三井住友「Visa LINE Payカード」の発券がいよいよ開始されました。
このカードの最大の特徴は、なんといっても初年度年会費無料で還元率3%という、その驚異の還元率にあります。
そして、カード発表当時はLINEポイントから東京メトロポイントを経由してANAマイルへ交換する「LINE(ソラチカルート)」が開通しており、この還元率3%と相まって、「これはもしかして還元率2.7%の陸マイラー最強カード」到来か!?と界隈がざわついたのですが・・。
実際のお得度はどうなのか?陸マイラー的なお得度を検証してみました。
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目次
Visa LINE Payカードの概要
カード名称 |
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申込み対象 |
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年会費 |
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ポイント |
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追加可能カード |
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付帯機能 |
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支払い方法 |
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支払日 |
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国際ブランド |
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発行会社 |
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まずは、Visa LINE Payカードのスペックから確認しましょう。
カード自体は至って普通のカードというか・・上記の通り、18歳以上の方が申し込めるいわゆる三井住友カードの「一般カード」に位置づけられるカードです。
年会費は1,250円(税別)ですが、初年度年会費は無料、また2年目以降も年1回以上利用すれば、翌年の年会費は無料となります。
そして、最大の特徴となるのが、「ポイントサービス」です。なんと、2021年4月30日までの期間限定ですが、ポイント還元率が3%、LINEポイントの形で還元されるんです。
つまり、10,000円購入したら300円も還元されるということです。通常のクレジットカードのポイント還元率は1%あれば御の字ですので、これは確かにお得ですね。
ただ・・このポイント還元率と、LINEポイントの使い方が・・・滅茶苦茶分かりにくいんですよね。少し深堀して解説していきます。
ポイント還元率について
では、このポイント還元率3%の詳細についてもう少し詳しく見ていきましょう。
まず、最大の注意点としては、この3%還元率は2021年4月30日までの期間限定となっていることです。通常の還元率の1%に、期間限定で2%の還元率が上乗せされている、という形ですね。
次年度以降も「お得なキャンペーン予定!」とはなっていますが、Kyashなど、他のカードでも当初はお得な還元率キャンペーンを展開して、集客が終わると軒並み普通の還元率に戻っていますので、このお得度が来年以降も本当に続くのかは不明です。
そして、これだけなら「ふーん」って感じなんですが、実はポイント付与に係るカードの使い方と、もらったポイントの使い方がものすごくややこしいんです。
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使い方の違いによるポイント還元率の違い
- 本還元ポイントはVisa加盟店でのカードショッピングを行った際のポイント
- カードショッピングとしてのポイント還元(初年度3%還元)とLINE Payでのご利用(LINEポイントクラブ)は異なる
ではどんなところがややこしいのか?ちょっとうんざりしますが具体的に説明していきます。
これ、ポイントサービスの注意書きなんですが、これが初見で意味が分かる方は天才だと思います。
個人的には・・なんでこんな無駄に面倒くさいことするんかな・・ってのが感想ですね。
これつまり、「3%還元は、VISA加盟店でカードショッピングを行った場合に適用。LINE Payでの利用時は3%還元とは限りませんよ」と書いてあるんです。
・・・LINE Payカードなのに、何それ?って感じですよね。
で・・LINE Payで利用する場合のポイント還元率は、この「LINEポイントクラブ」(2020年5月1日サービス開始)で付与される「ランク」によって決まります。
過去6か月間にLINEポイントクラブの様々なサービスを使い、獲得したポイント数に応じ、レギュラーから最終プラチナまでランクアップします。
そして、LINE Payでの利用で3%還元率に到達するためには、このLINEポイントクラブのマイランクがプラチナ以上になる必要があるんです。
まず、普通にカード決済する場合は2021年4月までの期間限定ですが3%還元になります。
一方、LINE Payで3%還元を達成するためには、2021年4月までの利用であっても、プラチナ会員に到達する必要があるんです。ただ、プラチナ会員にさえ到達すれば、今のところ期間の縛りなく3%還元です。
ちなみに、LINEポイントクラブでプラチナランク以上になるためには、このVisa LINE Payカードの発行が必要になります。カードを所有していないと、プラチナランクまで到達することはできません。。
複雑だなぁ・・。
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LINEポイントの使い方
さらに・・よりややこしいのが還元で獲得したLINEポイントの使い方です。
ちなみに、2019年12月末をもって、LINEポイントから東京メトロポイントへの交換は終了しており、他社ポイントへの交換も軒並み終了しているので、このLINEポイントをANAやJALマイルに交換することは一切できません。
これだけで、陸マイラー的には興味を失いますね(笑)。
このため、最もシンプルな使い方は、当然のことながらLINE Pay利用時にLINEポイントをそのまま使っちゃうことです。1LINEポイント=1円の価値で使えます。
深く考えるのはもうやめたい・・もうこれでいいわ・・って方は、この使い方が最もシンプルです。実際に3%還元の恩恵も受けることができるので、LINE Pay利用時にポイントを支払いに充当しちゃいましょう。
ただ・・もう少し深く考えたい・・って奇特な方にもう少し詳しく解説すると、実は、このLINEポイントはこのままLINE Payで使ってしまうのは得策ではないんです。
その理由がこちら。
LINE PayでLINEポイントを決済に利用すると、ポイントが付与されないんです。そして思い出してください?LINE Payで3%還元を達成するためには、6か月間で5,000P以上を貯め、LINEポイントクラブの「マイランク」をプラチナランクにする必要があるんです。
このため、少しでもポイント還元は受けておきたいんですよね・・。
じゃあ、このLINEポイントを決済に利用してさらにポイントを貯める方法はあるのか?といえば・・。あるんです。このLINEポイントは、LINE Pay残高に交換して利用することで、ポイント還元対象になるんです。
ただ、LINEポイントは直接LINE Pay残高には交換できないんですよね。
このあたりまで来ると超絶ややこしいという理由、お分かりいただけますよね。
LINEポイントをLINEPay残高に交換してポイント付与対象とする方法
そして、LINE Pay残高に交換する方法がこちらです。
上記のとおり、LINEポイントはLINEPay残高に直接交換することはできませんが、一旦LINE証券に入金して、LINEPay残高として出金すれば、LINEPay残高に交換できるんです。
もちろん、入金、出金ともに手数料は無料です。そしてリアルタイムで簡単に入出金が可能です。
なんやの・・この鬼仕様。もう意味が分からない・・。はじめから交換させてよ・・。
このように、LINEPay残高に交換して利用することで、さらに「マイランク」に応じたポイント還元対象になるんです。
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その他の利用方法
その他、LINEポイントの使い方としては上記のようなLINEが運営する様々なサービスに使えますし・・。
どうしてもLINE経済圏を抜け出して、他社のポイント等に交換したい!という方におススメなのがこちら。
ドン・キホーテをはじめとするユニー系の店舗で幅広く利用できるmajicaギフト券に交換すれば、Amazonギフトカードや楽天ポイントギフトカードなどを購入でき、実質的に他社ポイントに交換することができます。
ただし、このポイントわらしべ長者もそこまで。ANAマイルやJALマイルなどに交換することはできません。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
初年度年会費無料で3%ポイント還元!が魅力的な、VISA LINE Payカードのお得度を検証してみました。
- 初年度年会費無料で3%還元!
- 一般カードとは思えない高い還元率
- カード利用で3%の還元率は初年度のみ。2021年5月以降の還元率は未定
- 還元ポイントが使えるのはLINE経済圏のみ。マイルへの交換不可
- LINEPayでの利用方法が滅茶苦茶トリッキー。仕様変更も頻繁でついて行くのがやっと
このVisa LINE Payカードのメリット・デメリットをまとめたものがこちらですね。
正直個人的にはデメリットの方が勝っているかな・・って感じです。
さらに、2019年12月のLINEポイントと東京メトロポイントをはじめとした他社ポイントの交換停止で、このカードを使ってもANAマイルは一切貯まらないカードになってしまいました。
発表された時は「ANAマイル還元率2.7%なのか?」(LINEポイント還元率3%×東京メトロポイントのマイル交換率0.9倍)などと業界が騒然としたカードだったんですけどね・・・。
やっと発行されたと思ったらANAマイルとは全然縁遠いカードだったという・・。
そして、このあたりの仕様変更の頻繁さに、なかなかついて行けない・・という方も多いのではないかと思いますね。
しかも、いくら還元率3%とは言え、所詮は3%。しかも現金相当の還元率です。100万円使っても、3万円の現金相当のLINEポイントが貯まるにすぎません。
使い道が少なすぎる・・つまり広がりが無さすぎるんです。
一方、ANAマイル還元率10%とか、驚異的な還元率を誇る各種クレジットカードの入会キャンペーンなら、50万円~100万円も利用すれば、4万~10万ANAマイル程度が手に入ります。
このANAマイルは、特典航空券に利用すれば1ANAマイル=2円以上では確実に使えますからね。夢のファーストクラスやビジネスクラスにも実際に乗れるんです。
つまり、破壊力が違いすぎるんです。
- 還元率は確かに魅力的だが、所詮3%。また、使い道がLINE経済圏に限定される
- よりマイル還元率が高く利用価値の高い、ANAマイルが貯まる入会キャンペーン実施中のクレカの方が魅力的
ということで、個人的な結論は上記の通りです。
少なくとも大量マイルの貯め方を知っている陸マイラーには積極的におススメできるカードでは・・無いように思います。
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私は夫婦で年間50万ANAマイルを貯めています。え・・そんなにマイル貯まるの?と興味が湧いた方は、ぜひこちらも併せてご覧ください。