです。ANA提携JCBカード以外は、基本的に1P=3ANAマイルにしか交換ができません。
カード種別 | カード名称 | 交換率(1Pあたり) | 費用/年(税込) |
一般 | ANAJCBカード ANAJCBワイドカード |
5ANAマイル | 無料 |
10ANAマイル | 5,500円 | ||
ANAJCBカードZERO | 5ANAマイル | 無料 | |
ANAJCBカード学生用 | 10ANAマイル | 無料 | |
ANA To Me Card PASMO JCB | 5ANAマイル | 無料 | |
10ANAマイル | 5,500円 | ||
ゴールド | ANAJCBワイドゴールドカード | 10ANAマイル | 無料 |
プラチナ | ANAJCBカードプレミアム | 13ANAマイル | 無料 |
一方、ANA提携JCBカードの通常ポイントのANAマイルへの交換率がこちらですね。
例えば表の一番上、「ANAJCBカード」の場合、OkiDoki通常ポイント1P=5ANAマイルに無料で交換することができます。1P=10ANAマイルに交換できる「10ANAマイルコース」に申し込むこともできますが、その場合年間5,500円(税込)のプログラム参加料が掛かります。
このように、一般カードの場合は無料で交換できるのは1P=5ANAマイル。移行手数料を支払うことで1P=10ANAマイルに交換できます。
ただ、一つだけ例外は、ANAJCBカード学生用ですね。何故かこのカード1P=10ANAマイルに無料で交換できます。完全に学生優遇ですので、イレギュラーケースだと考えれば、一般カードの場合1P=5ANAマイルが通常レートです。
一方、ゴールドカード以上はさすがにそれなりに年会費が値が張るカードだけあり、交換率が高いです。
ANAJCBワイドゴールドカードの場合1P=10ANAマイルに交換ができますし、ANAJCBカードプレミアムの場合なんと1P=13ANAマイルに交換できることになります。
ただ、ANAJCBカードプレミアムの年会費は77,000円(税込)ですからね・・。それなりの価値がある、と考えるかは個人の価値観によるところが大きいのではないでしょうか。
OkiDokiポイントからANAマイルへの交換レート(率)
カード種別 | ポイント | グレード | 交換率(1Pあたり) |
ANA提携JCBカード | 通常 | 一般 | 5ANAマイル |
ゴールド | 10ANAマイル | ||
プラチナ | 13ANAマイル | ||
ボーナス | 全グレード | 3ANAマイル(※) | |
上記以外 | 通常 | 全グレード | 3ANAマイル |
ボーナス |
※ソラチカカードのみ1P=4.5 ANAマイルに交換可能
さて、これですべての要素の解説を終えました。
全ての要素を交えたOkiDokiポイントのANAマイルへの交換率を一覧化したものがこちらです。当たり前ですが、ANAマイルを貯めたい方は、ANA提携JCBカードでないと全くマイルは貯まりません。
何しろ1,000円=1P=3ANAマイルですので、100円あたりのマイル還元率はたったの0.3ANAマイルです。
OkiDokiポイントでANAマイルを貯めたい方は、少しでもマイル還元率の高いANA提携のJCBカードを発券してください。
スポンサーリンク
OkiDokiポイントをANAマイルに交換するQ&Aと「技」
ここまで、JCBカードのポイントプログラム「OkiDoki」ポイントのANAマイルへの交換率を解説しました。
ここからは、これからJCBカードを発行しようする方、また既にJCBカードホルダーの方も含め、かなりご質問いただくことが多いQ&Aと、お得にANAマイルに交換する「技」を解説していきます。
Q ANA一般カードの場合、10ANAマイルコースに申し込むべき?
まず、これは新規入会を検討している方から良くご質問をいただくQですね。
お答えとしては、「10ANAマイルコースに申し込む必要は皆無」となります。
というのも、この10ANAマイルコースでANAマイルに交換できるのは、OkiDokiポイントのうちショッピングで貯めることのできる「通常ポイント」だけであることは、ここまでご紹介した通りです。
1,000円の利用で1Pが貯まるので、例えば100万円のショッピング利用で貯まるOkiDokiポイントは1,000Pです。5マイルコースの場合、5,000ANAマイルが貯まり、10マイルコースの場合10,000ANAマイルが貯まる、ということになります。
これ、10ANAマイルコースに登録してやっとANAマイルへの還元率が1%ってことですので、実はそもそもあまり高いマイル還元率ではありません。
でも・・どうしてもOkiDokiポイントでANAマイルを貯めたい!って方は、年会費負担もそこまで差がないので、移行手数料負担がそもそもないANAJCBワイドゴールドを発券した方がよりお得だと思います。
- 一般カード 年会費825円(割引後)+移行手数料5,500円 =6,325円(税込)
- ワイドゴールド 年会費10,400円(割引後)
上記のとおり、一般カードの移行手数料込みの年会費は6,325円、ワイドゴールドの割引後年会費は10,400円ですから、その差は約4,000円しかありません。
たった4,000円の年会費差で、継続ボーナスマイルがまず1,000マイル違いますし、その他無料で付帯する海外旅行傷害保険等も雲泥の差です。どうしても!って方は10ANAマイルコースに申し込むくらいなら、ANAJCBワイドゴールドに申し込みましょう。
なお、個人的にはショッピングで大量ANAマイルを貯める最も簡単な方法はクレジットカードの入会キャンペーンを利用することだと思っています。
入会キャンペーンなら、マイル還元率5%以上、場合によっては7%とかに達しますからね。ショッピングで大量マイルを貯めたい方は、まず入会キャンペーンにチャレンジしてみることをおすすめします。
Q ボーナスポイントを1P=4.5ANAマイルに交換する方法って?
これ、記事中にも散々記載しましたが、解説が遅くなり申し訳ありませんでした。
このご質問へのアンサーは「ANA To Me Card PASMO JCB(通称ソラチカカード)なら、ボーナスポイント1P=4.5ANAマイルに交換できます」となります。
この交換レートを実現するのが、上記の、ソラチカカードが有する驚異のマイル交換率にあるんですよね。
この「ANA To Me Card PASMO JCB」に限っては、OkiDokiボーナスポイントはそのままANAマイルに交換してはダメなんです。一旦メトロポイントに交換してからANAマイルに交換するのが最大のコツですね。
模式図的に示したものが上記のとおりです。
普通に交換してしまうとボーナスポイント1Pは3ANAマイルにしか交換できませんが、一旦東京メトロポイントに交換してからANAマイルに交換することで、1P=4.5ANAマイルに交換できます。
この「技」が使えるのは唯一「ソラチカカード」だけです。
ちなみに、JCBカードのOkiDokiポイントは、ここまでご紹介した通りカードによって利用価値が異なってくるので、例えば複数のカードで獲得したボーナスポイントを合算して、ソラチカカード経由でANAマイルに交換する・・なんてことはできません。
この「技」が使えるのは、あくまで「ソラチカカードで獲得したボーナスポイント」限定ですので、お間違えの無いようにお願いします。
ソラチカカード「技」の使い方は?
このソラチカカードが持つ「ボーナスポイントを4.5倍でANAマイルに交換する」技の使い道は、上記のようなJCBのキャンペーンでOkiDokiポイントを獲得する際ですね。
例えば、上記のキャンペーンを利用するともれなく800OkiDokiボーナスポイントがもらえますが、これ、ソラチカカード以外のカードで獲得してしまうと、ボーナスポイントですので1P=3ANAマイルの計算となり、都合2,400ANAマイルにしか交換できません。
一方、このキャンペーンにソラチカカードで応募し、見事ポイントを獲得した場合、1P=4.5ANAマイルに交換できますので3,600ANAマイルに交換できるということになります。
その差はなんと1.5倍です。このように、ソラチカカードの利用にはタイミングがあります。この「技」については覚えておくようにしてください。
Q マルチポイントコースと自動コースはどっちがおすすめ?
そして、最後に番外編的なQ&Aを。
ANAカードのANAマイルへの交換コースには、前述の5ANAマイルコース、10ANAマイルコースの2つのほかに、もう一つ選択肢があります。
それがこの「自動コース」と「マルチポイント(手動交換)コース」です。
この問いへのアンサーは、絶対に「マルチポイント(手動交換)コース」となります。というのも、OkiDokiポイントにも有効期限があるとおり、ANAマイルにも3年という有効期限があります。
このため、ANAマイルへの交換は、できるだけOkiDokiポイントのまま貯めておき、その期限切れもしくは利用間近になってからANAマイルへ交換した方が絶対に有効期限的には長くなるんです。
この点も、地味ですがご参考までに。
スポンサーリンク
まとめ
いかがでしたでしょうか?
JCBカードのポイントプログラムである「OkiDokiポイント」のANAマイルへのお得な交換方法、交換率等について解説してきました。
- ANA提携カード以外:通常ポイント、ボーナスポイントともに1P=3ANAマイル
- ANA提携カード:通常ポイント1P=13~5ANAマイル、ボーナスポイント1P=3ANAマイル
- ソラチカカードなら、ボーナスポイントを最大1P=4.5ANAマイルに交換可能
この記事を簡単にまとめたものがこちらですね。
ANA提携カード以外の場合、OkiDokiポイントの交換率は通常ポイント、ボーナスポイントともに1P=3ANAマイルで固定です。
一方、ANA提携カードの場合、通常ポイントはカード種別によって最大1P=13ANAマイル~5ANAマイルと交換率が違いますが、原則としてボーナスポイントは1P=3ANAマイルと他のカードと同じになります。
ただし、ANA提携カードのうち、唯一「ANA To Me Card PASMO(通称ソラチカカード)」限定で、ボーナスポイントを1P=4.5ANAマイルに交換することができます。
この交換ルールを正しく理解して、お得にANAマイルを貯めてください。この記事が、何かのご参考になれば幸いです。
貯めたマイルでハワイに無料で行ける!陸マイラーのはじめ方はこちらから
私は普段の生活にちょっとの工夫をするだけで、年間50万ANAマイルを貯めています。え・・そんなにマイル貯まるの?と興味が湧いた方は、ぜひこちらも併せてご覧ください。
当ブログにアップされている、年間50万ANAマイル貯めて特典航空券を発券する方法、マイルの価値、そしてマイルの使い方は、以下にまとめています。順に読んで行くだけで、陸でマイルを貯める方法が誰でも簡単に理解できます。