トランジットで荷物はどうなる?スルーバゲージとピックアップのルールとQ&A

海外旅行でトランジット(乗り継ぎ)をしたことはありますか?

トランジット空港では自分の荷物はどうなるのか?一旦ピックアップ&再預け入れが必要なのか?それとも目的地まで荷物を運んでくれる「スルーバゲージ」が可能なのか?さらには複数の荷物のうち一部をピックアップして残りをスルーバゲージするなんてできるのか?

初めての方は何かと不安があるのではないかと思います。

トランジット時の手荷物はどうなるのか?そのルールと疑問点のQ&Aをご紹介します。

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トランジットとは?

まずは解説するまでもないかもしれませんが、トランジットについておさらいしておきましょう。トランジットとは、「航空機で目的国に行く途中、乗り継ぎのために一時他国の空港に立ち寄ること」を言います。

例えばこんな旅程ですね。日本からイギリスに向かう際、タイを乗り継いで行く・・なんてこと、これは一般的に良くありますよね。スケジュールの関係や、チケットが安い!などが主な理由となり、第三国経由で目的地に向かうことは珍しいことではありません。

今回の記事では、このトランジット旅程における荷物のピックアップのルール等について解説します。

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トランジットの3類型

さて、本題のトランジット時の荷物のルールを解説していきます。

そして、トランジット時の荷物の扱いを大きく左右するのが、到着便の航空会社と乗り継ぐ便の航空会社の関係です。この到着便と乗継便の航空会社の関係が、手荷物の扱いに大きく影響します。例えば航空会社が同一の航空会社の場合、乗継便の場合でもほとんどの場合最終目的地まで荷物を運んでもらえます。これを「スルーバゲージ」といいます。

到着便と乗継便の関係を大まかに類型化したものが、以下の3類型になりますね。

乗継便の3類型
  1. 同一航空会社への乗り継ぎ
  2. コードシェア便or同一アライアンス便への乗り継ぎ
  3. 全くの他社便への乗り継ぎ

この3つのパターンで、預け入れ手荷物の扱いは全く異なってきます。それぞれのケースに分けて解説していきます。そして、気になる疑問については都度Q&Aで解説します。

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①同一航空会社への乗り継ぎ

まず、到着便と同一航空会社便への乗り換えのケースをご紹介します。例えば、以下のようなケースですね。

日本からトランジット国であるタイ・スワンナプーム国際空港までタイ国際航空便で飛び、同じくタイ国際航空便でイギリスにフライトする場合です。この場合同一航空会社ですので、目的地であるイギリスまでスルーバゲージ(荷物のピックアップなし)が可能です。

スルーバゲージが可能ですので、タイに入国する必要はありません。もちろん時間があれば入国しても構いませんが、手荷物を一旦ピックアップする必要はありません。

Q トランジット空港で荷物を受け取ることはできないの?

A もちろん、トランジット空港で荷物を受け取ることも可能です。その場合、荷物の預け入れ地(このケースの場合日本)で、「タイで荷物を一旦受け取りたい」旨を明確に伝えておく必要があります。伝えておかないと、スルーバゲージで荷物が出てこない可能性がありますのでご注意ください。

特に、トランジット便が夕方到着で、スケジュールの都合上次のフライトが翌日朝出発でホテルに1泊する場合など、荷物を一旦引き取りたい場合は明確に伝えておかないと荷物が出てこない可能性があります。

荷物の行先は、荷物1つにつき必ず1枚もらえるバゲージ・クレームタグに記載されているので、必ず確認を忘れないようにしてください。

また、荷物をピックアップする場合は必然的に一旦入国が必要になりますので、税関審査や入国審査があります。また、出発時は再度セキュリティチェックや出国審査などがあります。それなりに時間が掛かるので、乗り継ぎ時間には十分ご注意ください。

Q 3つある荷物のうち2つを最終目的地までスルーバゲージし、1つをピックアップすることもできる?

A できます。

上記のQ&Aの事例でご紹介したとおり、トランジット空港で1泊する場合などで、全ての荷物は必要ない・・って場合は、例えばトランジット用の荷物だけ小型のスーツケースに入れてピックアップ、残りの大型荷物はスルーバゲージで目的地までピックアップなしで送ると、トランジットホテルまでの移動が非常に便利です。

この際も、荷物預け入れ時に明確に「この荷物は目的地まで」「この荷物はトランジット空港でピックアップ」と伝えておく必要がありますのでご注意ください。バゲージクレーム(手荷物タグ)に目的地が記載されるので、目的地が正しいかをよく確認しておいてください。

Q 同一航空会社の場合絶対に目的地までスルーバゲージ可能なの?

A 残念ながら「絶対」ではありません。荷物のピックアップが必要になることがあります。代表的な事例は、「国内線への乗り継ぎ」と「再保安検査が義務付けられた空港」です。

まず「国内線への乗り継ぎ」については、例えば上記のようなケースですね。出発地タイから最終目的地名古屋中部国際空港までスルーバゲージをお願いしたいところですが、日本への入国空港となる成田空港で税関審査を受ける必要があるため、荷物は必ず1度ピックアップする必要があります。これは他国においても同様で、国内線への乗り継ぎがある場合は、その前に税関審査がありますのでほぼ間違いなく荷物は一度ピックアップして、国内線に乗り継ぐ必要があります。

多くの空港で国際線、国内線はそもそもターミナルが違うことも多いので、ご注意ください。

また、中には「再保安検査が義務付けられている」空港もあります。この空港では同一の航空会社であっても一旦荷物をピックアップして、再度預ける必要があります。その場合手荷物預け入れカウンターでその旨案内がありますので聞き漏らさないようにしてください。

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Q EU圏内の乗り継ぎの場合はどうなるの?

A 目的地の国までスルーバゲージ可能です。入国審査と機内持ち込み手荷物の税関審査は最初に到着した空港で行い、機内預け入れ手荷物の税関審査は到着地の空港で行います。

例えば、日本からドイツ経由でイタリアへ旅行する場合、当然ながらイタリアまでのスルーバゲージは可能です。ただし、同じEU圏内の場合国内線と同じ扱いになるため、初めの入国地であるドイツで入国審査および機内持ち込み手荷物の税関審査があり、その後最終的な荷物のピックアップ地であるイタリアで機内預入手荷物の税関審査がある、という流れになります。

Q 国内線は普通席なんだけど、国際線はビジネスクラス。ビジネスクラスで預け入れ可能な重量・個数の荷物は預けられる?

A 預けられます。ただし、当日中に乗り継ぎ便への搭乗が必要です。

これはちょっとこの記事の本題とはズレますが、折角なのでTipsとしてご紹介します。例えば地方空港から成田空港にANA便普通席で飛んで、その後ANA便ビジネスクラスで海外にフライトする場合、国内線区間の機内預入荷物は、国際線ビジネスクラスルールが適用されます。

ただしこれは同一航空会社での乗り換え、かつ当日中の乗り換え限定になります。日付を跨ぐフライトの場合、国内線の預け入れは普通席ルールが適用になるのでご注意ください。

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②コードシェア便or同一アライアンス便への乗り継ぎ

次のケースが、到着便と乗継便が違う航空会社なんだけど、その便が「共同運航便(コードシェア便)」もしくは「同一アライアンス便」の場合です。

コードシェア便は、上記のとおり4桁の便名が振られていることが多いですね。

このコードシェア便の場合、共同運航ですので航空会社にとって自社便と実質同等の扱いとなります。このため、上記の①「同一航空会社への乗り継ぎ」と同じく、目的地までのスルーバゲージ、トランジット空港でのピックアップを選ぶことができます。

ただ、航空会社によってはコードシェア便独自のルールを持っている会社もあり、場合によってはスルーバゲージはできず、一旦ピックアップが必要になることもありますので、必ず荷物預け入れ時に確認をしてください。

残念ながらコードシェア便でもない・・という方も、まだあきらめる必要はありません。同一アライアンス(同盟)に属する航空会社間の乗り継ぎの場合、スルーバゲージサービスを利用できます

航空会社のアライアンス
  • スターアライアンス
  • ワンワールド
  • スカイチーム

航空会社のアライアンスは上記の3つですね。このアライアンスのHP上でのスルーバゲージに関する記載は以下のとおりです。

【スターアライアンス】

【ワンワールド】

【スカイチーム】

このように、3アライアンスとも1つの航空券であること(別切り航空券ではないこと)を条件に、アライアンス加盟航空会社間の乗り継ぎでのスルーバゲージサービスを行っています。ただし、特定の空港では手荷物の回収の必要がありますので、絶対ではありませんのでご注意を。「1つの航空券」の意味は、以下の関連記事でご紹介しています。

別切り航空券は乗り継ぎ時間に注意!実質統合して1枚の通し航空券にする方法

このアライアンス加盟航空会社間の乗り継ぎの場合も、手荷物カウンターでの荷物預け入れ時に、スルーバゲージが可能かそれともピックアップが必要になるのかの確認を確実に行うようにしてください。

各アライアンス加盟の航空会社は、それぞれのアライアンスの公式HPでご確認ください。スターアライアンスはこちらから、ワンワールドはこちらから、スカイチームはこちらからどうぞ。

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③全くの他社便への乗り継ぎ

最後のパターンのご紹介です。

到着便の航空会社と乗継便の航空会社が全く別の航空会社の場合です。この場合、航空会社間の情報および荷物の連携ルートがないので、スルーバゲージは利用できません。このため、必ずトランジット空港での手荷物ピックアップが必要になります。そもそもアライアンスに加盟していないLCC間の乗り継ぎの場合などは、絶対に手荷物ピックアップが必要です。

荷物をピックアップ後一旦入国し、税関審査をくぐって再度乗継便のチェックインの列に並び、保安検査を経て出発制限エリアへ出る必要があるので、乗り継ぎ時間として最低2時間は見ておきたいところですね。

入国にはトランジット・ビザが必要になる場合があるため注意

そして、トランジットで入国する場合にご注意いただきたいのが、トランジット・ビザが必要になる場合があることです。

代表的なのはオーストラリアですね。厳密にはトランジット・ビザではありませんが、一旦入国するためには電子ビザ「ETAS」が必要になります。

また、アメリカに一旦入国する場合はこれも電子ビザである「ESTA」が必要になります。同じくカナダでも電子ビザ「eTA」が必要です。

エスタの申請方法と記入例を徹底解説。住所や滞在先の入力方法を写真で図解してみた

ブラジルの場合、一旦入国する場合ガチンコのビザが必要になります。またロシアでもモスクワの空港でのトランジットにはビザが必要です。異なる航空会社で到着・出発する場合は必ず入国の必要があるので、トランジット・ビザの必要性についてはご注意ください。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

同一航空会社やコードシェア便、同一アライアンス便との乗り継ぎの場合は基本的にスルーバゲージが可能ですが、ピックアップが必要になることもあるので、預け入れカウンターで必ず確認いただくとともに、バゲージクレーム・タグで荷物の行先を確認してください。

また、スルーバゲージ可能な乗り継ぎの場合で、トランジット空港で宿泊が必要な際などは、一部の荷物のみピックアップすることも可能なので、このルールを上手に利用して頂ければと思います。

一方、全く別の航空会社の場合はトランジット空港での荷物のピックアップが必要になります。乗り継ぎ時間とトランジットビザにご注意ください。

以上、トランジットでの機内預入手荷物のスルーバゲージ&ピックアップのルールと、気になる疑問点のQ&Aをご紹介しました。

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