ANAマイルとJALマイル・・国内2トップキャリアのマイルのうち、いったいどっちを貯めるべきなのか?
・・っていうのは(笑)、これから陸マイラーを目指す方も、すでに陸マイラーの方も、必ず一度は悩むところではないかと思います。
まあ、シンプルな解答はどっちでも「好きな方を貯めれば良いんじゃない?」ってことになりますが、それではなんのヒントにもなっていませんからね(笑)。
一般的によく聞くのは、ANAマイルは「貯めやすいけど使いづらい」。
JALマイルは「貯めにくいけど使いやすい」って評判じゃないかと思うんですが・・。
これって一体どういうことなのか?
そして、陸マイラーが貯めるべきマイルって・・どっちなのか?
つまり、どちらのマイルの方が総合力が高いのか?ってことについて解説します。
スポンサーリンク
貯めやすいマイルは?
さて、まずはなんといってもこの比較ですね。
ANAマイルとJALマイル、貯めやすいマイルはどっち?ってことです。
あ、貯めやすいっていっても、フライトで貯めるわけじゃないですからね(笑)。
フライトしていてもマイルはこれっぽっちもたまりませんので、陸マイラー的メソッドでマイルを貯めるとどっちが貯まりやすいか?って視点での比較です。
で、冒頭にもご紹介のとおりこの「マイルの貯めやすさ」の比較では、これは2020年代に入りかなり差が縮まってきましたが、それでもまだまだANAマイルの方が貯めやすいです。
- ポイントサイトのポイントをマイルに交換する
- クレジットカードの入会キャンペーンで貯める
そして、陸マイラー的マイルの貯め方のメインとなるのは、上記の2つの貯め方です。
まず①ポイントサイトのポイントをマイルに交換する交換倍率は、ANAとJALが近づいてきたとはいえ、それでもANAは0.75倍〜0.7倍(1円=0.75〜0.7ANAマイル)程度。
JALは0.6〜0.5倍(1円=0.6〜0.5JALマイル)程度です。
あまり差がないように見えますが、たとえば10,000円分のポイントを交換した場合、ANAなら7,500〜7,000ANAマイル貯まるのに対し、JALですと6,000〜5,000JALマイルなので・・。
大量に交換していると、この0.1倍〜0.2倍の差はかなり大きな差になっていきます。
もちろん、モッピーのJALドリームキャンペーンで1円=0.8JALマイル(0.8倍)なんて脅威のキャンペーンもありますが、このキャンペーンでも、ひと月に交換可能なのは12,000円分までですので・・。
ひと月に貯められるJALマイルは12,000円×0.5倍=6,000JALマイル+4,500P円分のスカイボーナスということで・・。
実質7,500円分のポイントで6,000JALマイル・・つまり0.8倍での交換ができるので確かにお得なんですが、貯まっているのは要はひと月6,000JALマイルで、これ以上貯めようと思うと0.5倍の倍率でしか交換できないんです。
確かに0.8倍でJALマイルに交換できるのでお得ですが、あんまり大量には貯まらないんですよね。
また、もう一つの大量マイル獲得手段である②クレジットカードの入会キャンペーンでも大量マイルが貯めにくいんです。
まず、いわゆる「JALカード」の入会キャンペーンでJALマイルが手に入るのは、初回発券時の1回限りです。しかも、最大でも15,000JALマイル程度。
ANAカードのように、たとえばANA To Me Card JCB(ソラチカカード)のキャンペーンをクリアして、ANAダイナースのキャンペーンをクリアして、ANAアメックスのキャンペーンをクリアして・・なんてことができないんです。
さらに、アメックスプロパーカードやダイナースプロパーカードのポイントからマイルへの交換率も異常に低くて・・。
アメックスプロパーカードの場合、1,000P=1,000ANAマイルと、等倍で交換できるんですが、ダイナースの場合なんと2,500P=1,000JALマイルと・・なんと0.4倍なんです。
せっかくアメックスやダイナースの新規入会キャンペーンをクリアしても・・0.4倍でしかマイルがたまりません。
たとえば、上記アメックスカードの新規入会キャンペーンで45,000Pを獲得しても、ANAマイルなら等倍45,000ANAマイルに交換できるんですが・・。
JALマイルなら18,000JALマイルにしか交換できないんです。
このため、とにかく①ポイントサイト経由、②クレジットカードの入会キャンペーンいずれの方法でも、ANAマイルに比べるとJALマイルは貯めづらいんですよね。
後ほど詳しくご紹介しますが、航空会社のマイルは保有しているマイルの数量が絶対正義です。
確かにJALマイルの方が使いやすい、とかANAマイルは使いにくいとかそういった特徴があるにはあるんですが、正直、大量に集めてしまえばそのハードルは乗り越えられます。
大量に貯めれば貯めるほど、有効に使える。これが、航空会社のマイルの特徴なんです。
このため、個人的には・・あくまで本当に「個人的には」ですが、まずはマイルが大量に貯まるANAマイルを貯める方が・・モチベーション的にもおすすめですかね。
だって、より大量に貯まった方が・・夢がありますもんね(笑)。
スポンサーリンク
使いやすいマイルは?
そして、お次に比較するのが「使いやすいマイル」はどっちなのか?ってことなんですが・・。
この場合の「使いやすい」というのは、一般的には特典航空券の取りやすさを意味します。
特典航空券は、普通に航空券を購入する「有償航空券」と違い、1便あたりの発券座席数が決まっています。たとえばANAハワイ路線のビジネスクラスの場合、一般会員では2席なので・・。
この2席を取るのは超絶大激戦ですからね。
マイルを貯めても、結局特典航空券などフライトに交換できなければなんの意味もないんです。
そしてこれ、たしかに2018年まではJALの方が明らかに特典航空券の空席が見つけやすかったんです。
ANAはマイルを貯めても特典航空券が取れない!って言われ続けてきた航空会社なんですよ(笑)。
でもこの優位性も・・2018年12月のJAL「国際線特典航空券PLUS」の導入以降、まずは国際線での特典航空券面での「使いやすさ」の優位性が激減しました。
この「PLUS」制度は要は特典航空券のダイナミックプライシング制度(空席連動・空席予測に応じて所要マイルが決まる)でして・・。
昔はJALは直前とかで空席があると、通常の所要マイルでポロッと空席を出してくれていたんですが・・。
このPLUS制度の導入以降、正規の特典航空券の空席が埋まると、後は通常の所要マイルを大幅に超えるマイルでしか特典航空券が取れなくなりました。
もちろん、正規の特典航空券の発券枠までは通常の所要マイルで予約ができますが、その発券難易度はANAとあまり差がありません。
さらに、この「PLUS」制度、2022年5月からはついに国内線にも導入されることになりましたからね。
特典航空券は取れる・・つまり一応「使いやすい」けど、ダイナミックプライシングの導入により国内・国外ともに特典航空券取得にはこれまで以上にJALマイルが必要・・という可能性が極めて高くなったので・・。
ただでさえ貯めにくいJALマイルで、これは陸マイラー的にはかなり後ろ向きの改訂です。
使いやすいとかそれ以前に、ちょっとJALは様子見かな・・って感じに・・なっちゃいましたね。
スポンサーリンク
大量マイルがあれば特典航空券の壁は超えられる
そして、私も散々苦渋を飲んできたANAの「特典航空券取れない問題」(笑)。
私もかなり悩まされてきたんですが・・実は特典航空券の呪縛から離れれば、これ結構簡単に解決できるんですよね。
私のブログでも何度かご紹介していますが、大量ANAマイルを貯めちゃえば、実はANAスカイコインに交換して有償航空券を買う・・という、裏技的解決法が使えます。
有償航空券には特典航空券のような「発券枠」はないですからね。
さらに、JAL側が昔のように特典航空券が取りやすいマイル・・というより、特典航空券は取れるけど所要マイルも変動性で読めないマイルって感じに変貌してきているので・・。
ここにきて、ANAマイルの貯めやすさのメリットの方が大きくなってきたかな・・って感じています。
スポンサーリンク
まとめ
以上、陸マイラーとしてANAマイルとJALマイルのどっちを貯めるべき?問題に対する・・。
個人的な見解をまとめてみました。
TOKYUルートの閉鎖など、ANAマイルのポイントサイトからの交換倍率・・つまり「貯めやすさ」のメリットもJALとほぼ同じくらいの倍率まで(笑)改悪が続いてきているわけですが・・。
同じく、JALマイルの「使いやすい」(特典航空券が取りやすい)というメリットも、特典航空券へのダイナミックプライシングの導入により、かなりその魅力が減少しています。
となると、やっぱり大量に貯めることで「数の暴力」が有効活用できるANAマイルの方が、なんだかんだで使い勝手がいいんですよねぇ・・。
ANA国際線もハワイのハードルはまだ高いですが、その他の路線なら丁寧に探せば特典航空券の空席は見つかりますしね。
ということで、陸マイラーとしてはまずはANAマイルを大量に貯めるのがおすすめ!
JALマイルは、乗ってみたかったフライト(ファーストクラス)などに狙いを定めて、必要な分だけ貯める!ってのが陸マイラーのセオリー的貯め方になるでしょうか。
あ、JAL国内線では2022年からファーストクラスが特典航空券の対象クラスに追加になる!ってのも大きいですね。
このように、JALマイルはJAL国内線ファーストクラスに乗ってみたい!とか、狙いを定めてその必要数量だけ貯める。
そして、ANAマイルはその貯めやすさを最大限有効活用して、とにかく大量に貯めて数の暴力で特典航空券の壁とか、使いにくいとかそういう次元ではないところに持ち込む。
これができるのがANAマイルですので、陸マイラーが日常的に貯めるべきは、ANAマイルかな・・って気がします。
あ、九州方面の方は、ソラシドルートでソラシドエアを貯めるって変則的選択肢もあるので、こちらも要注目です(笑)。
最後に・・これあくまで個人的見解です。
最終的には、お好きなマイルを貯めてください!ってのがファイナルアンサーですので、よろしくお願いします(笑)。
年間50万マイルを貯める。陸マイラーのはじめ方はこちらから
私は普段の生活にちょっとの工夫をするだけで、年間50万ANAマイルを貯めています。
大量ANAマイルを貯める方法は、以下の関連記事をご覧ください。
当ブログにアップされている、年間50万ANAマイル貯めて特典航空券を発券する方法、マイルの価値、そしてマイルの使い方は、以下にまとめています。順に読んで行くだけで、陸でマイルを貯める方法が誰でも簡単に理解できます。